ゲーミングPC自作の予算別おすすめ構成【2026年10月】18万・29万・47万円|9800X3Dより先にGPUへ予算を回す理由
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18万・29万・47万円の3プラン、9800X3Dを選ぶのは47万円から
2026年10月にゲーミングPCを自作するなら、構成を左右するのはCPUよりメモリの値段です。Ryzen 7 9800X3Dは通販の最安値が5万6,261円まで下がり、Core Ultra 7 270K Plus(5万5,980円)と281円差になりました。一方でDDR5メモリは32GB(16GB×2)の最安でも5万9,800円と、DDR4の32GB(2万9,980円)の2倍です。CPUとメモリにそれぞれ6万円を払うと、同じ予算でもグラフィックボードに回せる金額が大きく減ります。
予算ごとの答えは3つです。総額18万円台ならRyzen 5 5600とDDR4でRadeon RX 9060 XT 16GBを積む構成(18万4,549円)、29万円ならRyzen 5 9600とRX 9070 XT(28万9,245円)。Ryzen 7 9800X3Dを選ぶのは、GeForce RTX 5080と組む47万円(46万9,560円)からです。
分かれ目は遊ぶ解像度とグラフィックボードのクラスです。RX 9070をWQHDの最高画質で使う条件では、最も速い9800X3Dと最も遅いRyzen 5 5600の差は4ゲーム平均で10%でした。フルHDで240fps以上を狙う人や、CPU負荷の重いゲームをRTX 5080以上で遊ぶ人なら、CPUにお金をかける意味が出てきます。

結論先に結論|9800X3Dを選ぶのはRTX 5080と組む47万円から
総額はCPU・CPUクーラー・マザーボード・メモリ・グラフィックボード・SSD・電源・ケースの合計で、Windows、モニター、キーボード、マウスは含みません。
| プラン | CPU・GPU | 総額と向く遊び方 |
|---|---|---|
| 15万円AM4・DDR4 16GB | Ryzen 5 5600 GeForce RTX 5060 | 14万7,041円フルHDの中〜高画質。メモリ16GB・SSD 500GB |
| 18万円AM4・DDR4 | Ryzen 5 5600 Radeon RX 9060 XT 16GB | 18万4,549円フルHDの高画質、軽めのゲームならWQHD |
| 22万円AM4・DDR4 | Ryzen 5 5600 Radeon RX 9070 | 21万9,369円WQHDの高画質 |
| 29万円AM5・DDR5 | Ryzen 5 9600 Radeon RX 9070 XT | 28万9,245円WQHDの最高画質、設定を下げれば4K |
| 36万円AM5・DDR5 | Ryzen 5 9600 GeForce RTX 5070 Ti | 36万245円レイトレーシングやDLSSを使うWQHD |
| 47万円AM5・DDR5 | Ryzen 7 9800X3D GeForce RTX 5080 | 46万9,560円WQHDの高リフレッシュレート、4Kの高画質 |
| 制作も兼ねるLGA1851・DDR5 | Core Ultra 7 270K Plus GeForce RTX 5080 | 47万9,859円ゲームと動画編集・エンコードを1台で。360mm簡易水冷込み |
※価格は2026年10月4日時点の国内通販の最安値(税込)。部品の内訳は各プランの表を参照。Windows 11 Home(パッケージ版の最安1万4,755円)を入れる場合は、どのプランも総額に1万4,755円を足してください(18万円プランなら19万9,304円)。
9800X3Dは速いから選ぶCPUではなく、RTX 5080を積んだうえでCPUに6万円を払える予算になってから選ぶCPUです。29万円までの構成で9800X3Dを選ぶと、その差額でグラフィックボードを1段上げたほうがfpsは伸びます。
- RTX 5080以上のグラフィックボードを買う予算がある
- フルHDやWQHDの240Hz以上のモニターでfpsを出し切りたい
- 『Gears of War: E-Day』のようなCPU負荷の重いゲームを高fpsで遊ぶ
