マーベル スパイダーマン2 GPU別ベンチマーク【2026年版】|RT反射が最重・高速移動はCPU律速の16GPU実測

(更新: 2026.6.17)
マーベル スパイダーマン2 GPU別ベンチマーク【2026年版】|RT反射が最重・高速移動はCPU律速の16GPU実測

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GPU Benchmark 2026 — Marvel’s Spider-Man 2
マーベル スパイダーマン2 GPU別ベンチマーク
Nixxes移植系譜で検証——RT反射が最重・高速スイングはCPU律速の16GPU実測解説
Insomniac Games開発・Nixxes Softwareが移植を担当した2025年1月30日発売作品。PS5から約1年3ヶ月遅れのPC版はNixxes移植の「Sony系譜」に連なる作品で、ゴーストオブツシマ・FF7リバース・ラチェット&クランク・Horizon Forbidden Westの流れを汲みます。RT反射が最重のボトルネック、高速スイング時のCPU律速、DLSS 4 MFG後日追加——16GPU×3解像度で徹底解説します。
16GPU実測1080p / 1440p / 4KRT -47〜54%DLSS 4 MFG対応X3Dチップ推奨

マーベル スパイダーマン2のPC版は2025年1月30日にSteamとEpic Games Storeで発売されました。PS5版から約1年3ヶ月遅れの移植で、Insomniac Gamesのオリジナルビルドを基にNixxes Software(Sony傘下)がPC向け最適化を担当しています。Nixxesの移植作品としてはSpider-Man Remastered・Miles Morales・Horizon Forbidden West・Ratchet & Clank・Ghost of Tsushimaに続く作品で、Sony作品のPC移植における「標準シリーズ」の最新作にあたります。

本作をPC環境でプレイする上で知っておくべき特徴が3つあります。1つ目は、レイトレース反射の負荷が突出して重く、RT ONで平均約47〜54%のfps低下を引き起こすこと。2つ目は、市街地での高速スイング時にGPU使用率が70%以下まで落ちるCPU律速問題が前作Spider-Man Remasteredから残存しており、X3Dチップが強く推奨されること。3つ目は、発売から1年後の2026年パッチでDLSS 4 Multi Frame Generationが追加され、RTX 50シリーズの価値が後から上がった点です。

本記事では16GPU×3解像度の実測データを掲載し、Nixxes移植系譜の中での本作の位置づけ、RT設定の負荷分解、CPU律速の対処法、VRAM要件、そしてゴーストオブツシマ(Nixxes移植の最高傑作と評される作品)との品質差まで解説します。

目次

テスト環境と設定条件

テスト対象Marvel’s Spider-Man 2 PC版(Steam版、2026年DLSS 4 MFGパッチ適用後)
グラフィック設定Very High(最高プリセット)/ RT OFF と RT Very High 両方
アップスケーリングネイティブ(SR・FG比較は別項)
APIDirectX 12 Ultimate
テスト解像度1920×1080 / 2560×1440 / 3840×2160
CPURyzen 7 9800X3D
メモリDDR5-6000 32GB(デュアルチャネル)
ストレージNVMe SSD(本作はNVMe必須、SATAではヒッチ発生)
計測シーン屋上スイング・市街地戦闘・屋内ミッション(複数シーン平均)
注記*印は複数の海外ベンチマークデータを基にした参考値。CPU律速シーンではこの値よりさらに低くなる場合があります

GPU別ベンチマーク(Very High・ネイティブ・RT OFF)

1440pを基準に降順で並べています。1440p Very High ネイティブ60fps以上の最低ラインはRTX 4060 Ti 16GB(約58fps)〜RTX 4070(約65fps)4K Very High ネイティブ60fps以上はRX 9070 XT・RTX 5070 Ti以上が必要です。Nixxes移植としては良好なスケーリングで、ミドル帯GPUでも実用的なfpsが出ます。

GPU1080p1440p(基準)4K
RTX 5090
175 *
122 *
82 *
RTX 4090
150 *
107 *
65 *
RTX 5080
150 *
97 *
60 *
RX 9070 XTAMD
142 *
95 *
52 *
RTX 4080 Super
140 *
92 *
56 *
RTX 5070 Ti
135 *
90 *
54 *
RTX 4080
135 *
90 *
54 *
RX 7900 XTXAMD
130 *
85 *
50 *
RTX 4070 Ti Super
125 *
82 *
48 *
RTX 5070
115 *
75 *
44 *
RTX 4070 Super
110 *
71 *
42 *
RX 9070AMD
110 *
74 *
43 *
RTX 4070
100 *
65 *
38 *
RX 7800 XTAMD
95 *
63 *
37 *
RTX 4060 Ti 16GB
78 *
58 *
34 *
1440p 60fps ライン
RTX 4060
66 *VRAM注意
47 *VRAM注意
24 *非推奨

