『アズールプロミリア』はVRAM 8GBでも4K動作可能か|CBT版をRTX50・RX9000系6GPUで検証、フルHDでは逆転も
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CBT版を6GPUで検証|RTX5080だけが4K平均100fps突破
『アズールプロミリア』は、『アズールレーン』の開発元Manjuu Gamesが手掛け、日本国内ではYostarと共同でパブリッシングされるファンタジーRPGです。PC版のクローズドβテスト(CBT)が2026年7月2日12時から7月10日17時まで実施され、その後国内のGPU検証記事で複数のGeForce RTX50シリーズ・Radeon RX9000シリーズを使った動作検証が公開されました。
結論を先に言うと、VRAM 8GBのRX9060 XTでも4K解像度で16GB版とほぼ同等の平均フレームレートが確認されています。一方でフルHD解像度では逆に16GB版が8GB版を明確に上回るという、直感に反する結果も出ています。
この記事では、検証結果の数値をそのまま並べるのではなく、「VRAM 8GBで本当に十分なのか」という判断に関わる部分を中心に、検証の前提条件や見落としがちな注意点まで整理します。
目次
概要『アズールプロミリア』とはどんなゲームか
『アズールプロミリア』は、人間やエルフ、獣人などの種族と、「キボ」と呼ばれる幻想的な生物が暮らすプロミリア大陸を舞台にしたアニメ調のファンタジーワールドRPGです。プレイヤーは「星臨者」としてこの大陸に降り立ち、野生のキボと出会って仲間にしながら冒険を進めます。
戦闘ではキャラクターの切り替えやジャスト回避、パリィ、キボとの協力攻撃を使用可能。広大なフィールドの探索や素材採取、キボの捕獲・育成といった要素も用意されています。日本では基本プレイ無料・アイテム課金制で配信される予定ですが、正式なサービス開始日は現時点で発表されていません。
推奨スペックCBT版のPC推奨環境
| 項目 | 推奨環境 |
|---|---|
| OS | Windows 10/11 |
| CPU | 第12世代Intel Core i7以上/AMD Ryzen 7以上 |
| GPU | GeForce RTX 3060相当以上 |
| メモリ | 16GB以上 |
| ストレージ | SSD、空き容量60GB以上 |
推奨GPUはRTX3060相当以上で、最新のPCゲームとしては極端に高い要求ではありません。一方でCPUは第12世代Core i7またはRyzen7以上とされており、GPU性能だけでなくCPU性能にもある程度余裕を持たせた構成が想定されています。なお60GBというストレージ容量はCBT時点のものです。正式版ではコンテンツの追加により、必要容量が増える可能性があります。
検証条件GeForceとRadeonの主要構成を横並びでチェック
今回参照した検証では、価格帯・VRAM容量が異なるGeForce RTX 50シリーズとRadeon RX 9000シリーズの計6構成が対象になっています。ハイエンドからミドルレンジ、さらに同じRX9060XTのVRAM違い(8GB/16GB)まで含めることで、予算をどこにかけるべきかが見えやすい組み合わせです。
| GPU | VRAM |
|---|---|
| GeForce RTX 5080 | 16GB |
| GeForce RTX 5070 | 12GB |
| GeForce RTX 5060 Ti | 16GB |
| Radeon RX 9070 XT | 16GB |
| Radeon RX 9060 XT | 16GB |
| Radeon RX 9060 XT | 8GB |
※測定環境はCPUがRyzen 7 9700X、メモリはDDR5-5200・32GB、OSはWindows 11 Home。グラフィック設定は最高画質・フレームレート上限なし・垂直同期オフに揃え、フレームレート計測にはCapFrameXを使用しています。CPU側に余力を持たせた構成のため、GPUそのものの性能差が数値に表れやすい環境といえます。
4K検証RTX5080だけが平均100fpsを突破
6構成の中で唯一、4K平均100fpsの大台を超えています。もっとも解像度を落としたWQHDになると話は変わり、RTX5070に平均フレームレートで並ばれる場面があるとのこと。高負荷な4Kでこそ性能差が生きるモデルであり、動作が軽い解像度では優位性が薄れる典型例といえそうです。
平均フレームレートだけを見ると両者はほぼ横並びですが、コマ落ちの少なさを示す1%Low値では約10fpsの開きがあり、体感の滑らかさという点ではRTX5070に分があります。平均値の比較だけでは見えてこない差です。
4K・WQHDのどちらでも、RTX5060Ti16GBの平均フレームレートはRX9060XT16GBよりおよそ20fps高いという結果でした。最高設定のまま4K・平均60fps以上を安定して狙うにはRTX5070以上が有力ですが、RTX5060Tiでも画質設定を少し下げれば4K・60fpsを狙える可能性があります。
VRAM検証8GBと16GBで4Kはほぼ同等、フルHDでは逆転
今回の検証で特に注目したいのが、RX9060XTの8GB版と16GB版の比較です。