- DDR5を16GB 1枚で始めて、あとで増やすつもり
- 総額30万円以内で組む
- WQHDや4Kで重いゲームを高画質で遊ぶ
- 4〜5年使ったら、次は一式まとめて買い替えるつもり
- ゲームの合間に動画編集やエンコードもする(Core Ultra 7 270K Plusが向く)
相場2026年10月の相場|CPUは下がり、メモリとGPUは高い
CPUは値下がりで選択肢が広がった一方、メモリとグラフィックボードは高止まりしています。
CPUは9800X3Dと270K Plusが同じ値段に
| CPU | 最安値 | 特徴 |
|---|---|---|
| Ryzen 5 5600AM4 | 21,800円 | 6コア12スレッド。クーラー付属。DDR4で組める |
| Ryzen 5 7500FAM5 | 24,500円 | AM5で最も安い6コア。クーラー付属、内蔵グラフィックスなし |
| Ryzen 5 9600AM5 | 32,723円 | Zen 5の6コア12スレッド。クーラー付属 |
| Core Ultra 5 250KF PlusLGA1851 | 35,979円 | 18コア(Pコア6基+Eコア12基)。クーラー別売、内蔵グラフィックスなし |
| Core Ultra 7 270K PlusLGA1851 | 55,980円 | 24コア(Pコア8基+Eコア16基)。クーラー別売 |
| Ryzen 7 9800X3DAM5 | 56,261円 | 8コア16スレッド、3D V-Cache搭載。クーラー別売 |
| Ryzen 7 9850X3DAM5 | 72,424円 | 9800X3Dのクロックを上げた後継。クーラー別売 |
※2026年10月4日時点の国内通販の最安値(税込)。クーラーの有無はAMD・Intelの製品仕様より。
9800X3Dと270K Plusの差は281円しかありません。同じ値段ならゲームの速さは9800X3D、マルチスレッド性能は270K Plusという分かれ方になります(詳しくはRyzen 9000X3DとArrow Lakeの比較)。9850X3Dは9800X3Dより1万6,163円高い一方、ゲームでの差は3.2%です。
メモリはDDR5の32GBが6万円前後
メモリの32GB(16GB×2)は、DDR4-3200が2万9,980円、DDR5-5600が5万9,800円、DDR5-6000が6万9,800円でした。同じ32GBでもDDR5を選ぶだけで約3万円高くなり、CPUの世代差より大きな金額がメモリで動きます。DDR5の値上がりは続いていて、国内通販の1店では10月2日の最安が7万4,800円と、9月15日から13.7%上がっていました(推移はDDR5メモリ価格推移)。
GPUは1万円あたりのfpsでRadeonが有利
グラフィックボードはRadeonの値上がりが目立つものの、1万円あたりのfpsではまだRadeonが上です。
| GPU(最安値) | WQHD 最高画質 | 4K 最高画質 |
|---|---|---|
| RTX 5060 8GB67,800円 | 59.8 | 21.8 |
| RX 9060 XT 16GB84,980円 | 67.3 | 35.2 |
| RX 9070119,800円 | 104.0 | 57.7 |
| RTX 5060 Ti 16GB119,980円 | 73.4 | 40.2 |
| RX 9070 XT138,800円 | 116.5 | 65.8 |
| RTX 5070144,800円 | 96.4 | 54.3 |
| RTX 5070 Ti209,800円 | 116.8 | 68.6 |
| RTX 5080267,700円 | 128.3 | 77.4 |
※fpsはラスタライズ11タイトルの平均(2026年6月24日更新のGPU階層表)。画質はタイトルごとに高〜最高、テスト機のCPUはRyzen 7 9800X3D。価格は2026年10月4日時点の国内通販の最安値(税込)。
WQHDのfpsを価格1万円あたりに直すと、RX 9070が8.7fps、RX 9070 XTが8.4fps、RX 9060 XT 16GBが7.9fpsです。GeForceはRTX 5070が6.7fps、RTX 5070 Tiが5.6fps、RTX 5080が4.8fpsで、上位ほど割高になります。RTX 5060は8.8fpsと最も効率が良いものの、VRAMが8GBのため4Kでは21.8fpsまで落ちます。
