アイネックスCSTR-01はゲーミングPCに使える?約1,000円の貼付キャスター、移動時20kg制限をBTO・ケース重量で判定
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静止時50kgでも、転がしてよいのは4個で約20kgまで。BTO完成品とケースの公称重量で判定
床に置いたゲーミングPCは、裏の掃除やケーブルの差し替えのたびに持ち上げて引き出すことになります。アイネックスの「CSTR-01」は、PCケースの底面に両面パッドで貼るだけでキャスターを付けられる4個入りのパーツで、2026年10月7日に出荷が始まります。Amazon.co.jpでは980円で予約を受け付けています(10月4日時点)。
ゲーミングPCに使えるのは、完成した状態の重さが20kgを十分に下回るPCです。耐荷重は4個で静止時約50kgですが、キャスターで転がしてよいのは約20kgまでで、アイネックスはそれを超える機器を取り付けたまま動かさないよう求めています。各社の公称重量では、高さ50cm以下のタワー型の完成品は約14〜18kgに収まる一方、HP OMEN MAX 45Lは約22.6kg、Alienware Area-51は最大34.50kgあります。
分かれ目は、手元のPCの実際の重さです。体重計で量って18kgを超えるなら余裕はほとんど無いので、総耐荷重50kgのキャスター付きの台を選ぶほうが安全です。サンワダイレクトの50kg対応スタンドは直販2,280円で、CSTR-01との差は1,300円ほどです。
目次
結論CSTR-01が向いているPCと向かないPC
判断の軸は耐荷重の「50kg」ではなく「20kg」です。量った重さと、ケースの底面に貼れる場所があるかの2点で決まります。
- 量った重さが18kg以下で、20kgまで余裕がある
- 底面の四隅近くに、平らで汚れを拭き取れる面がある
- ケースに両面パッドを貼ることに抵抗がない
- デスク下の高さに余裕がなく、台を増やしたくない
- 量った重さが18kgを超える、またはまだ量っていない大型フルタワー
- ケース単体で15kgを超える大型ケースに、ハイエンドGPUと簡易水冷を積んでいる
- 底面がメッシュやダストフィルターで、貼れる平らな面が無い
- ケースに何も貼りたくない
仕様CSTR-01の仕様、耐荷重は静止時と移動時で別の数字

CSTR-01は、台座の上面に両面パッドを貼って機器の底に固定するキャスターです。ベアリングにステンレス鋼球、車輪に硬く摩耗しにくいPOM樹脂を使い、360度回るので前後にも左右にも動かせます。付属の蝶ネジとナットを締めると、車輪が止まってストッパーになります。
| 項目 | 仕様 | 補足 |
|---|---|---|
| 耐荷重 | 4個で約50kg(静止時) 4個で約20kg(移動時) | 静止時の値は4個を1m以内の間隔で付けた場合 |
| 高さ | 約30mm | ケースの脚が30mmより低ければ、底面と床のすき間がこの高さになる |
| 直径 | 台座部35mm・最大径約38mm | 蝶ネジを除いた寸法 |
| 重量 | 1個あたり約25g | 4個付けても約100g |
| 材質 | 本体PVC・車輪POM | ベアリングはステンレス鋼球 |
| 付属品 | 蝶ネジ・ナット各4、両面パッド4枚 | パッドは外径約33mm・内径約10mm・厚さ1mmで、貼り直しはできない |
| 出荷開始日 | 2026年10月7日 | Amazon.co.jpの発売予定日は10月8日 |
| 価格 | オープンプライス | Amazon.co.jp(販売・発送ともAmazon.co.jp)の予約価格は980円(10月4日時点) |
ゲーミングPC専用の製品ではなく、収納ボックスや家具、植木鉢などにも使える汎用品です。アイネックスも、すべての環境での動作は保証しないと明記しています。
耐荷重移動時の約20kgは4個の合計、1個あたりでは約5kg
アイネックスの仕様表では、耐荷重は「4個で約50kg(静止時)・約20kg(移動時)」です。注意書きには、移動時は4個で約20kgが上限で、これを超える機器はキャスターを取り付けたまま移動させないよう書かれています。
