RadeonでDLSS 5を動かすDLSS-NR-on-AMDの導入方法と性能|RX 9070 XTで1080p 75fps
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
4日で公称約2.56倍、RX 9070 XTで1080p 75fps
NVIDIAのDLSS 5 Neural RenderingをAMD Radeonで動かす非公式プロジェクト「DLSS-NR-on-AMD」が、9月25日から28日にかけて5回続けて性能改善版を出し、最新のAlpha 0.4.3ではRX 9070 XTの『サイバーパンク2077』1080pで平均75fpsを記録しました。ただし「30fpsから75fpsへ」という見出しはFSRなしの数字とFSR Performanceの数字を比べたもので、同じFSR Performanceどうしなら9月13日時点の71fpsから75fpsです。数字の中身と、Radeonユーザーが今どう受け止めればいいかを整理します。
出典:GitHub公式リポジトリ「DLSS-NR-on-AMD」、同リリースノート、同リポジトリのユーザー報告(#3・#156・#173・#182・#197)、NVIDIA公式「DLSS 5 Available Now」、VideoCardz、Wccftech、GitHub「AMD-NR—OptiScaler」(AMDNR)、Tom’s Hardwareにもとづきます(2026年9月28日確認)。日時はすべて日本時間に換算しています。
「DLSS-NR-on-AMD」は、モッダーのdanielblnc氏がGitHubで公開している非公式プロジェクトです。NVIDIAがGeForce RTX 50シリーズ向けに提供しているDLSS 5のNeural Rendering(AIが照明や肌・髪などの質感を描き直す処理)を、AMD Radeon RX 9000シリーズ(RDNA 4)とRX 7000シリーズ(RDNA 3)で動かします。9月3日の初版公開時点では、RX 9070 XTの1080pでおおむね33fpsという重さでした。
そこから3週間で、重いAI処理をFSRのアップスケーリングより手前の低い解像度で済ませる「Pre-Upscaling Mode」が入り、9月25日から28日にかけては23%、42%、8%、15%、18%と改善をうたう版が立て続けに出ました。改善率は足し算ではなく掛け算で効くため、Alpha 0.3.2から0.4.3までの公称値を累積すると、RX 9000シリーズの初期設定である「Fast」モードで約2.56倍です。
9月28日の0.4.3では、開発者が初めて最新版のfpsを画面つきで示しました。RX 9070 XTとFSR 4 Performanceの組み合わせで平均75.19fps、最低69.20fpsです。一方でRX 7000シリーズは画質優先の「Reference」モードに固定され、RX 7900 XTXのユーザーからは「0.3.0から性能が変わらない」という報告も上がっています。公称値の計算、75fpsの測定条件、RX 7000シリーズの現状を順に確認し、Radeonユーザーが試す価値があるのかを判断できるようにまとめます。
目次
概要「DLSS-NR-on-AMD」とは何か
DLSS-NR-on-AMDは、AMD Radeon RX 9000(RDNA 4)・RX 7000(RDNA 3)搭載のカードで、FSRに対応したDirectX 12ゲームのDLSS 5 Neural Renderingを動かすプロジェクトです。互換レイヤーではなく、AMD GPUアーキテクチャ向けにニューラルネットワークの実行環境(HIPカーネル、メモリレイアウト、ゲーム連携部分)をゼロから再実装しています。NVIDIAもAMDも関与していない非公式プロジェクトで、NVIDIAが公式にDLSS 5の対象としているのはGeForce RTX 50シリーズ(デスクトップ・ノート)だけです。
| 項目 | DLSS-NR-on-AMDの内容 |
|---|---|
| 対応GPU | RX 9000シリーズ(開発者はRX 9070 XTでテスト)、RX 7000シリーズ(RX 7800 XT・7900 XT・7900 XTXでユーザーの動作報告あり) |
