ミニPCでゲームは快適?ROG NUC 970とAtomMan G7 PTの1080p fps比較【2026年11月】
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フルHDは60fps前後、レイトレUltraは39fps
ミニPCやNUCでゲームが遊べるかどうかは、小ささではなく積んでいるGPUで決まります。内蔵GPUのミニPCは軽いゲーム向けで、重いゲームを遊ぶならノートPC向けの単体GPUを積んだ機種が前提になります。
その代表がASUSのROG NUC 970(Core Ultra 9 185H+ノートPC向けGeForce RTX 4070 8GB)です。海外メディアの1080p計測ではShadow of the Tomb Raiderが114fps、Far Cry 6が85fps、Red Dead Redemption 2(Medium)が63fpsで、測定した範囲では、フルHDで60fps前後を超えるタイトルが多い一方、Cyberpunk 2077のレイトレーシングUltraは39fpsに落ちます。
MINISFORUMのAtomMan G7 PT(Ryzen 9 7945HX+Radeon RX 7600M XT)は、CPU計測ではROG NUC 970を上回る一方、比較表の4タイトルではfpsが下回りました。ROG NUC 970は本体価格が高く、CPUとGPUを交換できません。置き場所の事情がないなら、BTOのデスクトップも比べる価値があります。
目次
結論先に結論|ノートGPU入りミニPCが向く人、BTOが向く人
- 遊ぶのはフルHDが中心で、60fps前後で足りる
- 机の上や棚に置ける約2.5〜3Lの本体が必要
- ゲームだけでなく、リビングや小さな書斎に置いても邪魔にならないことを重視する
- 後からCPUやGPUを交換しなくてよい
- 同じ予算でGPU性能とメモリ・SSD容量を厚くしたい
- レイトレーシングや高リフレッシュレートのWQHDを狙う
- 数年後にグラフィックボードを載せ替えたい
- 置き場所に余裕がある
GPUミニPCでゲームが動くかはGPUの種類で分かれる
ミニPCの多くはCPU内蔵のGPUで動きます。重いゲームをフルHDで遊ぶなら、Iris Xeを積むGEEKOM GT12 Proのような内蔵GPU機では設定を大きく落とす前提になります。ROG NUCやAtomMan G7 PTのように単体GPUを積んだ機種は、見た目は小さくても中身はゲーミングノートPCに近い構成です。
ROG NUC 970の「RTX 4070」(ノートPC向けGPU)は、デスクトップ向けのRTX 4070とは別物です。ASUSのデータシートでは、GPUは115Wに最大25Wの動的ブーストが加わる仕様、VRAMは8GB GDDR6です。ノートPCの部品を小さな筐体に収めているため、デスクトップの同名GPUと同じ性能は期待できません。
スペックROG NUC 970とAtomMan G7 PTのスペック


| 項目 | ROG NUC 970 | AtomMan G7 PT |
|---|---|---|
| CPU | Core Ultra 9 185H | Ryzen 9 7945HX(16コア32スレッド) |
| GPU | ノート向けRTX 4070 8GB(115W+最大25W) | Radeon RX 7600M XT 8GB |
| メモリ | DDR5 SO-DIMM、国内版は32GB(16GB×2) | DDR5-5200、最大96GB |
| 本体サイズ | 270×180×50mm(約2.4L)、2.6kg | 268×153.5×61mm(約2.5L)、約2.8kg |
| 電源アダプター | 330W | 300W |
| 国内での扱い | ASUS JAPANが2024年8月9日に発売 | MINISFORUM日本公式サイトに仕様ページあり |
| 海外レビュー時の価格 | 2,199ドル(32GB・1TB) | 1,249ドル(ベアボーン)/1,499ドル(32GB・1TB) |
※体積は公表寸法から計算した概算です。価格は海外レビュー掲載時の米ドル表記で、日本での現在の販売価格ではありません。
