『World of Warcraft: Forever』はClassic+なのか|Blizzard公式が否定する第3のWoWを解説
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
Blizzard公式は明確に否定、第3のWoWを一次情報で整理
出典:Blizzard公式「Carve a New Path with World of Warcraft: Forever」、Blizzard公式「World of Warcraft: Forever What’s Next Panel Recap」、Blizzard公式「World of Warcraft: Forever Deep Dive Panel Recap」のほか、価格情報はBlizzardwatchの集計をもとに構成しています(2026年9月17日確認)。

「Classic+」という言葉は、オリジナルのAzerothを土台にしながら新しいコンテンツを追加し続けてほしいという、長年のWoW Classicコミュニティの要望を指す通称です。BlizzCon 2026で『World of Warcraft: Forever』が発表された直後、海外コミュニティでは「ついに来た」という声と「これは本当にClassic+なのか」という戸惑いが同時に広がりました。
結論から言うと、Foreverは単純な「Classicの拡張版」ではありません。レベル上限60、飛行マウントなしといったClassicの骨格は踏襲しつつ、レルムを選ばない新しいルールセット構造、アイテムの再設計、新種族Skyborne、焚き火を軸にした新システムなど、Classicには存在しない仕組みを複数抱えています。Blizzard自身も「モードでもシーズンでもClassicの新バージョンでもない」と述べ、ModernとClassicに並ぶ第3の恒久的な柱と位置付けています。
Blizzard公式のパネル資料まで遡ると、Classicと重なる部分・重ならない部分を項目ごとに切り分けられます。購入パッケージの違い、日本時間でのローンチスケジュール、ベータやEarly Name Reservationのタイミングまで、判断材料になる情報を以下で整理します。
目次
発表概要Modern・Classicに並ぶ「第3のWoW」として発表
Blizzard EntertainmentはBlizzCon 2026(2026年9月12日開幕)のオープニングセレモニーで、『World of Warcraft: Forever』を発表しました。舞台は、Warcraft III Reforgedに同日追加された新キャンペーン「Forsaken Kingdom」の後、2004年のオリジナル実装コンテンツ「Molten Core」より前という、既存のタイムラインの隙間にあたる時期のAzerothです。プレイヤーはEastern KingdomsとKalimdorという原点の大陸に戻り、レベル1から60まで冒険します。同じオープニングセレモニーでは、シリーズ完全新作『STARCRAFT』(2030年春発売予定)も発表されています。
BlizzCon 2026の発表まとめでBlizzardは、『World of Warcraft: Forever』を「Modern・Classicに並ぶ、新しい第3のWorld of Warcraft体験」と説明しています。現行のModern WoW(拡張「Midnight」、次の大型アップデートは「Eclipse」〈12.2〉)や、当時のバージョンを追体験するClassicライン(直近では「Season of Discovery」のようなリミックス企画も展開)とは別に、Forever自体が今後も更新され続ける恒久的な選択肢として運用される計画です。
Modern WoW(現行主力)
- 内容:拡張「Midnight」展開中、次はEclipse(12.2)
- 舞台:現代のAzeroth、拡張ごとに更新
- 更新方針:大型拡張+シーズンで継続進化
Classic WoW(オリジナル再現)
- 内容:当時のバージョンを追体験
- 舞台:Vanilla〜各拡張期のAzeroth
- 更新方針:期間限定シーズンやリミックス企画中心
World of Warcraft: Forever(新設・第3の柱)
- 内容:オリジナルAzerothが舞台の新規ストーリー
- 舞台:Forsaken Kingdom後〜Molten Core前
- 更新方針:恒久プロジェクトとして継続更新
3つのラインはいずれも共通のWorld of Warcraft SubscriptionまたはGame Timeでアクセスでき、キャラクター作成時に遊びたいラインを選ぶ形になります。ローンチ後も更新は止まりません。追加のレイドが11月4日から5週間後の12月9日に解放される予定で、その後もダンジョンやPvPコンテンツ、Hardcoreモード、既存の象徴的なレイドの刷新などが順次追加される計画とBlizzardは説明しています。
