Intel Arc新ドライバー32.0.101.8991公開|XeSS MFG×RTSS/CapFrameXのクラッシュを修正
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前バージョンで「既知の問題」だったXeSS Multi-Frame Generation×RTSS/CapFrameXのクラッシュを修正
出典:Intel公式ダウンロードページ(Arc Graphics – Windows) / 公式リリースノートPDF(2026年8月25日付)。修正内容・既知の問題はいずれも公式リリースノートにもとづきます。
MSI AfterburnerでRTSSのオーバーレイを表示しながらXeSS Multi-Frame Generationを使うと、ゲームが突然クラッシュする。CapFrameXでベンチマークを計測している最中に同じ現象が起きる。Intel Arcユーザーの一部は、2026年8月14日公開の前バージョン「32.0.101.8974 WHQL」からこうした症状に悩まされていました。公式リリースノート上でもこの問題は「既知の問題」として明記されたまま、解決されずに残っていました。
Intelは2026年8月25日、新しいグラフィックスドライバー「32.0.101.8991」を公開しました。今回のアップデートでは、Arc BシリーズとArc Aシリーズ、Core Ultra Series 1〜3内蔵Arc Graphicsのすべてで、XeSS Multi-Frame GenerationとCapFrameXまたはRTSSを併用した際のクラッシュが修正されています。あわせて発売間近の『NBA 2K27』へのGame On Driver対応、Geekbench AIやUL Procyon AI Computer Visionのベンチマーク実行中クラッシュの修正も含まれます。
この記事では、前バージョン8974で何が「既知の問題」として残っていたのか、今回それがどう解決されたのか、実際に影響を受けるのはどんなユーザーか、そしてMarathonやPayday 2などまだ解決していない既知の問題まで、Intel公式リリースノートにもとづいて整理します。
目次
要点何が公開されたのか
対象はIntel Arc Bシリーズ・Aシリーズ・Core Ultra Series 1〜3内蔵Arc Graphicsです。前バージョン32.0.101.8974で既知の問題として残っていた、XeSS Multi-Frame Generation使用時にCapFrameXまたはRivaTuner Statistics Server(RTSS)を併用するとクラッシュする問題が修正されました。あわせて『NBA 2K27』へのGame On Driver対応、Geekbench AI・Procyon AI Computer Visionのクラッシュ修正も含まれます。ファイルサイズは872.2MBで、WHQL認証を取得していないNon-WHQL版です。
続報前バージョン8974で残っていた問題が今回解決
前バージョンの32.0.101.8974 WHQL(2026年8月14日公開)では、複数のゲームでXeSS Multi-Frame Generationを使用しながらCapFrameXまたはRTSSを動作させるとクラッシュする場合がある問題が、既知の問題として掲載されていました。当サイトでも前バージョンの解説記事でこの点を取り上げていましたが、公開から約2週間、その状態のままでした。
今回公開された32.0.101.8991の公式リリースノートでは、この問題がFixed Issues(修正済みの問題)の項目に移り、Core Ultra Series 1・Series 2・Series 3内蔵Arc Graphics、Arc Bシリーズ、Arc Aシリーズのすべてで修正済みと明記されています。対象製品を絞らず、Arcのほぼ全ラインナップで一気に解決した形です。
対象影響を受けるのは誰か
「RTSSをインストールしているだけですべてのゲームが落ちる」わけではありません。今回の修正が関係するのは、あくまでXeSS Multi-Frame GenerationとCapFrameXまたはRTSSを同時に使っている場合です。具体的には、MSI AfterburnerでRTSSのオーバーレイを表示しながらXeSS MFG対応タイトルをプレイしているユーザーや、CapFrameXでベンチマークを計測しているレビュアー・自作PCユーザーが対象になります。
ハードウェア面では、Arc B580・B570・A770・A750・A580・A380・A310といったArc B/Aシリーズのユーザーに加え、Meteor Lake・Lunar Lake・Arrow Lake・Panther Lake(Core Ultra Series 1〜3)内蔵Arc Graphicsを使うノートPCユーザーも同じ修正の対象です。逆にXeSS Multi-Frame Generationを使わない、あるいはRTSS・CapFrameXを併用していない場合は、今回の修正による直接的な恩恵はありません。
対応タイトルNBA 2K27対応とAIベンチマークのクラッシュ修正
