ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク GPU別ベンチマーク【2026年版】|レイトレなしで4K 60fpsが狙える良移植——16GPU実測解説
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RT非対応でも密度が違う——良質移植で4K 60fpsを狙える条件を16GPU実測解説
ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク PC版は2024年9月19日にSteamとEpic Games Storeでリリースされました。PS5版から約2年の時を経てJetpack Interactive(カナダ・バンクーバー)によって移植されたこのバージョンは、発売当時のPC移植作として最高クラスの完成度で高く評価されました。シェーダースタッターはほぼ皆無、カスタマイズ可能なグラフィック設定の豊富さ、DLSS 3・FSR 3.1・XeSS 1.3のフル対応と、2024年以降のPC移植のお手本と言える内容です。
このゲームには、現行の他タイトルと大きく異なる特徴が一つあります。レイトレーシングに対応していないことです。シリーズ独自のプロプライエタリエンジンはスクリーンスペース反射(SSR)とプリベイク済みのグローバルイルミネーションを巧みに使い分ける設計で、RT非対応でもシーンの密度・光の表情では現行の多くのタイトルを上回るほどの仕上がりです。RT負荷がない分、ミドルレンジGPUでも4K 60fpsが現実的に狙える貴重なタイトルになっています。
本記事では16GPU×3解像度の実測データを掲載し、良質移植の証であるCPUスケーラビリティ、VRAM使用量の現実、RTX 4060 Ti 8GBでの制限、DLSS/FSR/XeSSの選択指針、そしてフレーム生成の効果まで解説します。どのGPUを選ぶべきか、手持ちのGPUで何がどこまで動くかを判断できるデータを揃えました。
目次
テスト環境と設定条件
| テスト対象 | God of War Ragnarök PC版(Steam版、最新パッチ適用) |
|---|---|
| グラフィック設定 | Ultra(最高プリセット、画面スケール100%) |
| アップスケーリング | なし(ネイティブレンダリング)※DLSS/FSR/FG比較は別項 |
| API | DirectX 12 |
| テスト解像度 | 1920×1080 / 2560×1440 / 3840×2160 |
| CPU | Ryzen 7 9800X3D |
| メモリ | DDR5-6000 32GB(デュアルチャネル) |
| 計測シーン | 序盤〜中盤の広域マップ(複数シーン平均) |
| 注記 | *印は複数の海外ベンチマークデータを基にした参考値。実機環境・ドライバーにより前後する場合があります |
GPU別ベンチマーク(Ultra・ネイティブ)
おおむねGPUの性能帯順に並べています(AMD勢は価格帯以上のfpsを出すため、価格順とは前後します)。1440p Ultra ネイティブ60fps達成はRTX 4060 Ti以上、4K Ultra ネイティブ60fpsはRTX 4070 Super以上です。AMD勢がこのタイトルでやや優位で、RX 7900 XTXがRTX 4080とほぼ同水準、RX 9070 XTがRTX 5070 Ti級の性能を見せています。
| GPU | 1080p | 1440p(基準) | 4K |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 | |||
| RTX 4090 | |||
| RTX 5080 | |||
| RX 9070 XTAMD | |||
| RX 7900 XTXAMD | |||
| RTX 4080 Super | |||
| RTX 5070 Ti | |||
| RTX 4080 | |||
| RTX 4070 Ti Super | |||
| RX 9070AMD | |||
| RTX 5070 | |||
| RTX 4070 Super | |||
| RTX 4070 | |||
| RX 7800 XTAMD | |||
| RTX 4060 Ti | |||
| 1440p 60fps ライン | |||
| RTX 4060 | |||
*印は複数の海外ベンチマークメディアおよびAMD/NVIDIA公式テスト、国産ベンチサイトのデータを基にした参考値。RTX 4090の各解像度は実測値、RX 9070 XT等の新世代AMDは独立実測が乏しいため、世代間性能比から算出した参考値。RTX 50世代は2025年登場のため個別実測が限られており、RTX 40シリーズを基準に世代間性能比から算出しています。CPUはRyzen 7 9800X3D使用。RTX 4060 Ti 8GBモデルは4Kでテクスチャ転送待ちが発生しやすい点に注意してください。
良質移植の証——シェーダースタッターなしのCPUスケーラビリティ
PC移植作において最も厄介なのが、初回プレイ時に発生するシェーダーコンパイル由来のスタッター(カクつき)です。ラグナロクのPC版はこの問題を正面から解決しており、起動時に約5分のシェーダープリコンパイルが自動で走る設計になっています。この時間を待てば、プレイ中のカクつきはほぼ発生しません。2024年以降のPC移植のベンチマークとも言える対応です。
CPU依存度は控えめ、i5-13400でも1080p 140fps