RX9060XT8GBで4K動作が確認できたとはいえ、「VRAM8GBで4K最高設定を快適に遊べる」と断定することはできません。今回の結果はDLSS/FSRのクオリティ設定を前提にした数値であり、ネイティブ4Kとは負荷が異なります。また、CBTでプレイできたエリア・キャラクター・テクスチャの種類は、正式版より限られている可能性があります。正式サービス開始後に高解像度テクスチャの追加、新しいフィールドや都市、多数のキャラクター・敵が登場する場面、グラフィック品質の向上などが行われれば、VRAM使用量が増えることも考えられます。今回の結果は、あくまでCBT版における参考値として見る必要があります。
考察フルHDで逆転する理由をVRAMの使われ方から考える
整理すると気になるのは、「4Kでは大差ないのに、解像度を落としたフルHDでは16GB版が明確に有利」という、感覚的には逆の現象です。これを理解するには、VRAM使用量が解像度に単純比例するわけではないという前提を押さえておく必要があります。
まず4K計測はGeForce側がDLSS、Radeon側がFSRの「クオリティ」モードを使っており、GPUが実際に描画している内部解像度は表示上の4Kより低く抑えられています。フレームバッファなど解像度に直結する部分のVRAM消費は、見た目の解像度ほどには増えていない計算になります。一方で、キャラクターやフィールドのテクスチャをVRAM上に読み込んでおく「テクスチャストリーミング」用の容量は、多くのゲームエンジンで解像度にほとんど左右されません。フルHDでもこの分のVRAMは変わらず必要になるため、8GBという枠そのものが相対的に窮屈になり、GPUコアの処理能力以外の要因(VRAM帯域や確保・解放のオーバーヘッドなど)がボトルネックとして表に出やすくなった、というのが考えられる背景です。
もちろんこれはCBT版・特定エリアの結果から導ける一つの見立てにすぎず、正式版で最適化やコンテンツ量が変われば傾向が変わる可能性もあります。ただ「低解像度だからVRAMに余裕がある」とは限らない、という点は覚えておいて損はありません。
買うならこれからGPUを買うなら16GB版が無難
CBT版ではRX9060XT8GBも健闘していますが、これから新しくGPUを購入する場合は16GB版の方が無難です。RX9060XTの8GB版と16GB版は、販売メーカーやモデルによって価格差が数千円程度に収まる場合があります。価格差が小さいのであれば、将来的なゲームのVRAM使用量増加を見据えて16GB版を選ぶ価値があります。特にWQHD以上で長期間使う予定なら、8GB版を積極的に選ぶ理由は少ないでしょう。
一方、GeForce系ではRTX5060Ti16GBがRX9060XT16GBより価格が高い傾向にありますが、今回の検証では4K・WQHDで高いフレームレートを記録しています。価格を重視してWQHD以下で遊ぶならRX9060XT16GB、フレームレートやDLSSを重視するならRTX5060Ti16GB以上が候補になりそうです。
目安表解像度別のGPU目安
今回の検証を見る限り、『アズールプロミリア』CBT版はアニメ調のオープンワールドゲームとしては比較的動作が軽い可能性があります。公式推奨GPUのRTX3060を搭載したPCでも、フルHDで画質設定を調整すれば十分に遊べると考えられます。
| 目標 | GPUの目安 | 備考 |
|---|---|---|
| フルHD・60fps | RTX3060相当以上 | 公式推奨ライン |
| フルHD・高フレームレート | RTX5060/RX9060XTクラス以上 | 16GB版推奨 |
| WQHD・高画質 | RTX5060Ti16GB/RX9060XT16GB以上 | – |
| 4K・設定調整あり | RTX5060Ti16GB以上 | アップスケーリング前提 |
| 4K・高画質/高フレームレート | RTX5070/RX9070XT以上 | – |
※これらはCBT版の検証結果をもとにした暫定的な目安です。正式版では最適化状況やグラフィック設定、必要スペックが変更される可能性があります。VRAM8GBでも動作する可能性は高いものの、これから本作向けにPC・GPUを購入するなら、WQHD以上ではVRAM12GB〜16GB程度を目安にした方が安心です。
これから購入するなら、価格重視かフレームレート重視かで2枚に絞っておきます。
まとめまとめ|CBT版は軽量だが、VRAMは16GBを見据えた方が安心
『アズールプロミリア』CBT版は、公式推奨GPUのRTX3060相当以上という要求水準からも分かる通り、比較的動作の軽いタイトルとみられます。VRAM8GBのRX9060XTでも4K動作自体は確認できましたが、これはDLSS/FSRのクオリティ設定を使った検証結果であり、フルHDでは逆に16GB版が明確に優位という結果も出ています。
CBT版の結果をそのまま正式版の性能として鵜呑みにはできませんが、これからPC・GPUを購入する場合は、価格差が小さいならVRAM16GB版を選んでおく方が、正式版でのコンテンツ追加にも対応しやすく安心です。
『アズールプロミリア』CBT版はRTX3060相当以上を推奨する比較的軽量なタイトルで、VRAM8GBのRX9060XTでも4K動作自体は確認できました。ただしDLSS/FSRクオリティ設定使用時の結果であり、フルHDでは16GB版が明確に優位という逆転現象も出ています。正式版でのコンテンツ追加も見据え、これから購入するなら価格差が小さい範囲でVRAM16GB版を選ぶことをおすすめします。





