B760M AORUS ARI WIFI6E DDR4は買いか|17,800円の通常版ELITEとの違いと23,500円のB860Mとの比較
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通常版ELITEとの違いは下段M.2のヒートシンクと外観だけ
GIGABYTEのイメージキャラクター「神鷹凛(かみたか・りん)」をデザインしたIntel B760マザーボード「B760M AORUS ARI WIFI6E DDR4」が、2026年10月2日に国内で発売されました。価格は26,800円前後で、第12〜14世代Core(LGA1700)とDDR4メモリを使うMicro ATXの製品です。迷いどころは、中身がほぼ同じ通常版「B760M AORUS ELITE WIFI6E DDR4 GEN5」が17,800円で買えることです。
GIGABYTE公式の仕様を突き合わせると、電源回路、メモリ、PCIe、LAN、Wi-Fi、オーディオ、USBまで同じで、ハードウェアの違いは下段M.2スロットのヒートシンクだけでした。約9,000円の差で手に入るのは、神鷹凛のデザイン、同梱のぬいぐるみ、購入者特典の対象になることです。手持ちの第12〜14世代CoreとDDR4を使い回し、神鷹凛の見た目が欲しい人には選ぶ理由があります。
CPUとメモリから新しく買うなら話は別です。LGA1851の「B860M AORUS ELITE WIFI6E」はARIより安い23,500円前後で買え、DDR5の検証ではDDR4より平均20%速い結果が出ています。M.2を2基とも冷やしたいだけなら、他社にも20,641円でかなう板があります。

目次
結論ARIを選ぶ人、通常版やB860Mを選ぶ人
- 第12〜14世代CoreとDDR4メモリを持っていて、マザーボードだけ買い替える
- ケースの中を神鷹凛のデザインでそろえたい、ぬいぐるみや特典のグッズも欲しい
- M.2 SSDを2枚挿し、2枚ともヒートシンクで冷やしたい
- 見た目にこだわらない人は、同じ中身で17,800円の通常版ELITE
- CPUとメモリも新しく買う人は、23,500円前後のB860M AORUS ELITE WIFI6EなどDDR5の環境
- PCIe 5.0のSSDを使いたい人は、ARIのM.2がPCIe 4.0までなので対象外
違い通常版ELITEとの違いは下段M.2のヒートシンクと外観
ARIの比較相手は、2025年5月30日に発売された「B760M AORUS ELITE WIFI6E DDR4 GEN5」です。GIGABYTEの仕様表では、チップセットから基板サイズまで同じ項目が並びます。
| 項目 | ARI(神鷹凛) | ELITE(通常版) |
|---|---|---|
| 価格(10月4日時点) | 26,800円 | 17,800円〜 |
| 発売日 | 2026年10月2日 | 2025年5月30日 |
| チップセット・CPU | B760、第12〜14世代Core | 同じ |
| 電源回路 | 12+1+1フェーズ | 同じ |
| メモリ | DDR4×4、最大128GB | 同じ |
| 拡張スロット | PCIe 5.0 x16、PCIe 4.0 x4 | 同じ |
| M.2 | PCIe 4.0 x4×2、2基ともヒートシンク付き | PCIe 4.0 x4×2、ヒートシンクは上段だけ |
| LAN・無線 | 2.5GbE、Wi-Fi 6E(AX210) | 同じ |
| オーディオ | Realtek ALC1220 | 同じ |
| USB Type-C | 背面20Gbps、前面用ヘッダー10Gbps | 同じ |
| 同梱品・特典 | 神鷹凛ぬいぐるみ(4種からランダム)、購入者特典の対象 | なし |
ハードウェアで唯一はっきり違うのが、2本のPCIeスロットの間にある下段M.2(チップセット側)です。ARIは「2連 PCIe 4.0 M.2 スロット(両ヒートシンク付)」で、通常版は下段M.2にヒートシンクがなく、端子がむき出しです。

外観は、通常版が黒とシルバーのAORUSらしい配色なのに対し、ARIはI/Oカバーを兼ねたVRMヒートシンクに神鷹凛のカラーイラストが入り、基板にオレンジの差し色が加わります。性能を左右する部品は同じなので、同じCPUとメモリを載せればゲームのフレームレートは変わりません。