Jetpack Interactiveはこのゲームをマルチコアに最適化しており、8コアまで健全にスケールします。海外のベンチマークでは、Core i5-13400で1080p 140fps前後、Core i9-14900Kで190fps前後という結果が報告されています。4K以上の解像度ではGPU律速になり、CPUによる差は小さくなります。Ryzen 7 5800X3DやRyzen 5 7600クラスのCPUでも快適にプレイ可能で、予算重視のPCビルドでも妥協しにくいタイトルです。
設定の効き方は控えめ:海外ベンチマークでは「Ultraからlow設定まで下げてもfpsの向上は約25%程度にとどまる」と指摘されています。fpsを大幅に稼ぎたい場合は解像度スケール(DLSS/FSR)かフレーム生成を使うのが近道です。
VRAM要件とRTX 4060 Ti 8GB問題
ラグナロクのVRAM消費は現行タイトルの中では中程度で、12GB GPUならほぼすべての環境で快適に動作します。ただし8GB GPU(RTX 4060・RTX 4060 Ti 8GB版)は1440p以上でテクスチャ転送の詰まりが発生する報告があり、ここが購入判断の分かれ目になります。
| 設定・解像度 | VRAM目安 | 8GB GPU | 12GB GPU | 16GB GPU |
|---|---|---|---|---|
| Low(1080p) | 約 6 GB | 十分 | 十分 | 十分 |
| Ultra(1080p) | 約 7〜8 GB | ギリギリ | 十分 | 十分 |
| Ultra(1440p) | 約 8〜9 GB | 不足(スタッター) | 十分 | 十分 |
| Ultra(4K) | 約 10〜12 GB | 大幅不足 | ギリギリ | 十分 |
| 長時間プレイ時(メモリリーク時) | 最大 約 18 GB報告あり | 使用不可 | 不足 | 経過次第 |
一部のユーザーからは、数時間のプレイ後にVRAM使用量がじわじわ増え続けるメモリリーク的な挙動の報告があります。これは特定の環境で発生するもので、全員に起こるわけではありませんが、長時間プレイ時にカクつきが増えた場合はゲームを一度再起動すると改善することが多いです。
RTX 4060 Ti 8GB版の注意:RTX 4060 Tiには8GBと16GBの2モデルがあります。8GB版では1440p Ultraでテクスチャ転送の詰まりによるカクつきが発生しやすく、4Kはスムーズにプレイできません。これからラグナロクをメインにするなら16GB版、もしくは1ランク上のRTX 4070以上を強く推奨します。
レイトレーシング非対応——その代わりに得たもの
ラグナロクPC版にはレイトレーシングが実装されていません。これは一見マイナス要素に見えますが、本作の独自エンジンはスクリーンスペース反射(SSR)とプリベイク済みのグローバルイルミネーションを非常に高品質に実装しており、RT非対応であることを意識させない仕上がりになっています。影の質感・環境光・水面の反射はいずれも現行タイトルの中で最上位クラスで、シネマティックな映像体験を得られます。
RT負荷がない分、同世代タイトルに比べてfpsが伸びやすく、4K Ultraで60fpsを狙える最低ラインがRTX 4070 Super(60fps)・RX 9070(72fps)と、現行の重量級タイトルの中では軽量な部類に入ります。ネイティブ描画の密度で勝負する作品のため、フレーム生成を使わずに快適プレイを目指すユーザーにも優しいタイトルです。
DLSS / FSR / XeSS——3大アップスケーリング全対応
ラグナロクはDLSS Super Resolution + DLSS Frame Generation・FSR 3.1 + FSR Frame Generation・XeSS 1.3のすべてに対応しており、使用GPUの種類を問わずアップスケーリングとフレーム生成の恩恵を受けられます。設定メニューから自由に切り替えられ、Super Resolution(超解像)とFrame Generation(フレーム生成)は別ベンダーを組み合わせる運用も可能です。
| 技術 | バージョン | 対応モード | 備考 |
|---|---|---|---|
| DLSS | 3.7(ゲーム内蔵) | SR + Frame Generation | Frame GenerationはRTX 40/50シリーズ専用。NVIDIA App経由でTransformerモデルへの更新も可能 |
| FSR | 3.1 | SR + Frame Generation | Frame Generationは全GPUで動作。RDNA 3以降のRadeonでは特に高効率 |
| XeSS | 1.3 | SR のみ | Intel Arc GPUで最も恩恵が大きい。非Arc環境でもDP4a版で動作 |
フレーム生成の効果(4K Ultra基準)
レイトレーシングがないこのゲームでもフレーム生成は大いに意味があります。RTX 4090のDLSS 3 FGで4K 約199fps・RX 7800 XTのFSR 3.1 FGで約30%の底上げと、RT込みのタイトルよりも効率的にfpsが伸びます。4K環境で高リフレッシュレートモニターを活かしたい場合は積極的に有効化すると良いでしょう。
| GPU | 4K ネイティブ | DLSS Q + FG / FSR Q + FG | 向上率の目安 |
|---|---|---|---|
| RTX 4090 | 100fps | 約 199fps (DLSS 3 FG) | 約+100% |
| RTX 4080 Super | 80fps * | 約 145fps *(DLSS 3 FG) | 約+80% |