核心Classic+なのか、Blizzardは明確に否定
「Classic+」はBlizzard公式の用語ではなく、WoW Classicコミュニティが長年使ってきた通称です。海外メディアの報道でも、ForeverはBlizzardによる「Classic+を求め続けてきたファンへの回答」と位置付けられ、Modern(Retail)・Classicと並ぶ第3の柱として運用されると伝えられています。一方でBlizzard自身は、より踏み込んだ言い方で単純な「Classicの延長」という見方を退けています。
「これはモードでも、シーズンでも、Classicの新バージョンでもありません。コミュニティと共にこの世界を作り続け、皆さんのフィードバックに導かれながら、長く残るものにしていくという約束です。」
この違いは、実際の仕様を見るとより具体的になります。Classicから受け継ぐ骨格は、レベル上限60、飛行マウントなし、レベルスケーリングなし、ソロで通常の敵を倒すのに10〜15秒ほどかかる戦闘テンポ、11・21・31ポイント(今回新設の16ポイントも追加)で節目を迎えるタレントツリー構造です。一方でForeverだけの新しい仕組みも多く、レルムを選ばない「ルールセット」制、呪文・近接・遠隔の命中率やクリティカル率を統合するアイテム再設計、焚き火を囲む新システム「Camping」、サブキャラ育成に報酬を与える「Legacy System」、新種族Skyborne、任意でオン・オフできるTransmog、公式ゲームパッド対応などが挙げられます。
海外メディアGameInformerも、既存のWoW Classicが「当時のゲームをそのまま再現する」路線であるのに対し、Foreverは新しいエリア・クエスト・ダンジョン・レイド・種族・クラスの組み合わせを追加しながらレベル上限60を維持する点が違うと整理しています。当時のシステムのまま中身だけを継ぎ足すという厳密な意味の「Classic+」を期待していた場合、Foreverのレルムレス化やアイテム再設計は想定より踏み込んだ変更に映るかもしれません。
新コンテンツ新種族Skyborneと4つのエリア、9ダンジョン、2レイド
新種族Skyborneは、Zephras Isleを拠点にレベル1〜12の専用スタート体験を進める新しいプレイアブル種族です。キャラクター作成時にHordeかAllianceかを選び、Horde側はエレメンタルの伝統を受け継ぐShaman、Alliance側は魔法の系譜を継ぐMageを追加クラスとして選択できます。両陣営ともWarrior・Hunter・Rogue・Druid(Skyborne専用のDruid変身込み)も選べます。種族とクラスの新しい組み合わせも6つ追加されます。Gnome Priest、Human Hunter、Dwarf Shaman、Orc Mage、Troll Warlock、Undead Paladinです。
新たに探索できる、または大幅に手が入るエリアは4つです。Mount Hyjalはアーキモンデ撃破後の復興を描くエリアで、Darkwhisper Gorgeを含みます。Shen’dralasはMulgoreとDesolaceの間に長く隠されてきた謎を扱い、Shen’dralar・Eldre’Thalas・Dire Maul・ケンタウロス族と関わります。The Rivergladesは中30〜40レベル帯を中心とした辺境で、150以上のクエストが用意されています。そしてZephras IsleがSkyborneの専用スタートエリアです。BlizzCon発表のまとめでは新エリアを「3つ」と紹介する一方、開発者向けパネルの説明ではこの4つの地名が挙げられており、数え方の違いはMount Hyjalが完全新規ではなく既存エリアの大幅改修である点によるとみられます。レベル1〜60の道のりには、合わせて1,000以上の新規クエストが用意されています。
新ダンジョンは9つです。Ironforge地下のHall of Thanes、Ruins of Lordaeron、Un’Goro Crater付近のWhelgar’s Excavation、City of Dalaran、Blackmaw Hold、Drowned City、Krol’dok Stronghold、Alcaz Prison、Shaper’s Terraceが用意されます。

新レイドは2つです。Barrow Deepsは最大レベル帯を対象にした10人用、Hyjal Summitは20人用として設計され、新しいティアセットや伝説級アイテムの獲得先になる予定です。ここは見落としやすいポイントで、レイドはローンチ当日の11月4日には遊べません。Blizzard公式のロードマップでは新レイドの解放を12月9日としており、その後も追加のレイドやダンジョン、PvPコンテンツ、Hardcoreモードなどが順次追加されるとしています。新バトルグラウンドは「Darkspear Islands」です。Kalimdor沖を舞台にした15対15で、複数の制圧ポイントとArathi Basin式の旗の奪い合いを組み合わせた形式になります。