| 非対応 | RX 6000シリーズ以前のRadeon |
| 必要環境 | Windows 11・DirectX 12、Adrenalinドライバー26.1.1以降。Vulkanは今後対応予定 |
| 対応ゲーム | FSR 3またはFSR 4に対応したDirectX 12タイトル。ゲーム内でFSRを有効にする必要がある |
| 使えないゲーム | アンチチートを使うゲームではDLLがブロックされる。アンチチートを切れる場合に限られる |
| 別途必要なもの | ユーザー自身が正規に入手した「nvngx_dlssnr.dll」(バージョン310.8.0.0) |
| 開発段階 | アルファ版。2026年10月3日時点の最新はv0.6.0(RX 6000対応) |
仕組みなぜAMDのGPUでNVIDIAの技術が動くのか
先行した非公式MOD(RTX 40シリーズ対応・RTX 20/30シリーズ対応)は、いずれも同じNVIDIA製GPUの中で「対応世代を広げる」改造でした。CUDAという同じ命令セットの上で、非対応世代向けにコンパイルし直すという方向性です。
一方、今回のAMD対応はまったく異なるアプローチです。AMDのGPUはCUDAに対応していないため、単純な再コンパイルでは動きません。NVIDIAのコードを実行時に変換して使う仕組みではなく、HIPカーネル・メモリレイアウト・ゲーム連携部分をAMD GPU向けにゼロから書き直しています(リポジトリのFAQ)。
推論エンジン自体はNVIDIAのコードを使わない独自実装ですが、動作には利用者自身が用意した本物の「nvngx_dlssnr.dll」(v310.8.0.0)が別途必要です。この本物のDLLから具体的に何を取り出して使っているのか(学習済みモデルの重みデータなのか、他の何かなのか)はREADMEにもFAQにも書かれておらず、現時点ではどちらとも断定できません。
方式の異なるプロジェクトも9月末に登場しました。「d4r」はNVIDIAのDLLをそのまま実行し、CUDAの呼び出しを互換レイヤーのZLUDAでRadeonへ渡します。当初はRX 7000専用でしたが、9月30日のv0.1.2でRX 9000にも実験対応しました。対象はDLSS 5ではなくDLSS 4.5までの超解像で、Linux専用です。仕組みの違いはZLUDA経由でDLSS 4.5を動かすd4rの解説にまとめています。
最新9月25日から5回の更新で公称約2.56倍
リリースノートに書かれた改善率と公開日時を並べると、次のとおりです。0.3.3と0.4.0の間は1時間30分しか空いていません。
| バージョン | 公開日時(日本時間) | リリースノートの性能表記 |
|---|---|---|
| Alpha 0.3.1 | 9月16日 6時32分 | 待機方式を変えて性能向上(数値なし)、メモリリーク修正 |
| Alpha 0.3.2 | 9月25日 8時34分 | 0.3.1比で8%向上、出力画質を本家DLSS-NRに近づけた |
| Alpha 0.3.3 | 9月26日 0時54分 | 0.3.2比で23%向上、グラフィカルなインストーラーを追加 |
| Alpha 0.4.0 | 9月26日 2時24分 | 0.3.3比で42%向上(記載はこの1行のみ) |
| Alpha 0.4.1 | 9月27日 4時51分 | 0.4.0比で8%向上、高負荷時はさらに9%(priority queue mode) |
| Alpha 0.4.2 | 9月28日 3時19分 | Fastモードで0.4.1比15%向上(1080p・RX 9000)。FastとReferenceの切り替えを追加 |
| Alpha 0.4.3 | 9月28日 15時31分 | 0.4.2比でReference 20%・Fast 18%向上。RX 9070 XTのCyberpunk 1080pで75fps |
| v0.5.0 | 9月29日 23時22分 | RX 7000で0.4.3比最大207%向上、RX 9000で5%向上。特に肌や顔まわりの描写をより細かく |
| v0.5.1 | 10月1日 11時37分 | RX 9000でFast 8%・Reference 6%向上、RX 7000でFast 3%向上 |
