LGモニター接続でMcAfee広告が勝手に表示される問題|原因と消し方、Microsoft介入で広告停止へ【2026年7月】
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原因と消し方、Microsoft介入で広告停止へ
2026年7月、一部のLG製モニターをWindows 11搭載PCに接続すると、「LG Monitor App Installer」というアプリが自動的にインストールされ、McAfeeの無料体験版を勧める広告が繰り返し表示される問題が明らかになりました。モニターを接続しただけで見覚えのない広告が出るため、困惑の声が広がっています。
LG Monitor App InstallerはユーザーがMicrosoft Storeで自ら探してインストールしたものではなく、モニターの接続をきっかけにWindowsのデバイス連携機能を通じてバックグラウンドで導入されます。Microsoftは問題を確認した後にLGと協議し、LGは当面の対応としてMcAfeeのポップアップ広告を無効化することに同意したと発表しました。
ただし、今回自動的に入っていたのは基本的にMcAfee本体ではなく「LG Monitor App Installer」で、広告の表示とMcAfee本体のインストールは別の処理です。なぜモニターを接続しただけでアプリが入るのかという仕組みから、McAfee本体との違い、Microsoftの対応内容、実際に確認・削除する手順、モニター自体を避けるべきかまで順番に整理します。
発覚LGモニターを接続するとMcAfee広告が表示される問題が発生
問題となっているのは、LG製モニターとWindows PCを接続した際に自動導入される「LG Monitor App Installer」です。このアプリは、対応するLG製モニター向けソフトウェアを案内するためのインストーラーで、Microsoft Storeの掲載ページでは、LGの「OnScreen Control」「LG Switch」「Dual Controller」などに加えて、McAfeeも利用可能なアプリとして案内されていました。
海外メディアの検証では、LGのゲーミングモニター「UltraGear 34GX900A-B」を使って32回のPC起動を行ったところ、31回でMcAfeeの広告が表示されたと報告されています。残る1回では、LG製ソフトウェアの案内が表示されたとされています。
広告はWindowsの画面右下にポップアップとして現れ、McAfeeの無料体験版をインストールするよう促す内容でした。PCの起動時に何度も表示されることから、一般的な製品案内の範囲を超え、アドウェアに近い挙動だとして批判が広がりました。
出典:The Verge「LG monitors are adding McAfee adware to PCs」(32回連続起動テストのうち31回でMcAfee広告、残る1回はLG自社ソフトウェアの案内という検証結果を報じています)、およびMicrosoft Store「LG Monitor App Installer」掲載ページに基づきます。
仕組みなぜモニターを接続しただけでアプリが入るのか
LG Monitor App Installerが自動的に導入される背景には、Windowsの「UWPデバイスアプリ」とデバイスメタデータを利用した仕組みがあります。Microsoftの開発者向け資料「Auto-install for UWP device apps」によると、周辺機器メーカーは、特定のデバイスがPCに接続されたときに対応アプリが自動インストールされるよう設定できます。Windowsは接続された機器の情報を読み取り、その機器に関連付けられたアプリをMicrosoft Storeから取得します。ユーザーがMicrosoft Storeのインストールボタンを押さなくても、一定の条件を満たしていればバックグラウンドで処理が進みます。
Microsoftの資料には、この自動インストール機能ではアプリが追加されたことをユーザーへ通知しないと明記されています。Microsoft自身も、ユーザーが混乱したり不満を感じたりする可能性があると開発者向けに注意を促していました。
今回の流れは、LGモニターをPCに接続するとWindowsがデバイス情報を取得し、対応アプリとしてLG Monitor App InstallerをMicrosoft Storeから自動取得するというものです。その後、PC起動時にLG Monitor App Installerが実行され、McAfeeの無料体験版を勧める広告が表示されていました。つまり、モニター本体の内部にMcAfeeが入っていたわけではありません。Windowsがモニターの機種情報を認識し、インターネット経由でアプリを取得したことで広告が表示されています。
注意McAfee本体が勝手にインストールされたわけではない
今回の問題を扱った一部の報道やSNS投稿では、「LGモニターを接続するとMcAfeeが勝手にインストールされる」と表現されています。しかし、確認されている主な問題は、LG Monitor App Installerが自動的に導入され、McAfeeのインストールを勧める広告が表示されることです。McAfee本体が広告の表示と同時に無断でインストールされたと断定できる状況ではありません。
