約192GBのGTA開発データが拡散|2015年のGTA6初期マップとGTA5中止DLC「Agent Trevor」も発掘【2026年9月】
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2015年のGTA6初期マップと、GTA5の幻のDLC「Agent Trevor」が発掘
出典:Take-Two Interactive SEC提出資料「Form 8-K」(2022年9月19日)、VideoCardz「Massive GTA archive leak includes 2015 GTA VI data and cancelled DLC」、Insider Gaming「192 GB of Grand Theft Auto 5 and GTA 6 Content Leaks Online」、およびPC Gamer「Evidence of canceled Grand Theft Auto 5 Liberty City and ‘Agent Trevor’ DLC」にもとづきます(2026年9月20日時点)。
GTA5とGTA6に関連する、Rockstar Gamesの大規模な開発データがインターネット上で拡散しています。海外メディアの報道では容量が約190〜192GBと幅があり、GTA5の開発ツールやソースコードに加え、GTA5では発売されなかったシングルプレイヤー向けコンテンツ、GTA6の初期マップ素材とされるデータまで含まれているとされます。
最初に整理しておきたいのは、これが2026年に新しく発生したハッキングではないという点です。今回拡散しているデータは、2022年にRockstar Gamesが受けた不正アクセスに由来すると複数の海外メディアが報じています。
そして今回の内容で本当に興味深いのは「GTA6のマップがまたリークした」という部分よりも、GTA5発売後にRockstarが何を作ろうとして、何を諦めたのかという開発史が、大量の未使用データによって具体的に見えてきたことです。
目次
起源2026年の新規ハッキングではない
Rockstar Gamesでは2022年9月、第三者による大規模なネットワーク侵入が発生しました。親会社Take-Two Interactiveは米SECへ提出したForm 8-Kの中で、権限のない第三者がRockstar Gamesのシステムへ不正アクセスし、次期Grand Theft Autoの初期開発映像を含む機密情報をダウンロードしたことを正式に認めています。当時は開発途中のGTA6を撮影した多数の動画がインターネット上へ公開され、大きな騒動になりました。
今回拡散している約190〜192GBのアーカイブについても、複数の海外メディアが、新たな侵害ではなくこの2022年の事件に由来するデータだと伝えています。当時Rockstar Gamesのシステムへ侵入した10代のハッカーが取得した、GTA5のソースコード一式に相当するという報道もあります。
海外メディアの報道によると、完全なアーカイブ自体は2025年にあるDiscordサーバーへ投稿されていたものの、目立たない場所に置かれていたため大きな注目を集めず、2026年9月になって収録内容の解析結果が急速に共有され始めたとされています。実態は「2022年に取得された巨大な開発アーカイブの中身が、2026年になって広く解析・拡散され始めた」という方が近いといえます。
Rockstar Gamesは2022年2月、次期Grand Theft Autoを積極的に開発していると公式に発表していました。今回の不正アクセスは、その公式発表よりも前の開発段階の資料を含んでいたことになります。
GTA6初期マップは2015年までさかのぼる?
今回もっとも注目を集めているのが、GTA6関連とされる初期アセットです。海外メディアの報道によると、アーカイブに含まれている.ymapファイルのメタデータには2015年の日付が確認されており、非常に初期のブロックアウト素材が含まれているとされています。ブロックアウトとは、建物や道路などを完成版と同じ品質で作り込む前に、位置関係やスケール、ゲームプレイ上の導線などを確認するための初期段階のデータです。
海外メディアの報道によると、TJGM氏はこの初期マップを『GTA5』上へ読み込み、スクリーンショットを公開しています。マップ上には「Alligator Farm(ワニ農場)」「Coast Guard(沿岸警備隊)」「Disused Theme Park(廃遊園地)」といった地点名が表示されており、TJGM氏自身も「非常に未完成」と説明しています。ただし、これらの地点名がRockstarが開発用に配置したものなのか、データを読み込んだユーザー側が独自に追加したマーカーなのかは、報道でも明確にされていません。TJGM氏はこの初期マップの各地点と、現在公開されている『GTA6』のトレーラー映像の対応する場所を並べた比較画像も公開していますが、地点名の出どころが不確かな以上、この比較だけから何かを断定するのは避けた方がよいでしょう。
2015年という日付の付いた素材が存在することと、現在発売予定のGTA6が2015年からそのまま作り続けられていることは同じではありません。ゲーム開発では、正式な量産フェーズへ移るかなり前から技術テストやマップ試作、アセット制作が行われることがあり、古いファイルが後のプロジェクトへ引き継がれることもあります。ファイルの日付だけから「GTA6の本格開発は2015年開始」と断定することはできません。
