Steamで8コアCPU・VRAM 16GBが最多へ|6コア・8GBでも買い替えは必要?Windows限定では6コアが依然最多
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
6コア・8GBでも買い替えは必要?Windows限定では6コアが依然最多
出典:Steam Hardware & Software Survey(2026年7月)にもとづきます(2026年8月時点)。
CPUとVRAMの主流が同じ月に入れ替わったように見えるため、「これからのゲーミングPCは8コアCPUとVRAM 16GBが必須になるのか」「6コアCPUやVRAM 8GBのPCはもう古いのか」と不安になる人もいるでしょう。
しかし、今回の結果だけを見て、Steamユーザーの標準構成が「8コアCPU+VRAM 16GB」になったと判断するのは正確ではありません。Steamが公開しているのはCPUコア数とVRAM容量を別々に集計したデータで、全OS合算では8コアCPUとVRAM 16GBが首位ですが、Windowsだけに絞ると6コアCPUとVRAM 8GBが依然として最多です。
この記事では、8コアCPUとVRAM 16GBが増えている理由、6コアCPUやVRAM 8GBでもゲームを続けられるのか、どのような症状が出たら買い替えるべきなのかを解説します。
目次
要点まず何が起きたか
2026年7月のSteam調査(全OS合算)で、8コアCPUが27.85%となり6コアの27.52%を上回りました。VRAMも16GBが25.90%となり8GBの25.32%を逆転しています。ただしCPUコア数とVRAM容量は別々の集計で、両者を同時に満たすPCの割合は公開されていません。さらにWindows限定では、6コアCPUが28.43%、VRAM 8GBが33.20%で依然として最多です。
最新動向Steam最新調査で8コアCPUとVRAM 16GBが逆転
2026年7月のSteamハードウェア調査では、「Physical CPUs」の8 CPUsが27.85%となり、6 CPUsの27.52%を0.33ポイント上回りました。8コアは前月から0.38ポイント増加し、6コアは0.12ポイント減少しています。前月の割合を増減値から計算すると、2026年6月は6コアが27.64%、8コアが27.47%だったことになります。つまり、6月までは6コアがわずかに多かったものの、7月に8コアが逆転した形です。もっとも、両者の差は0.33ポイントしかなく、6コアと8コアがほぼ並んでいる状態と考えた方が実態に近いでしょう。
VRAM容量では、16GBが前月から1.40ポイント増えて25.90%となりました。一方、8GBは0.32ポイント減少して25.32%です。前月の数値を増減値から計算すると、2026年6月は8GBが25.64%、16GBが24.50%でした。6月には8GBが1ポイント以上リードしていましたが、7月には16GBが一気に逆転しています。ただし、16GBと8GBの差は0.58ポイントで、16GBが圧倒的な主流になったわけではありません。
| 項目 | 2026年7月(全OS合算) |
|---|---|
| CPUコア数 1位 | 8コア 27.85%(6コア27.52%) |
| VRAM容量 1位 | 16GB 25.90%(8GB 25.32%) |
| VRAM 12GB | 12.88% |
| VRAM 6GB・4GB | 5.65%・5.94% |
| 解像度1位 | 1920×1080 51.10% |
| 解像度2560×1440 | 21.46% |
| 解像度3840×2160 | 4.95% |
Steamの調査では、4コアが13.12%、10コアが7.45%、12コアが5.06%、16コアが5.63%となっています。8コアを超えるCPUも増えていますが、6コアと8コアだけで全体の半数以上を占めます。VRAMもGPU 8GB・12GB・16GBの3容量を合計すると64%を超え、この3容量が現在のSteamの中心です。少なくともSteam全体では、ゲーミングPCの中心が4コアから6コア、さらに6コアから8コアへ、VRAMも8GB前後から12〜16GBへ移りつつあることが分かります。
集計の注意点「8コア+16GBのPC」が最多になったわけではない
今回の調査で注意したいのは、CPUコア数とVRAM容量の組み合わせが公開されていないことです。Steamの調査では、8コアCPUが27.85%、VRAM 16GBが25.90%と別々に表示されています。しかし、「8コアCPUとVRAM 16GBを同時に搭載するPCが何%あるのか」というクロス集計は公開されていません。
8コアCPUを搭載していても、グラフィックボードはVRAM 8GBかもしれません。反対に、VRAM 16GBのグラフィックボードを、6コアCPUと組み合わせているユーザーも多いと考えられます。したがって、今回の結果から言えるのは、CPUコア数では8コア、VRAM容量では16GBが、それぞれ最も大きな単独カテゴリになったということです。「Steamで最も多いPCは8コアCPU+VRAM 16GB」という意味ではありません。
OS別の実態Windowsだけを見ると6コアCPU・VRAM 8GBが最多
