Intel Arc B770キャンセル確定|「ゲーミングGPUを断念」AI需要が生んだ高性能シリコンの皮肉な末路
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同じチップはArc Pro B70($949・32GB)として3月に発売
Intel Arc B770は、Arc B580(Battlemage世代の12GBモデル)の上位として噂された、32 Xe2コアの大型GPUです。ゲーミング向けに期待されていましたが、発売されないまま2026年10月になりました。
同じチップ(BMG-G31)を使った32GBのプロ向けカード「Arc Pro B70」が、3月25日に$949で発売されています。10月5日のレビューでは、市場価格は$1,100を超えているとされています。ゲーミング向けの発売計画は、確認できる範囲では示されていません。
Intelで遊びたい人はArc B580が上限です。1440pや高fpsを狙う人はRadeon RX 9060 XTやGeForce RTX 5060などから選ぶことになります。B770の発売を待つ理由は、今のところありません。
出典:OC3D「Intel officially launch their ARC PRO B70 and B65 GPUs」(2026年3月25日)、StorageReview「Intel Arc Pro B70 Review」(2026年10月5日)、XDA Developers「The Intel Arc B770 is dead, long live the Arc B770」(2026年2月2日)、VideoCardz「Intel launches Arc Pro B70 at $949 with 32GB GDDR6 memory」(2026年3月25日)
目次
要点B770は出ず、同じチップがプロ向けに回った
ゲーミング版のArc B770は発売されていません。同じBMG-G31チップのArc Pro B70は3月25日に$949で発売され、Arc Pro B65は4月中旬にパートナー経由で発売される予定と発表されていました。ゲーミング向けの派生は、Intelから示されていません。
| 項目 | Arc B770(噂・未発売) | Arc Pro B70(発売済み) |
|---|---|---|
| チップ | BMG-G31 | BMG-G31 |
| Xe2コア | 32基 | 32基 |
| VRAM | 16GB GDDR6(噂) | 32GB ECC GDDR6 |
| メモリバス | 256ビット(噂) | 256ビット・608GB/s |
| 消費電力 | 約300W(噂) | 160〜290Wで設定可能 |
| 価格 | $400前後(噂) | $949(発売時) |
| 用途 | ゲーミング | ローカルAI推論・ワークステーション |
B770の欄は発売前の噂の値で、公式の仕様ではありません。Arc Pro B70の欄はレビュー時点の公開値です。
理由ゲーミング版が採算に合わなかった理由
B770が見送られた理由として報じられているのは、採算の悪化です。メモリ価格の上昇に加えて、ドライバーの検証・販売・流通・保守にかかる投資が重なり、Intelの低いGPUシェア(1%未満とされる)では回収が難しいという内容です。Intel自身がこの説明をしたわけではなく、パートナーの話をもとにした報道です。
メモリ容量を2倍にして業務向けに売れば、同じチップでも1枚あたりの収益を確保できます。Arc Pro B70の$949は、噂されたB770の想定価格($400前後)の2倍以上です。ゲーミング向けより、AI推論向けのほうが成り立ちやすい価格帯だったことになります。
Arc ProArc Pro B70は発売済み、ただし主役はAI
Arc Pro B70は3月25日にIntelとパートナー(ASRock、Gunnir、MAXSUN、Sparkleなど)から発売されました。Arc Pro B65は4月中旬の発売予定で、パートナー経由のみの販売と発表されていました。どちらも32GBのECCメモリを載せています。
Intelの比較対象はNVIDIAのRTX PRO 4000(24GB)で、トークンあたりの価格が最大2倍と主張しています。10月5日のレビューでは、ハードウェアは評価される一方、AI推論のソフトウェア(vLLMのIntel向けブランチ)はまだ発展途上と指摘されています。市場価格は$1,100超まで上がっています。
Arc Pro B70はゲーム用に設計されたカードではなく、Intelもゲーム用途には触れていません。32GBのVRAMが目当てでも、PCIe 5.0 x16のスロットが要り、価格は$949〜と高めです。
影響ゲーマーへの影響
- B770の発売待ちで、買い替えを先送りにする必要がなくなった
- Arc B580は12GBで、1080pの選択肢として引き続き買える
- AI用途で32GBが欲しい人には、Arc Pro B70という選択肢がある
- Arc B580の上位に当たるIntelのゲーミングカードは、今のところない
- 1440p以上や高fpsを狙うなら、RadeonやGeForceが現実的
- Arc Pro B70の市場価格は$1,100超で、ゲーマーが手を出す水準ではない
経緯B770が消えるまでの流れ
| 時期 | 出来事 | 備考 |
|---|---|---|
| 2024年12月 | Arc B580・B570が発売 | BMG-G21チップ。B580は$249 |
| 2025年 | B770(BMG-G31)のリークが増える | 32 Xe2コア・16GBの噂 |
| 2026年1月 | CES 2026でB770の発表なし | パートナーも実物未確認と報道 |
| 2026年2月 | 採算を理由にB770見送りと報道 | 同じチップをArc Pro B70に転用 |
| 2026年3月25日 | Arc Pro B70が$949で発売 | 32GB ECC GDDR6 |
| 2026年4月中旬 | Arc Pro B65の発売予定 | パートナー経由のみ |
| 2026年10月5日 | B70のレビューが公開 | 市場価格は$1,100超 |
おすすめIntelで足りる人と、乗り換える人
1080pで遊ぶだけならArc B580で足ります。1440p以上や重いタイトルを狙うなら、VRAM 16GBのRX 9060 XTのほうが余裕があります。
まとめまとめ|B770は待たずに、B580か他社から選ぶ
B770は10月になっても発売されず、同じチップはArc Pro B70としてAI向けに売られています。ゲーミング版が復活する見通しは、確認できる範囲では示されていません。
Intelのゲーミング最上位はArc B580のままです。1080pならB580、1440p以上や高fpsならRX 9060 XTやRTX 5060から選ぶのが現実的です。