| v0.6.0 | 10月3日 12時17分 | RX 6000(RDNA 2)に対応。暗所と小さな光源のちらつきを修正(Pre-Upscaleモード) |
各版の改善率は「直前の版に対して何%」という書き方なので、足し算ではなく掛け算で累積します。0.3.2の性能を1とすると、0.3.3で1.23倍、0.4.0で1.23×1.42=1.7466倍、0.4.1で1.7466×1.08=約1.89倍、0.4.2のFastモードで×1.15=約2.17倍、0.4.3のFastモードで×1.18=約2.56倍です。23+42+8+15+18=106%として「約2.06倍」とするのは誤りです。高負荷時だけ効く0.4.1の9%は条件付きなので、上の計算には入れていません。
RX 7000シリーズが使うReferenceモードは、0.4.2のリリースノートに性能の数字がありません。0.4.2を変化なしとして計算すると、0.3.2から0.4.3までで1.89×1.20=約2.26倍です。どちらのモードでも、公称値だけを見れば4日足らずで2倍を超えたことになります。
0.4.3のあとも更新は止まらず、9月29日のv0.5.0から10月3日のv0.6.0まで3つの版が出ています。v0.5.0はRX 7000向けに「0.4.3比で最大207%の向上」とうたう大きな改善で、表の2.56倍・2.26倍にはこの分が含まれていません。ただしこちらも測定したGPUやゲームは書かれておらず、「最大」の条件がどこかは分かりません。RX 7000シリーズの持ち主は、0.4.3までの報告が当てにならなくなった可能性があるので、新しい版での報告を確認してください。
0.4.2を除くリリースノートは「performance improvement」と書くだけで、GPU、ゲーム、解像度、FSRの設定、測った指標(fpsなのか、AI処理1回あたりの時間なのか)が示されていません。AI処理の時間が短くなっても、ゲーム本体の描画が重いシーンではfpsの伸びは小さくなります。READMEの「RX 9070 XTの1080pでおおむね33fps」という記述も初版から更新されていません。
実測0.4.3の「75fps」はどんな条件か
0.4.3のリリースノートには、RX 9070 XTで『サイバーパンク2077』のベンチマークを回した結果画面が添えられています。画面から読み取れる条件は次のとおりです。
| 項目 | 0.4.3の測定画面の内容 |
|---|---|
| 結果 | 平均75.19fps、最低69.20fps、最高81.47fps |
| GPU・CPU | Radeon RX 9070 XT(ドライバー26.9.1)、Ryzen 9 3900X、メモリ32GB |
| 画面設定 | 1920×1080、カスタムプリセット、テクスチャ品質は低 |
| アップスケーリング | FSR 4のパフォーマンス(シャープネス0) |
| レイトレーシング・フレーム生成 | どちらもオフ |
| DLSS-NR-on-AMDのモード | Fast(リリースノートの記載による) |
この結果を「30fpsから75fpsへ」と読むのは誤りです。30fpsは0.3.0のリリースノートにあるFSRを使わないNative/FSRAAの数字です。75fpsはFSR 4のPerformanceなので、AI処理を低い解像度で済ませている分だけ軽くなっています。同じFSR Performanceどうしで比べると、0.3.0の71fpsから0.4.3の75fpsです。
しかも0.3.0の71fpsはウルトラ設定で測定GPUの記載もなく、0.4.3の75fpsはテクスチャ品質を下げたカスタム設定で、条件がそろっていません。公称では2倍を超える改善でも、FSR Performanceの1080pではfpsの差が数fpsにとどまる理由は公表されていません。少なくとも、RX 9070 XTで「DLSS 5を60fps以上で動かせる」条件は、1080p・FSR 4 Performance・レイトレーシングなしという、かなり軽い側の設定だと考えておくのが安全です。
FastとReferenceの違い
