Firefox 154でGeForce NOWがWindows正式対応|専用アプリとの性能差とNVIDIA公式の対応バージョンを整理
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専用アプリ不要、ただしWindowsアプリとは解像度・フレームレートに差
出典:Mozilla公式ブログ、NVIDIA公式ブログ(GFN Thursday)、NVIDIA公式システム要件ページ、Mozilla Security Advisory mfsa2026-74、Firefox公式リリースノート154.0にもとづきます。本記事の情報は2026年8月22日時点のものです。
「GeForce NOW」は、NVIDIAが提供するクラウドゲーミングサービスです。ゲーム本体の処理はNVIDIAのデータセンターにあるGeForce RTX搭載サーバー上で行われ、その映像・音声を手元のPCへストリーミングし、キーボードやマウス、ゲームパッドの操作をサーバー側へ送り返す仕組みになっています。ローカルPCに高性能なGPUを搭載していなくても、対応するSteamやEpic Games Storeなどのゲームを所有していれば、そのままクラウド上で起動して遊べます。
PCゲームをクラウドで遊ぶとき、多くの人はChromeやEdge、あるいはNVIDIA公式アプリを使っています。Windows版Firefoxはこれまで、GeForce NOWの公式対応ブラウザに含まれていませんでした。
Mozillaは2026年8月18日、Windows版Firefoxが「GeForce NOW」に正式対応したと発表しました。最新版のFirefoxからplay.geforcenow.comにアクセスしてサインインするだけで、専用アプリを追加せずにクラウドゲーミングを利用できます。
発表では「Firefox 154」が前面に打ち出されていますが、NVIDIA公式の要件表記を確認すると、対応条件は154より1つ前の「153.0.1以降」です。この記事ではこの表記のズレを整理したうえで、ブラウザ版とWindowsネイティブアプリの解像度・フレームレート・対応機能の違いを比較し、どちらを選ぶべきかを整理します。
目次
要点まず何が変わったか
発表Windows版FirefoxがGeForce NOWに対応
Mozillaは2026年8月18日、公式ブログでWindows版Firefoxが「GeForce NOW」の対応ブラウザに加わったと発表しました。同日公開されたFirefox 154の公式リリースノートにも、新機能の1つとして「Firefox on Windows is now a supported browser for NVIDIA GeForce NOW」という記載があります。
使い方はシンプルです。Windows版Firefoxを最新版に更新し、play.geforcenow.comにアクセスしてGeForce NOWアカウントでサインインするだけで、専用アプリのダウンロードやインストールをせずにクラウドゲーミングを始められます。Mozillaの発表では、Steam、Epic Games Store、GOG、Xbox PC Game Pass、Ubisoft Connectなど主要ストアを横断して2,000本を超えるPCゲームがストリーミング対応と案内されています。NVIDIA自身も2日後の8月20日付け公式ブログで、Windows版Firefoxの対応を改めて紹介し、Chrome・Edge・Opera GXに続く対応ブラウザとして位置づけています。
内訳「Firefox 154」だが対応条件は153.0.1以降
ここで技術的に正確に押さえておきたいのが、対応バージョンの表記です。今回の発表は「Firefox 154」というリリースに合わせて行われ、公式リリースノートにも新機能として明記されています。一方でNVIDIA公式のシステム要件ページを確認すると、ブラウザ要件の欄には「Firefox browser 153.0.1 or later (Windows only)」と記載されており、対応の技術的な下限は154ではなく1つ前の153.0.1です。
NVIDIA公式の要件表記をそのまま読むと、「Firefox 154で初めて動くようになった」のではなく、「153.0.1以降で技術的な対応が整っており、154の公開に合わせてMozillaとNVIDIAが正式にパートナーシップを発表した」と理解するのが正確です。すでにFirefox 153.x系を使っていた人は、大きな告知より前からGeForce NOWへアクセスできていた可能性があります。