ゲーミングPCの買い替え判断では、Steamの全OS合算値だけでなく、Windowsに限定した結果も確認する必要があります。Steamの標準表示は、Windows、macOS、Linuxを合算したデータです。全OS合算では8コアCPUが27.85%、VRAM 16GBが25.90%で首位になりましたが、Windowsだけに絞ると、6コアCPUが28.43%で最多、VRAMも8GBが33.20%を占め、16GBではなく8GBが最も多い状態が続いています。macOSの調査では、VRAM 16GBと表示されるシステムが39.34%を占めており、Steamの全OS合算値にはこうしたWindows以外のシステムも含まれます。
- CPUコア数1位:8コア 27.85%
- VRAM容量1位:16GB 25.90%
- CPUコア数1位:6コア 28.43%
- VRAM容量1位:8GB 33.20%
WindowsゲーミングPCの実態を確認する目的なら、全OS合算の「16GBが首位」という結果だけを見て判断するべきではありません。Windowsユーザーに限れば、2026年7月時点でも6コアCPUとVRAM 8GBが最も多い構成です。
調査の性質Steamの最多構成と推奨スペックは別物
Steamで最も多い構成が、そのまま新しいゲーミングPCの推奨スペックになるわけではありません。Steamハードウェア調査には、数年前に購入されたPC、ゲーミングノートPC、携帯ゲーミングPC、Mac、Linux環境などが含まれます。最新ゲームを最高画質で遊ぶユーザーだけを調べたデータではありません。Steam自身も、この調査は任意参加かつ匿名で実施されるものだと説明しています。Steamユーザー全員を完全に調査した統計ではなく、調査への参加を求められ、回答したユーザーの構成を集計したものです。
2026年初頭(2月24日付のクライアント更新)には、一部のグラフィックボードでVRAM容量が正しく報告されていなかった問題も判明しました。Valveは、複数のディスプレイアダプターがある場合に、最もVRAM容量の多いGPUを報告するようSteamクライアントを修正しています。Steamの調査はPC市場の大きな流れを見るには役立ちますが、1か月の増減だけで製品需要やゲームの必要スペックを断定するのは危険です。
処理性能の判断8コアCPUが増えている理由と6コアの現状
8コアCPUの割合が増えているからといって、最近のPCゲームがすべて8コアを必須としているわけではありません。近年のミドルクラス以上のゲーミングPCでは8コアCPUを選びやすくなっており、新しいPCへ買い替えた結果として8コアの割合が増えている面もあります。ゲームをしながらDiscord、ブラウザー、録画ソフト、配信ソフトなどを動かす使い方が一般化したことも、8コアCPUを選ぶ理由になります。大人数が参加するオンラインゲーム、街やNPCが多いオープンワールドゲーム、物理演算やシミュレーション処理が多いゲームでは、平均fpsだけでは6コアと8コアの差が小さくても、混雑した場所や大規模戦闘における最低fps、フレームタイムの安定性に差が出る場合があります。ただし、コア数だけでCPU性能は決まりません。新しい6コアCPUが、古い8コアCPUより高いゲーム性能を持つことは珍しくなく、CPUの世代、1コア当たりの性能、動作クロック、キャッシュ容量、メモリ性能なども影響します。
2026年時点でも、6コアCPUはフルHDからWQHDまでのゲーミングPCで十分に使えます。特に60fpsから120fps程度を目標にする場合は、CPUよりもグラフィックボード側が性能の上限になるゲームが多く、GPU使用率が高い状態で動いているなら、CPUを6コアから8コアへ変えても大幅にfpsが伸びるとは限りません。現在使っている6コアCPUで希望するフレームレートが出ており、カクつきや操作遅延にも不満がないなら、Steamの順位が変わったという理由だけで買い替える必要はありません。フルHD・60fpsでアクションゲームやRPGを遊ぶなら比較的長く使える可能性がありますが、フルHD・240fpsを狙う競技ゲームや、CPU負荷の高いシミュレーションゲームでは、8コア以上のCPUへ交換するメリットが出やすくなります。
CPUの買い替えは、コア数ではなく実際の動作を見て判断するのが確実です。ゲーム中にグラフィックボードの使用率が十分に上がらず、画質を下げてもfpsがほとんど伸びない場合や、平均fpsは高いのに街・拠点・大人数戦だけ大きく落ち込む場合、CPUの負荷が高い場面で1% Lowやフレームタイムが悪化する場合は、CPU側がボトルネックになっている可能性があります。ゲームと同時に配信や録画を行うと動作が不安定になる場合も、コア数を増やすメリットがあります。反対に、GPU使用率が常に高く、画質や解像度を下げるとfpsが大きく伸びるなら、先に交換すべきなのはCPUではなくグラフィックボードです。
画質性能の判断VRAM 16GBが増えている理由と8GBの現状
VRAM 16GBの増加には、新しいグラフィックボードへの買い替えが影響していると考えられます。近年はミドルクラス以上でもVRAM 16GBを搭載する製品が増えており、VRAMはシステムメモリのように後から簡単に増設できないため、長期使用を考えて16GBモデルを選ぶ人も増えています。高解像度テクスチャ、レイトレーシング、高解像度表示ではVRAM使用量が増えます。フルHDでは8GBで動くゲームでも、WQHDや4Kでテクスチャ品質を上げると8GBを超えることがあります。SteamではフルHDの1920×1080が51.10%で依然として最多ですが、WQHDの2560×1440も21.46%まで増えており、解像度の上昇に合わせてVRAM 12GBや16GBを選ぶユーザーが増えるのは自然な流れです。
