RTX 5060がSteamで急増|利用率3.03%に上昇、2026年8月最新のGPUシェアとゲーミングPC売れ筋を分析
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2026年8月最新GPUシェアとゲーミングPC売れ筋を分析
Steamハードウェア&ソフトウェア調査は、Steam利用者が使用しているPCのハードウェアやOSを毎月集計するものです。調査への参加は任意かつ匿名であり、Steamユーザー全員を対象とした販売台数ランキングではありません。それでも、実際にゲームで使われているGPUの傾向を確認できる、世界最大規模の参考データのひとつです。
今回公表された最新データの調査対象月は2026年7月です。RTX 5060だけが突出して売れているというより、RTX 5060 Ti・RTX 5070もそろって伸びており、RTX 30・40シリーズからRTX 50シリーズへの世代交代が本格化していると見るのが適切でしょう。
本記事では、Steamの2026年7月調査を「2026年8月の最新データ」として扱い、RTX 5060が増えている理由、現在のゲーミングPC市場で選ばれている構成、RTX 5060搭載PCを購入する際の注意点を解説します。
出典:Steam Hardware & Software Survey(Valve)
全体像2026年8月最新のSteam GPUシェア
主要なGPUを利用率順に並べると、次のようになります。
| 順位 | GPU | 利用率 | 前月比 |
|---|---|---|---|
| 1 | GeForce RTX 3060 | 3.88% | −0.14pt |
| 2 | GeForce RTX 4060(ノート版) | 3.64% | −0.35pt |
| 3 | GeForce RTX 4060 | 3.63% | −0.11pt |
| 4 | GeForce RTX 5070 | 3.62% | +0.53pt |
| 5 | GeForce RTX 3050 | 3.22% | −0.06pt |
| 6 | GeForce RTX 5060 | 3.03% | +0.45pt |
| 7 | GeForce GTX 1650 | 2.61% | −0.09pt |
| 8 | GeForce RTX 5060 Ti | 2.40% | +0.34pt |
| 9 | GeForce RTX 4060 Ti | 2.36% | −0.09pt |
| 10 | GeForce RTX 3060 Ti | 2.17% | −0.10pt |
RTX 3060は3.88%で首位を維持していますが、前月から0.14ポイント減少しました。RTX 4060とRTX 4060(ノート版)も減少しており、旧世代の主力モデルからRTX 50シリーズへの移行が数字に表れています。
RTX 5070は3.62%へ上昇し、RTX 4060との差はわずか0.01ポイントになりました。RTX 5060もRTX 3050との差を0.19ポイントまで縮めており、今後数カ月で順位がさらに入れ替わる可能性があります。
伸び率RTX 5060は前月比で約17%増加
RTX 5060の利用率は、前月の約2.58%から3.03%へ増えました。Steamが表示する増減は0.45「ポイント」ですが、利用率そのものの増加率に換算すると約17%です。
RTX 5060 Tiは約2.06%から2.40%へ増え、相対的な増加率は約17%。RTX 5060(ノート版)も約1.83%から2.19%へ増加しており、約20%伸びています。
デスクトップ版RTX 5060、RTX 5060 Ti、RTX 5060(ノート版)を合計すると、利用率は7.62%です。前月の合計から1.15ポイント増えており、60クラス全体が1カ月で大きく利用者を増やしたことが分かります。
ただし、RTX 5060 Tiは8GB版と16GB版が同じ名称で集計されている可能性があります。Steamの数値だけでは、どちらの容量が多く使われているかまでは判断できません。
背景RTX 5060が増えている最大の理由はフルHD需要
RTX 5060は、3840基のCUDAコア、8GBのGDDR7メモリ、128bitのメモリインターフェースを備えたBlackwell世代のGPUです。NVIDIAは、RTX 5060を高フレームレートのフルHDゲーム向けモデルとして位置付けています。DLSS 4のスーパー解像度、フレーム生成、マルチフレーム生成にも対応します。
Steamの最新調査では、メインディスプレイの解像度として1920×1080を使用しているユーザーが51.10%を占めています。前月より0.79ポイント下がったものの、現在もSteamユーザーの過半数がフルHD環境です。WQHDに相当する2560×1440は21.46%、4Kの3840×2160は4.95%となっています。RTX 5060が想定するフルHD環境と、Steamユーザーの中心的な解像度が一致していることが、普及を後押ししていると考えられます。
