CoDでCronus・XIM使用の約5,000アカウントBAN|コンバーターはなぜ検出される?MW4に持ち越す7万件ハードウェアBANとの違い

CoDでCronus・XIM使用の約5,000アカウントBAN|コンバーターはなぜ検出される?MW4に持ち越す7万件ハードウェアBANとの違い

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NEWS / 2026-09
CoDでXIM・Cronus使用の約5,000アカウントがBAN
7万件超のハードウェアBANとは別の数字、MW4発売前に確認したいBANの範囲
RICOCHETはUSBに挿さった機器の名前ではなく、試合中の入力の動き方で見分けています。コンバーターがなぜ検出されるのか、ハードウェアBANが何を止めるのかが分かります。
約5,000アカウントハードウェアBAN 7万件超MW4は10月23日発売

Call of Duty公式は2026年9月25日、XIM MatrixやCronus Zen(クロノスゼン)などの入力改変デバイスでチートをしていた約5,000アカウントを、すでにBANしたと発表しました。同じ発表で、Team RICOCHET(CoDの不正対策チーム。アンチチートの名前もRICOCHET Anti-Cheat)が直近で行った7万件超の新規ハードウェアBANを、10月23日発売の『Call of Duty: Modern Warfare 4』(以下MW4)に持ち越すことも明らかにしています。

2つの数字は別の集計です。約5,000件は入力改変デバイスによるアカウントBAN、7万件超は不正行為全般を相手にしたRICOCHET全体の新規ハードウェアBANで、内訳は公表されていません。「XIM・Cronusの使用者7万人がハードウェアBANされた」という読み方は、公表資料からは成り立ちません。

RICOCHETは、挿さっている機器の名前より、試合中の入力の動き方でコンバーターを見分けています。ハードウェアBANは異議申し立てができず、中古のPCやゲーム機に前の持ち主のBANが残っていることもあります。

目次

要点9月25日の発表で分かったこと

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BANの対象は「チートに使った」アカウントと機器

公式の文言は「these devices to cheat」で、使用者はアカウントBANとコンソール(ゲーム機)BANの両方の対象です。アクセシビリティ製品として売られているものも、名称や売り方ではなく、試合の中で何をしているかで判断されます。

項目約5,000アカウント7万件超
中身入力改変デバイスでチートをしたアカウントのBAN新規のハードウェアBAN
対象の不正Cronus Zen・XIM Matrixと同種の機器不正行為全般(内訳は非公表)
初出2026年9月25日のCall of Duty公式Xの投稿2026年9月18日の公式ブログ(「先月」の実績)
MW4との関係MW4の発売前に実施済みMW4のローンチに持ち越し

7万件のうち入力改変デバイスの分がいくつなのか、約5,000件と重なっているのかは、公表されていません。7万件超という数字の初出は9月18日の公式ブログ「The Cheating Ecosystem is a Multi-billion-dollar-market」です。このブログはチート市場の全体像として、エイムボットやウォールハック、DMA方式のチート用ハードウェア、Cronus・XIM・Titanなどの外部機器、アカウントの売買、BAN回避用のSpooferを挙げていますが、7万件はBAN回避への対策を説明した節に出てくる数字で、何のBANかの内訳は書かれていません。

機器XIM MatrixとCronus Zenが問題になる理由

どちらも「コントローラーの端子を変換するだけの機器」ではありません。公式資料には、人の操作の代わりに入力を組み立てる機能がはっきり書かれています。

Cronus Zenのスクリプトエンジン公式ショップは「advanced scripting engine」でマクロを動かせることと、無料のマクロスクリプト数千本、プロゲーマーが作った200以上のGamePackを使えることを特徴として挙げています。対応コントローラーを別メーカーのゲーム機で使う機能や、マウス・キーボード対応も同じページにあります。
XIM MatrixのSmart Actions公式ガイドでの位置づけは「input automation(入力の自動化)」のための機能です。ボタンの押下・解放、待機、照準の移動量と角度を並べて、一連の操作を組み立てられます。
XIMのRecoil Modeling実際に撃った弾の着弾をなぞると、その反動パターンを分析して照準を動かすSmart Actionを自動で作ります。Smart Actionsを手で組む「Recoil Control」は反動パターンに完全に合わせることを想定していない基本形で、完全な対策としてRecoil Modelingが用意されています。
XIMのBehavior VarianceSmart Actionsに「自然な人間の動き」を模したばらつきを足す設定です。待機時間・照準の移動量・照準の角度の3項目があり、初期状態で有効になっています。

