金子一馬最新作『KAZUMA KANEKO’S ツクヨミ』Steam版が発売|手札3枚のデッキ構築ローグライクと生成AIの「神と偽神」演出
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手札は常に3枚、生成AIは「神と偽神」を分ける物語装置に
出典:コロプラ公式プレスリリース(発売告知)/コロプラ公式プレスリリース(発売決定告知)/Steamストア公式ページ/CGWORLD(開発陣インタビュー)。価格・レビュー件数は2026年7月25日時点の情報です。
『真・女神転生』シリーズや『ペルソナ』シリーズの悪魔・キャラクターデザインで知られるゲームクリエイター・金子一馬氏の新作は、生成AIを使ったゲーム制作という賛否の分かれやすいテーマにも正面から向き合っています。金子氏本人の画風を学習した生成AIをどう扱っているかは、購入を検討するうえで気になるポイントでしょう。
コロプラは2026年7月24日、『KAZUMA KANEKO’S ツクヨミ』のSteam版を発売しました。通常価格は3,960円(税込)で、2026年8月8日午前2時までの発売記念セールでは3,564円(税込)に値下げされています。本作は、神話と現代テクノロジーが交錯する近未来の東京を舞台に、常に3枚の手札で異形の存在「神魔」に挑むデッキ構築型ローグライクです。
本記事では、価格やセール情報、手札3枚のバトルシステム、5人のプレイアブルキャラクター、必要動作環境に加えて、生成AIが「神」と「偽神」という物語装置として組み込まれた仕組みまで、公式プレスリリースとSteamストアの一次情報をもとに整理します。
要点Steam版が本日発売、10%OFFの記念セールも開催中
『KAZUMA KANEKO’S ツクヨミ』のSteam版は、2026年7月24日に配信を開始しました。開発・販売は、東京都港区に本社を置くゲーム会社・コロプラです。Nintendo Switch版はすでに同年4月23日に発売されており、今回のSteam版によってPCでもプレイできるようになりました。対応言語は日本語、英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語の5言語で、プレイ人数は1人です。CERO(ゲームソフトの年齢区分を審査する日本の機関)のレーティングはC区分(15歳以上対象)となっています。
Steamストアでは通常版に加えて、本編とDLC第1弾・第2弾をまとめた「スペシャルデジタルデラックスエディション」も販売されています。なお、Steam版で扱われるのは通常版とスペシャルデジタルデラックスエディションの2種類のみで、Nintendo Switch版に用意されている「デジタルデラックスエディション」(4,960円)はSteam版では販売されていません。
| 製品ラインナップ | 価格(発売記念セール価格) |
|---|---|
| 通常版 | 3,960円(税込)→ セール中3,564円(税込) |
| スペシャルデジタルデラックスエディション | 5,960円(税込)→ セール中5,364円(税込) |
| DLC「画家Kの神筆:真実の顕現セット~壱~」 | 1,320円(税込) |
| DLC「画家Kの神筆:真実の顕現セット~弐~」 | 1,320円(税込) |
※スペシャルデジタルデラックスエディションには、ゲーム本編とDLC第1弾・第2弾が含まれます。セール期間は2026年7月24日~8月8日(土)午前2時予定で、セール価格・期間はSteamストアの仕様により表記が前後する場合があります。出典:コロプラ公式プレスリリース。
世界観舞台は20XX年の東京、封鎖された超高層施設「THE HASHIRA」
物語の舞台は20XX年の東京です。湾岸エリアに建つ超高層複合施設「THE HASHIRA」が、突如として外部から遮断されます。施設内部には異形の存在「神魔」が出現し、建物そのものが巨大な「魔の塔」へと変貌しました。プレイヤーは、国家守護組織に所属するエージェント「ツクヨミ」となり、塔の最上階に隠された謎の究明を目指します。
物語は、信じる”道”を異にする4人の「ツクヨミ」たちの視点が交錯する群像劇として描かれます。ストーリーの中でキャラクターが切り替わり、それぞれの戦いと信念が描かれる構成です。作中に登場する「神魔」は、世界各地の神話や伝承をベースにしながら、現代的な意匠やテクノロジーを組み合わせて再解釈されています。神話的な存在を単純にファンタジー風へ寄せるのではなく、都市、機械、組織といった近未来的な要素と融合させた、ダークでソリッドなビジュアルが特徴です。


スクリーンショット:Steamストア公式ページ
クリエイター金子一馬氏が原案・世界観・キャラクターデザインを担当