性能差掲載された4タイトルではROG NUC 970のfpsが上
同じ海外レビューが並べた1080pの数値では、掲載された4タイトルすべてでROG NUC 970がAtomMan G7 PTを上回りました。差が最も大きいのはCyberpunk 2077で、39.33fpsと21.35fpsです。画質設定は表に明記がなく、数値は同条件の厳密な比較ではなく目安として見てください。
| ゲーム(1080p) | ROG NUC 970 | AtomMan G7 PT |
|---|---|---|
| Assassin’s Creed Mirage | 97 | 83 |
| Metro Exodus | 91.8 | 86.1 |
| Red Dead Redemption 2 | 62.9 | 58.8 |
| Cyberpunk 2077 | 39.3 | 21.4 |
※海外レビューの比較表(1080p)の掲載値。AtomMan G7 PTのCyberpunk 2077はフレーム生成を無効にした数値です。
ROG NUC 970だけを測った別の海外レビューの数値では、Shadow of the Tomb Raider(Highest)が114fps、Far Cry 6(Ultra)が85fps、Borderlands 3(Badass)が105fpsです。Cyberpunk 2077はレイトレーシングUltraで39fps、Red Dead Redemption 2はMediumで63fpsでした。同じ測定者はGrand Theft Auto Vを1440pのVery Highで約150fpsと記しています。
数値は計測ツールが出した値で、最低fpsや長時間プレイ中の安定性までは示していません。60fpsを少し上回る程度のタイトルは、場面によって60fpsを割る前提で見てください。
CPUCPU計測はAtomMan G7 PTが上、4タイトルのfpsは下
CPUの計測ではAtomMan G7 PTが優位です。Geekbench 6のマルチコアは16,633対13,514、4K動画を1080pに変換するHandbrakeは2分51秒対3分40秒でした。ゲームのfpsは計測した4タイトルではROG NUC 970が上回りました。
動画のエンコードや開発など、ゲームの外でCPUをよく使うならG7 PTの強みが生きます。ゲームが主目的なら、計測した4タイトルのfpsを優先して見てください。
設置小ささの代わりに失うもの
どちらも本体は2.5L前後ですが、電源アダプターは330Wと300Wで、本体とは別に置き場所が要ります。ROG NUC 970は縦にも横にも置けるスタンドが付属し、縦置きの高さは本体の長辺の約27cmです(スタンド別)。縦置きでは本体の短辺と厚み(ROG NUC 970は180×50mm、G7 PTは153.5×61mm)が幅と奥行きになり、スタンドの張り出しと電源アダプター・ケーブルの置き場所は別に必要です。AtomMan G7 PTも縦置きの高さは約27cm(268mm)で、電源端子が側面または底面にあり、縦置きでは背面の切り欠きに収まりますが、横置きでは端子が出っ張って置きにくいとレビューは指摘しています。
拡張性には大きな差があります。海外のレビューはROG NUC 970について、CPUとGPUは交換できず、増設できるのはメモリとストレージだけだと述べています。デスクトップのようにグラフィックボードだけ載せ替える使い方はできません。AtomMan G7 PTは、本体を開けてM.2 SSDの追加やメモリの交換ができます。
音については、海外の検証でROG NUC 970のファンは静かな部屋でごく小さく聞こえる程度でした。同じ構成のゲーミングノートPCより低い騒音だったとの評価です。
価格とBTOミニPCとBTOデスクトップの分かれ目
海外のレビューは、2,199ドルのROG NUC 970と1,200ドルの入門向けミドルタワーゲーミングPCを比べ、約1,000ドルの差が机の上を空ける価値に見合うかは読者次第としています。ミニPCの価格には、小型化と専用設計の分が上乗せされます。