LGは海外メディアに対し、McAfeeが自動的にインストールされることはなく、ユーザーが明示的に同意してインストール操作を進めた場合にのみ導入されると説明しています。また、LG Monitor App InstallerはMicrosoftが提供するWindowsの正式な配布経路を利用しており、アプリが顧客の個人情報を収集・送信することもないと主張しています。
したがって、McAfeeの広告が表示された場合でも、広告内のインストールボタンを押していなければ、McAfee本体がPCに入っているとは限りません。「設定」の「アプリ」からインストール済みアプリを開き、「McAfee」で検索すれば、McAfee本体が導入されているか確認できます。
出典:TechRadar「You can stop LG monitors from installing bloatware on your Windows 11 PC」(LGの公式説明を報じています)
対応Microsoftの介入によりMcAfee広告は停止へ
ユーザーからの批判が広がった後、Microsoftでウィンドウズおよびデバイス部門を率いるパヴァン・ダヴルリ氏は、問題を調査していると説明しました。その後、氏はX(旧Twitter)への投稿で、MicrosoftがLGの担当チームと連絡を取り、LGが当面の措置としてMcAfeeのポップアップを無効化することに同意したと発表しています。Microsoftは、LGが共通の顧客体験を改善するために協力したことに感謝するとともに、今後もハードウェアメーカーなどのパートナーとWindows上の体験改善を続けるとしています。
ただし、発表されているのはMcAfee広告の無効化です。LG Monitor App Installerそのものの自動インストール機能を廃止するとは発表されていません。そのため、今後も対応するLGモニターを接続した際に、LG Monitor App Installerが自動的に追加される可能性は残っています。Microsoftの発表内容から判断すると、まずは批判の大きかったMcAfee広告のみを停止し、自動インストールの仕組みについては引き続き検討する方針とみられます。
また、広告停止の変更がすべてのPCへ反映されるまでに時間がかかる可能性もあります。すでに古いバージョンのLG Monitor App Installerがインストールされている場合は、広告が引き続き表示されることも考えられます。
出典:Pavan Davuluri氏(Microsoft)のX投稿、およびWindows Latest「Microsoft is cracking down on Windows 11 bloatware ads, forces LG to pull McAfee popup」に基づきます。
対象問題が確認されたLGモニター
海外メディアの検証では、34インチのウルトラワイド有機ELゲーミングモニター「LG UltraGear 34GX900A-B」で問題が再現されています。一方で、現時点では自動インストールの対象となるLGモニターの完全な一覧は公表されていません。LG Monitor App Installerが関連付けられたデバイス情報を持つモデルであれば、ゲーミングモニター以外でもアプリが追加される可能性があります。しかし、すべてのLG製モニターで同じ広告が表示されると断定することはできません。
海外メディアの検証では、3年前に購入した旧型モデル「LG UltraFine 32UN880-B」でも同様のポップアップが表示されることが確認されており、対象は新しいゲーミングモニターに限らない可能性があります。
実際の挙動は、モニターの型番、Windowsのバージョン、Microsoft Storeへのサインイン状態、インターネット接続、過去に取得したデバイス情報などによって変わる可能性があります。Microsoftの資料では、デバイスアプリの自動取得には、PCがインターネットへ接続されていること、Microsoft Storeへサインインしていること、Windowsの推奨設定が有効であることなどが条件として挙げられています。
確認LG Monitor App Installerが入っているか確認する方法
見覚えのないMcAfee広告が表示された場合は、まずLG Monitor App Installerがインストールされているか確認しましょう。
- Windows 11で「設定」を開く
- 「アプリ」を選び「インストールされているアプリ」へ進む
- 検索欄へ「LG Monitor App Installer」と入力する
- 検索結果に表示されればPCへ導入されている
タスクマネージャーから確認することも可能です。スタートボタンを右クリックして「タスクマネージャー」を開き、「スタートアップ アプリ」を選択します。LG Monitor App Installerが表示され、状態が「有効」になっている場合は、Windowsへのサインイン時に自動起動する設定です。
出典:Microsoftサポート「Windows でスタートアップ アプリケーションを構成する」
