『Path of Exile』3.29「Curse of the Allflame」配信開始|ソケット色制限撤廃で装備更新が快適に
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ソケットの色制限撤廃・深海探索・新アセンダンシー「ルミナリー」
出典:Path of Exile公式パッチノート、Path of Exile公式フォーラム(配信後ライブ更新)、PC Gamerにもとづきます。
『Path of Exile』は、Grinding Gear Gamesが開発するハクスラアクションRPGです。続編にあたる『Path of Exile 2』とは別のタイトルとして、現在も独立してアップデートが続けられています。
今回のアップデート3.29「Curse of the Allflame」では、潜航艇で海底を探索する新チャレンジリーグに加えて、長年プレイヤーから要望が多かった「ソケットの色制限」が撤廃されます。あわせて、傭兵システムの常設コンテンツ化、新アセンダンシークラス「ルミナリー」の追加、アビスとリージョンの仕様刷新など、ゲーム全体に関わる大規模な変更が行われます。
本記事では、公式パッチノートにもとづいて、新チャレンジリーグの内容から既存システムの変更点まで整理します。
目次
要点まず何が起きたか
新リーグ潜航艇でレイクラストの海底を探索
「Curse of the Allflame」リーグでは、海賊船長ヴァレリーとともに、レイクラストの海に眠る財宝を探す航海へ出発します。
プレイヤーは各地で「海図」を集め、伝説の船「ソブリン号」に乗船。オールフレイムを動力源とする潜航艇で海底へ降り、財宝や資源を回収していきます。
海底では、オールフレイムの力を宿したランタンを設置することで、周囲の海水を一時的に押し返せます。ただし、ランタンの効果には限りがあり、光が消える前に探索を終えて潜航艇まで戻らなければなりません。海底には宝箱だけでなく危険な海洋生物も潜んでいるため、限られた時間でどこまで進むかを判断するリスク管理が重要になりそうです。
集めた海図は、船上の航海ボードに配置できます。複数の海図を接続することで、海底の複数エリアを連続して巡る「Voyage」を作成可能です。一度訪れた海図を再び探索して報酬を獲得できるだけでなく、航海全体にさまざまな強化を加えられます。
海図にはそれぞれ異なる効果や危険度が設定されており、最大9枚を組み合わせることが可能です。安全性を優先するか、危険な効果を重ねて高額報酬を狙うかによって、航海の内容が大きく変わります。
海底探索では、新たなクラフトに使用する資源や「ダカット」も入手できます。船内には、投入したアイテムを複数の霊体状の候補へ分裂させ、その中からひとつを選んで獲得する設備が用意されているほか、海底で発見できる希少なダカットを使うことで、通常のクラフトでは得られない特殊な方法でアイテムを変化させられるとのことです。ランダム性を含みつつも複数の結果からひとつを選択できるため、従来のクラフトとは異なるアイテム厳選が楽しめそうです。
ソケットスキルジェムを異なる色のソケットにも装着可能に
アップデート3.29で特に大きな変更となるのが、装備ソケットとスキルジェムの仕様です。
これまでの『Path of Exile』では、赤・緑・青のスキルジェムを、原則として同じ色のソケットに装着する必要がありました。アップデート後は、ジェムとソケットの色が一致していなくても装着可能になります。
これにより、装備を更新した直後に必要な色のソケットを用意できず、使用中のスキル構成を再現できないといった問題が大幅に減少します。特にリーグ序盤や育成途中では、性能の高い装備を拾ってもソケットの色が合わず、使用を断念するケースが少なくありませんでした。今回の変更は、初心者だけでなく、リーグ開始直後の装備更新を繰り返す既存プレイヤーにも大きな影響を与えそうです。
色の制限がなくなる一方で、ソケットの色そのものが廃止されるわけではありません。赤・緑・青のジェムを同じ色のソケットに装着した場合、そのジェムに品質+10%のボーナスが付与されます。
また、装備に生成されるソケットは原則として白色となり、赤・緑・青のソケットは一定確率で出現する特殊なソケットへ変更されます。アイテムレベルが高いほど、色付きソケットが生成される確率も上昇します。つまり、育成中はソケットの色を無視して自由にジェムを装着できる一方、最終的な装備ではジェムと色を合わせ、品質ボーナスを狙う余地が残されています。装備更新を妨げる制限から、完成度を高めるためのエンドゲーム要素へ役割が変わる形です。なお、ジェム同士を接続する「リンク」の仕組みは維持されるため、6ソケット・6リンク装備を作る難しさまで完全になくなるわけではありません。
ソケット仕様の変更に伴い、Chromatic Orbの効果も変更されます。使用すると、装備のソケットのうち少なくともひとつが赤・緑・青のいずれかに変化し、残りのソケットも通常の確率で色が決定される仕様です。さらに、Chromatic Orbは従来より希少になり、街のNPCからJeweller’s Orbと交換することもできなくなります。クラフトベンチには、色付きソケットを最低2個、3個、4個付与する新レシピが追加される一方、特定の赤・緑・青ソケットを直接指定する従来のレシピは削除されます。