最安値は1製品の値段なので、売り切れると総額が変わります。2番目に安い製品はRX 9070 XTが13万9,800円、RX 9070が12万5,800円、RX 9060 XT 16GBが8万9,800円で、1,000円〜6,000円ほど上がります。値動きはグラボの価格推移と買い時で追えます。
どのプランもメモリ代がCPU代を上回る
各プランの総額に占める割合を出すと、グラフィックボードは46〜57%、メモリは14〜21%、CPUは10〜12%です。4つのプランすべてで、メモリにCPUより多くのお金を払っています。
| プラン | グラフィックボード | メモリとCPU |
|---|---|---|
| 18万円RX 9060 XT 16GB | 46.0% | メモリ16.2%・CPU11.8% |
| 22万円RX 9070 | 54.6% | メモリ13.7%・CPU9.9% |
| 29万円RX 9070 XT | 48.0% | メモリ20.7%・CPU11.3% |
| 47万円RTX 5080 | 57.0% | メモリ14.9%・CPU12.0% |
※総額(Windowsを除く)に占める各部品の割合。CPUクーラーはCPUに含めない。
29万円プランでメモリの割合が最も高いのは、DDR5の32GBが5万9,800円とCPU(3万2,723円)の2倍近いためです。メモリの値段は構成を選ぶ側では変えられないので、CPUで調整してグラフィックボードの割合を守るのが、2026年10月の自作の組み方になります。
エントリー18万円プラン|Ryzen 5 5600とDDR4で浮いた4万円をGPUへ
総額を20万円以内に収めるなら、AM5やArrow LakeではなくAM4で組むほうがグラフィックボードに予算を残せます。Ryzen 5 5600は2022年4月発売のCPUですが、DDR4メモリとB550マザーボードが安いため、その分をRX 9060 XT 16GBに回せます。
| 部品 | 製品の例 | 最安値 |
|---|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 5 5600Wraith Stealthクーラー付属 | 21,800円 |
| マザーボード | MSI B550M-A PROB550・Micro-ATX | 6,647円 |
| メモリ | Corsair DDR4-3200 32GB16GB×2(CMK32GX4M2E3200C16) | 29,980円 |
| グラフィックボード | Radeon RX 9060 XT 16GBASRock RX 9060 XT Challenger 16GB OC | 84,980円 |
| SSD | Kingston NV3 1TBNVMe・PCIe 4.0 | 27,980円 |
| 電源 | 玄人志向 KRPW-GS750W/90+750W・80PLUS Gold | 8,180円 |
| ケース | MSI MAG FORGE 130A AIRFLOWATXミドルタワー | 4,982円 |
| 合計 | CPUクーラーは付属品を使用 | 184,549円 |
※2026年10月4日時点の国内通販の最安値(税込)。RX 9060 XT 16GBのボード電力は160W、AMDが示す電源の目安は450W以上。
RX 9060 XT 16GBは、WQHDの最高画質で平均67.3fps、フルHDなら98.3fpsです。VRAMが16GBあるので、高画質のテクスチャを使う最近のゲームでもメモリ不足になりにくく、フルHDを中心に軽めのゲームならWQHDまで狙えます。
15万円以下に抑えるならRTX 5060とメモリ16GB
同じAM4の土台で、グラフィックボードをRTX 5060(6万7,800円)、メモリをDDR4-3200の8GB×2(1万8,500円)、SSDを500GB(1万9,132円)に替えると、総額は14万7,041円まで下がります。フルHDなら中〜高画質で遊べる構成で、RTX 5060はフルHD最高画質の平均が88.5fpsです。