RTX 5070やRTX 5070 Tiほど高価ではなく、競技系ゲームなら高リフレッシュレートを狙いやすいことも強みです。フルHDで『VALORANT』『Apex Legends』『Fortnite』などをプレイするユーザーにとって、RTX 5060は性能と価格のバランスを取りやすい位置にあります。
世代交代RTX 30・40シリーズからの買い替えが進んでいる
今回の調査では、RTX 3060がマイナス0.14ポイント、RTX 4060がマイナス0.11ポイント、RTX 3060 Tiがマイナス0.10ポイントとなりました。一方、RTX 5070はプラス0.53ポイント、RTX 5060はプラス0.45ポイント、RTX 5060 Tiはプラス0.34ポイントです。旧世代の利用率が下がり、新世代が増えているため、ゲーミングPCの買い替えやGPU交換が進んでいる可能性があります。
ただし、Steam調査では同じユーザーがGPUを交換したのか、RTX 50シリーズ搭載PCの新規ユーザーが増えたのかは判別できません。利用率の増減から買い替え需要を推測することはできますが、販売台数を直接示すデータではない点には注意が必要です。
実勢価格RTX 5060搭載ゲーミングPCは18万円台から見つかる
2026年8月2日時点の国内BTO市場では、RTX 5060搭載デスクトップPCが18万円台から販売されています。
2026年にRTX 5060搭載ゲーミングPCを購入するなら、メモリは32GB、SSDは1TB以上を基準にするのがおすすめです。16GBでもゲームはできますが、Discordやブラウザを同時に開く場合や、今後のゲームを長く遊ぶことを考えると、32GBの方が余裕があります。Steam調査では16GBメモリが40.97%で最多ですが、32GBも36.93%まで増えています。16GBと32GBを合計すると全体の約78%を占めており、ゲーミングPCの標準が16GBから32GBへ移行している途中と考えられます。
自作せず完成品で始めたい方には、実際にRTX 5060を搭載したBTOデスクトップPCを2台紹介します。予算とCPU世代のバランスで選んでください。
制約RTX 5060の弱点はVRAM 8GB
RTX 5060はフルHDゲーム向けとして扱いやすい一方、VRAMは8GBです。RTX 5060 Tiには8GB版と16GB版がありますが、通常のRTX 5060は8GB版のみとなっています。
Steam調査では8GB VRAMの利用率が25.32%で、依然として大きな割合を占めています。しかし、16GB VRAMは25.90%となり、8GBを上回りました。16GBは前月から1.85ポイント増えており、より大容量のVRAMを搭載したGPUへの移行も進んでいます。
フルHDの中〜高設定を中心に遊ぶなら、RTX 5060の8GBでも対応できるゲームは多くあります。しかし、高解像度テクスチャ、レイトレーシング、WQHD、MODを組み合わせると、8GBでは余裕がなくなる可能性があります。DLSSのスーパー解像度を使えば内部解像度を下げてGPU負荷を軽減できますが、搭載されているVRAM容量そのものが増えるわけではありません。マルチフレーム生成も表示フレームを増やす技術であり、VRAM不足を直接解消する機能ではありません。
選び方RTX 5060とRTX 5060 Tiはどちらを選ぶべきか
RTX 5060 TiはCUDAコアが4608基で、RTX 5060の3840基より多くなっています。RTX 5060 Tiには8GB版と16GB版があり、RTX 5060は8GBのみです。どちらも128bitのメモリインターフェースとGDDR7を採用します。
| GPU | VRAM | 主な用途 | 購入時の考え方 |
|---|---|---|---|
| RTX 5060 | 8GB | フルHD、競技系ゲーム | 価格を抑えたい人向け |
| RTX 5060 Ti 8GB | 8GB | フルHD高設定、軽めのWQHD | RTX 5060との価格差を確認 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 16GB | WQHD、重量級ゲーム、MOD | 長期利用を重視する人向け |
| RTX 5070 | 12GB | WQHD高設定、高リフレッシュレート | GPU性能を優先する人向け |
RTX 5060 Ti 8GBはGPU自体の処理性能が上がりますが、VRAM容量はRTX 5060と同じです。価格差が小さければ選ぶ価値はあるものの、長期間使うことを重視するなら16GB版の方が安心です。RTX 5070は12GBのGDDR7と192bitのメモリインターフェースを採用しています。Steam利用率も3.62%へ上昇しているため、WQHDゲーミングPCではRTX 5070が売れ筋になっていると考えられます。