単純に4で割ると、転がすときに1個が受け持てるのは約5kg、置いたままなら約12.5kgです。ゲーミングPCはGPUや電源ユニットの位置で重さが片寄るので、4個に同じだけ重さがかかるとは限りません。
CSTR-01を付ける目的は重いPCを動かしやすくすることなので、ゲーミングPCに使うなら基準は50kgではなく20kgです。30kgのPCに付けても、置いておくだけなら静止時の範囲に入ります。ただし転がせないならキャスターを付ける意味はほとんど無く、床から浮かせるだけならキャスターの無い台で足ります。
「50kg」だけを見て20kgを超えるPCを転がすのは、メーカーが示す使い方の外です。掃除のたびに引き出したいPCが20kgを超えるなら、総耐荷重50kgのキャスター付きの台を使います。
完成品BTOやメーカー製PCの公称重量、20kgを超えるのは高さ55cm以上の大型機
完成品のゲーミングPCは、メーカーが本体の重さを公表しています。国内で買える主なモデルを並べると、高さ50cm以下の機種は14〜18kgに収まり、20kgを超えたのは高さ55cm以上の大型の機種でした。
| PC | 公称重量 | 移動時の約20kgとの関係 |
|---|---|---|
| GALLERIA UA9C-R58 ドスパラ・RTX 5080・高さ480mm | 約14kg | 約6kgの余裕がある |
| Alienware Aurora(ACT1250) Dell・高さ418mm | 最大15.37kg | いちばん重い構成でも約4.6kg下回る |
| G TUNE FZ-I7G7T マウスコンピューター・フルタワー・高さ479mm | 約16.4kg | 余裕は約3.6kg。搭載する部品で増減する |
| Lenovo Legion Tower 7i(34L, 10) Lenovo・高さ約490mm | 約18kg | 余裕は約2kg。増設すると詰まる |
| HP OMEN MAX 45L(GT23-0000jp) HP・高さ555mm | 約22.6kg | 約2.6kg超える |
| GALLERIA UE9C-R59 ドスパラ・RTX 5090・E-ATXフルタワー・高さ593mm | 約28kg | 約8kg超える |
| Alienware Area-51(AAT2250) Dell・高さ569mm | 最大34.50kg | いちばん重い構成で約14.5kg超える |
公称重量の決め方は各社でそろっていません。マウスコンピューターは「標準構成での本体重量」で、付属品とケーブル類を含まず、搭載する部品で増減すると注記しています。Dellは構成のうちいちばん重い場合の「最大重量」、Lenovoは「Around(約)」です。注文時にGPUや簡易水冷を重いものへ変えた場合や、あとからストレージを足した場合は、公称値より重くなります。
Legion Tower 7iの約18kgやG TUNE FZの約16.4kgは、20kgとの差が2〜4kgしかありません。増設や部品の付け替えをしているなら、公称値で済ませずに量ってから決めます。
自作PC自作PCはケース単体の重さだけで決めない
自作PCでは、ケースの重さが最初の目安になります。ただしケース単体で20kgを超える製品があり、ASUSのフルタワー「ROG Hyperion GR701」は20.8kgです。パーツを入れる前の時点で、CSTR-01の移動時の上限を0.8kg超えています。
20kgを下回るケースでも、パーツを入れると届きます。Fractal Designの大型ケース「Define 7 XL」は強化ガラス版で16.64kgです。ここにRTX 5090の大型カード(MSI GeForce RTX 5090 32G SUPRIM SOCで2,840g)を入れただけで19.48kgになり、電源ユニット・CPUクーラー・マザーボードを足せば20kgを超えます。
ケース単体で15kgを超える大型ケースを使っているなら、量るまで20kg未満とは考えないほうが安全です。ケースの重さは製品ページの仕様表に載っていることが多いので、型番で確かめておきます。
量り方家庭の体重計で完成重量を量る手順
