RTX 5060 TiとRTX 5070はどっちが買い?性能差38%と8GB版が4割落ちる条件|価格差は最安3.3万円【2026年9月】
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
性能差は1440pで38%、価格差は買う日で3倍変わります
8GB版は平均だけ見ると16GB版とほとんど変わりません。25タイトルの実測で1080pの平均差は0.2%です。問題は平均に埋もれる数本のほうで、同じ1080pでもモンスターハンターワイルズは21.0%落ちます。完成品での選び方もあわせて見る場合はRTX 5070搭載ゲーミングPCが選ばれる理由と失敗しない選び方も参考にしてください。
数値の出典は次のとおりです。RTX 5060 Ti 16GBとRTX 5070の相対性能・平均フレームレートはTechPowerUp「Palit GeForce RTX 5060 Ti Infinity 3 16 GB Review」(25タイトル・ネイティブ解像度・最高画質)、8GB版と16GB版のタイトル別の差はTechPowerUp「GeForce RTX 5060 Ti 8 GB Review」、TDPと要求システム電力はNVIDIA公式「GeForce RTX 5070ファミリー」およびNVIDIA公式「GeForce RTX 5060ファミリー」、DLSS 5の提供状況はNVIDIA公式「DLSS 5: Neural Rendering Brings Lifelike Lighting to NBA 2K27」にもとづきます。RX 9060 XTとの比較値はRTX 5060 TiとRX 9060 XTの比較と揃えています。価格はいずれも2026年9月22日時点の通販最安で、日々変動します。購入前にリンク先で確認してください。
目次
01 / スペック3モデルのスペックを整理する
まずは3つの選択肢を並べて、数字上の違いを把握します。
| 項目 | 5060 Ti 8GB | 5060 Ti 16GB | RTX 5070 |
|---|---|---|---|
| GPU | GB206 | GB206 | GB205 |
| CUDAコア | 4,608 | 4,608 | 6,144 |
| ブーストクロック | 2,572 MHz | 2,572 MHz | 2,512 MHz |
| VRAM | 8 GB GDDR7 | 16 GB GDDR7 | 12 GB GDDR7 |
| メモリバス幅 | 128-bit | 128-bit | 192-bit |
| メモリ帯域幅 | 448 GB/s | 448 GB/s | 672 GB/s |
| TDP | 180 W | 180 W | 250 W |
| 通販最安2026年9月22日 | ¥69,980 | ¥104,800 | ¥138,000 |
| 同・中央値掲載モデルの中央 | ¥80,807 | ¥148,800 | ¥159,800 |
5060 Ti 8GBと16GBはGPUダイ(GB206)もCUDAコア数もまったく同じです。違うのはVRAM容量だけですが、最安どうしの価格差は34,820円あります。VRAM高騰の影響を最も強く受けたのが16GBモデルで、ここが最初の判断ポイントになります。
もうひとつ見ておきたいのが最安と中央値の開き方です。5060 Ti 16GBは最安104,800円に対して中央値が148,800円と1.42倍に開いています。RTX 5070は138,000円に対して159,800円で1.16倍です。5060 Ti 16GBは安い個体とそうでない個体の差が大きく、その1枚を取れるかどうかで価格の前提が変わります。
RTX 5070はGPUダイが1ランク上のGB205で、CUDAコアは33%増えています。メモリバス幅も192-bitに広がり、帯域幅は448→672 GB/sと50%向上します。その代わりTDPは250Wに上がるため、電源ユニットの要件も変わってきます。
VRAMの「逆転現象」に注目。5060 Ti 16GBはVRAM容量だけならRTX 5070(12GB)を上回ります。ただしメモリバス幅は128-bitのまま。帯域幅ではRTX 5070に大差をつけられている点は見落とせません。VRAM容量だけで判断すると性能の本質を見誤ります。
ここで頻出する専門用語
GPU選び周りの業界用語をカテゴリ別(GPU構造 / VRAM / 機能)でまとめました。読み進める前にざっと押さえておくと理解が速くなります。
| 分類 | 用語 | 意味 |
|---|---|---|
| GPU構造 | GB206 / GB205 | Blackwell世代のGPUダイ番号です。GB205がRTX 5070の搭載する上位ダイで、GB206は5060 Ti / 5060用の1ランク下になります。 |
| GPU構造 | CUDAコア | 並列計算ユニット数。多いほど描画性能が高い。RTX 5070の6,144基は5060 Tiの4,608基比で33%多い。 |