BTOのセールでは、RTX 5060とRTX 5060 Ti 8GBの価格差が小さくなる場合があります。FRONTIERの2026年8月セールでは、同じRyzen 7 5700X・メモリ32GB・1TB SSDの構成で、RTX 5060搭載モデルが18万4,800円、RTX 5060 Ti 8GB搭載モデル(型番FRGHLB550/WS0402/NTK)が20万5,800円となっており、差額は2万1,000円です。この程度の価格差なら、予算に余裕がある場合はRTX 5060 Tiを選ぶ価値があります。ただし搭載されているのは8GB版です。VRAM容量を重視する場合は、RTX 5060 Ti 16GBやRadeon RX 9060 XT 16GBも比較対象になります。販売価格はセールや在庫状況で変動するため、GPUだけでなくCPU、メモリ、SSD、電源、保証を含めた総額で比較することが重要です。
モバイルRTX 5060(ノート版)も2%を突破
RTX 5060(ノート版)は、前月から0.36ポイント増えて2.19%となりました。デスクトップ版RTX 5060より利用率は低いものの、1カ月の相対的な増加率(約20%)ではデスクトップ版(約17%)を上回っています。
ただし、RTX 5060(ノート版)はデスクトップ版RTX 5060と同じ性能ではありません。ゲーミングノートPCでは、GPUに設定された電力、冷却性能、本体の厚さによって実際の性能が変わります。同じ「RTX 5060(ノート版)搭載」と書かれていても、薄型モデルと大型の高冷却モデルでは性能差が出る可能性があります。購入時はGPU名だけでなく、最大GPU電力や冷却機構も確認する必要があります。
OS動向Windows 11はSteamユーザーの70%を突破
今回のSteam調査では、Windows 11 64bitの利用率が70.26%となり、前月から0.50ポイント増えました。Windows 10 64bitは23.30%で、前月から0.69ポイント減少しています。RTX 50シリーズを搭載する新品ゲーミングPCは基本的にWindows 11で販売されているため、GPUとOSの両方で世代交代が進んでいます。
2026年8月時点のSteamユーザー像をまとめると、Windows 11、フルHDまたはWQHD、メモリ16GBまたは32GB、RTX 30〜50シリーズという構成が中心です。そのなかでRTX 5060は、フルHDユーザーが新しいゲーミングPCを購入する際の標準的な選択肢になりつつあります。
適性RTX 5060搭載PCがおすすめな人
- フルHDでゲームをプレイし、本体価格を20万円前後に抑えたい人
- 競技系FPS、アクションゲーム、オンラインRPGをフルHDで遊ぶ人
- DLSS 4のスーパー解像度やフレーム生成を活用したい人
- 最新の重量級ゲームを最高画質で長く遊びたい人
- WQHDで高画質と高フレームレートを両立したい人
- テクスチャMODを多用したい人(VRAM 8GBが制約になりやすい)
後者に該当する場合は、RTX 5060 Ti 16GB、RTX 5070、Radeon RX 9060 XT 16GBなど、VRAM容量またはGPU性能に余裕のあるモデルを検討した方がよいでしょう。
総括Steamシェアから見る2026年のゲーミングPC売れ筋
2026年8月の最新Steam調査からは、RTX 5060だけでなく、RTX 5060 Ti、RTX 5060(ノート版)、RTX 5070がそろって伸びていることが分かります。価格を重視するフルHD向けではRTX 5060、性能と価格のバランスを取るならRTX 5060 Ti、WQHDを重視するならRTX 5070という分布が形成されています。
国内BTO市場では、RTX 5060搭載PCが18万円台から23万円台、RTX 5060 Ti 8GB搭載PCが20万円台から見つかります。ただし、安いモデルほど旧世代CPU、シングルチャネルメモリ、小容量SSDなどが採用されている可能性があります。現在の売れ筋に近い構成は、RTX 5060、メモリ32GB、1TB SSDを搭載した20万円前後のデスクトップPCです。
価格だけを優先するならAM4世代のRyzen 7 5700X搭載モデルも選択肢になります。将来のCPU交換や長期利用まで重視するなら、AM5や新しいIntelプラットフォームを採用したモデルを選ぶ方がよいでしょう。
FAQよくある質問
2026年8月2日時点で最新となるSteamの2026年7月調査では、RTX 5060の利用率が3.03%となり、前月から0.45ポイント増加しました。RTX 5060 Tiは2.40%、RTX 5060(ノート版)は2.19%まで上昇しており、RTX 5060ファミリーを合計すると7.62%です。フルHD環境がSteamユーザーの51.10%を占めていることや、20万円前後のBTOゲーミングPCへ採用されていることが普及を後押ししていると考えられます。
ただし、RTX 5060はVRAM 8GBです。フルHD中心なら価格と性能のバランスに優れていますが、WQHD、レイトレーシング、高解像度テクスチャを重視する場合は余裕がありません。
RTX 5060搭載PCを購入する際は、GPU名だけで決めず、メモリ32GB、SSD 1TB以上、メモリの枚数、CPU世代、保証期間まで確認しましょう。