この手のバージョン表記のズレは珍しくありません。ブラウザやアプリのアップデートは、実際に機能が有効化されるタイミングと、企業同士が対外発表するタイミングがずれることがあります。今回のケースも、Firefox 154という目立つバージョン番号を打ち出した告知と、NVIDIA側の技術要件が示す実際の対応ラインを分けて理解しておくと、今後似たようなニュースを読むときにも判断を誤りにくくなります。
要件ブラウザ版に必要な解像度・フレームレート・回線速度
NVIDIA公式のシステム要件ページでは、ブラウザ経由でGeForce NOWを利用する場合の解像度・フレームレートと必要な回線速度が、次のように案内されています。
| 解像度 | フレームレート | 必要な回線速度 |
|---|---|---|
| HD(1280×720) | 最大60fps | 15Mbps |
| FHD(1920×1080) | 60fps | 25Mbps |
| QHD(2560×1440) | 120fps | 35Mbps |
加えて、NVIDIAデータセンターまでのネットワーク遅延は80ミリ秒未満が必要とされています。回線環境としては有線Ethernet、または5GHz帯のWi-Fiが推奨されており、公衆Wi-Fiや混雑した2.4GHz帯では安定しにくくなります。なお、QHD・120fpsでのストリーミングにはUltimateメンバーシップが必要です。Free・Performanceメンバーシップの場合は、これより低い解像度・フレームレートでの利用が基本になります。
使い分けFirefox版とWindowsネイティブアプリ、どちらを選ぶべきか
Firefoxからブラウザ版GeForce NOWを使えるようになった一方、Windows向けにはNVIDIA公式のネイティブアプリも以前から用意されています。同じGeForce NOWでも、ブラウザ版とネイティブアプリでは対応する解像度・フレームレートに差があるため、使っている環境によって選ぶべき方が変わります。
追加インストールが不要で、対応ブラウザからplay.geforcenow.comにアクセスするだけで利用できます。Ultimateメンバーシップなら最大QHD(2560×1440)・120fpsまでのストリーミングに対応するため、フルHD〜WQHDクラスのモニターを使っているなら実用上ほぼ困りません。会社や学校のPC、ストレージに余裕のないノートPCなど、アプリを追加しにくい環境で特に便利です。
NVIDIA公式のシステム要件によれば、上位プランでは5K・4K・ウルトラワイド解像度、HDR、Cloud G-SYNC、最大360fpsのストリーミングに対応します。4Kモニターや240Hz・360Hz対応の高リフレッシュレートモニターを持っている人、対戦ゲームで少しでも応答性を詰めたい人は、ブラウザ版ではなくネイティブアプリを選んだほうがメリットを引き出せます。
整理すると、判断基準は使っているディスプレイと用途で決まります。QHD・120fps以下の環境で、ブラウザだけで手軽に始めたいならFirefoxなどのブラウザ版で十分です。4K以上のディスプレイや240Hz・360Hz対応モニターを持っている、HDRやCloud G-SYNCを使いたいという場合は、Windowsネイティブアプリを選んでください。
背景非Chromium系ブラウザの対応という意味
今回の対応が地味に見えて意味を持つのは、Firefoxが使っているレンダリングエンジンの違いです。Google Chrome、Microsoft Edge、Opera GXはいずれも「Blink」というChromium系のエンジンを採用しており、Windows版GeForce NOWはこれまでBlink系ブラウザだけを正式対応としてきました。一方Firefoxは、Mozilla独自の「Gecko」エンジンを使っており、Chromiumとは別系統の実装です。
つまり今回の対応は、単にブラウザが1つ増えたという以上に、Windows上でChromium系以外のブラウザが初めてGeForce NOWの正式対応リストに入ったという変化です。普段からFirefoxをメインブラウザとして使っている人にとっては、GeForce NOWのためだけにChromium系ブラウザを別途インストールする必要がなくなります。
対象macOS・Linuxはどうなるか
今回の対応はWindows版Firefoxのみが対象で、macOS版・Linux版のFirefoxは含まれていません。NVIDIA公式のシステム要件ページを確認すると、macOSではChrome、Opera GX、Safariの3つがGeForce NOW対応ブラウザとして案内されており、Firefoxはリストにありません。