出典:GIGABYTE「GIGABYTE AORUS 神鷹凛 B760 Gen5 DDR4 対応マザーボード発売」、GIGABYTE「GIGABYTE B760 Gen5 対応 AORUS ゲーミング DDR4 マザーボード発売」、GIGABYTE「B760M AORUS ARI WIFI6E DDR4 仕様」、GIGABYTE「B760M AORUS ELITE WIFI6E DDR4 GEN5 仕様」。価格は2026年10月4日時点の国内販売店の表示価格です。
差額約9,000円の差額で何を買っているのか
差額の中身は、下段M.2のヒートシンク、神鷹凛のデザイン、同梱のぬいぐるみ、購入者特典の4つです。このうち性能に関わるのは下段M.2のヒートシンクだけで、それも市販のM.2用ヒートシンクを後から付ければ通常版で補えます。
ぬいぐるみはARIに最初から入っている付属品で、4種類から1つがランダムで同梱されます。種類は選べません。これとは別に、期間内に購入して応募するとマウスパッドがもらえる特典があり、通常版のELITEはどちらの対象でもありません。
つまり、通常版との9,000円の差は、ほぼ神鷹凛のグッズとデザインの値段です。神鷹凛に興味がなければ通常版を選ぶのが合理的で、逆にキャラクター目当てなら、この差額こそがARIを買う理由になります。
買う場所にも注意が要ります。10月4日時点で、ARIはアークやパソコン工房などの販売店で26,800円、在庫ありでした。Amazon.co.jpではAmazon本体の販売がなく、マーケットプレイスの出品だけが27,071円で並んでいます。購入者特典は日本向けの正規流通品だけが対象なので、レシートを出せる国内の販売店で買うのが確実です。
出典:ニューエックス「GIGABYTEより、AORUS B760 神鷹凛 Micro ATX マザーボード『B760M AORUS ARI WIFI6E DDR4』発売」
他社比較ASUS・MSIのDDR4対応B760と比較
DDR4を使えるB760のMicro ATXは、ASUSやMSIにもあります。ARIの装備にいちばん近いのはASUSの「TUF GAMING B760M-PLUS WIFI D4」で、GPU用スロットがPCIe 5.0 x16、M.2は2基ともヒートシンク付きです。10月4日時点の価格は、Amazon.co.jp(Amazon本体の販売)で20,641円でした。
| 製品 | 価格(10月4日時点) | ARIとの違い |
|---|---|---|
| GIGABYTE B760M AORUS ARI WIFI6E DDR4 | 26,800円 | PCIe 5.0 x16、M.2は2基ともヒートシンク付き、Wi-Fi 6E、ALC1220、背面20Gbps USB-C |
| ASUS TUF GAMING B760M-PLUS WIFI D4 | 20,641円 | PCIe 5.0 x16とM.2 2基のヒートシンク、背面20Gbps USB-Cは同じ。無線はWi-Fi 6、オーディオはRealtek(型番の記載なし) |
| MSI B760M GAMING PLUS WIFI DDR4 | 21,980円 | GPU用スロットはPCIe 4.0 x16、オーディオはALC897、背面にUSB Type-Cがない。Wi-Fi 6Eと2.5GbEは同じ |
M.2を2基とも冷やせることはARIの数少ない強みですが、TUFは同じ装備を6,000円ほど安く持っています。TUFと比べたARIの上積みは、6GHz帯を使えるWi-Fi 6E、ALC1220のオーディオ、神鷹凛のデザインです。
MSIはGPU用スロットがPCIe 4.0 x16にとどまります。PCIe 5.0との差が出やすいのは、PCIe x8接続でVRAM 8GBのグラフィックボードがメモリを使い切る場面で、仕組みはRTX 5060 Ti 8GBのPCIe 4.0での性能低下で扱っています。RTX 5060 Ti 8GBやRTX 5060を使うなら、PCIe 5.0 x16の板を選んだほうが安心です。
出典:ASUS「TUF GAMING B760M-PLUS WIFI D4」、MSI「B760M GAMING PLUS WIFI DDR4 Specification」。価格は2026年10月4日時点のAmazon.co.jpとアークの表示価格です。
別世代ARIより安いB860M AORUS ELITE WIFI6Eという選択肢