RICOCHETが2月のSeason 02で問題にしたのは、まさにこの部分です。これらの機器は「machine-perfect aim and recoil control(機械的に完璧なエイムと反動制御)」を再現し、エイムアシストを悪用して、人間には出せない有利を生みます。

検出RICOCHETは挿さっている機器より入力の動き方を見る

Cronus ZenやXIM Matrixは設定を大きく変えられるため、「この信号が出たらXIM」という単一のシグネチャでは止められません。そこでSeason 02からは、入力のタイミング、一貫性、反応のパターンを分析し、人の操作と機械が加工した入力を見分ける方式に切り替わりました。

見ているのは、標準的なコントローラーやマウスでは物理的に出せない反動制御、照準の動き、入力の精度です。個々の設定を追うのではなく、機械が作る入力の「型」をまとめて捉えるので、設定が変わっても検出を続けられるという設計です。Season 02の時点では、最も多く使われている設定から対象にしています。

4月のSeason 03では、この方針を「どの機器が挿さっているかだけでなく、試合中に入力がどう動くかに注目する」と言い直しました。2月のSeason 02では「not which device is plugged in(どの機器が挿さっているかではなく)」と書いていたのが、Season 03では「not just(だけでなく)」に変わっています。機器そのものの判別をどこまで併用しているかは公表されていません。

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「ばらつきを足せば見つからない」とは言えない

XIMは人間らしいばらつきを足す設定を初期状態で有効にしています。一方でRICOCHETが見ているのは、個々の入力ではなく「機械が作る入力の型」です。どちらが上回っているかを示す公開データはありません。確かなのは、XIM Matrixを名指しした取り締まりで約5,000アカウントのBANがすでに出ていることです。

規約コンバーターを挿しただけでBANになるのか

Activisionの「Call of Duty Security and Enforcement Policy」は、処分対象の1つとして「Unsupported Peripheral Devices and Applications」を定めています。内容は、サポート外の外部機器やアプリでゲームに干渉し、チートに使う行為です。例として、未承認の入力改変デバイス、改造コントローラー、IPフラッダー、ラグスイッチを挙げています。

9月25日の発表も「these devices to cheat」という書き方で、接続したことではなく、チートに使ったことを処分の理由にしています。ただしSeason 02のブログは、Cronus ZenとXIM Matrixを名指しして「Call of Dutyでは認められていない」「アクセシビリティ機器を装っていてもチートツールだ」と書いています。同じブログは、2製品の使用をActivisionの規約違反とも明言しています。規約の条文は「チートに使うこと」を処分理由にしていますが、名指しされた2製品については、公式はそれ自体を認めていないという立場です。

現実的な判断はシンプルです。CoDを遊ぶ環境にCronus ZenやXIM Matrixをつなぐのはやめておくのが安全です。スクリプトや反動制御を使っていなくても、公式が「認められていない」と明言している機器であることに変わりはありません。

大手の店で売っていても許可されたわけではない

Cronus Zenは公式ショップで今も販売されています(2026年9月27日時点で購入できる構成はEXTENDEDの149.99ドル)。RICOCHETもSeason 02で、大手の小売店で売られているせいで「使ってよいのか」という混乱が起きていると認めたうえで、使用は認められないと明言しました。売られていることと、各ゲームの規約で許されていることは別の問題です。

国内で買えるPS5・Switch 2向けのキーマウコンバーターにも同じことが言えます。Brook Sniper 2を例にした各ゲームの扱いは、Brook Sniper 2の発売記事で確認できます。

アクセシビリティ目的の機器は名称では判断されない

アクセシビリティ製品という名前なら何をしてもよい、ということにはなりません。アクセシビリティをうたって売られている機器も、Season 03以降は実際にどう使われているかで判断されており、9月25日の発表でも「試合の中で何をしているかで判断する」と改めて示されました。

CoDには、さまざまなニーズに合わせたゲーム内の設定とサポート対象のハードウェアが用意されています。まずそちらで対応できないかを確認するのが順番です。

効果一時BANを受けた人の約3分の2が使うのをやめた

RICOCHETは、最初からいきなり永久BANにしたわけではありません。初期の取り締まりは、警告でプレイヤーに周知するところから始まり、そのあとBANへ段階的に強められました。