*印は複数の海外ベンチマークメディアの検証値および世代間性能比から算出した参考値。RT OFF(Very High最高設定)・ネイティブ解像度・屋上スイング&市街地戦闘の複数シーン平均。高速スイング中はCPU律速でGPUがさらに余る場面があり、実測値は10〜20%低くなることがあります。CPUはRyzen 7 9800X3D使用。

レイトレーシングの負荷分解——反射が最重

本作のRT設定は反射・影・グローバルイルミネーションの3要素で構成されており、それぞれ個別にON/OFFと品質スライダーで調整できます。RT全部入り(Very High RT)のfps低下率は平均47〜54%と、現行タイトルの中でも最重量クラスです。重要なのは負荷分配の内訳で、反射が全体の7〜8割を占める一方、影・GIの負荷は相対的に軽いという特徴があります。

設定RT構成fps低下率の目安推奨GPU
RT OFF基準全GPU対応
RT Low(反射Low)反射のみLow品質約 -18%RTX 4060 Ti以上
RT Medium反射Medium + 影Low約 -28%RTX 4070以上
RT High反射High + 影・GI Medium約 -40%RTX 4070 Ti以上
RT Very High反射・影・GIすべて最高約 -47〜54%RTX 4080以上
RT Ultimateさらにレイ密度増加(PS5 Pro相当)約 -55%以上公式推奨 RTX 4090

RT反射だけを有効にするのがコスパ最良:反射OFFだけでfpsが40〜50%回復します。影やGIは反射に比べて負荷が軽いため、RTの恩恵を受けつつfpsを稼ぎたい場合は「反射Medium/Low + 影・GI Off」の組み合わせが実用的です。公式推奨の「Ultimate RT」は4K/60fpsでRTX 4090が最低ラインと公式が明記しています。

高速スイング時のCPU律速——X3Dチップが必須

本作の最大の特徴的な問題が、市街地での高速スイング時にGPU使用率が70%以下まで落ちるCPU律速です。これはSpider-Man Remastered(2022)から続くNixxes移植作品の共通課題で、本作でも完全には解消されていません。原因は高速移動時のアセットストリーミング負荷で、CPUが全コアを使い切る場面ではGPU性能が余ります。

X3DチップがSpider-Man 2に最も最適なCPU:Ryzen 7 7800X3D・9800X3DなどX3Dシリーズの大容量L3キャッシュ(96MB〜)は、アセットストリーミングの詰まりを大幅に緩和します。同価格帯の非X3Dチップ(例: Core i9-13900K、Ryzen 9 7900X)と比べて、高速スイング時の最低fpsが10〜20%高くなる報告があります。4K環境以外でSpider-Man 2を快適に遊びたいなら、CPUはX3Dシリーズを強く推奨します。

1440p・1080p環境では特に顕著で、RTX 5090級のGPUを使っても1080pで175fpsに達した後、スイング時は120fps前後まで落ちるケースがあります。4K環境ではGPU律速に戻るためCPU差は縮小しますが、それでも1% lowフレームタイムにはCPUの影響が残ります。トラフィック密度設定を下げるとCPU負荷が軽くなる対処法も知られています。

VRAM要件——16GBでも4K RTはギリギリ

設定・解像度VRAM目安8GB GPU12GB GPU16GB GPU
1080p Very High(RT OFF)約 9〜10 GB不足十分十分
1080p Very High + RT約 9〜11 GB使用不可ギリギリ十分
1440p Very High + RT約 12〜13 GB使用不可不足(スタッター)十分
4K Very High + RT約 14〜16 GB超使用不可大幅不足ギリギリ

RTX 4060・RTX 4060 Ti 8GB版は本作には向いていません。1080pでRTなしでも9〜10GBを要求するため、8GB GPUは設定を妥協せざるを得ません。RTX 4060 Ti 16GB版なら1440p RT ONまで対応可能ですが、4K RTはRTX 4080以上の16GB GPUでもギリギリです。長時間プレイ時にVRAMが段階的に増えていくメモリリークの報告もあり、16GB環境では60〜90分ごとの再起動が推奨される場面があります。

DLSS 4 Multi Frame Generation——後日追加で50系の価値が上昇

本作のDLSS対応は発売当初からSuper Resolution + Frame Generation(2x)が利用可能でしたが、2026年のパッチでDLSS 4 Multi Frame Generation(3x/4x)が追加されました。RTX 50シリーズ所有者は後からMFGの恩恵を受けられるようになり、4K + RT Very Highでも実用的なfpsを出せる環境が整いました。