削除LG Monitor App Installerを削除する方法
LG Monitor App Installerを使用していない場合は、通常のWindowsアプリと同じ方法でアンインストールできます。
- Windows 11の「設定」を開く
- 「アプリ」「インストールされているアプリ」の順に進む
- 検索欄へ「LG Monitor App Installer」と入力する
- アプリ名の右側にあるメニューボタンから「アンインストール」を選ぶ
- 確認画面でもう一度「アンインストール」を押す
すぐに削除したくない場合は、タスクマネージャーの「スタートアップ アプリ」でLG Monitor App Installerを無効にする方法もあります。自動起動を無効化すれば、PC起動時にアプリが実行されなくなるため、古いバージョンを使用している環境でも広告の表示を抑えられる可能性があります。ただし、スタートアップを無効化しただけではアプリ自体はPCに残ります。使用する予定がない場合は、アンインストールした方が確実です。
出典:Microsoftサポート「Windows でアプリとプログラムをアンインストールまたは削除する」
影響LG Monitor App Installerを削除してもモニターは使えるのか
LG Monitor App Installerを削除しても、通常はモニターの映像表示やリフレッシュレート、解像度設定が使えなくなるわけではありません。LG Monitor App Installerは、対応するLG製ソフトウェアを案内するためのアプリで、モニターを映像出力装置として動作させる基本的なドライバーとは別に管理されています。Microsoftの資料でも、UWPデバイスアプリを削除しても、デバイスドライバーやデバイスメタデータは自動的には削除されないと説明されています。
そのため、McAfee広告を止める目的でLG Monitor App Installerだけを削除しても、一般的なモニターとしての使用には影響しない可能性が高いでしょう。ただし、LG SwitchやOnScreen Controlなどを利用して、Windows上から画面分割やモニター設定を操作している場合は注意が必要です。必要なLG製アプリまで削除する必要はなく、LG Monitor App Installerのみを削除して、実際に使用しているモニター管理アプリは残しておくという対応も可能です。
本体側McAfee本体もインストールされている場合
広告内の操作を進めたなどの理由でMcAfee本体もインストールされている場合は、LG Monitor App Installerとは別にアンインストールする必要があります。Windows 11の「設定」から「アプリ」「インストールされているアプリ」を開き、検索欄へ「McAfee」と入力します。McAfee、McAfee LiveSafe、McAfee Security Scan Plusなどの名称が表示された場合は、不要な製品を選択してアンインストールしてください。
LG Monitor App Installerを削除しても、すでに導入されたMcAfee本体が同時に削除されるとは限りません。反対に、McAfeeだけを削除しても、LG Monitor App Installerが残っていれば、古いバージョンでは広告が再び表示される可能性があります。両方がインストールされている場合は、それぞれを個別に確認する必要があります。
根本策自動インストールそのものを止める方法
海外メディアの報道では、ローカルグループポリシーエディターを使って、デバイス情報に関連付けられたアプリの自動ダウンロードを止める方法が紹介されていました。対象になるのは「コンピューターの構成」「管理用テンプレート」「システム」「デバイスのインストール」の配下にある設定です。
この機能の土台となっている「デバイスメタデータ」の仕組みについて、Microsoft自身が非推奨(廃止予定)であると資料内で明記しています。実際に、最新のWindows 11環境でグループポリシーの定義ファイルを検索しても、該当する設定が見つからないケースを確認しました。環境によっては、この方法自体がすでに利用できない可能性があります。
グループポリシーエディター(gpedit.msc)はWindows 11 Proなどでのみ利用でき、Windows 11 Homeには通常搭載されていません。加えて、上記の通り該当設定が非推奨機能に依存しているため、Editionを問わず、この方法に頼らずLG Monitor App Installerを直接アンインストールする対応の方が確実です。レジストリを直接編集して同等の設定を試みる方法もありますが、誤った編集はWindowsの動作に影響するため、今回の広告を止める目的だけで安易に変更することはおすすめできません。
出典:TechRadar「You can stop LG monitors from installing bloatware on your Windows 11 PC」(グループポリシーによる対処法を報じています)、Microsoft Learn「Automatic Installation for UWP Device Apps」(デバイスメタデータ機能の非推奨化に言及)