0.4.2で追加された画質設定は2種類です。Fastは差がほとんど見えない箇所で計算を軽くする方式で、RX 9000シリーズでは初期設定になりました。ReferenceはNVIDIAの実装と同じ計算をそのまま行う方式で、RX 7000シリーズは常にReferenceで動きます。0.4.2の15%改善はFastモードだけの数字なので、RX 7000シリーズには当てはまりません。0.4.2では両モードとも、時間方向の履歴フィルターとネットワークの一部がNVIDIAの実装に近づけられています。
転換点速さを支えるFSRとの分業
数字の伸びを見るうえで外せないのが、9月13日に公開されたAlpha 0.3.0です。開発者が「最も要望が多かった機能」として追加したPre-Upscaling Mode(初期設定でオン)は、DLSS 5のAI処理をFSRのアップスケーリングより前、つまりゲームの内部解像度のまま実行し、拡大と時間方向の蓄積はFSRに任せる方式です。AI処理の負荷は処理する画素数でほぼ決まるため、内部解像度が下がるほど軽くなります。
リリースノートに載った『サイバーパンク2077』1080p・ウルトラ設定の数値は次のとおりです。測定したGPUは明記されていません。
| FSRの設定 | 通常 | パストレーシング有効 |
|---|---|---|
| Native/FSRAA | 30fps | 19fps |
| FSR Quality | 57fps | 37fps |
| FSR Balanced | 67fps | 43fps |
| FSR Performance | 71fps | 50fps |
Native(1920×1080のままAI処理)の30fpsが、FSR Qualityで57fpsとほぼ倍になっています。READMEの33fpsは、この「高い解像度のままAI処理をしていた」頃の数字です。つまり現在の速さは、AMD向けのAI処理そのものの最適化と、DLSS 5のAI処理を低解像度で済ませてFSRで拡大するという組み合わせの両方で成り立っています。本来NVIDIAが想定していない「DLSS 5のNeural Rendering→FSRのアップスケーリング」という構成です。
代償もあります。RX 7800 XTでAlpha 0.3.0を試したユーザーの測定では、1440pのNativeで4fps(AI処理220〜230ms)だったものがFSR Performanceで22fps(同40〜48ms)まで上がった一方、AIに渡る画像の解像度が下がって画面がかなりぼやけました。fpsを稼ぐほどAIが見る絵は粗くなるので、FSRの設定はQualityから試して、画質とfpsの折り合いを見るのが現実的です。
性能RX 9070 XTの出発点と目標のRTX 5070 Ti
初版直後の9月4日、RX 9070 XTのユーザーが詳しい測定結果を投稿しています。3840×2160ではAI処理1回に約109〜156msかかって6〜9fps、1920×1080では約31〜47msでした。GPU使用率は約99%で、ボトルネックはデータ転送ではなくAI処理の計算そのものだと分析しています。1000を処理時間(ms)で割ったものがおおよそのfpsの上限になるので、30fpsを超えるには1回33ms、60fpsを超えるには17msを切る必要があります。
開発者がREADMEで掲げている目標は「RTX 5070 Tiと同じくらいの速さ」です。比較の相手になるNVIDIA自身も、DLSS 5を3月の発表時にはRTX 5090を2枚使って動かしていた処理を、6か月で5倍速くし、1枚のRTX 50シリーズで最大4Kまで動くようにしました(NVIDIA公式)。Tensorコアを前提に最適化された正式版に、個人開発のRadeon実装が並ぶのは簡単ではありません。ただ、4日で公称約2.56倍という伸び方は、ソフトウェア側の最適化の余地がまだ大きく残っていることを示しています。
NVIDIA製GPUでの正式版がどれだけ重いかはRTX 50シリーズの解像度別ベンチマークで整理しています。1080pでもRTX 5060 Tiで107→75fpsと約30%落ちる処理なので、Radeonで同じものを動かして重いのは当然ともいえます。
旧世代RDNA 3では公称値どおりに伸びていない
RX 7000シリーズ(RDNA 3)の報告は、GitHubのIssueに少しずつ集まっています。安定性は大きく改善した一方、性能はRX 9000シリーズより明確に低く、最新の改善も効いていないという声が出ています。