GPU4K + RT Very High(ネイティブ)4K + RT VH + DLSS Q + MFG x4向上率
RTX 5090約 55〜62fps *約 200fps超 *約+250%
RTX 5080約 38〜44fps *約 185fps *約+350%
RTX 5070 Ti約 32〜36fps *約 185fps *約+420%
RTX 5070約 24〜28fps *約 260fps *(DLSS P)約+900%

注意点として、MFGは「見かけのfpsが大幅に増えるが、応答遅延はベースfpsに依存」します。ベースfpsが30fpsを割ると応答遅延が目立ちやすく、Spider-Man 2のような高速アクションゲームでは体感に影響する可能性があります。実用的にはベースfps 40fps以上を確保してからMFG有効化するのが推奨です。

Nixxes移植系譜での位置づけ

Nixxes SoftwareはSony傘下のPC移植専門スタジオで、本作までに複数のSony系作品をPCに移植しています。移植品質の系譜で見ると、Spider-Man 2は「ゴーストオブツシマより一段下、Spider-Man Remasteredと同水準」という評価が複数の検証で共通しています。

Nixxes作品PC版発売総合評価
Spider-Man Remastered2022年8月Nixxes初期作品。CPUボトルネック問題が顕在化
Horizon Forbidden West2024年3月大きく改善、シェーダースタッター軽減
Ratchet & Clank: Rift Apart2023年7月DirectStorage対応、極めて高品質
Ghost of Tsushima2024年5月Nixxes移植の最高傑作と評される品質
Marvel’s Spider-Man 22025年1月良好だが発売初期に2回のホットフィックス。CPU律速問題は継続

本作は決して悪い移植ではありませんが、2024年のゴーストオブツシマが「2024年で最も高品質なPC移植の一つ」と評されたレベルには及びません。発売初期にクラッシュ・不安定性の問題で2回のホットフィックスが入った経緯もあり、現在の2026年時点では大半の問題が解消されていますが、前作から続くCPU律速問題だけは残存しています。

AMD vs NVIDIA——ラスタはAMD健闘、RTはNVIDIA圧勝

比較ペア1440p RT OFF1440p RT ON備考
RX 7900 XTX vs RTX 408085 vs 90fps55 vs 75fpsRTでNVIDIAが約36%優位
RX 9070 XT vs RTX 5070 Ti95 vs 90fps53 vs 58fpsラスタはAMDがリード、RTは逆転
RX 9070 vs RTX 507074 vs 75fps43 vs 48fpsラスタは互角、RTでNVIDIA優位

ラスタライズ性能だけを見るとRX 9070 XTがRTX 5070 Tiを若干上回る場面もあり、AMDのコスパは良好です。ただしRT ON時にはNVIDIAが明確に優位で、RX 7900 XTXは1440p RT ONで55fpsまで落ちるなど、4K RT環境では実用外になります。RT常用を前提にするならNVIDIA、RTを使わずラスタ重視ならAMDという明確な住み分けが成立するタイトルです。

解像度別おすすめGPU

1080p / 快適プレイ
RTX 4070 / RX 7800 XT

1080p Very High ネイティブ60fps以上を安定して狙うならRTX 4070(100fps)・RX 7800 XT(95fps)が快適ライン。RT ONを含めるならRTX 4070 Super(110fps)以上が推奨。CPUはX3Dシリーズ必須です。

1440p / RT込みで快適
RTX 5070 Ti / RX 9070 XT

1440p RT Very Highで60fps以上のラインはRTX 5070 Ti(RT時58fps)・RTX 4080 Super(63fps)。DLSS Quality併用で安定60fps超を達成できます。ラスタ優先ならRX 9070 XT(95fps・RT OFF)がコスパ最良。

4K / RT + FG前提
RTX 5080 + DLSS 4 MFG

4K RT Ultimate 60fps以上はRTX 5080以上 + DLSS 4 MFG が実用解。ネイティブ4K RTはRTX 5090でも60fps前後で、MFGなしには厳しい領域です。公式推奨通りRTX 4090でも可能ですが、余裕を持たせるならRTX 5080以上 + MFGをおすすめします。

実測データで選ぶおすすめGPU

本作はRT反射でNVIDIAが明確に有利、かつ後日追加のDLSS 4 MFGがRTX 50で効くタイトルです。さらに高速スイング時のCPU律速対策としてRyzen 7 9800X3DなどX3D構成が効くため、狙う解像度とRT運用に合わせてこの4枚が筆頭候補になります。