今回のドライバーのハイライトとして、IntelはArc B/Aシリーズ・Core Ultra Series 1〜3のすべてで『NBA 2K27』へのGame On Driver対応を挙げています。NBA 2K27は2026年9月4日発売予定で、Deluxe・Ultraエディション購入者向けの早期アクセスは現地時間2026年8月26日午前9時(太平洋時間)、日本時間では2026年8月27日未明から始まっています。発売直前にドライバー側の最適化を先行して入れる、Intelの通例的な対応です。具体的な性能向上率は公式リリースノートに記載されていません。
このほか、Geekbench AI BenchmarkとUL Procyon AI Computer Visionベンチマークの実行中に発生していたアプリケーションクラッシュも修正されました。対象はCore Ultra Series 1〜3内蔵Arc Graphics、Arc Bシリーズ、Arc Aシリーズの全製品です。Core Ultra環境に限っては、Intel NPUを利用するアプリケーションで発生していた予期しない動作の修正もあわせて追加されています。
既知の問題まだ残っている不具合
32.0.101.8991ですべてのゲーム関連不具合が解決したわけではありません。公式リリースノートには、対象製品ごとに以下の既知の問題が引き続き掲載されています。
Core Ultra Series 3内蔵Arc Graphics
- Marathon(DX12)で異方性フィルタリング使用時、一部オブジェクトに断続的な表示崩れが発生する場合がある
- Payday 2(DX9)のボーダーレスモードでフリッカーが発生する場合がある
- Mafia: The Old Country(DX12)でゲームプレイ中にアプリケーションクラッシュが発生する場合がある
Arc Bシリーズ・Arc Aシリーズ
- Marathon(DX12)で異方性フィルタリング使用時の表示崩れ(Core Ultraと共通)
- Arena Breakout: Infinite(DX12)でTerrain Surface Subdivisionを有効にするとクラッシュする場合がある
- Payday 2(DX9)のボーダーレスモードでフリッカー
- PugetBench for Davinci Resolve Studioでベンチマーク実行中に断続的なアプリケーションクラッシュが発生する場合がある。Intelはベンチマーク設定のタイムアウトスライダーを1500秒以上に変更することを対処法として案内しています
Core Ultra Series 1内蔵Arc Graphics
- Marathon(DX12)の表示崩れ(他世代と共通)
- NBA 2K26(DX12)が初回起動時にクラッシュする場合がある
- 007 First Light(DX12)が初回起動時に断続的にクラッシュする場合がある
- Payday 2(DX9)のボーダーレスモードでフリッカー
Core Ultra Series 2内蔵Arc Graphics
- Marathon(DX12)の表示崩れ(他世代と共通)
- Payday 2(DX9)のボーダーレスモードでフリッカー
確認アップデート前に確認したいこと
32.0.101.8991は、リリースノート上「Non-WHQL」と明記されており、Microsoftの正式な認証(WHQL)を通過したドライバーではありません。前バージョンの32.0.101.8974はWHQL版だったため、安定性を最優先したい場合は、XeSS MFG×RTSS/CapFrameXの組み合わせを使っていなければ8974のまま様子を見るという選択肢もあります。
ノートPCで更新する場合はもう一点注意が必要です。Intelは、同社配布の汎用グラフィックスドライバーをインストールすると、PCメーカーがカスタマイズしたOEMドライバーを上書きする場合があると公式に説明しています。メーカー独自の画面設定や省電力機能を使っているノートPCでは、更新前にメーカー側のドライバー提供状況も確認したほうが安全です。
FAQよくある質問
まとめまとめ|XeSS MFG×RTSS/CapFrameX利用者は更新価値が高い
Intel Arc 32.0.101.8991は、前バージョン32.0.101.8974で既知の問題として残っていたXeSS Multi-Frame Generation×CapFrameX/RTSSのクラッシュを解決した、続報にあたるアップデートです。『NBA 2K27』へのGame On Driver対応、Geekbench AI・Procyon AI Computer Visionのクラッシュ修正もあわせて含まれます。
XeSS Multi-Frame Generationを使いながらRTSSでFPSを表示したり、CapFrameXでベンチマークを計測したりしているArcユーザーは、更新する価値が高いアップデートです。一方でXeSS MFGを使っていない、あるいはWHQL認証済みドライバーを重視するなら、32.0.101.8974のまま様子を見ても問題はありません。Marathon・Payday 2・Arena Breakout: Infinite・Mafia: The Old Country・PugetBench for Davinci Resolve Studioの既知の問題は今回も解決していないため、該当タイトルやソフトを使う場合は現時点でも回避策(PugetBenchはタイムアウトスライダーを1500秒以上に変更するなど)が必要です。