削った3点にはそれぞれ代償があります。VRAMは8GBで、WQHD以上や高画質のテクスチャでは足りなくなる場面があり、メモリ16GBはゲームとブラウザ・Discordを同時に開くと余裕がありません。SSDは1TBとの差が8,848円しかないので、予算が許すならSSDから戻すのが効率的です。これより下げるにはグラフィックボードの格を落とすか、グラボなしのAPU構成を考えることになります。
AM5で同じGPUを積むと4万1,853円高い
同じRX 9060 XT 16GB・SSD・電源・ケースのまま、CPUをAM5で最も安いRyzen 5 7500Fに替えると、マザーボードとメモリも替わり、総額は22万6,402円になります。
| 部品 | AM4(DDR4) | AM5(DDR5) |
|---|---|---|
| CPU | Ryzen 5 560021,800円 | Ryzen 5 7500F24,500円 |
| マザーボード | B550 Micro-ATX6,647円 | B850 Micro-ATX15,980円 |
| メモリ | DDR4-3200 32GB29,980円 | DDR5-5600 32GB59,800円 |
| 合計 | 184,549円 | 226,402円AM4より41,853円高い |
※B850はASRock B850M Rock WiFi、DDR5はApacerのDDR5-5600 16GB×2の最安値(2026年10月4日時点・税込)。そのほかの部品は18万円プランと共通。
差額の7割はメモリです。AM4に替えて浮く4万1,853円があれば、グラフィックボードをRX 9060 XT 16GB(8万4,980円)からRX 9070(11万9,800円)へ上げても、まだAM5構成より安く収まります。AM4+RX 9070は21万9,369円で、AM5+RX 9060 XT 16GBの22万6,402円より7,033円安くなります。
RX 9070のWQHD最高画質の平均は104.0fpsで、RX 9060 XT 16GBの67.3fpsより55%高い数字です。CPUが古いぶんの差も、この解像度ではほとんど出ません。Ryzen 5 5600・5800X3D・7600X・9800X3Dの4つをRX 9070と組み合わせた4ゲームの比較では、WQHD最高画質で最も速いCPUと最も遅いCPUの差が10%にとどまり、RX 9060 XT 16GBではCPUによる差がなくなりました。
Ryzen 5 5600は2022年発売のため、それより古いBIOSのまま出荷されたB550マザーボードでは起動しないことがあります。MSI B550M-A PROの場合、5600に対応したのは2022年3月公開のBIOS(7C96v27)からです。購入するときに、店頭やメーカーのCPUサポートリストで対応BIOSかを確かめてください。
AM4で選べるCPUはRyzen 5000シリーズまでで、ゲーム向けの載せ替え先は5700X3Dや5800X3Dが上限です。それ以上の性能が欲しくなったら、マザーボードとメモリも替えることになります。4〜5年使ったら一式を買い替えるつもりなら、DDR5が高い今にAM4を選ぶのは理にかなった選択です。DDR4とDDR5の性能差はDDR4 vs DDR5の比較で詳しく見ています。
DLSSなどGeForceの機能を使いたい場合は、グラフィックボードをRTX 5060(6万7,800円)に替えると総額は16万7,369円まで下がります。ただしVRAMは8GBで、WQHD最高画質の平均は59.8fpsとRX 9060 XT 16GB(67.3fps)を下回り、4Kでは21.8fpsと35.2fpsまで差が開きます。長く使うなら、VRAM 16GBのRX 9060 XT 16GBのほうが安心です。
ミドル29万円プラン|Ryzen 5 9600とRX 9070 XTが本命
30万円前後の予算では、CPUをRyzen 5に抑えてRX 9070 XTを積む構成が最もバランスが取れます。AM5なので、あとでRyzen 9000シリーズの上位モデルに載せ替える余地も残ります。

| 部品 | 製品の例 | 最安値 |
|---|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 5 9600Wraith Stealthクーラー付属 | 32,723円 |
| マザーボード | ASRock B850M Rock WiFiB850・Micro-ATX | 15,980円 |