開発者はどのアーキテクチャ向けの改善なのかをリリースノートで示していません。#197でも「どのGPUに効く改善なのか書いてほしい」という要望が出ています。RX 7000シリーズの持ち主は、2.56倍という数字をそのまま自分の環境に当てはめないほうが安全です。RX 7000シリーズに関係する公称値は、Referenceモードで0.4.3の20%改善を含む約2.26倍のほうです。0.4.2と0.4.3の公開後の報告は、9月28日時点ではまだIssueに出ていませんでした。
10月に入ってからは状況が変わり得ます。v0.5.0のリリースノートが「RX 7000で0.4.3比最大207%向上」と書いており、AMDNRのREADMEもRX 9000・RX 7000の両方にv0.5.0の実行環境を勧めています。ただし10月3日時点では、v0.5.0以降のRX 7000での実測fpsを裏づけるIssueの報告は確認できていません。上の7800 XT・7900 XTXの報告は0.4.0以前の話として読んでください。
経緯流出DLLからRadeonでの高速化まで
このプロジェクトは、8月28日の『NBA 2K27』からのDLL流出に端を発する一連の非公式MODの流れの上にあります。「流出」とはいっても、NVIDIAのサーバーへの侵入といった事件ではなく、ゲームの早期アクセスビルドに未使用のファイルが同梱されていたことが発端です。
NVIDIA製以外のGPUへDLSS 5の推論処理を移す試みは、ほかにもIntel Arc 140VのXMXを使うdlss-nr-on-intelなどが出ています。仕組みごとの違いは非公式ツール9種の比較にまとめています。Intel Arc版の1080pで約2.4fps、Apple Silicon版のM5 Maxで9.58fpsと比べると、ゲームで動かせるfpsに最も近づいているのはこのRadeon版です。
導入導入方法は2通り、手作業のコピーは不要になった
導入の手間は、この1週間で大きく減りました。9月26日のAlpha 0.3.3で本家に画面つきのインストーラーが入り、翌27日には別のモッダーが配布する派生版「AMDNR」に、ゲームを自動で探して入れてくれるランチャーが加わっています。ゲームごとにDLLを手でコピーして差し替える作業は、どちらの経路でもほぼ要らなくなりました。
| 項目 | 本家インストーラー | AMDNR(OptiScaler統合版) |
|---|---|---|
| 配布元 | danielblnc氏のGitHub | 3zwr1氏のGitHub。本家の実行環境を開発者の許可を得て無改変で同梱 |
| 入れ方 | ゲームのexeと同じフォルダでsetup.exeを実行 | AMDNR Launcherがゲームを検出し、ボタン操作で導入 |
| NVIDIAのDLL | nvngx_dlssnr.dll(310.8.0.0)を自分で用意する | 配布物には含まれない |
| 対応ゲーム | FSRに対応したDirectX 12タイトル | OptiScalerが組み込めるDirectX 12タイトル。DirectX 11とVulkanは変換経由 |
| OS | Windows 11 | Windows 10/11(64bit) |
| 付加機能 | トーンカーブなど画質の調整項目 | XeSSのフレーム生成(最大6倍)、別系統の実行環境「lmxxf」の選択など |
本家インストーラーでの手順
本家のREADMEに書かれている手順は4つだけです。『サイバーパンク2077』の場合、ゲームのexeがあるフォルダは「bin\x64」です。
- 最新リリースから「dlssnr_on_amd_setup.exe」をダウンロードし、ゲームのexeと同じフォルダに置く
- DLSS 5対応ゲームから取り出した「nvngx_dlssnr.dll」(310.8.0.0)を同じフォルダに置く
- setup.exeを実行し、画面の指示に従う
- ゲームを起動してFSRを有効にする(FSR 3とFSR 4のどの画質モードでも可)。Endキーで調整用の画面が開く