新システムレルムレス化・Legacy System・Campingなど、Classicにない仕組み
レルムを選ばない「ルールセット」制
Foreverでは従来の長いレルム一覧から選ぶのではなく、遊び方に合わせた「ルールセット」を選ぶ形になります。用意されるのは、PvPが相互同意制の「Normal」、争いを前提にした「PvP」、ロールプレイ志向の「Roleplaying」、ローンチ後に追加される高難度の「Hardcore」の4種類です。異なるルールセット同士のグループプレイはできず、HordeとAllianceも従来通りグループを組めません。Hardcoreキャラクターが死亡した場合は他のルールセットへ移行できますが、逆方向の進行データの持ち込みはできない仕組みです。サーバー再編に合わせてキャラクター名も「名」と「姓」の2部構成になり、リージョン単位でユニークな名前を確保しやすくなります。
Legacy System、サブキャラ育成に報酬を与える新システム
「Legacy System」は、複数キャラクターを育てるプレイヤーに向けた新しい進行システムです。Legacy Challengeを達成してLegacy Pointsを獲得し、Professions・Adventure・Resourcefulnessという3系統のLegacy Treeに振り分けます。たとえばAdventureツリーの「Well Rested」は休憩時経験値ボーナスを強化し、Professionsツリーの「Bountiful Harvest」は採集量を増やします。ローンチ時点で1キャラクターが使えるポイント上限は16、序盤だけで最大65ポイントまで獲得可能で、ポイント自体はアカウント全体で共有されます。
Camping、焚き火を囲む新しい交流システム
「Camping」は、料理プロフェッションの焚き火を「Basic Campfire」として拡張した新システムです。焚き火のまわりには近くのプレイヤーが最大3つまでクラフトアイテムを設置でき、たとえば鍛冶なら攻撃力を上げる「Sharpening Wheel」、裁縫なら精神力を上げる「Faction Banner」、薬草学なら知力を上げる「Incense Candle」といった具合に、プロフェッションごとに異なるバフを提供します。設置アイテムはプロフェッションのスキルレベル20到達で解放され、より高度なものはダンジョンボスからのBlueprintドロップで入手します。
命中率・クリティカル率の統合など、アイテムの再設計
呪文・近接・遠隔の命中率が1つのステータスに統合され、クリティカル率も同様に統合されます。回復量ボーナス(Bonus Healing)のステータスには、その3分の1に相当するダメージボーナスも新たに付与されるようになりました。武器熟練度(Weapon Skill)は従来通り存在しますが、アイテム1つあたりの付与量は小さくなり、パリィ・ドッジ発生率を下げる新ステータスや、呪文ダメージ・回復力を直接付与する遠隔武器なども追加されます。ダンジョンボスのユニークアイテムは青(レア)品質に統一され、セットボーナスも見直されています。マウント購入の仕組みも「The Burning Crusade」方式に近づき、まとまったゴールドを前払いする形から、騎乗スキルを習得するとマウントを入手できる形に変わります。
任意でオン・オフできるTransmogと、公式ゲームパッド対応
Transmog(見た目変更)は完全にオプトイン制で、特定の街のNPCから設定・無効化ができます。無効化すると周囲のプレイヤーも実際の装備のまま表示され、「Classic Mode」を選んで開始した場合は最初から自動的に無効化されます。無効化中でも新しい装備の見た目コレクションは継続でき、後から有効化することも可能です。このほか、キャラクターモデルをSD(当時の見た目)とHD(高精細)で切り替えられる機能、HDモデル向けに当時のアニメーションを再現した表示、そして公式のゲームパッド(コントローラー)対応も用意されています。
日程ベータは本日9月17日開始、正式ローンチは日本時間11月5日朝
ベータテストは太平洋時間で2026年9月17日から10月21日まで実施されます。開始の具体的な時刻はBlizzard公式で明記されておらず、日本時間では17日深夜から18日にかけて順次利用可能になるとみられます。ベータへの参加には、後述するSkyborne Epic PackかWarcraft Forever Collectionの購入が必要です。
キャラクター名を先取りできる「Early Name Reservation」は、太平洋時間で10月27日から11月3日まで実施され、いずれかのアップグレードパック購入者はこの期間に最大3キャラクターまで作成・カスタマイズできます。名前は早い者勝ちのため、必ず希望の名前を確保できるわけではありません。