Palit GeForce RTX 5060 Ti Infinity 3 16GB
フルHD 144fps本命の最初の1台Palit GeForce RTX 5060 Ti Infinity 3 16GB1080p〜WQHDの入口に最適。本作はVRAM要求が高め(1080pで約9〜10GB)なので16GB版が現実的な最低ラインです。RT反射まで楽しむなら8GBは厳しく、素直なRTコアでミドル帯でも実用fpsを出せます価格目安:約96,800円~Amazonで価格を見る
GIGABYTE GeForce RTX 5070 Ti GAMING OC 16GB
差額で狙える上位GPUGIGABYTE GeForce RTX 5070 Ti GAMING OC 16GBWQHDでRT込み60fpsを狙う本命GeForce。本作はRT反射でNVIDIAが明確に有利で、DLSS Quality併用なら1440p RT Very High 60fps超が安定します。迷ったらこの一枚です価格目安:約190,000円~Amazonで価格を見る
GIGABYTE GeForce RTX 5080 WINDFORCE 3X OC
4K Very High本命の上位GPUGIGABYTE GeForce RTX 5080 WINDFORCE 3X OC4K+RTを本気で狙う上位クラス。後日追加のDLSS 4 Multi Frame Generation(最大4x)に対応し、4K RT Ultimateでも実用fpsを叩き出せます。重いRT反射まで最高設定で遊びたい人向けです価格目安:約230,000円~Amazonで価格を見る
ASRock Steel Legend Radeon RX 9070 XT 16GB
BO6で有利なAMD GPUASRock Steel Legend Radeon RX 9070 XT 16GBラスタ重視・コスパ派のRadeon。本作のRT OFFラスタではRTX 5070 Tiを上回る場面もあり1440pコスパが優秀。RT常用だと不利なので、RTを使わない運用前提で選ぶ一枚です価格目安:約96,800円~Amazonで価格を見る

※価格は変動します。最新の価格はAmazonでご確認ください。

PCごと新調するなら(BTO 2選)

本作は高速スイング時のCPU律速が鬼門のため、PCごと組むなら大容量キャッシュのRyzen 7 9800X3D構成が安心です。RT環境で有利なGeForce構成か、ラスタコスパのRadeon構成かを予算で選べます。

OZ GAMING 4000D Ryzen 7 9800X3D + RTX 5080 ゲーミングPC
完成品ハイ|9800X3D+5080OZ GAMING 4000D(Ryzen 7 9800X3D + RTX 5080)さらに上の画質とフレームレートを完成品で狙うなら、Ryzen 7 9800X3D + RTX 5080。DLSS 4のマルチフレーム生成で重い設定でも余裕があり、WQHD最高設定〜4K入口まで一台でこなせます。長く使う前提の本命です。約450,000円前後2026年6月時点・台数限定・変動ありOZ GAMING 公式で詳細を見る
OZ GAMING Z1series Ryzen 7 9800X3D + RTX 5060 Ti 16GB
完成品ミドル|9800X3D+5060TiOZ GAMING Z1series(Ryzen 7 9800X3D + RTX 5060 Ti 16GB)完成品で手堅く揃えるなら、ゲーム最強クラスのRyzen 7 9800X3DにRTX 5060 Ti 16GBを組み合わせた一台。VRAM 16GBで本作も1440pまで快適に動かせます。組み立て不要で届いてすぐ遊べる、堅実な完成品の選択肢です。344,800円〜2026年7月時点・変動ありOZ GAMING 公式で詳細を見る

※価格・構成は変動します。最新情報は各BTOショップ公式ページでご確認ください。

まとめ

マーベル スパイダーマン2 GPU性能まとめ
  • 1440p Very High ネイティブ60fps最低ラインはRTX 4060 Ti 16GB〜RTX 4070:Nixxes移植としては良好なスケーリングで、ミドル帯GPUでも実用的なfpsが出る
  • RT Very Highの負荷は平均47〜54%低下:現行タイトルの中でも最重量クラス。反射が負荷の7〜8割を占めるため、反射だけ下げるだけでfpsが大幅に回復する
  • 高速スイング時のCPU律速はX3Dチップで緩和:Spider-Man Remasteredから続く既知問題。Ryzen 7 7800X3D / 9800X3Dが強く推奨される。非X3Dチップでは1% lowが10〜20%低下する
  • DLSS 4 Multi Frame Generationが後から追加:2026年パッチでRTX 50シリーズの3x/4x MFGが使用可能に。4K + RT環境でもベースfps 40fps以上から実用的に動く
  • VRAM 16GBでも4K RTはギリギリ:メモリリークの報告もあり、16GB環境では60〜90分ごとの再起動が推奨される場面あり。8GB GPUは1080pでも実用外
  • NVIDIAがRT環境で圧勝、AMDはラスタ重視で選ぶ価値あり:RT ONではRTX 4080がRX 7900 XTXを約36%上回る。ラスタ重視ならRX 9070 XTが優秀なコスパを発揮する
  • Nixxes移植系譜ではゴーストオブツシマより一段下の品質:発売初期はホットフィックスが必要だったが、2026年時点では大半の問題が解消。ただしCPU律速だけは継続課題として残る
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