VRAM 8GBのグラフィックボードも、遊ぶゲームと設定を選べば引き続き使用できます。フルHDで軽量なオンラインゲームや競技ゲームを中心に遊ぶ場合は不足しにくく、SteamのWindowsユーザーではVRAM 8GBが33.20%で現在も最多です。ただし、VRAMが不足すると、テクスチャの読み込みが遅れる、移動中に一瞬止まる、視点を動かしたときにカクつく、遠景や地面の画質が突然低下するといった、平均fpsだけでは分かりにくい症状が発生します。画質設定を下げれば改善する場合は、GPUの演算性能ではなくVRAM容量が影響している可能性があります。
現在のゲームが快適に動いているなら、VRAM使用量が8GBに近いという理由だけで買い替える必要はありません。監視ソフトに表示されるVRAM使用量には、利用可能な領域を事前に確保している分が含まれる場合もあり、使用量が7.8GBと表示されたからといって必ず不足しているとは限りません。買い替えを検討したいのは、高テクスチャ設定を選ぶと警告が出る場合や、画質設定を下げなければカクつきが改善しない場合、今後WQHDへ移行する予定がある場合です。4K、高解像度テクスチャ、レイトレーシング、MODを組み合わせたい場合はVRAM 16GB以上を優先したいところですが、VRAM容量だけ大きくてもGPU本体の演算性能が不足していれば快適な4K動作は期待できません。
予算配分の考え方用途別のおすすめ構成
これからゲーミングPCを購入する場合は、用途と予算によって判断が変わります。CPUとGPUを同時に買い替える必要もなく、CPU性能に不満がなくVRAM不足だけが問題ならグラフィックボードだけを交換できますし、GPU性能は足りているもののCPU負荷の高い場面で最低fpsが落ちる場合はCPUだけの交換で改善できることがあります。買い替えの基準はSteamのシェアではなく、現在のPCで発生しているボトルネックです。
| 用途 | 目安構成 | 補足 |
|---|---|---|
| フルHD・60〜144fps中心 | 6コアCPU+VRAM 8〜12GB | 高解像度テクスチャやレイトレは要調整 |
| WQHD・高画質と高リフレッシュレート | 6〜8コアCPU+VRAM 12〜16GB | 長期使用ならVRAM 16GBが安心 |
| 配信・録画・動画編集の同時利用 | 8コアCPU+VRAM 16GB | CPUコアの余裕を活用しやすい |
| 4K | VRAM 16GB以上+上位GPU優先 | CPUは8コアが理想だが予算次第で6コアも可 |
コストパフォーマンスを重視するなら、6コアCPUとVRAM 16GBのGPUを組み合わせる構成も有力です。多くのゲームでは一定以上のCPU性能があればGPUを強化した方が平均fpsや画質を向上させやすく、フルHDからWQHDで遊ぶ場合、CPUを6コアから8コアへ上げる費用をVRAM容量やGPUクラスの向上に回した方が効果が大きいケースもあります。ゲーム配信やCPU負荷の高いタイトルを重視するなら8コア、一般的なゲームを高画質で遊ぶことを重視するなら6コア+上位GPUという考え方ができ、Steamで8コアが最多になったからといって、6コア+VRAM 16GBという構成が不適切になるわけではありません。
購入先VRAM 16GBトレンドの一段先を行くなら
VRAM 16GB自体は既に主流カテゴリの一角ですが、長期的にWQHD以上を見据えるなら、Steam主流の一歩先を行く16GB VRAM搭載GPUを確保しておくと安心です。NVIDIA・AMDそれぞれの16GBモデルを紹介します。
BTO選択肢完成品|8コア・VRAM16GBをまとめて揃えたい人へ
パーツを選ぶ手間を省き、8コアCPUとVRAM 16GBという今回のトレンドをまとめて満たしたい人向けに、完成品のゲーミングPCも紹介します。予算重視の入門構成と、配信・WQHD以上まで見据えた上位構成の2案です。
Q&Aよくある質問
総括まとめ|Steam調査を理由に急いで買い替える必要はない
2026年7月のSteamハードウェア&ソフトウェア調査では、全OS合算で8コアCPUが27.85%となり、6コアの27.52%を上回りました。VRAMも16GBが25.90%となり、8GBの25.32%を逆転しています。ただし、CPUとVRAMは別々に集計されており、「8コアCPU+VRAM 16GB」という組み合わせがSteamで最多になったわけではありません。
Windows限定では、6コアCPUが28.43%、VRAM 8GBが33.20%で、それぞれ現在も最多です。全OS合算とWindows限定では結果が異なる点に注意が必要です。これからWQHD向けのゲーミングPCを購入し、数年間使用するなら、8コアCPUとVRAM 16GBは有力な構成ですが、フルHDを中心に遊ぶなら、6コアCPUやVRAM 8GBでもすぐに買い替える必要はありません。
Steamのシェアではなく、CPUボトルネック、VRAM不足、希望する解像度、目標fpsを基準に判断しましょう。