Rockstarが「次のGrand Theft Autoを積極的に開発している」と公式に発表したのは2022年2月でした。今回のデータが正しければ、その公式発表より少なくとも数年前から、現在のGTA6につながる試作作業が存在した可能性を示す資料にはなります。しかし、2015年のデータと2026年現在の製品版を直接結び付けるのは危険です。
現状2015年のマップと現在のLeonidaを比較すべきではない
SNSでは、今回発見された初期マップデータと現在公開されているGTA6のマップを比較する動きも出ていますが、ここにも注意が必要です。Rockstar Gamesが現在公式に公開しているGTA6は、Vice Cityを含む米国南部をモデルにした架空の州「Leonida」が舞台です。発売日は2026年11月19日で、現時点で公式に発表されている対応プラットフォームはPlayStation 5とXbox Series X|Sのみです。
今回見つかったとされるのは10年以上前の開発データです。大規模なオープンワールドゲームでは、開発途中で道路、建物、地区、ミッション配置、都市の大きさなどが変更されても不思議ではありません。初期データに存在する場所が現在見当たらないからといって「製品版から削除された」「発売後のDLCとして追加される」と判断することはできませんし、逆に現在のLeonidaと似た形状が存在したとしても、それだけで2015年当時から現在のマップ設計が固まっていたことにはなりません。今回のデータは完成版マップの答え合わせではなく、GTA6という巨大なゲームがどのような試作を経てきたのかを見る開発史上の資料として扱う方が適切でしょう。
GTA5GTA6以上に興味深いのが「もう一つのGTA5」
今回のアーカイブで注目すべきなのは、GTA6よりむしろGTA5側です。GTA5は2013年9月17日に発売されました。しかしRockstar Gamesは発売から約3カ月後の2013年12月、Michael・Franklin・Trevorの物語を続ける大規模な追加コンテンツを2014年に提供する計画を公表していました。ところが、このシングルプレイヤー向け大型DLCが発売されることはなく、代わりにRockstarが長期間アップデートを続けることになったのがGTA Onlineです。今回の約192GBのアーカイブからは、この「発売されなかったGTA5」の具体的な姿が改めて見えてきています。
Liberty CityをGTA5へ追加する計画の痕跡
Insider Gamingによると、今回のデータからは「dlcliberty」と読める名称を含んだマップ関連ファイルが確認されています。GTA5用マップ編集ツールCodeWalkerへデータを読み込んだ結果、Liberty Cityとみられるゾーン配置が確認されたと報じられました。Liberty Cityといえば『Grand Theft Auto IV』の舞台として知られる都市です。仮にこれが当時Rockstar内部で進められていた正式プロジェクトのデータだとすれば、Los Santosを中心とするGTA5に、別の巨大都市を追加する構想が検討されていたことになります。
海外メディアの報道によると、GTA解析で知られるTJGM氏は、今回のデータに含まれる音声ロードゾーン(環境音を切り替えるためのエリア区分データ)を手がかりに、Liberty Cityの海岸線を再現した地図を作成しています。この再構成によると、想定されていたLiberty Cityは『GTA4』版よりも広く、島の配置も異なるレイアウトだったとされています。つまり、単純に『GTA4』のマップを『GTA5』へ移植する計画ではなく、『GTA5』向けに再設計された大規模エリアだった可能性があります。
SNSやYouTubeでは、Liberty City内を実際に歩き回っているようなプレイ映像も出回っています。しかし海外メディアの報道によると、これらの映像は今回流出したデータから直接起動したものではなく、以前から存在していた中止済みMOD(ファン制作の改造データ)を使用した映像だと説明されています。今回の解析で新しく判明したのは映像そのものではなく、開発データ内に残っていた音声ゾーンや地形関連のデータです。リーク由来の情報とファン制作物を混同しないよう注意が必要です。
ただし、開発データが存在することと発売が決定していたことは別の話です。ゲーム会社では技術検証のためだけに既存マップを別作品へ移植したり、企画の実現可能性を確認するためプロトタイプを作成したりすることがあります。「Liberty City DLCの発売直前まで完成していた」とまでは、今回確認されている情報だけでは断定できません。それでも、ファンの間で長年語られてきた「GTA5版Liberty City」の構想に、具体的な開発データが伴っていた可能性が出てきた点は興味深いところです。
Trevor「Agent Trevor」は単なるリーク情報ではない
もう一つ重要なのが「Agent Trevor」です。今回のアーカイブからは、Trevorを中心とした未発売のストーリーDLCに関連するとみられるマップ、ミッション、アセットが発見されたと報じられています。海外メディアの報道によると、解析者のaffmal氏が調査したAgent Trevor関連ファイルは、Liberty City関連データよりもまとまった状態で残っており、ミッションリストや、実際に『GTA5』へ読み込めるマップ・モデルデータも含まれています。中でも目を引くのが、巨大な水中基地のマップです。