PCをそのまま体重計に載せると、表示が本体に隠れて読めないことがあります。自分の体重との差で量るのが手軽です。
- PCの電源を切り、電源ケーブル・映像ケーブル・USB機器をすべて外す
- 自分だけで体重計に乗り、表示を控える
- PCを両手で抱えて体重計に乗り、表示を控える
- 3の数字から2の数字を引いた差が、PCの重さになる
抱えるときは強化ガラスの側板に手をかけず、ケースの底とフレームを持ちます。
差が18kgを超えたら、CSTR-01はやめておくほうが無難です。体重計の表示の刻みや誤差、量ったあとに足すストレージやケースファン、片寄った重心を考えると、20kgぎりぎりで転がすのは避けたいところです。
取り付け貼る前にケースの脚の高さと底面を確かめる

CSTR-01は、貼った位置から下に約30mm出ます。ケースにもともと付いている脚が30mmより低ければ、PCはキャスターに乗って脚は床から浮き、底面と床のすき間は約30mmになります。脚が約30mm以上あると、キャスターが床に届きません。貼る前に、底面から床までの高さを定規で測っておきます。
貼る場所は、四隅に近くて平らな面です。アイネックスは凹凸・ほこり・油分のある面を避け、貼る前に清掃するよう案内しています。両面パッドは貼り直しができないので、位置を決めてから貼ります。
底面のダストフィルターと、電源ユニットの吸気口の上は避けます。フィルターに貼ると引き抜けなくなり、吸気口をふさぐと冷却に響きます。
- PCを横に寝かせ、底面のほこりを取って油分を拭き取り、乾かす
- 4個の位置を決め、脚・ダストフィルター・吸気口と重ならないか確かめる
- 両面パッドで4個を貼り、PCをゆっくり起こす
- 置き場所が決まったら、蝶ネジとナットでストッパーをかける
ストッパーの蝶ネジは、締めすぎるとキャスターが外れたり機器を壊したりするおそれがあるとされています。蝶ネジとナットは独自規格で市販品では代用できないので、外したときはなくさないよう保管します。4個1組で使うことも指定されています。
床を傷めないようにする
アイネックスは、長時間同じ場所に設置すると床を傷める可能性があると注意しています。直径約38mmの小さなキャスター4個に重さが集まるので、傷を付けたくないフローリングでは、PCの下に保護マットを敷いておくと安心です。カーペットや畳に置くときの注意点はゲーミングPCの床置きガイドにまとめています。
ほこり床から30mm浮かせる効果は、ほこりより掃除のしやすさ
アイネックスは、PCを床から離すことで吸気口からのほこりの吸い込みが減ると説明しています。底面から吸気するケースや、電源ユニットのファンを下向きに付けるケースでは、床とのすき間が広がること自体に意味があります。
ただし、30mm浮かせればPCの中にほこりが入らなくなるわけではありません。たまる量は、部屋の環境、ダストフィルターの有無、ファンの回り方で変わります。
はっきり効くのは掃除のしやすさです。PCを前に数十cm引き出せれば、本体の下と後ろに掃除機が届き、背面のDisplayPortやLANケーブルの抜き差しも楽になります。床から浮かせる高さを重視するなら、約6.7cm浮かせられるサンワダイレクトの100-CPU005のような台のほうが高く上がります。掃除の頻度や手順はゲーミングPCの掃除・メンテナンスガイドで解説しています。
比較キャスター付きPCスタンドとの違い、価格差は標準価格ほど大きくない
キャスター付きのPCスタンドは、PCを台に載せて転がす方式です。サンワサプライのCP-053は総耐荷重50kgで、標準価格は6,820円です。標準価格どうしで比べると、CSTR-01の980円はその7分の1ほどです。
一方、サンワサプライの直販サイト「サンワダイレクト」が扱う100-CPU005は、同じ総耐荷重50kgで2,280円です。実際に買える値段で比べると、差は1,300円ほどしかありません。
| 項目 | CSTR-01 | 100-CPU005 | CP-053 |
|---|---|---|---|
| 耐荷重 | 4個で約50kg(静止時)・約20kg(移動時) | 総耐荷重50kg | 総耐荷重50kg |
| 付け方 | ケースの底面に貼る | 台に載せる | 台に載せる |