| GPU構造 | メモリバス幅 | GPUとVRAM間のデータ経路。192-bit > 128-bitで帯域幅50%差。高解像度ほど効く重要指標。 |
| ビデオメモリ | GDDR7 | RTX 50シリーズ採用の最新VRAM規格。GDDR6X比で帯域30%向上。同バス幅でも高速化を実現。 |
| ビデオメモリ | VRAMボトルネック | VRAM不足時にテクスチャがディスクからロードされる現象。スタッタリング(カクつき)の原因。8GB環境で1440p重量級は危険域。 |
| 対応機能 | DLSS 4 / 4.5 / 5 | DLSS 4がマルチフレーム生成4倍、4.5が最大6倍です。DLSS 5は2026年9月3日にNBA 2K27で提供が始まりました。いずれもRTX 50シリーズ向けで、5060 Ti・5070とも対象です。 |
| 対応機能 | マルチフレーム生成 | AIが中間フレームを挿入して表示フレームレートを増やす機能です。RTX 50シリーズ専用で、生成前のフレームレートが低いほど遅延と画質の劣化が目立ちます。 |
02 / 性能差解像度別パフォーマンス比較
8GBと16GBの5060 TiはGPUが同一なので、VRAMが足りている限りフレームレートは変わりません。まず16GB版を100として、RTX 5070との純粋なGPU性能差を見ます。数値は25タイトルをネイティブ解像度・最高画質で計測した平均です。
| GPU | 1080p | 1440p | 4K |
|---|---|---|---|
| RTX 5060 Ti 16GB | 106.2 | 77.8 | 44.2 |
| RTX 5070 | 143.6 | 108.4 | 63.2 |
| RTX 5070 Ti | 171.5 | 133.1 | 79.5 |
差は1080pで34%、1440pで38%、4Kで42%です。解像度が上がるほど開いていくのは、RTX 5070のメモリ帯域(672 GB/s)が高解像度ほど効くためです。
実フレームレートで見ると判断しやすくなります。1440pで60fpsを安定させたいだけなら5060 Ti 16GBで届きますが、144Hzモニターを埋めにいくとRTX 5070でも足りません。その帯はDLSSのアップスケーリングとフレーム生成込みで考える必要があります。4Kは5070でも63.2fpsなので、常用するなら上位モデルの検討が要ります。
両GPUともRTX 50世代なので、マルチフレーム生成を含むDLSSの機能差はありません。2026年9月3日にNBA 2K27で提供が始まったDLSS 5もRTX 50シリーズ向けで、5060 Ti・5070とも対象に入ります。ただしDLSSを適用してもGPU間の相対差はほぼ変わらないため、「DLSSがあるから5060 Tiで十分」とはなりません。
マルチフレーム生成でも差は埋まりません。表示フレームレートは劇的に上がりますが、ベースのGPU描画性能が低いとフレーム生成の入力品質も下がります。生成前の差が1440pで38%あれば、生成後もおおむね同じ比率が残ります。フレーム生成は上限を伸ばす機能で、下位モデルを上位モデルに置き換える機能ではありません。
03 / VRAMVRAM 8GBは2026年のゲームで足りるのか
RTX 5060 Ti選びで最も重要なのが「VRAM 8GBで今のゲームが動くかどうか」です。ここは使用量の見積もりではなく、GPUが同一でVRAM容量だけが違う8GB版と16GB版を、同じ環境で計測した差で判断します。25タイトルのラスタライズ性能を比較した結果です。
| タイトル | 1080p | 1440p | 4K |
|---|---|---|---|
| The Last of Us Part I | -19.9% | -39.8% | -70.6% |
| モンスターハンターワイルズ | -21.0% | -32.7% | -25.5% |
| Marvel's Spider-Man 2 | -9.1% | -22.5% | -39.3% |
| DOOM Eternal | +2.1% | -22.5% | -20.0% |
| 25タイトル平均 | -0.2% | -3.7% | -15.9% |
マイナスが8GB版の不利です。ラスタライズのみ・アップスケーリングなしでの計測値です。
この表で読み取ってほしいのは、平均値では8GBの不利がほとんど見えないという点です。1080pの平均差は0.2%しかなく、DOOM Eternalのように8GB版がわずかに速いタイトルすらあります。大半は±5%以内に収まり、「8GBでも普通に動く」という感想が出てくるのはこれが理由です。
崩れるのは一部のタイトルだけで、その代わり落ち方が急です。1440pではThe Last of Us Part Iが39.8%、モンスターハンターワイルズが32.7%落ちます。平均3.7%でも、自分が遊ぶ数本がここに当たれば体感は4割落ちになります。VRAMが溢れるとテクスチャが低品質に差し替わり、フレームタイムが乱れてスタッタリングが出ます。