海外メディアはさらに詳細を報じており、宇宙服を伴う宇宙船関連のロケーションや、Franklinが登場する邸宅とその地下に広がる巨大な空間なども確認されています。また、開発中に検討されていたTrevorの一つの最期として、液体窒素のタンクに落下して凍りつき、やがて砕け散るという会話データも見つかったとされています。通常のGTA5本編には存在しない設定・素材が多数含まれており、単なる追加ミッション程度の規模ではなかったことがうかがえます。
しかしAgent Trevorという計画自体は、2026年になって初めて明らかになったものではありません。Trevorを演じたSteven Ogg氏は2024年のインタビューで、Trevorが連邦機関のために潜入活動を行う、James Bondを思わせる内容のDLCについて実際にセリフ収録を行ったと証言しています。撮影まで行われたものの、その後プロジェクトはなくなったと説明しています。つまりAgent Trevorは「リークファイルに名前があったから存在したらしい」という段階ではなく、出演者本人が収録を行ったことを公に認めており、さらに今回、その開発内容とみられるデータが大量に表へ出てきたという状況です。今回のアーカイブはAgent Trevorの存在そのものを初めて証明したというより、過去の証言を開発データ側から補強する材料として見る方が正確でしょう。
さらに2024年には、GTA5に携わった元RockstarスタッフJoseph Rubino氏も、Trevorを中心としたストーリー拡張の制作に関わっていたと明かしています。Rubino氏によれば、プロジェクトはある程度開発が進んでいましたが、GTA Onlineが非常に大きな成功を収めたことで、リソース配分がオンライン側へ移っていったとされています。制作済みだった要素の一部は、その後GTA Onlineへ再利用されたとも説明しています。
そして2025年11月、Rockstar Games共同創業者のDan Houser氏自身がこの企画についてさらに踏み込んだ発言をしています。Lex Fridman氏のポッドキャストに出演したHouser氏は、Trevorを秘密工作員として描くDLCについて「まとまりきらず、完成することはなかった。中止された時点で、だいたい半分くらいまでできていた」と説明しました。さらに、もしこのDLCが発売されていたら「(開発チームは)『Red Dead Redemption 2』を作れていなかっただろう」とも語っています。俳優・元スタッフの証言に続き、脚本を統括していた共同創業者本人が「半分程度」という具体的な進捗度合いと、RDR2への人員シフトという理由まで認めたことになります。
経緯なぜGTA5のストーリーDLCは消えたのか
「GTA Onlineが儲かったから全部キャンセルされた」と一文で説明されることがありますが、Rockstar自身が過去に示した説明はもう少し複雑です。2017年、Rockstar GamesのデザインディレクターだったImran Sarwar氏はGame Informerのインタビューで、GTA5のストーリー拡張が発売されなかった理由を説明しています。Sarwar氏によれば、最初からシングルプレイヤーDLCを出さないと決めていたわけではありません。GTA5自体が非常に大規模な作品だったこと、PS4/Xbox One世代への移植に多くの時間が必要だったこと、GTA Onlineの成長へ大きなリソースを投入したこと、そして『Red Dead Redemption 2』など別のプロジェクトも進んでいたことが重なり、ストーリー拡張を作る余力がなくなっていったとしています。
2013年にはRockstar自身がストーリー追加を予告し、Agent Trevorは収録や制作まで進み、Liberty Cityを利用した何らかのプロジェクトも試されていた可能性があります。しかし同時期にGTA Onlineが巨大なサービスへ成長し、次世代版GTA5やRDR2も制作されていました。結果として、作られていた素材のすべてが製品として完成することはなかった、という流れです。今回の約192GBのアーカイブが面白いのは、GTA5には「発売されたゲーム」とは別に、かなり大きなもう一つの開発史が存在したことが見えてきた点でしょう。
補足アーカイブ内のGTA5は現在のGTA5ではない
約192GBという容量を見ると「現在のGTA5やGTA Onlineの全データが流出した」と受け取ってしまうかもしれません。しかし海外メディアの報道では、今回含まれているGTA5の開発ツリーはかなり古いものです。流出した「gta5/dev_ng」側の開発ツリーは2015年前後で事実上止まっており、その後のGTA5開発が移行した「gta5/titleupdate」側は今回のアーカイブに含まれていないとされています。
これは今回の内容を見るうえで重要です。2026年現在まで続いているGTA Onlineのアップデートや、現在のGTA5 Enhancedの内部状態をそのまま示すデータではありません。むしろ、GTA5発売直後からPS4/Xbox One/PC版が登場した頃までの開発現場を切り取った「タイムカプセル」に近いものです。だからこそ、現在は存在しないストーリーDLC、開発途中のミッション、没マップなどが多数残っていると考えられます。