調べたところ、この変更は2013年のサービス開始以来、実に13年近く維持されてきた仕組みへの手入れであることが分かりました。開発ディレクターは、ゲームを複雑すぎると感じて離れたプレイヤーが再び戻ってきやすくする狙いがあると説明しています。『Path of Exile 2』のリリース後も、無印版で参入障壁を下げられる部分は引き続き取り除いていきたいという方針も明らかにしており、同様の仕組みの撤廃は『Path of Exile 2』の設計段階でも検討されたものの、当時は「無印のゲーム性と切り離せない要素」として見送られていた経緯があるとのことです。
傭兵「トラーサスの傭兵」が常設コンテンツとして復活
過去のアップデートで期間限定として登場した傭兵システムは、アップデート3.29からコアコンテンツとして常設されます。
第3章以降のエリアには、決闘を申し込める傭兵が出現。勝利すると傭兵が所持している装備を獲得できるほか、一定数のエリアで同行する仲間として雇用できます。マップで遭遇した傭兵からは「Warrant」を受け取ることも可能で、これを使用すると同じスキル構成を持つ傭兵を別のマップに呼び出し、再び戦えます。Warrantはプレイヤー間で取引できるため、特定の能力を持つ傭兵そのものが新たな取引対象になる可能性があります。
なお、傭兵はパーティーメンバーとしては扱われず、同行させても敵のライフやアイテムの数量、レアリティは増加しません。
サイオンには、新アセンダンシークラス「ルミナリー」が追加されます。傭兵を恒久的に雇用できる傭兵特化型のクラスで、最大3人の傭兵を保持でき、2人を街や隠れ家で待機させ、1人を戦闘に同行させられます。通常の傭兵とは異なり、恒久雇用した傭兵の装備は自由に変更可能です。プレイヤーのビルドを補助する装備を与えたり、傭兵自身を主力として強化したりと、幅広い構成が考えられ、従来のミニオンとは異なる「装備可能な仲間」を中心に据えた新しいビルドジャンルが生まれそうです。
アビス・リージョン既存コンテンツも大幅刷新
既存コンテンツの「アビス」も大幅に変更されます。従来は、マップ上を移動するアビスの亀裂を追いかけながら敵を倒す必要がありました。アップデート後はアビスの穴が最初から開いており、周囲の敵を倒して魂を送り込むことで、アビスの軍勢を出現させる方式になります。マップを逆方向へ進みながら亀裂を追いかける必要がなくなるとされています。
さらに、アビス専用の新たなエンドゲームボスと、複数の新ユニークアイテムも追加されます。Abyss JewelとStygian Viseは、原則としてアビスからのみ入手できるアイテムへ変更されます。
「リージョン」にも新たな報酬システムが加わります。リージョンの将軍から入手できる各種Enshrouding Crystalを使うと、ユニークアイテムを「Enshrouded Item」へ変化させられます。そのアイテムを「Domain of Timeless Conflict」に設置して敵を倒すと、同じアイテムカテゴリーに属する別のユニークアイテムへ変換可能。変換後のアイテムには、変換前のユニークアイテムに由来する特殊な暗黙Modが付与されます。あるユニークアイテムの特徴を、別のユニークアイテムへ部分的に移すようなクラフトが可能になる形です。リージョン戦闘についても、全体の90%の敵を解放すると、残りの敵や宝箱、将軍が自動的に解放される仕様へ変更されます。
タリスマン長らく手つかずだった「タリスマン」も刷新
装備品の一種「タリスマン」も、今回のアップデートで大きく仕様が変わります。公式パッチノートでは、タリスマンが長らく顧みられず、明確な役割を持たないアイテムになっていたと説明されており、存在感を取り戻すための調整が行われた形です。
変更後のタリスマンは、特殊なImplicit Modifierに代わって特殊なEnchantment Modifierを持つようになり、初期状態でのCorruptedも廃止されます。入手経路も、赤いビーストやBestiaryのボスからのドロップに限定され、それぞれのタリスマンは特定のビーストに紐付けられます。また、タリスマンはAnoint(塗油)の対象にできず、Enchantment Modifierをクラフトベンチで除去することもできません。
旧仕様のタリスマンは新規入手ができなくなり(Standardリーグには引き続き存在)、ノンユニークのタリスマンはBestiaryコンテンツ、対応するDivination Card、Thane JorginのBetrayalセーフハウス報酬以外では入手できなくなります。ユニークのタリスマンも通常のドロップ対象から外れ、Bestiaryのボスや、特定のビースト(The Black Mórrigan)を使う新しいクラフトレシピからのみ入手できる仕様に変わります。
新ジェム悪魔との契約をテーマにした新ジェムも追加