Blizzard公式ページの中でも、ローンチ時刻の表記は「午後3時PST」(Pre-Purchaseページ、What’s Next Panel Recap)と「午後3時PDT」(Carve a New Pathページ)で揺れています。アメリカの夏時間は2026年11月1日に終了するため、11月4日時点では標準時(PST、協定世界時マイナス8時間)が実態に近いとみられますが、公式表記の揺れそのものは解消されていません。どちらで計算しても、日本時間では11月5日の午前7時(PDT換算)から午前8時(PST換算)の間に収まります。平日の始業・通学前のタイミングと重なる可能性が高い点は、予定を組むうえで覚えておく価値があります。
購入3つのアップグレードパックと無料でアクセスできる範囲
『World of Warcraft: Forever』本体へのアクセスは、既存のWorld of Warcraft SubscriptionまたはGame Timeがあれば追加料金なしで含まれます。新エリアや新ダンジョン、新レイド、新バトルグラウンドを含む大半のコンテンツはこの無料範囲に入っており、課金が必須なのは新種族Skyborneとそのスタートエリア「Zephras Isle」だけです。
Skyborne Heroic Pack(最小構成・29.99ドル)
- 内容:Skyborne種族+Zephras Isle、Early Name Reservation
- 特典:Cerulean Prideclawマウント(騎乗スキルは別途習得)、コスメティック一式
- おまけ:Invite-A-Friendコード1枚
Skyborne Epic Pack(ベータ込み・59.99ドル)
- 内容:Heroic Packの全内容+ベータアクセス(9月17日〜)
- 特典:Game Time 30日分(11月4日〜)、追加コスメティック・ペット
- おまけ:Invite-A-Friendコード計3枚
Warcraft Forever Collection(期間限定〜27年1月11日・79.99ドル)
- 内容:Epic Packの全内容+『Warcraft III: Reforged』本体
- 特典:新キャンペーン「Forsaken Kingdom」、モダン版ハウジング装飾
- おまけ:Invite-A-Friendコード計3枚
このほか、彫像やピンバッジが付属する物理版のCollector’s EditionもBlizzard Gear Storeで数量限定で用意されています。Invite-A-Friendコードは10月20日(太平洋時間)以降にメールで届き、招待された側は11月4日から11日までの発売週に限りSubscriptionなしで無料プレイできます。なお、新種族Skyborneが課金必須である点については海外コミュニティから反発の声も上がっており、無料で遊べる範囲が広い一方で新種族だけが有料パックの向こうにあることへの不満を伝える報道も出ています。
判断基準今すぐ動くべき人、待ってもいい人
- ベータを今すぐ試したい → Skyborne Epic PackかWarcraft Forever Collectionを購入し、9月17日以降にログイン
- お気に入りのキャラクター名を確保したい → いずれかのアップグレードパックを買い、10月27日〜11月3日のEarly Name Reservation期間にログイン
- 新種族Skyborneでプレイしたい → Skyborne Heroic Pack以上の購入が必須
- 既存のSubscription・Game Timeで新エリア・新ダンジョンを遊びたいだけ → 追加課金は不要、11月4日を待てばよい
- レイドから本気で遊びたい → Barrow DeepsとHyjal Summitの解放は12月9日、ローンチ直後に急ぐ必要はない
- 当時のシステムのままという厳密な意味の「Classic+」を期待している → レルムレス化やアイテム再設計は想定より変更が大きいため、既存のClassicラインを様子見する選択肢もある
FAQよくある質問
『World of Warcraft: Forever』は、Classicコミュニティが長年求めてきた「Classic+」を単純になぞったものではありません。レベル上限60や飛行マウントなしといったClassicの骨格を残しながら、レルムレス化・Legacy System・Camping・アイテム再設計・新種族Skyborneといった独自の仕組みを積み重ねた、ModernとClassicに並ぶ第3の恒久的な柱です。Blizzard自身も「モードでもシーズンでもClassicの新バージョンでもない」と明言しています。
動き方は目的によって変わります。ベータやEarly Name Reservationを重視するなら、9月17日または10月27日までに有料パックを用意しておく必要があります。一方、既存のSubscriptionだけで様子を見たいなら11月4日(日本時間11月5日朝)を待てば十分で、レイドを目当てにしているなら12月9日まで急ぐ必要もありません。