国内の購入候補を並べると、条件がそろわない点に注意が必要です。MINISFORUM AtomMan G1 Pro(Ryzen 9 8945HX・Radeon RX 9060 XT 16GB・32GB・1TB)は、2026年10月1日時点の公式ストア表示で29万9,999円でした。BTOのGALLERIA XGC5M-R56-GD(Core Ultra 5 225F・GeForce RTX 5060 8GB・16GB・500GB)は構成ごとに価格が動きます。GPU、メモリ、SSD容量、価格の確認日がそれぞれ違うため、価格差だけでは優劣を決められません。
| 見る点 | G1 Pro(RX 9060 XT版) | GALLERIA XGC5M-R56-GD |
|---|---|---|
| GPU | Radeon RX 9060 XT 16GB | GeForce RTX 5060 8GB |
| メモリ・SSD | 32GB・1TB | 16GB・500GB |
| 価格 | 299,999円(2026年10月1日の公式表示) | 販売ページで構成別に確認 |
| 筐体 | 薄型の小型筐体 | デスクトップ型 |
RTX 5060は8GB、RX 9060 XTは16GBとVRAM容量が倍違うため、遊ぶゲームの要求VRAMと置き場所を先に決め、メモリとSSDを同じ容量にそろえた見積もりで比べてください。RX 9060 XT 16GB機どうしの比較はRX 9060 XT 16GB搭載BTOの比較が参考になります。さらに上を求めるなら、ノート向けRTX 5090を積んだROG NUC 16 Edition 20のように、同じ予算でBTOを選ぶか小型機を選ぶかが問われます。
選び方遊び方別の選び方
| 遊び方 | 向く機種 | 理由 |
|---|---|---|
| フルHDで60fps前後 | ノートGPU入りミニPC | 970の1080p計測では60fps前後から100fps超のタイトルが多い |
| レイトレーシングを使う | BTOデスクトップ | ROG NUC 970でもCyberpunk 2077のレイトレUltraは39fps |
| CPUも仕事で使う | Ryzen 9搭載機(G7 PTなど) | マルチコア性能とエンコード時間で優位 |
| 後から性能を上げたい | BTOデスクトップ | ROG NUC 970のCPU・GPUは交換できない |
| 置き場所を最優先 | ノートGPU入りミニPC | 約2.5Lの本体で、デスクトップ並みの端子を備える |
おすすめ購入候補は2タイプから選ぶ
置き場所を優先してミニPCにするなら、国内で買える単体GPU機のAtomMan G1 Pro RX 9060 XT版が候補です。置き場所に余裕があるなら、BTOのデスクトップでメモリ・SSDの増設余地ごと選べます。
FAQミニPCのゲーム性能のよくある質問
単体GPUを積んだ機種なら、フルHDで多くのゲームが動きます。ROG NUC 970は計測した1080pで60fps前後から100fps超のタイトルが多い一方、Cyberpunk 2077のレイトレーシングUltraは39fpsでした。内蔵GPUのミニPCは設定を大きく下げる前提です。
ROG NUC 970はノートPC向けのCPUとGPUを基板に載せており、交換できません。増設できるのはメモリとストレージです。
Intelは2023年7月にミニPC事業から撤退し、NUCのブランドをASUSに許諾しました。現在のROG NUCはASUSの製品です。
まとめまとめ|ミニPCは「フルHDで置き場所優先」の人の選択肢
ROG NUC 970の計測では、フルHDで60fps前後という使い方なら多くのゲームが遊べます。レイトレーシングや高解像度、後からの性能アップを求めるなら、BTOのデスクトップのほうが余裕があります。置き場所が最優先ならノートGPU入りのミニPC、性能と拡張性を優先するならBTOデスクトップを選んでください。
出典:ASUS JAPAN ROG NUC発表(PR TIMES)、ASUS ROG NUC データシート、Tom’s Hardware ROG NUC 970レビュー、Tom’s Guide AtomMan G7 PTレビュー、MINISFORUM AtomMan G7 PT仕様、MINISFORUM AtomMan G1 Pro