本作最大の特徴は、金子一馬氏が作品の中核部分を手掛けている点です。金子氏は1988年、『真・女神転生』シリーズや『ペルソナ』シリーズなどの人気RPGを手掛けるゲーム会社・アトラスに入社しました。両シリーズでは、コンセプトメイキングから世界観の設計、メインキャラクターデザインまでを一貫して担当し、その独創的なデザインは国内外で熱狂的な支持を集めてきました。
金子氏は2023年にコロプラへ入社し、『KAZUMA KANEKO’S ツクヨミ』ではコンセプトプランナー/神魔画家として、原案・世界観設定・キャラクターデザインを担当しています。コロプラは本作以前にも、生成AIを活用したスマートフォン向けタイトル『神魔狩りのツクヨミ』を展開しており、今回のSteam版・Switch版はその流れをくむ作品にあたります。
バトル手札は常に3枚、5人のキャラクターで戦闘スタイルが変わる
戦闘では、「神魔札」と呼ばれるカードを使ったターン制バトルが展開します。一般的なデッキ構築型ローグライクでは複数枚の手札から攻撃や防御を選ぶ形式が多い一方、本作の手札上限は常に3枚です。選択肢を絞ることで操作そのものは分かりやすくしながら、敵の行動を予測して攻撃・防御・手札の入れ替えを判断する戦略性を持たせています。
手札が少ないからといって簡単になるわけではありません。使えるカードが限られる分、1枚をどのタイミングで使うかが戦況を大きく左右します。強力なカードをすぐに使うか、敵の大技に備えて防御札を残すか、次の手札に期待して入れ替えるか——短い時間で重要な判断を連続して迫られる設計です。
本作には、戦闘スタイルの異なる5人のプレイアブルキャラクターが登場します。前述の群像劇を構成する4人の「ツクヨミ」に加えて、操作可能なキャラクターは合計5人という位置づけです。キャラクターによって得意なカードや立ち回りが異なるため、同じ神魔札を入手しても、使用するキャラクターによって価値が変わる可能性があります。
創成札プレイヤーの選択が切り札「創成札」に反映される
ダンジョン探索中は、ランダムに登場する神魔札を選択・強化しながらデッキを構築していきます。どのカードを入手できるかは毎回変化するため、固定された最強デッキを使い続けるのではなく、その探索で与えられたカードから戦術を組み立てる必要があります。
本作にはさらに、通常の神魔札とは別に「創成札」と呼ばれる特別な切り札が用意されています。創成札の種類や性能は、探索中にプレイヤーが行った選択によって変化する仕組みです。探索の途中で力尽きた場合でも、それまでに入手した創成札はアーカイブとして記録され、次回以降の探索で再び入手できる可能性が残ります。ローグライクでは、ゲームオーバーになるとその探索中に集めた装備やカードを失うことが一般的ですが、本作は創成札の記録を通じて、それまでの選択が次回のプレイにもつながる構造を採用しています。
拡張DLC第2弾が同時配信、5体の神魔が創成札に加わる
Steam版の発売と同時に、DLC第2弾「画家Kの神筆:真実の顕現セット~弐~」も配信されました。価格は1,320円(税込)です。購入すると、アリアンロッド、ラファエル、バンシー、アポロン、サタンの5体を、特別な創成札としてゲーム内で使用できるようになります。DLC第2弾はSteam版だけでなく、Nintendo Switch版でも同日に配信されています。
本編だけをまず試したい場合は通常版、最初から追加の創成札も使いたい場合は本編とDLC第1弾・第2弾をまとめたスペシャルデジタルデラックスエディションが候補になります。各DLCは単品でも購入可能です。
動作環境必要スペックはIntel UHD 620までと控えめ
| 項目 | 最低動作環境 |
|---|---|
| OS | Windows 10/11(64bit) |
| プロセッサー | Intel Core i5(第6世代以降) |
| メモリー | 8GB RAM |
| グラフィック | Intel UHD 620 |
| ストレージ | 空き容量3GB |
要求されるGPUがIntel UHD 620(多くのノートPCや省電力PCに搭載される内蔵グラフィック)となっているため、比較的新しいゲーミングPCだけでなく、一定の性能を持つノートPCや内蔵GPU環境でも動作する可能性があります。Steamストアの推奨動作環境欄には「64bit対応のプロセッサとOSが必要」という記載のみがあり、それ以上の詳細なCPU・GPUのグレードは公表されていません。
ただし、最低動作環境はゲームが起動するための基準であり、常に高いフレームレートで快適に動作することを保証するものではありません。高解像度でのプレイや、演出の多い場面でも安定した動作を求める場合は、最低条件より余裕のあるPCを使う方が安心です。必要なストレージ容量は3GBと小さく、近年のPCゲームとしては導入しやすい部類に入ります。