| メモリ | Apacer DDR5-5600 32GB16GB×2 | 59,800円 |
| グラフィックボード | Radeon RX 9070 XTASRock RX 9070 XT Steel Legend 16GB | 138,800円 |
| SSD | Kingston NV3 1TBNVMe・PCIe 4.0 | 27,980円 |
| 電源 | 玄人志向 KRPW-GS850W/90+850W・80PLUS Gold | 8,980円 |
| ケース | MSI MAG FORGE 130A AIRFLOWATXミドルタワー | 4,982円 |
| 合計 | CPUクーラーは付属品を使用 | 289,245円 |
※2026年10月4日時点の国内通販の最安値(税込)。RX 9070 XTのボード電力は304W、AMDが示す電源の目安は750W以上。グラフィックボードの長さはケースの対応長を確認すること。
Ryzen 5 9600より8,223円安いRyzen 5 7500F(2万4,500円)に替えてもかまいません。どちらもクーラーが付属する6コアで、WQHDではグラフィックボードの性能で頭打ちになる場面が多く、差は小さくなります。
RX 9070 XTはRTX 5070 TiとWQHDで同じ速さ
RX 9070 XTはWQHD最高画質の平均が116.5fpsで、RTX 5070 Tiの116.8fpsとほぼ同じです。それでいて価格はRTX 5070 Ti(20万9,800円)より7万1,000円安く、RTX 5070(14万4,800円)と比べても6,000円安いのに、fpsは20fps高い数字です。
差が出るのはレイトレーシングです。レイトレーシングを有効にしたWQHD最高画質の平均は、RTX 5070 Tiの66.2fpsに対してRX 9070 XTは55.5fpsでした。レイトレーシングを多用するゲームや、DLSSのマルチフレーム生成を使いたい人はRTX 5070 Tiを選ぶ理由があり、その場合の総額は36万245円です。
9800X3D+RX 9070より9600+RX 9070 XT
同じくらいの予算で、CPUを9800X3Dにしてグラフィックボードを1段下げる組み方もあります。並べると、9600+RX 9070 XTのほうが安く、WQHDでも速くなります。
| 項目 | 9600+RX 9070 XT | 9800X3D+RX 9070 |
|---|---|---|
| 総額 | 289,245円 | 297,803円空冷クーラー4,020円を含む |
| GPUの速さWQHD最高画質の平均 | 116.5fps | 104.0fps |
| CPUで変わる幅RX 9070との組み合わせ | — | 7600X比でWQHD+3%、フルHD+8% |
※GPUのfpsはラスタライズ11タイトルの平均。CPUで変わる幅は4ゲーム平均(最高画質)の9800X3DとRyzen 5 7600Xの差。
RX 9070を積んだ状態でCPUを9800X3Dにしても、WQHD最高画質では7600Xより3%速いだけです。総額が8,558円上がるうえにグラフィックボードの速さは約1割落ちるので、CPUに回す分をグラフィックボードに使うほうがfpsは伸びます。240Hz以上のモニターでフルHDの対戦ゲームを遊ぶ場合だけは、9800X3Dの価値が上がります。CPUごとのfpsの差はRyzen 5 9600X vs 9800X3Dで詳しく比べています。
ハイエンド47万円プラン|9800X3DとRTX 5080で初めてCPU差が効く
予算が50万円近くまで上がると、ここで初めて9800X3Dを選ぶ意味が出てきます。グラフィックボードが速くなるほど、フルHDやWQHDではCPUがfpsの上限を決める場面が増えるためです。

| 部品 | 製品の例 | 最安値 |
|---|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D | 56,261円 |
| CPUクーラー | ID-COOLING FROZN A620 PRO SEデュアルタワー空冷 | 4,020円 |
| マザーボード | ASRock B850M Rock WiFiB850・Micro-ATX | 15,980円 |