| 合うPCの大きさ | 四隅近くに平らな面があれば幅は問わない | 横幅22〜34cm(台の奥行き42〜53cm) | 有効内寸の幅198〜258mm、奥行き500mm+100mm程度 |
| 高さ | 約30mm | 7.3cm(床から約6.7cm浮く) | 92mm |
| ストッパー | 4個とも蝶ネジで止める | 4輪すべて | 前方のキャスター |
| 価格 | 980円(Amazon.co.jpの予約価格) | 2,280円(サンワダイレクト直販) | 標準価格6,820円 |
表の価格はいずれも税込で、2026年10月4日時点のものです。
サンワサプライの耐荷重は「総耐荷重」で、静止時と移動時を分けた値は公表されていません。CSTR-01の移動時約20kgと同じ条件の数字とは限らないので、単純に「2.5倍の重さを運べる」とは言えません。それでも、CSTR-01は20kgを超える機器を取り付けたまま動かさないよう明記しているので、20kgを超えるPCを転がしたいならスタンドを選ぶことになります。
CSTR-01が有利なのは、ケースの幅に縛られないことと、高さの増え方が小さいことです。100-CPU005が合わせられる横幅は22〜34cmで、それより細いケースは対応の範囲から外れます。幅22cm未満なら、同じサンワダイレクトの100-CPU004(対応幅20〜30cm・総耐荷重30kg、通常価格2,780円)が合います。台の奥行きが42〜53cmの100-CPU005に対し、CP-053は奥行き500mm+100mm程度まで載せられるので、奥行きが50cmを超える大型フルタワーならこちらが候補です。
おすすめ重さとケースの大きさで選ぶCSTR-01とPCスタンド
量った重さが18kg以下で、底面に貼れる平らな面があるならCSTR-01で足ります。20kgを超える、または20kgに近いPCを転がして動かしたいなら、ケースの幅と奥行きに合うスタンドを選びます。


※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
FAQよくある質問
まとめまとめ|CSTR-01は18kg以下のPCを安くキャスター化する部品
CSTR-01は、PCケースの底面に貼るだけでキャスターを付けられる4個入りのパーツです。耐荷重は4個で静止時約50kgですが、転がしてよいのは約20kgまでです。
各社の公称重量では、高さ50cm以下の完成品は14〜18kgに収まる一方、HP OMEN MAX 45L(約22.6kg)やGALLERIA UE9C-R59(約28kg)、Alienware Area-51(最大34.50kg)は20kgを超えます。自作PCでは、ROG Hyperion GR701のように空のケースだけで20.8kgある製品もあります。
量った重さが18kg以下で、底面の四隅近くに平らな面があり、ケースに貼ることに抵抗がなければ、980円で掃除と配線の手間を減らせます。それ以外なら、直販2,280円の総耐荷重50kgスタンドとの差は1,300円ほどなので、無理にCSTR-01を選ぶ理由はありません。
体重計で量って18kg以下のPCなら、CSTR-01は掃除と配線を楽にする安い手段です。18kgを超えるPCや、ケース単体で15kgを超える大型ケースのPCは、総耐荷重50kgのキャスター付きスタンドを選びます。
出典(確認日2026年10月4日):アイネックス CSTR-01(仕様・耐荷重・注意事項・出荷開始日)、サンワサプライ CP-053、サンワダイレクト 100-CPU005、サンワダイレクト 100-CPU004、ドスパラ GALLERIA UA9C-R58 発表、ドスパラ GALLERIA UE9C-R59 発表、マウスコンピューター G TUNE FZ-I7G7T、HP OMEN MAX 45L 仕様書、Lenovo PSREF Legion Tower 7i(34L, 10)、Dell Alienware Area-51・Aurora 発表、ROG Hyperion GR701 仕様、Fractal Design Define 7 XL 製品シート、MSI GeForce RTX 5090 32G SUPRIM SOC 仕様