4Kでは平均15.9%差まで開き、S.T.A.L.K.E.R. 2は73.4%落ちます。レイトレーシングを有効にするとVRAM消費はさらに増えるため、8GBモデルは「1080p・ラスタライズ中心」までと割り切る前提になります。
判断は平均値ではなく、遊ぶタイトルで決めてください。ここで4割落ちる4本を遊ばないなら、8GB版の不利は数字ほど出ません。逆に1本でも当たるなら、テクスチャ品質を下げて回避することになります。7万円のGPUを買って低品質で遊ぶことになるなら、最安差34,820円を払って16GBにしたほうが素直です。
04 / コスパ価格差は最安で3.3万円、中央値だと1.1万円
3モデルの価格を並べて、何にいくら払うことになるのかを整理します。価格はすべて2026年9月22日時点の通販最安です。
| モデル | 通販最安 | 向いている人・注意点 |
|---|---|---|
| RTX 5060 Ti 8GB | ¥69,980 | 1080p・ラスタライズ専用に絞れる人向けです。16GBとの差は34,820円。TDP 180Wで省電力ですが、1440p以上とレイトレーシングは妥協が前提になります。 |
| RTX 5060 Ti 16GB | ¥104,800 | 1080p中心で、ときどき1440pも遊ぶ人の本命です。VRAM不足による落ち込みがなく、TDP 180Wで電源も選びません。GPU性能は1440pでRTX 5070に38%劣ります。 |
| RTX 5070 | ¥138,000 | 1440pを高リフレッシュレートで回したい人向けです。16GB版から33,200円上で性能38%アップ、メモリ帯域は50%向上します。TDP 250Wで要求システム電力は650Wに上がります。 |
8GBと16GBはGPU性能が同じなので、34,820円はVRAM 8GB分の値段ということになります。1080p中心でレイトレーシングを使わず、前章で挙げた崩れる数本を遊ばないなら、8GBにも合理性があります。逆に1440pを視野に入れる、あるいは長く使うつもりなら、この34,820円は保険として妥当な水準です。
次の選択が「16GBで止めるか、RTX 5070まで行くか」です。ここで効いてくるのが最安と中央値の開きで、最安どうしなら33,200円差ですが、中央値どうしだと148,800円対159,800円で11,000円差しかありません。5060 Ti 16GBは掲載14件と球数が少なく、安い1枚を逃すと価格差の前提が崩れます。
つまり判断はこうなります。5060 Ti 16GBを10万円台前半で買えるなら、その価格差には意味があります。12万円を超えるところまで上がるなら、あと少し足してRTX 5070を買ったほうが性能38%分だけ素直に得です。買う日に両方の実売を並べて、差額が3万円を切っていたらRTX 5070側に寄せてください。
05 / シナリオ用途別のおすすめモデル
解像度・予算・プレイスタイル別に整理します。fpsは1440p・25タイトル平均です。
1440p高リフレッシュレート・重量級レイトレーシング・パストレーシング入門まで対応する万能モデルです。長く使うなら確実な選択になります。最安どうしの差額33,200円は、3〜4年使えば年1万円前後の負担です。
1080p中心で、ときどき1440pも楽しみたい人の本命です。VRAM 16GBなので前章の崩れる数本も影響を受けません。TDP 180Wで電源650Wでも運用でき、ミドル構成にそのまま収まります。
差額が34,820円あるため、1080p・レイトレーシング不使用に用途を絞れるなら新規購入でも候補に残ります。ただしモンスターハンターワイルズは1080pでも21.0%落ちます。遊ぶタイトル次第で結論が変わるので、先に自分のプレイリストを確認してください。
06 / 製品5060 Ti 16GB / 5070 のおすすめモデル
上で推奨した2モデルを中心に、現実的な購入候補を挙げます。グラフィックボードは同じ型番でも基板とクーラーで実売が1〜2万円違います。冷却の作りと静音性を見て選んでください。


※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
07 / 完成品グラフィックボード単体ではなく、本体で買うなら
電源とケースを含めて組み上がった状態で買う場合も、判断の軸は同じです。ただし完成品には単体購入にはない落とし穴があります。VRAM 16GBを取ると、メモリとSSDが削られている機体が出てきます。4台とも2026年9月22日に商品ページで価格・構成・在庫を確認しています。
下の1台目と2台目は4,000円しか違いません。それでいて中身は正反対で、8GB機のほうがCPU・メモリ・SSDのすべてで上です。完成品で「VRAM 16GB」を選ぶというのは、同じ予算で他を削ることとほぼ同義になります。GPU名だけで選ぶと、この入れ替わりに気づけません。