| メモリ | CFD DDR5-6000 32GB16GB×2(W5U6000CS-16GC38F) | 69,800円 |
| グラフィックボード | GeForce RTX 5080Palit RTX 5080 GamingPro 16GB(ドスパラ限定) | 267,700円 |
| SSD | WD_BLACK SN7100 1TBNVMe・PCIe 4.0 | 31,480円 |
| 電源 | Corsair RM850e 2025850W・80PLUS Gold・ATX 3.1 | 14,980円 |
| ケース | ANTEC P30 AIRATXミドルタワー | 9,339円 |
| 合計 | — | 469,560円 |
※2026年10月4日時点の国内通販の最安値(税込)。RTX 5080の消費電力は360Wで、NVIDIAが示す電源容量は850W。
9800X3Dと7600Xの差は、RTX 5080と組むとWQHD最高画質で9%、フルHD最高画質で10%に広がります。RTX 5090ではフルHD最高画質で26%差です。RX 9070との組み合わせでは3%だったので、グラフィックボードが速いほどCPUの差が表に出ることが分かります。
CPU負荷の重いゲームでは差がさらに開きます。10月6日発売の『Gears of War: E-Day』はUnreal Engine 5のゲームとしてはCPUへの負荷が高く、RTX 5090・フルHD高画質で9800X3Dが7600Xを42%上回りました。4KはGPUの性能で完全に頭打ちになるとして、この検証ではCPUの比較から外されています。WQHDで240Hzクラスのモニターを使い切りたいなら、9800X3D+RTX 5080の組み合わせが合います。
9850X3Dは1万6,163円で3.2%
後継のRyzen 7 9850X3Dは、RTX 5090・フルHDの16ゲーム平均で211.2fpsと、9800X3D(204.6fps)より3.2%速い結果でした。一方でゲーム中の消費電力は106Wと、9800X3Dの81.4Wより3割増えています。CPU代が1万6,163円上がって3.2%なら、その予算はSSDの容量や電源の質に回したほうが満足度は高くなります。SSD・電源・冷却に妥協せず組んだうえで、まだ予算が余るときの選択肢です(比較は9800X3D vs 9850X3D)。
RTX 5070 TiとRTX 5090の位置づけ
このプランのグラフィックボードをRTX 5070 Ti(20万9,800円)にすると総額は41万1,660円で、WQHD最高画質の平均は128.3fpsから116.8fpsへ9%落ちます。9800X3D+RTX 5070 Tiは人気の組み合わせですが、RTX 5070 TiはWQHDでRX 9070 XTと同じクラスで、RTX 5080と組んだときでもWQHD最高画質での9800X3Dと7600Xの差は9%でした。RTX 5070 Tiを選ぶなら、CPUをRyzen 5 9600にして36万245円に抑えるか、RTX 5080まで上げて9800X3Dを活かすかのどちらかが筋の通った選び方です。
RTX 5090は最安でも137万6,875円で、RTX 5080との差額だけでこのプランの総額を超えます。24GBを超えるVRAMが仕事で必要な場合などを除けば、ゲーム用の自作ではRTX 5080を上限に考えるのが現実的です。
Intel比較Ryzen 9000X3DとArrow Lakeの比較|ゲームは9800X3D、制作も兼ねるなら270K Plus
IntelはArrow Lakeの改良版「Core Ultra 200S Plus」を2026年3月に投入し、Core Ultra 7 270K Plusは9800X3Dとほぼ同じ値段まで下がりました。ゲームだけで比べると9800X3Dが有利ですが、CPUの使い方によって答えが変わります。

| 項目 | Ryzen 7 9800X3D | Core Ultra 7 270K Plus |
|---|---|---|
| 最安値 | 56,261円 | 55,980円 |
| コア数 | 8コア16スレッド | 24コア24スレッドPコア8基+Eコア16基 |
| ゲーム性能RTX 5090・フルHD | 基準 | 約20%低い265Kよりは約10%速い |
| マルチスレッド性能 | コア数が3分の1のため不利 | 16コアのRyzen 9 9950Xとの差が1.2% |