更新するときや外すときも、同じsetup.exeをもう一度実行して「U」(更新)か「R」(削除)を選ぶだけです。元に戻す手段が用意されているので、試してから外すまでの流れは難しくありません。
AMDNR Launcherでの手順
AMDNRは、アップスケーラー差し替えツールのOptiScalerにRadeon向けのDLSS 5処理を組み込んだ派生版です。9月27日のv0.3.4で登場したAMDNR Launcherは、Steam・Epic・Xboxアプリ・EAアプリ・GOGなどのライブラリからゲームを探し、組み込むDLLの名前と本家の実行環境の版を選んで導入し、入れたあとの状態も点検します。READMEは本家の実行環境として、RX 9000とRX 7000のどちらにもv0.5.0を推奨しています。AMDNRの動作にはAMD Software: Adrenalin Edition 26.9.1以降のドライバーが必要です。
ゲームに入れたあとはINSERTキーで設定メニューが開き、HOMEキーでDLSS 5処理のオンとオフを切り替えられます。外すときはランチャーの「UNINSTALL」で、ゲーム中に書き出されたログやキャッシュまで含めて消せます。手作業でも入れられますが、OptiScaler.dllを「dxgi.dll」などに名前を変えて置く必要があり、ゲームによって通る名前が違うため、ランチャーを使うほうが確実です。
AMDNRはNVIDIA、AMD、ゲーム会社のいずれの承認も受けておらず、文書化されていない機能を直接動かします。アンチチートを使うゲームではDLLがブロックされるため、オンライン対戦のあるゲームには入れないでください。RX 6000シリーズは、10月3日のv0.6.0で本家が対応しました(AMD HIP 7.2ランタイムの別途導入が必要)。AMDNRのREADMEは、この更新時点でもRX 6000を「未対応」としています。
実際の遊び心地に近い数字としては、YouTubeチャンネルのAncient Gameplaysが0.4.0を『サイバーパンク2077』の3440×1440で試した動画で約50fpsを記録しています。それ以前の版の約30fpsからは大きく伸びた一方、DLSS 5処理を切ったときのfpsにはまだ届きません。
判断Radeonユーザーは今試すべきか
- RX 9000シリーズを持っていて、アンチチートのない一人用ゲームで見た目の変化を確かめたい
- FSR QualityやBalancedでの画質低下を受け入れられる
- クラッシュや表示の不具合が出ても、自分で外して元に戻せる
- RX 7000・RX 6000シリーズで、RX 9000並みのfpsを期待している。RX 6000はv0.6.0で対応したばかりで、実測の報告がまだない
- オンライン対戦など、アンチチートが入ったゲームで使いたい
- DLSS 5を普段から常用したい。それが目的なら公式対応のRTX 50シリーズが唯一の正規の手段
アルファ版の更新履歴には、クラッシュ、メモリリーク、メニューでフレーム生成が止まる不具合、RE Engineのゲームでの問題の修正が並んでいます。1日で複数回更新されることも多く、昨日の設定が今日そのまま通用するとは限りません。試すなら、更新のたびにGitHubのリリースノートと既知の問題を確認してからにしてください。
Q&Aよくある質問
まとめ公称2.56倍と実測75fpsの間にある差
DLSS-NR-on-AMDは、9月25日から28日にかけての5回の更新で、公称の改善率を累積すると0.3.2比でFastモード約2.56倍、RX 7000シリーズが使うReferenceモード約2.26倍になりました。0.4.3ではRX 9070 XTの1080p・FSR 4 Performanceで平均75fpsが示されています。
ただし「30fpsから75fps」はFSRなしとFSR Performanceの比較で、同じFSR Performanceどうしなら71fpsから75fpsです。RX 9000シリーズの持ち主が一人用ゲームを軽めの設定で試す分には60fpsを超える段階に来ましたが、常用を考えるなら正式対応のRTX 50シリーズです。次に確かめたいのは、ウルトラ設定やFSR Qualityで測った最新版のfpsと、RX 7000シリーズで0.4.3の改善が効くかどうかです。