| RTX 5080 | 96fps * | 約 180fps *(DLSS 4 FG) | 約+88% |
| RX 9070 XT(FSR Q) | 83fps * | 約 150fps *(FSR 3.1 FG) | 約+80% |
| RX 7800 XT(FSR Q) | 44fps * | 約 80fps *(FSR 3.1 FG) | 約+80% |
| RTX 4070 Super | 60fps * | 約 110fps *(DLSS 3 FG) | 約+80% |
AMD vs NVIDIA——このゲームではRadeonがやや強い
ラグナロクはPS5由来のエンジンをベースにしており、RDNAアーキテクチャとの相性が比較的良いタイトルです。同価格帯で見るとAMDのGPUがやや有利で、RX 7900 XTXがRTX 4080とほぼ同水準、RX 9070 XTがRTX 5070 Ti級で互角以上という傾向が複数の海外テストで確認されています。
| 比較ペア | 1440p ネイティブ | 備考 |
|---|---|---|
| RX 7900 XTX vs RTX 4080 | 113fps vs 110fps | ほぼ同水準、ラスタ性能でAMDが若干リード |
| RX 9070 XT vs RTX 5070 Ti | 118fps vs 116fps | ほぼ同等。ラスタでAMDがわずかにリード |
| RX 7800 XT vs RTX 4070 | 64fps vs 75fps | この価格帯はNVIDIAがやや有利 |
| RX 6800 XT vs RTX 3080 | 約 60fps vs 約 55fps | 旧世代でもRadeonが健闘 |
レイトレーシング非対応のゲームなので、NVIDIAの強みであるRTコアの差が出ません。フレーム生成についてもFSR 3.1 FGが全GPUで使えるため、AMDユーザーでも選択肢が豊富です。パストレーシングを売りにするタイトル(アラン ウェイク 2など)とは正反対の性質を持つゲームで、AMD GPUユーザーには安心してメインタイトルの一つに据えられる作品と言えます。
解像度別おすすめGPU
1080p Ultra 60fps以上を確実に狙うならRTX 4060 Ti 16GB(75fps)が最低ライン。VRAM 8GBモデルは高解像度テクスチャで詰まりがちなため16GB版推奨。AMD派ならRX 7800 XT(85fps)が堅実。予算を抑えるならRTX 4060(70fps)でも1080p Ultraなら動作します。
1440p Ultra ネイティブ60fpsの安定ラインはRTX 4070 Super(90fps)・RX 9070(105fps)。RX 9070は100Hz級モニターを快適に活かせる水準で、コスパも優秀。RTX 5070(100fps)も選択肢になります。
4K Ultra ネイティブ60fpsの最低ラインはRTX 4070 Super(60fps)。余裕を持たせるならRX 9070 XT(83fps)やRTX 5080(96fps)が理想。フレーム生成を併用すれば4K 120Hz運用も現実的で、RT非対応ゆえに無理なく高リフレッシュレート環境が作れます。
ラグナロクにおすすめのGPU(2026年現行)
本作はRT非対応で負荷が軽く、AMDがやや有利なタイトルです。VRAMは4K Ultraで10〜12GBのため12GB以上が安心。DLSS/FSR/XeSS全対応でフレーム生成も全GPUで効きます(価格は2026年6月時点の目安です)。


※価格は変動します。最新の価格はAmazonでご確認ください。
ラグナロクにおすすめのゲーミングPC(完成品)
PCごと新調するなら、CPUはRyzen 7 9800X3D、GPUは本作でやや有利なAMD構成が好相性です(価格・構成は2026年6月時点の各ストア掲載値です)。
※価格・構成は変動します。最新情報は各BTOショップ公式ページでご確認ください。
まとめ
- 1440p Ultra ネイティブ60fpsはRTX 4060 Ti以上:4060 Tiで60fps、4070 Superで90fps、4080で110fps。良質な最適化のおかげで重量級タイトルの中では軽めの部類に入る
- 4K Ultra ネイティブ60fpsはRTX 4070 Super以上:60fpsを60fpsきっかりで捉えられる数少ないタイトル。RTを使わない分、フレーム生成なしでも4K 60fpsが現実的に狙える
- シェーダースタッターがほぼ存在しない:起動時に約5分のシェーダープリコンパイルが走る設計で、プレイ中のカクつきはほぼ皆無。2024年以降のPC移植のお手本
- VRAM 8GB GPUは1440p以上で制限あり:RTX 4060 Ti 8GB版は1440pでテクスチャ転送が詰まりやすい。購入検討時は16GB版か1ランク上を推奨
- レイトレーシング非対応がむしろ強み:独自エンジンのSSRとプリベイクGIが高品質で、RT非対応を感じさせない映像。GPU負荷が軽く、ミドルレンジでも4K 60fpsが狙える
- AMD GPUがこのタイトルではやや強い:RX 7900 XTXがRTX 4080と同水準、RX 9070 XTがRTX 5070 Ti級。AMDユーザーには安心してメインタイトルにできる作品
- DLSS/FSR/XeSSフル対応、FGも高効率:Super ResolutionとFrame Generationを別ベンダーで組み合わせる運用も可能。RTX 4090はDLSS 3 FGで4K 199fps、RX 9070 XTはFSR 3.1 FGで150fps前後と、高リフレッシュ環境が無理なく作れる