| 消費電力 | TDP 120W | 基本125W・最大250W |
| メモリ1枚での性能低下 | 2.8% | 8.7% |
※ゲーム性能はRTX 5090・フルHD・17ゲームの平均、メモリ1枚での低下はRTX 5090・フルHD・13ゲームの平均。価格は2026年10月4日時点の国内通販の最安値(税込)。
ゲーム専用のPCなら、同じ値段で約20%速い9800X3Dを選ぶのが分かりやすい答えです。一方で270K Plusは、動画の編集やエンコード、3Dレンダリング、プログラムのビルドのように、全コアを長時間使う処理で強みを発揮します。ゲームと制作を1台でこなすなら、ゲームで2割の差を受け入れても270K Plusを選ぶ価値があります。最大250Wまで電力を使うため、冷却は9800X3D用の空冷より強めのものを用意してください。47万円プランのCPUを270K Plus、クーラーを360mm簡易水冷(ARCTIC Liquid Freezer III Pro 360、1万4,600円)、マザーボードをB860(ASRock B860M Pro RS WiFi、1万5,980円)に替えた総額は47万9,859円です。ケースは360mmのラジエーターを取り付けられるものを選んでください。
29万円プランをIntelで組むなら、Core Ultra 5 250KF Plus(3万5,979円)が候補です。250K Plusから内蔵グラフィックスを省いたモデルで、250K Plusのゲーム性能は270K Plusの約95%、Ryzen 5 9600Xとほぼ同じ水準です。B860マザーボード(ASRock B860M Pro RS WiFi、1万5,980円)と空冷クーラー(4,020円)を足した総額は29万6,521円で、Ryzen 5 9600の構成より7,276円高くなります。ゲームの合間に配信や動画編集もするなら、この差額で18コアが手に入ります。詳しい比較は250K Plus vs Ryzen 5 9600Xと9800X3D vs 270K Plusにあります。
メモリメモリの買い方|DDR5は16GB×2、1枚で始めるならX3D
AM5やArrow Lakeで組む以上、DDR5は避けられません。値上がりはまだ続く見通しで、TrendForceは2026年10〜12月も従来型DRAMの契約価格が前期比10〜15%上がると予測しています。上昇のペースは落ちるものの、年末まで待てば安くなるとは考えにくい状況です。
| 構成 | 最安値 | 選び方 |
|---|---|---|
| DDR4-320016GB×2 | 29,980円 | AM4の18万・22万円プラン向け |
| DDR5-560016GB×2 | 59,800円2番目に安い店は63,500円 | Ryzen 5 9600やCore Ultra 5と組む29万円プラン向け |
| DDR5-600016GB×2 | 69,800円 | 9800X3Dと組む47万円プラン向け |
※2026年10月4日時点の国内通販の最安値(税込)。
高クロックのDDR5や、Arrow Lake向けのCUDIMMを無理に選ぶ必要はありません。容量32GBを確保したうえで、残りの予算はグラフィックボードに回すほうがfpsへの効き目は大きくなります。
16GB 1枚で始めて、あとから足す方法
どうしても予算に収まらないときは、DDR5を16GB 1枚だけ買って、あとで同じ型番を足す方法があります。1枚で動かすとメモリの帯域が半分になるため性能は下がりますが、下がり方はCPUで大きく違います。
※DDR5を16GB×1と16GB×2で比べた13ゲームの平均(RTX 5090・フルHD)。
1枚スタートが成り立つのは実質的に9800X3Dだけです。また、あとから同じ型番を1枚足しても、2枚組のキットとして動作確認された組み合わせにはなりません。ブラウザやDiscord、ゲームのランチャーを同時に開くことを考えても、20万円以上で新しく組むなら最初から32GB(16GB×2)を選んでください。
節約削ってよい部品と削らない部品
メモリが高い分、ほかの部品では削る場所と削らない場所をはっきり分けると総額を抑えられます。
| 部品 | 選び方 | 理由 |
|---|---|---|