Linuxについては、そもそもブラウザ経由の対応ではなく、NVIDIA公式のネイティブアプリがすでに用意されています。2026年8月13日にはLinux向けのネイティブアプリが正式リリースされており、Ubuntu 24.04以降のサポートやFlatpak配布に対応済みです。Linux環境でGeForce NOWを使いたい場合は、ブラウザではなくこちらのネイティブアプリを検討したほうが選択肢は多くなります。
条件ゲーム所有とプレイ時間の上限を確認
ブラウザ対応が広がっても、GeForce NOW自体の利用条件は変わりません。NVIDIA公式のFAQによると、GeForce NOWでプレイするには基本的に対応ストアでゲームを購入し、所有している必要があります。Steam、Epic Games Store、Ubisoft Connectなど主要ストアのアカウントと連携し、手持ちのライブラリからゲームを起動する仕組みです。無料でプレイできるタイトルも数百本用意されています。
プレイ時間にも上限があります。PerformanceとUltimateの各メンバーシップでは、月100時間までプレイできます。使いきれなかった時間は、最大15時間まで翌月へ繰り越し可能です。Firefoxからアクセスした場合でも、この時間制限は他のブラウザやネイティブアプリと共通です。
変更点Firefox 154のセキュリティ修正と新機能
今回の発表は「Firefox 154」というバージョンに合わせて行われていますが、Firefox 154自体にもGeForce NOW対応以外の変更が含まれています。Mozilla Security Advisory(mfsa2026-74)によると、Firefox 154では合計58件のセキュリティ脆弱性が修正されました。内訳はCriticalが0件、Highが20件、Moderateが26件、Lowが12件です。深刻度が最も高いCritical案件が含まれていない点は、直近のバージョンとしては安心材料です。
機能面では、Local Network Access protectionsの対象がWebSocket接続にも拡張されました。これまでも一般的な通信については、Webサイトが自宅のルーターやスマート家電などローカルネットワーク上の機器へアクセスしようとする際に許可を求める仕組みがありましたが、Firefox 154からはWebSocketを使った接続でも同様に確認ダイアログが表示されるようになります。また、開いているタブを関連するもの同士で自動的にグループ化し、名前を付ける実験的機能「Smart Window」も、段階的なロールアウトが始まっています。
Q&Aよくある質問
総括まとめ|Firefox版は手軽さ、Windowsアプリは画質と応答性
Firefox 154の発表で目立つのは「専用アプリ不要でGeForce NOWが使える」という手軽さですが、NVIDIA公式の要件表記を見る限り、対応条件そのものは154より前の「Firefox 153.0.1以降」からすでに整っていたと考えるのが正確です。154はその対応を大きく告知するタイミングだったと捉えておくと、今後同様の「対応」というニュースを見たときにも判断を誤りにくくなります。
実用面では、ブラウザ版とWindowsネイティブアプリのどちらを使うかが分かれ道です。QHD・120fps以下の環境で手軽さを優先するならFirefoxなどのブラウザ版で十分ですが、4K以上のディスプレイや240Hz・360Hz対応モニター、HDR、Cloud G-SYNCを活かしたいならネイティブアプリを選んだほうが実力を発揮できます。
Mozillaは2026年8月18日公開の「Firefox 154」で、Windows版FirefoxがGeForce NOWに正式対応したと発表しました。ただしNVIDIA公式のシステム要件ページでは対応条件を「Firefox 153.0.1以降」と明記しており、154は技術対応というより告知のタイミングにあたります。ブラウザ版は専用アプリ不要で、Ultimateメンバーシップなら最大QHD・120fpsまで対応。一方、4K・5K・ウルトラワイド解像度やHDR、Cloud G-SYNC、最大360fpsのストリーミングを使うにはWindowsネイティブアプリが必要です。QHD・120fps以下の環境で手軽に始めたいならFirefox版、上位ディスプレイの性能を引き出したいならネイティブアプリを選んでください。対応はWindowsのみで、macOSはChrome・Opera GX・Safari、LinuxはNVIDIA公式のネイティブアプリが選択肢になります。