※価格・構成は変動します。最新情報は各BTOショップ公式ページでご確認ください。
完成品を比べるときは、GPU名の後ろにあるメモリ容量とSSDの規格まで開いてください。同じ価格帯に並んでいても、VRAMを取った機体はどこかが削られています。すでにPCがあってグラフィックボードだけ載せ替えるなら、先に電源容量と16ピン12V-2×6コネクタの有無を確認してください。RTX 5070は要求システム電力が650Wに上がります。
8GB版と16GB版の差は、25タイトル平均で見れば1080p 0.2%・1440p 3.7%しかありません。ただしThe Last of Us Part Iやモンスターハンターワイルズのように、1440pで3〜4割落ちる数本が混じります。その数本を遊ぶかどうかが8GBを選べるかの分かれ目で、平均値では判断できません。
16GB版とRTX 5070は、最安どうしなら33,200円差ですが中央値どうしでは11,000円差です。5060 Ti 16GBを10万円台前半で取れるなら16GB、12万円を超えるならRTX 5070。買う日に両方の実売を並べて、差が3万円を切っていればRTX 5070を選んでください。性能は1440pで38%違います。
4Kやパストレーシングまで常用するなら、もう一段上のRTX 5070 Ti(VRAM 16GB・最安207,700円)が対象に入ります。RTX 5070から約7万円でVRAMとメモリバスの両方が広がり、1440p平均は133.1fpsまで上がります。ただし1440p中心ならRTX 5070で足ります。
FAQよくある質問
1080p中心で、VRAMが溢れるタイトルを遊ばない場合です。25タイトル平均では1080pの差が0.2%しかなく、大半のゲームで16GB版と体感が変わりません。ただしモンスターハンターワイルズは1080pでも21.0%、The Last of Us Part Iは19.9%落ちます。この2本がプレイリストに入るなら、34,820円を払って16GB版にしてください。
買う日の実売差で決めてください。最安どうしなら33,200円差ですが、中央値どうしでは11,000円差しかありません。5060 Ti 16GBを10万円台前半で取れるなら16GB、12万円を超えるならRTX 5070に寄せたほうが得です。性能差は1440pで38%、1080pで34%あります。
年数を断定できる材料はありません。いま言えるのは、2026年9月時点の重量級タイトルで16GBが頭打ちになっていないということだけです。25タイトル比較でVRAM容量を理由に落ちているのは8GB版だけで、16GB版は1440p・4Kとも容量起因の落ち込みが出ていません。不足が出るとしたら8GBが先で、次が12GBです。
NVIDIA公式の要求システム電力はRTX 5070が650W、RTX 5060 Tiが600Wです。TDPはそれぞれ250Wと180W。Ryzen 5 9600XクラスのミドルCPUなら650W 80PLUS GOLD・ATX 3.1で足ります。Ryzen 9やCore Ultra 9を合わせるなら750Wを選んでください。RTX 5070は多くのモデルが16ピン12V-2×6コネクタを使うため、ATX 3.1電源だと変換ケーブルなしで接続できます。
ラスタライズ性能はRTX 5060 Ti 16GBのほうが上です。11タイトル幾何平均で1080p Ultraが105.2fps対98.3fps、1440pが73.4fps対67.3fpsと7%前後の差があります。一方でRX 9060 XT 16GBは2026年9月22日時点の最安が79,800円で、5060 Ti 16GBより25,000円安く買えます。性能を取るならRTX、2万5千円を取るならRadeonという関係です。詳しくはRTX 5060 TiとRX 9060 XTの比較で扱っています。
RTX 5060 Ti 16GBは実測で1080pで11%、1440pで14%上、さらにマルチフレーム生成に対応します。RTX 4060 Ti 16GBはRTX 40世代なのでマルチフレーム生成が使えません。新品で並んでいるなら、RTX 5060 Ti 16GBを選ぶ理由のほうが多くなります。
4Kやパストレーシングを常用するなら価値があります。最安どうしで約7万円上がり、VRAM 12GB→16GB、メモリバス192-bit→256-bit、CUDAコア6,144→8,960と全方位で強化されます。1440p平均も108.4fpsから133.1fpsへ23%上がります。ただしNVIDIA公式の要求システム電力は750Wに上がるので電源の見直しが要ります。1440p中心ならRTX 5070で足ります。
他の予算・解像度でのGPU選びはグラフィックボード おすすめランキングでまとめて比較できます。