同じGIGABYTEのMicro ATXで、ARIより安く買える新しい世代の板があります。LGA1851の「B860M AORUS ELITE WIFI6E」で、10月4日時点の価格はJoshinやツクモで23,500円、Amazon.co.jp(Amazon本体の販売)で23,736円でした。ARIより3,000円ほど安い計算です。
| 項目 | B760M AORUS ARI | B860M AORUS ELITE WIFI6E |
|---|---|---|
| 価格(10月4日時点) | 26,800円 | 23,500円〜 |
| CPU | 第12〜14世代Core(LGA1700) | Core Ultra 200S(LGA1851) |
| メモリ | DDR4×4、最大128GB | DDR5×4、最大256GB |
| 電源回路 | 12+1+1フェーズ | 12+1+2フェーズ |
| M.2 | PCIe 4.0 x4×2 | PCIe 5.0 x4×1+PCIe 4.0 x4×2 |
| 背面USB Type-C | 20Gbps | USB4(40Gbps、映像出力対応) |
| オーディオ | Realtek ALC1220 | Realtek(型番の記載なし) |
| LAN・無線 | 2.5GbE、Wi-Fi 6E | 2.5GbE、Wi-Fi 6E |
板としての装備はB860Mのほうが上です。PCIe 5.0対応のM.2が1基あり、M.2は合計3基、背面にはUSB4が付きます。ARIが勝っているのは、オーディオにALC1220を使っている点と、DDR4を使える点です。
ただし、2枚は使えるCPUがまったく違うので、ARIの上位版としては比べられません。B860MにはCore Ultra 200SとDDR5メモリが必要で、手元にあるLGA1700のCoreやDDR4は1つも使えません。B860Mが候補になるのは、CPUとメモリも新しく買う場合です。
出典:GIGABYTE「B860M AORUS ELITE WIFI6E 仕様」。価格は2026年10月4日時点の国内販売店とAmazon.co.jpの表示価格です。
メモリDDR4を使い回すかどうかで答えが変わる
ARIを選ぶ意味がいちばんはっきりするのは、第12〜14世代CoreとDDR4メモリがすでに手元にある場合です。マザーボードの故障で交換する、ケースを替えて組み直す、余ったCPUとメモリでもう1台組む、といった場面では、CPU、メモリ、グラフィックボード、SSDをそのまま移せます。
ARIは、CPUやメモリを挿さずにBIOSを更新できるQ-Flash Plusボタンを備えています。届いた板のBIOSが古く、手持ちのCPUで起動しない場合でも、USBメモリから最新版に更新できます。保証は3年で、購入から6か月以内ならCPUソケットのピン折れも無償修理の対象なので、CPUを載せ替えるときの不安も小さくなります。
反対に、DDR4メモリまで新しく買うなら、DDR5との性能差を知っておく必要があります。Core i5-12400FでDDR4とDDR5-6000を比べた2025年12月の検証では、12タイトルの平均でDDR5が約20%速い結果でした。
| ゲーム(設定) | DDR4-3600 | DDR5-6000 |
|---|---|---|
| Marvel Rivals(中) | 107 | 142 |
| Spider-Man 2(中) | 118 | 151 |
| Spider-Man 2(RT最高) | 51 | 68 |
| サイバーパンク2077(RTウルトラ) | 66 | 88 |
※Core i5-12400F、GeForce RTX 5090、1080pでの平均fps。サイバーパンク2077は拡張コンテンツ「仮初めの自由」の区域で計測。DDR4はDDR4-3600 CL14、DDR5はDDR5-6000 CL30。差はCPUとメモリの速さの差で、GPUの性能ではありません。
差の出方はゲームで大きく違います。Assassin’s Creed Shadowsのように画質を上げるとGPUの負荷で頭打ちになるタイトルでは、DDR4とDDR5の差はほとんど消えます。一方、Spider-Man 2の中設定はRTX 5060 Tiでも159fpsまで描画できるので、GPUを中級機にしてもこの差はほぼそのまま残ります。