その結果として、入力改変デバイスの使用で一時BANを受けたプレイヤーの約3分の2(原文は「Nearly two-thirds」)が、BO7に戻ってきたあとは機器を使わなくなりました(6月のSeason 04時点)。取り締まりの狙いがBANの件数を増やすことだけではなく、「使えば見つかる」と知らせて使用そのものを減らすことにあると分かる数字です。

9月25日の発表は、使用者が「account and console bans」の対象になると書いており、警告で済むとは書いていません。これから使い始める人が警告からの段階を踏んでもらえる前提で考えるのは危険です。

BANハードウェアBANはアカウントBANと何が違うか

ハードウェアBANという言葉から「そのPCやゲーム機が永久に使えなくなる」と想像しがちですが、Activisionの規約の定義はもう少し細かく、読み違えやすい点もあります。

アカウントではなく機器にかかるBANがかかっている機器ではオンラインプレイができません。新しいアカウントを作っても、同じ機器では遊べないということです。
過去・現在・将来のタイトルに及ぶことがあるBANは過去・現在・将来のCoDタイトルにまたがって適用されることがあり、MW4もその対象に入ります。
期間は一律ではない原文は「Hardware bans can vary in length」です。ハードウェアBANという名前だけでは永久とは限りません。解除されることもあれば、別の違反で再びBANされることもあります。
異議申し立てはできないハードウェアBANは異議申し立ての対象外です。BANの状態はゲーム内で確認できます。
中古・共有の機器に残ることがある中古・借り物・共有の機器には、前の持ち主の違反によるハードウェアBANが残っていて、オンラインプレイできないことがあります。

9月25日の発表にあるとおり、入力改変デバイスの使用者はアカウントとゲーム機の両方がBANの対象です。PS5やXboxでコンバーターを使っていた場合、そのゲーム機ではCoDのオンラインプレイができなくなる可能性があります。

MW4過去のBANはMW4にも引き継がれる

MW4は、新作だからといってBANがリセットされる仕組みにはなっていません。9月25日の発表でハードウェアBANの持ち越しが示されたほか、ActivisionのMW4サポートページにもアカウント側の扱いが書かれています。

状況購入オンラインモード
MW(2019)以降のCoDで永久BANされたActivision IDストアによるMW4自体を遊べない場合がある
MWII以降のCoDかWarzoneで永久BANされたBattle.netアカウントBlizzardストアではMW4を買えない購入できないため該当なし
永久BANされたアカウントがSteam・PS5・Xboxで購入した場合買える場合がある遊べない
ハードウェアBANが残っている機器サポートページに記載なしオンラインプレイ不可(期間はBANによる)

Steamなど別のストアで買えても、オンラインモードで遊べない以上、MW4のマルチプレイなどは実質的に使えません。永久BANの経歴があるアカウントでMW4を予約している人は、支払う前にこの条件を確認しておくべきです。

仕組みTPM 2.0やSecure Bootとは担当が違う

MW4のPC版はTPM 2.0とSecure Bootが必須です。「TPMでXIMやCronusも見つけるのか」と考えがちですが、公式発表を読む限り、担当する層が違います。

Cronus ZenやXIM Matrixは、TPMやSecure BootによるPCの検証では見つかりません。ゲーム機でも使われる外付けの機器で、PCの起動状態とは関係なく入力を加工するからです。こちらを担当するのが、前述の入力の振る舞いの分析です。

TPM 2.0、Secure Boot、Microsoft Azure Attestation(PCのセキュリティ設定をMicrosoftのサーバー側で検証する仕組み)は、試合の前にPCそのものが改ざんされていないかを確かめる基盤です。BO7・WarzoneではSeason 04から、この検証に通らないPCを別のマッチメイキングに振り分けています。

RICOCHETには、このほかPC用のカーネルレベルドライバーとサーバー側の検出ツールがあります。PCの起動状態、ゲームに干渉するソフトウェア、試合中の入力、アカウント、機器を、それぞれ別の層で確かめる構成です。MW4のPC版で必要な設定の確認方法は、MW4のTPM 2.0・Secure Boot確認記事の手順で確認できます。

供給BANの対象はプレイヤーだけではない

9月25日の発表で目を引いたのが、販売側への対応です。Team RICOCHETは2025年、Cronusの北米販売代理店を東南アジアのホテルまで追跡し、活動停止要求(Cease and Desist)を突きつけました。投稿には動画も付いています。