| グラフィックボード | 予算の最優先 | WQHD以上ではfpsをほぼ決める |
| CPU | 30万円まではRyzen 5クラス | GPUで頭打ちになる条件では差が数% |
| メモリ | 32GBを定番の速度で | 高クロック品は割高で、fpsへの効き目が小さい |
| マザーボード | B550・B850・B860のMicro-ATX | 1万6,000円前後で必要な機能がそろう |
| SSD | 1TBのPCIe 4.0 | 最安2万7,980円。PCIe 5.0はゲームでの差が小さい |
| 電源 | 750W・850WのGold | 650W Gold(最安1万198円)より安いモデルがある |
| ケース | 5,000〜1万円のエアフロー型 | グラフィックボードの長さだけは要確認 |
※価格は2026年10月4日時点の国内通販の最安値(税込)。
見落としやすいのが電源です。有名ブランドの80PLUS Goldで比べると、650Wの最安が1万198円なのに対し、750Wは8,180円、850Wは8,980円と、容量の大きいほうが安く買えます。RX 9060 XT 16GBのように消費電力の小さいグラフィックボードでも、あとで載せ替える余地を考えて750W以上を選んでおくと無駄がありません。組み立ての手順は自作PCの組み立て手順を参考にしてください。
おすすめプラン別のおすすめCPUとグラフィックボード
18万円はRyzen 5 5600とRX 9060 XT 16GB、29万円はRyzen 5 9600とRX 9070 XT、47万円は9800X3DとRTX 5080が軸です。Intelで組むなら、29万円は250KF Plus、制作も兼ねるなら270K Plusを選びます。





※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
FAQよくある質問
まとめまとめ|先にGPUを決め、それを邪魔しないCPUを選ぶ
2026年10月の自作では、DDR5メモリが32GBで6万円前後と高く、CPUとメモリで予算を使い切るとグラフィックボードが削られます。18万円台ならAM4とDDR4で約4万円を浮かせてRX 9060 XT 16GB、あと3万5,000円足せるならRX 9070まで上げられます。29万円ならRyzen 5 9600とRX 9070 XTで、RTX 5070 Tiと同じWQHD性能を7万円安く手に入れられます。
Ryzen 7 9800X3Dが本領を発揮するのは、RTX 5080と組む47万円のプランからです。9850X3Dは3.2%のために1万6,163円を払う選択で、Core Ultra 7 270K Plusはゲームと制作を1台でこなしたい人のためのCPUです。
最も速いCPUを買って残りでGPUを選ぶのではなく、遊ぶ解像度に合わせてGPUを先に決め、そのGPUを邪魔しないCPUを選んでください。30万円までの構成ならRyzen 5クラスで十分で、9800X3Dを選ぶのはRTX 5080を積める予算になってからです。
出典:Tom’s Hardware「GPU Benchmarks Hierarchy」 / TechSpot「CPU and GPU Scaling with the Ryzen 7 5800X3D」 / TechSpot「Ryzen 7 9800X3D vs. Ryzen 5 7600X: CPU and GPU Scaling」 / Tom’s Hardware「Ryzen 7 9850X3D vs Ryzen 7 9800X3D」 / Tom’s Hardware「Intel Core Ultra 7 270K Plus Review」 / Tom’s Hardware「Single-DIMM DDR5 gaming」 / Tom’s Hardware「Gears of War: E-Day CPU benchmarks」 / TrendForce(2026年9月30日発表、4Q26のメモリ契約価格予測) / MSI B550M-A PRO サポート(BIOS・CPUサポートリスト) / NVIDIA GeForce RTX 5080 製品仕様 / AMD Radeon RX 9070 XT 製品仕様 / AMD Radeon RX 9060 XT 製品仕様(いずれも2026年10月4日確認)