影響GTA6 PC版・現在の完成度への影響はない
PCゲーマーにとって気になるのは「GTA6のPC版に関するデータはなかったのか」という点でしょう。しかし、今回確認されている情報だけからPC版の発売時期や必要スペックを判断することはできません。Rockstar Gamesが2026年9月現在公式に案内しているGTA6の発売日は2026年11月19日、対応プラットフォームはPlayStation 5とXbox Series X|Sで、公式予約案内でもPC版は掲載されていません。今回のアーカイブにGTA6の開発用データが含まれていたとしても、ゲーム開発がPC上で行われていることと、一般ユーザー向けWindows版の発売時期は別問題です。当サイトでは8月にも、流出したGTA6の開発映像がPC環境で動作している可能性について扱いましたが、その際も「PC開発ビルドの存在」と「PC製品版の発売」は分けて考える必要があると整理しています。今回も結論は同じで、GTA6 PC版がいつ発売されるのか、DLSSやFSRにどう対応するのか、どのGPUが必要になるのかといった情報は、この約192GBのアーカイブからは確認できません。
もう一つ避けたいのが、2015年前後のデータを使って2026年版GTA6の品質を評価することです。現在の発売日である2026年11月19日から見ると、今回話題になっている初期アセットは10年以上前のものです。Rockstarが現在公開しているGTA6とは、アート、マップ、ゲームシステム、エンジン、アセットの完成度が大きく異なっていて当然です。開発初期の粗いモデルや簡単な建物を見つけたとしても「GTA6のグラフィックが低品質」「この場所は完成していない」といった評価には使えません。むしろ逆に、初期のブロックアウトから現在Rockstarが公開しているVice CityやLeonidaへどのように発展していったのかという、ゲーム制作過程を見る資料として扱う方が意味があります。
- GTA5発売後からGTA6へ移っていくRockstarの開発史を具体的に裏付ける資料
- Agent TrevorやLiberty City構想など、これまで証言のみだった計画にデータが伴った
- 2015年のデータから現在のGTA6完成版マップやDLC内容を予測すること
- GTA6 PC版の発売時期・必要スペック・現在の完成度の評価
なお、今回のアーカイブにはRockstar Gamesのソースコードや内部開発データが含まれていると報じられています。アーカイブ本体へのリンクや入手方法は掲載しません。著作権上の問題があるだけでなく、非公式な再配布ファイルは第三者によって内容を変更されている可能性もあり、安全性を確認することが困難だからです。内容を知りたいだけであれば、信頼できる報道や解析結果を確認するだけで十分です。
FAQよくある質問
まとめ192GBの「リーク」より重要なのは13年間の開発史がつながったこと
GTA5とGTA6に関連する約190〜192GBのRockstar Games開発アーカイブが、2026年9月に広く拡散しています。ただし、新たなRockstar Gamesへのハッキングが発生したわけではなく、複数の海外メディアは2022年にRockstar Gamesが受けたネットワーク侵入によって取得されたデータが元になっていると報じています。
アーカイブには2015年の日付を持つとされるGTA6の初期マップ素材に加え、GTA5向けLiberty Cityプロジェクト、Agent Trevor、未使用ミッション、開発マップなどが含まれているとされています。特にAgent Trevorは突然出てきた噂ではなく、Trevor役のSteven Ogg氏が実際に収録したことを認め、元RockstarスタッフJoseph Rubino氏もDLCの制作に携わっていたことを明かしていました。共同創業者のDan Houser氏も2025年、「中止時点で半分程度まで制作されていた」とさらに具体的な進捗を認めています。さらにRockstar自身も2013年にはGTA5のストーリー追加を予告し、2017年には次世代版GTA5・GTA Online・RDR2などへリソースを投入した結果、シングルプレイヤー拡張を実現できなかったと説明しています。
今回のアーカイブによって興味深くなったのは「GTA6には2015年のデータがある」という一点だけではなく、現在のGTA5になるまでに捨てられた大量のアイデアと、GTA6へつながる初期開発が同じ時代に進んでいた可能性が、一つの開発アーカイブから見えるようになったことです。
一方、2015年の試作データから2026年版GTA6の完成マップや発売後DLCを予測することはできません。PC版の発売時期や必要スペックについても新しい確定情報はなく、2026年9月現在、Rockstar Gamesが公式に発表しているのは2026年11月19日にPlayStation 5・Xbox Series X|S版を発売するという内容までです。今回のデータは未来のGTA6を予言するものではなく、Rockstarがこの13年間に「作ったもの」と「捨てたもの」を知る資料として見るのが適切でしょう。