個人情報個人情報が収集されていた可能性はあるのか
Microsoft Storeに掲載されていたLG Monitor App Installerの権限には、インターネット接続やシステムリソースへのアクセスが含まれていました。海外メディアは、掲載ページからリンクされていたLGのプライバシーポリシーに、デバイス情報、インターネット利用状況、位置情報などを自動取得する可能性が記載されていたと報じています。
一方で、LGは今回の問題について、LG Monitor App Installerが顧客の個人情報にアクセスしたり、収集・送信したりすることはないと説明しています。プライバシーポリシーはLGの幅広いサービスを対象としている可能性があり、記載されたすべての情報をLG Monitor App Installerが実際に取得していたと断定することはできません。現時点で、LG Monitor App Installerを通じてユーザーの個人情報が不正に外部送信されたことを示す証拠は確認されていません。
今回の主な問題は、ユーザーが明示的に選択していないアプリがバックグラウンドで追加され、そのアプリがモニターとは直接関係のないセキュリティソフトの広告を繰り返し表示していた点にあります。
出典:The Verge「LG monitors are adding McAfee adware to PCs」(プライバシーポリシーの記載内容を報じています)
購入LGモニター自体を避ける必要はあるのか
今回の問題だけを理由に、すべてのLG製モニターを避ける必要があるとは限りません。問題となったのはモニターのパネル性能や映像品質ではなく、Windows上で自動配布されるLG Monitor App Installerの運用方法です。Microsoftの介入を受け、LGはMcAfeeのポップアップを無効化することに同意しています。今後アプリの更新が適切に反映されれば、新たにLGモニターを接続したPCでは広告が表示されなくなると考えられます。ただし、アプリの自動インストール自体が終了するとは発表されていません。
- 問題の本質は運用面にあるモニターの画質やパネル性能ではなく、Windows上のアプリ配布方法が原因です。
- Microsoftが既に介入しているLGはMcAfeeのポップアップ広告を無効化することに同意しました。
- McAfee本体が勝手に入るわけではない広告内で同意しない限り、McAfee本体がインストールされることはありません。
- 削除してもモニターは使えるLG Monitor App Installerを消しても、映像表示や解像度設定には影響しません。
- 自動インストールの仕組み自体は残るMcAfee広告の無効化のみが発表されており、アプリ自動導入は続く可能性があります。
- 反映まで時間がかかる場合がある古いバージョンのアプリが入っている環境では、広告が引き続き出ることも考えられます。
- 対象モデルの一覧は非公開自動インストールの対象となる機種の完全なリストは公表されていません。
- 接続後は一度確認する「インストールされているアプリ」で見覚えのないソフトが追加されていないか確認しましょう。
購入を検討している場合は、モニターの画質、リフレッシュレート、応答速度、保証内容などを通常どおり比較したうえで、接続後に不要なLG製アプリが追加されていないか確認するとよいでしょう。
結論広告は消せる、仕組み自体は今後も注視が必要
一部のLG製モニターをWindows 11搭載PCに接続すると、Windowsのデバイス連携機能を通じてLG Monitor App Installerが自動的にインストールされ、McAfeeの無料体験版を勧める広告が表示される問題が発生しました。海外メディアの検証では、LG UltraGear 34GX900A-Bを接続した環境で、32回のPC起動のうち31回でMcAfee広告が表示されています。
LGは、McAfee本体がユーザーの同意なしに自動インストールされることはないと説明しています。実際に問題視されたのは、ユーザーが選んでいないLG Monitor App Installerがバックグラウンドで導入され、そこからMcAfeeの広告が表示されたことです。MicrosoftはLGと協議し、LGがMcAfeeのポップアップを無効化することで合意したと発表しました。
すでに広告が表示されている場合は、Windows 11の「インストールされているアプリ」からLG Monitor App Installerを削除してください。McAfee本体も入っている場合は、McAfeeについても別途アンインストールする必要があります。LG Monitor App Installerを削除しても、通常はモニターの映像表示やデバイスドライバーまで削除されることはありません。
今後広告が停止しても、周辺機器の接続をきっかけにメーカー製アプリが通知なしで自動導入されるWindowsの仕組み自体は残ります。ハードウェアメーカーによるソフトウェア配布と広告表示について、ユーザーの明確な同意をどこまで必要とするのかを改めて問う事例になったといえるでしょう。