アップデート3.29では、「Pact」と呼ばれる複数のExceptional Skill Gemも追加されます。プレイヤーに不利益(Affliction)を与える代わりに、対応するスペルを大幅に強化するハイリスク・ハイリターン型のジェムです。
発表されているジェムには、投射物や範囲スペルを強化する「Pact of Beidat」、継続ダメージ系スペルを強化する「Pact of Ghorr」、Vaalスペルを強化する「Pact of K’tash」、チャネリングスペルを強化する「Pact of Lycia」があります。そのほか、新スキルや変容ジェム、Exceptional Support Gem、15種類の新ユニークアイテム、3種類の新Divination Cardも追加されます。
ユーザーインターフェース面では、『Path of Exile 2』で採用されているキーワード解説機能が本作にも導入されます。特定の用語にカーソルを合わせて詳細を確認したり、説明を画面上に固定したりできるため、複雑な効果を持つスキルやアイテムを理解しやすくなります。今後のアップデートでも、このシステムを段階的に活用していく予定とされています。
配信日本時間7月25日午前5時に開始
『Path of Exile: Curse of the Allflame』は、現地時間2026年7月24日13時(太平洋夏時間)にPCおよびコンソール向けへ無料配信されました。日本時間では7月25日午前5時の開始です。
新リーグだけでなく、ソケット、傭兵、アビス、リージョン、クラフトといったゲーム全体の仕組みに手が入る大型アップデートとなっています。なかでも、異なる色のソケットへ自由にジェムを装着できる変更は、長年続いてきた装備更新の流れを大きく変える可能性があります。初心者が装備を更新しやすくなる一方、色を一致させて品質ボーナスを狙うエンドゲームの最適化は残されており、参入しやすさとビルド追求の両立を目指した調整といえそうです。
配信後配信直後は行列も、Steam同接は大幅増加
Grinding Gear Gamesの公式フォーラム「Curse of the Allflame – Live Updates」には、配信開始直後のログイン待機列に関する報告が多数寄せられました。あるプレイヤーは配信開始から約7分後の時点で自身の待機順が15万5000番台だったとコメントしており、「待機列は20万人規模か」という別のプレイヤーの問いにも「その通り」と応じています。GGGが人数を公式に発表したわけではありませんが、久しぶりに大型アップデートへ触れようとしたプレイヤーの多さがうかがえます。
配信直後には、韓国語でのキャラクター名作成に関する不具合(修正済み)、新要素「The Spirit Flame」の進行に関する不具合(回避策:Allflameのインターフェースで先にアイテムを一つクラフトする)、トレードマーケットのタブが空欄表示になる不具合などが報告され、開発チームが調査を進めていました。デッドロックの検出やアニメーション展開の失敗といった技術的なエラーも一部で発生していたようです。配信翌日の7月26日にかけても、傭兵の出現位置に関する不具合など複数のホットフィックスが実施されており、大型アップデート直後らしく修正対応が続いています。
Steamでの同時接続者数も大きく伸びました。SteamCharts調べでは、配信直後の直近24時間のピークは15万4844人、直近30日間のピークは18万7116人に達しています(7月の月間平均は2万6560人)。6月の月間平均が5000人台だったことを踏まえると、今回のアップデートで大幅にプレイヤーが復帰したことが分かります。本稿更新時点(2026年8月10日)では同時接続者数は3万6816人、直近24時間のピークは7万7160人まで落ち着いており、配信直後の盛り上がりからは緩やかに減少しつつも、6月の水準は大きく上回る状態が続いています。
出典:Path of Exile公式フォーラム「Curse of the Allflame – Live Updates」、SteamChartsにもとづきます(配信直後は2026年7月26日時点、本稿更新時点の数値は2026年8月10日時点)。
FAQよくある質問
まとめソケット制限撤廃で装備更新の悩みが大幅軽減
アップデート3.29「Curse of the Allflame」は、新チャレンジリーグの追加にとどまらず、ソケット、傭兵、アビス、リージョンといったゲームの根幹部分に手を入れる内容です。特にソケットの色制限撤廃は、長年『Path of Exile』のプレイ体験を左右してきた要素だけに、影響は大きそうです。
装備更新のたびにソケットの色に悩まされてきたプレイヤーにとって、今回の変更は歓迎できる調整です。一方で色を揃える意味自体は品質ボーナスという形で残されており、エンドゲームでの装備追求も引き続き楽しめます。配信は日本時間7月25日午前5時に開始され、Steamの同時接続者数も大きく伸びました。新リーグの潜航艇探索とあわせて、まずは触ってみる価値がありそうです。