これは9月18日のブログで示された方針の延長です。このブログは、チートの販売業者、アカウントの売買、BAN回避ツールがつながった1つの市場を相手にし、チートを成り立たせている基盤・流通網・運営者を狙う方針を打ち出しました。実績は、転売業者375件超の活動妨害、80件超の活動停止要求、主要なチート販売元31社の閉鎖への関与です。

相手にしている市場の規模も同じブログに示されています。脅威情報企業Intorqaの推計では、15タイトル分のチートのサブスクリプションだけで年約35億ドル、アカウント売買やSpooferなど周辺のサービスを含めると年約85億ドルです。チートの月額は平均40ドル前後、高いものは100ドルを超え、1人の不正プレイヤーが年1,000ドル以上を払うこともあります。プレイヤーのBANだけでは売り手の収入源が残るため、流通側を直接たたく方針になっています。

判断MW4を遊ぶ前に確認しておくこと

コンバーターを使っているなら外すCronus ZenやXIM Matrixは公式に名指しで認められていない機器です。スクリプトを切っていても、CoDをプレイする環境からは外しておくのが確実です。BANはアカウントとゲーム機の両方にかかります。
操作に配慮が必要ならゲーム内の設定を先にアクセシビリティ目的でも、機器の名前ではなく試合での挙動で判断されます。まずゲーム内の設定とサポート対象のハードウェアで対応できないかを確認します。
中古のPC・ゲーム機を買ったら早めに起動確認前の持ち主のハードウェアBANが残っている可能性があります。ハードウェアBANは異議申し立てができないので、返品できる期間のうちにCoDのオンラインに接続できるかを確かめておくと安心です。
永久BANの経歴があるなら購入前に確認Battle.netでは購入できず、他のストアでは購入できてもオンラインモードは遊べません。予約や購入の前に、上の表の条件に当たらないかを確認します。

FAQよくある質問

7万件のハードウェアBANはXIMやCronusの使用者ですか
そうとは限りません。9月18日の公式ブログで公表された、RICOCHET全体での新規ハードウェアBANの数字です。内訳は公表されておらず、入力改変デバイスの使用者が何件含まれるかは分かりません。
約5,000アカウントはMW4でBANされたのですか
MW4の発売前に、すでに実施されたBANです。発表は2026年9月25日で、MW4の発売は10月23日です。これまでのBANはMW4にも持ち越されます。
ハードウェアBANは永久ですか
一律に永久とは決まっていません。期間はBANごとに異なります。ただし異議申し立ての対象外で、過去・現在・将来のCoDタイトルに及ぶことがあります。
コンバーターを使うとPS5本体もBANされますか
その可能性があります。9月25日の発表は、入力改変デバイスでチートをした使用者はアカウントとゲーム機の両方のBANの対象です。BANで止まるのはそのゲーム機でのCoDのオンラインプレイで、本体そのものが使えなくなるわけではありません。
XIMの「人間らしいばらつき」を有効にすれば検出されませんか
その保証はありません。RICOCHETは個々の入力ではなく、機械が作る入力の型を検出します。XIM Matrixを名指しした取り締まりで、すでに約5,000アカウントがBANされています。

まとめまとめ|コンバーターは機器名ではなく入力の動き方で見つかる

RICOCHETは2026年2月から、入力のタイミング・一貫性・反応のパターンを分析する検出を広げています。XIM自身が反動のモデル化や人間らしいばらつきの付加を公式機能として案内している以上、ゲーム側が「機械が作った入力」を狙うのは自然な流れです。

まとめ

約5,000件は入力改変デバイスのアカウントBAN、7万件超は全体のハードウェアBANで、別の数字です。Cronus ZenとXIM MatrixはCoDで認められておらず、BANはアカウントとゲーム機の両方にかかります。ハードウェアBANは異議申し立てができず、中古の機器に残ることもあります。MW4の発売前に、使っている機器と購入予定の中古機を見直しておくのが確実です。

出典:Call of Duty公式Xの投稿(2026年9月25日)、Call of Duty「The Cheating Ecosystem is a Multi-billion-dollar-market」(2026年9月18日)、RICOCHET Anti-Cheat Season 02(2026年2月2日)、RICOCHET Anti-Cheat Season 03(2026年4月2日)、RICOCHET Anti-Cheat Season 04(2026年6月4日)、Activision「Call of Duty Security and Enforcement Policy」、THE CRONUS SHOP「CRONUS ZEN」、Activision「Call of Duty: Modern Warfare 4」サポート、XIM MATRIX User Guide「Recoil Modeling」、XIM MATRIX User Guide「Behavior Variance」

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