もう1つ、ARIの仕様表にあるDDR4-5333(OC)は、手元のCPUとメモリでそのまま出る数字ではありません。同じ検証では、倍率ロックのCore i5-12400FでDDR4-3600をGear 1で動かすとWindowsの起動中に固まり、Gear 1で安定したのはDDR4-3200まででした。
DDR4を持っているならARIで十分に戦えます。これからメモリを買うなら、DDR5のメモリ代の高さとこの約20%の差を比べることになり、メモリの価格差はDDR4とDDR5の比較記事で試算しています。LGA1700とDDR4で新しく組む総額はRaptor Lakeの再評価記事で、Core i5-14400FをDDR4で組む場合はCore i5-14400Fの記事で比べています。
出典:TechSpot「DDR5 vs. DDR4 Gaming Performance Revisited」
神鷹凛神鷹凛マザーの中ではいちばん安い入り口
神鷹凛デザインのマザーボードとして購入者特典の対象になっているのは、次の3枚です。ほかの2枚はどちらもAMDのB850を使ったAM5向けで、Intel向けはARIだけです。
| 製品 | 発売日と発売時の価格 | ソケット・サイズ |
|---|---|---|
| B850M AORUS ELITE WIFI7 ICE-P | 2025年11月14日、34,800円 | AM5、Micro ATX |
| B850 AORUS ELITE-P ICE | 2026年6月26日、40,800円前後 | AM5、ATX |
| B760M AORUS ARI WIFI6E DDR4 | 2026年10月2日、26,800円前後 | LGA1700、Micro ATX |
発売時の価格で比べると、ARIはB850のMicro ATX版より8,000円、ATX版より14,000円安く、3枚の中でいちばん安く神鷹凛のマザーボードを手に入れられます。性能では、Wi-Fi 7を備えるB850の2枚が上です。2枚の装備と価格はB850 AORUS ELITE-P ICEの解説で詳しく見ています。
特典購入者特典の応募条件と注意点
ARIの発売にあわせて、神鷹凛マザーボードの購入者特典キャンペーンに対象製品として追加され、期間も延びました。2026年11月22日までに対象のマザーボードを買い、11月30日までに応募すると「神鷹凛特製マウスパッド」がもらえます。GIGABYTE製の電源ユニットもあわせて買うと、4種類から1つがランダムで選ばれる「神鷹凛特製フィギュア」も届きます。

フィギュアをもらうには、マザーボードと電源ユニットを同時に応募する必要があります。マザーボードだけで先に応募し、あとから電源ユニットを足すことはできません。期間内なら、マザーボードと電源ユニットを別の店や別の日に買っても対象です。AORUSメンバーサイトで製品を登録しただけでは応募は終わらず、キャンペーンページでレシートを送るまでが必要です。並行輸入品、中古品、オークションで買った品は対象外です。
出典:AORUS「神鷹凛マザーボード購入者特典 特製マウスパッド & フィギュア・キャンペーン」
購入先ARIと通常版の購入先
手元のLGA1700のCPUとDDR4を使い回すなら、この2枚のどちらかです。神鷹凛のデザインと特典が欲しいならARI、見た目にこだわらないなら同じ中身の通常版を選びます。
CPUとメモリも新しく買うなら、ARIより安いB860M AORUS ELITE WIFI6E(Amazon.co.jp)も比べてください。Core Ultra 200SとDDR5メモリが別に必要です。
FAQよくある質問
まとめまとめ|DDR4を使い回す神鷹凛ファンなら選ぶ理由がある
B760M AORUS ARI WIFI6E DDR4は、17,800円の通常版ELITEと中身がほぼ同じで、ハードウェアの違いは下段M.2のヒートシンクだけです。約9,000円の差額は、神鷹凛のデザイン、同梱のぬいぐるみ、11月22日までの購入者特典の分と考えるのが実態に合います。
CPUとメモリも新しく買うなら、ARIより安いB860M AORUS ELITE WIFI6Eがあり、DDR5の検証ではDDR4より平均20%速い結果も出ています。LGA1700とDDR4を新しくそろえてまでARIを選ぶ理由は多くありません。
手元の第12〜14世代CoreとDDR4を使い回し、神鷹凛のデザインと特典に9,000円を払えるならARIは買いです。見た目にこだわらなければ通常版のELITE、CPUとメモリから新しく買うならB860MなどDDR5の環境を選びます。