出典:Steamストア公式ページ「システム要件」欄。2026年7月25日時点の記載にもとづきます。
演出生成AIは「神」と「偽神」を分ける物語装置として機能
Steamストアには、本作の画像、映像、音楽に生成AIが使用されていることが明記されています。開発者はコンテンツ開示欄で「本作は、画像、映像、楽曲において生成AIを使用しています。」と説明しています。『KAZUMA KANEKO’S ツクヨミ』は、前身にあたるスマートフォン向けタイトル『神魔狩りのツクヨミ』と同様に、生成AIをゲーム制作へ取り入れた作品です。
本作の生成AI活用で見逃せないのは、単なる制作技術のひとつではなく、物語のテーマそのものに組み込まれている点です。開発陣へのインタビューによると、金子一馬氏本人が描いたイラストは物語上の「神」が授けるカードに、金子氏の画風を学習した生成AI「AIカネコ」が描いたイラストは「偽神」が授けるカードとして扱われる、という二層構造がゲーム内に設計されています。こうした「メタ構造」も演出の一部としてコントロールされているといいます。この設定を通じて、人間による創作とAIによる生成を物語的に区別し、プレイヤーごとに異なる神魔札を生成する「パーソナライズ」の実現を狙っているとのことです。
金子氏本人は、AIが生成した”金子一馬風”のイラストについて「どんどん取り込んでください」と肯定的な姿勢を示しており、「AIカネコ」を自身とは独立した人格として育てていく感覚があると語っています。一方で、本作の原案・世界観・キャラクターデザインの根幹は金子氏本人が担当しており、生成AIのみで作品全体を作っているわけではありません。生成AIを使ったゲーム制作については賛否があるテーマでもあるため、購入を検討する際は、Steamストアのシステム要件欄にあるAI生成コンテンツ開示や、本作がどのようにAIを扱っているかを確認しておくとよいでしょう。
出典:Steamストア公式ページ(AI生成コンテンツの開示)/CGWORLD(開発陣インタビュー)。
レビューSteamレビューはまだ4件、総合評価は表示前
本記事執筆時点(2026年7月25日)で、Steamに投稿されたユーザーレビューは4件(好評3件・不評1件)で、総合評価を表示するために必要な件数にはまだ達していません。発売直後であるため、この数字だけでゲーム全体の評価を判断するのは早いでしょう。
すでにNintendo Switch版は2026年4月から販売されているものの、Steam版ではPC環境での動作安定性、操作性、解像度や画面設定なども評価対象になります。購入を急がない場合は、Steam版のレビューが増えてから、動作上の問題やPC版独自の不具合が報告されていないか確認するのもひとつの方法です。
対象金子一馬氏のダークファンタジーが好きな人におすすめ
- 金子一馬氏の神・悪魔デザインが好きな人。現代的に再構築された神魔や、神話とテクノロジーが融合した東京の描写を楽しめます
- 複雑すぎないデッキ構築ローグライクを探している人。手札3枚のシステムは理解しやすく、それでいて戦略性はしっかりあります
- 生成AIの扱い方に関心がある人。「神と偽神」という物語装置としての活用は、賛否どちらの立場からも確認する価値があります
- 数十枚規模のデッキを細かく管理したい人。手札3枚という制約自体が合わない可能性があります
- ゲーム内での生成AI利用に抵抗が強い人。購入前にSteamストアの開示内容を確認しておくべきです
- PC版のレビューが十分に集まってから判断したい人。発売直後で好評3件・不評1件の4件にとどまります
総括手札3枚のシンプルな戦略性と、生成AIの独自の扱い方が見どころ
『KAZUMA KANEKO’S ツクヨミ』のSteam版は、2026年7月24日に発売されました。通常価格は3,960円で、2026年8月8日午前2時までの発売記念セールでは3,564円で購入できます。『真・女神転生』シリーズ・『ペルソナ』シリーズで知られる金子一馬氏が原案・世界観設定・キャラクターデザインを手掛けるデッキ構築型ローグライクで、現代の東京に出現した「魔の塔」を舞台に、3枚の手札で神魔との戦いに挑みます。
最低動作環境はIntel UHD 620・メモリ8GB・空き容量3GBと、PCゲームとしては比較的軽い要求スペックです。一方で、本作は画像・映像・楽曲への生成AI使用を「神と偽神」という物語装置に組み込んでおり、単なる技術開示にとどまらない扱い方をしています。発売直後のためSteamレビューはまだ4件にとどまるものの、金子一馬氏の新たなダークファンタジー世界や、手札3枚に絞ったカードバトル、生成AIの物語的な位置づけに興味がある人にとっては、チェックする価値のあるタイトルです。


