AtomMan G1 Pro RX 9060 XT版とRTX 5060版の違い|29万9,999円・10月15日出荷、差は8,000円
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差額8,000円でVRAMは2倍、ただしGPUは140Wに制限
MINISFORUM(ミニスフォーラム)が、ゲーミングミニPC「AtomMan G1 Pro」にAMD Radeon RX 9060 XT(VRAM 16GB)を積んだモデル「AtomMan G1 Pro-89A6」を追加しました。国内の公式ストアでは32GBメモリ+1TB SSD構成が29万9,999円(通常価格37万4,999円)で、出荷は10月15日の予定です。CPUのRyzen 9 8945HX、メモリ、SSD、筐体、350Wの内蔵電源は既存のRTX 5060版と共通で、入れ替わったのはグラフィックスだけです。
同じストアのRTX 5060版(VRAM 8GB)は29万1,999円なので、差額は8,000円です。グラフィックボード単体ではRX 9060 XT 16GBがRTX 5060より2万〜2万9,000円ほど高いため、ミニPCの形で買うと16GB化の上乗せはかなり小さく済みます。ただしRX 9060 XTは標準の160Wから140Wに絞られており、145Wの標準値で動くRTX 5060版とは電力の条件が揃っていません。
結論から言うと、WQHD(2560×1440)で遊ぶ人や数年使うつもりの人はRX 9060 XT版、フルHD中心でDLSSのフレーム生成を使いたい人はRTX 5060版が合います。140W化の目減りを平均fpsに当てはめた性能差、VRAM 8GBで足りなくなる条件、同じCPUとGPUを積んだ一回り大きい「895D7」との比較まで順に確認します。
出典:MINISFORUM JP公式ストア(AtomMan G1 Pro)、MINISFORUM米国公式ストア(AtomMan G1 Pro-89A6)、同(AtomMan G1 Pro)、同(895D7)

目次
結論RX 9060 XT版を選ぶ人とRTX 5060版で足りる人
- WQHD以上のモニターで遊ぶ人。WQHDのレイトレーシングでは、140W化を差し引いても平均17%速い計算です
- 高解像度テクスチャやレイトレーシングを積極的に使う人
- 3〜4年は買い替えずに使うつもりの人
- 10月15日の出荷まで待てる人
- フルHDで遊ぶ人。140W化を差し引くと平均fpsの差は3%ほどしかありません
- DLSSのマルチフレーム生成を使いたい人
- 出荷待ちなしで買いたい人
- 映像出力の端子を多く使いたい人(DisplayPortが1基多い)
スペック違うのはGPUと映像出力だけ
2つのモデルを公式の仕様表で並べると、次のとおりです。CPUから電源、筐体まで共通で、差はグラフィックスまわりに集中しています。
| 項目 | RTX 5060版 | RX 9060 XT版(G1 Pro-89A6) |
|---|---|---|
| GPU | GeForce RTX 5060 | Radeon RX 9060 XT |
| VRAM | 8GB(GDDR7) | 16GB(GDDR6) |
| GPUの電力枠 | 145W | 140W |
| CPUと合わせた最大電力 | 245W | 240W |
| 映像出力 | HDMI 2.1×2、DisplayPort×3 | HDMI 2.1×2、DisplayPort×2 |
| CPU | Ryzen 9 8945HX(16コア32スレッド・最大5.4GHz・最大100W) | 同じ |
| メモリ | DDR5-5200 SO-DIMM 32GB(2スロット・最大96GB) | 同じ |
| SSD | 1TB(M.2 2230/2280 PCIe 4.0 x4スロット×2・1基最大4TB) | 同じ |
| 通信 | 5GbE有線LAN、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 | 同じ |
| 電源・サイズ | 350W内蔵、215×57×315mm、3.81kg | 同じ |
VRAMは容量が倍になる一方で、メモリの規格はRTX 5060のGDDR7からGDDR6に変わります。容量と速度のどちらが効くかはゲームと設定しだいです。
映像出力はRX 9060 XT版のDisplayPortが1基少なく、合計4基です。どちらも4K×4画面の同時出力に対応しているため、4画面までの使い方なら差はありません。なおHDMIのうち1基はマザーボード側の端子で、CPU内蔵GPUから出力されます。
価格差額は8,000円、グラボ単体の差より小さい
国内と米国の公式ストアの価格を並べると、次のとおりです。どちらも32GBメモリ+1TB SSD構成です。
| 販路 | RTX 5060版 | RX 9060 XT版 |
|---|---|---|
| 国内公式(セール価格) | 29万1,999円 | 29万9,999円 |
| 国内公式(通常価格) | 36万4,999円 | 37万4,999円 |
| 米国公式(セール価格) | 1,719ドル | 1,759ドル |
| 米国公式(通常価格) | 2,149ドル | 2,199ドル |
| 国内の出荷 | 販売中 | 10月15日予定 |
※2026年10月1日時点。価格は変動します。
差額は国内のセール価格で8,000円、通常価格でも1万円です。米国でもセール価格で40ドル、通常価格で50ドルの差にとどまっています。
この差額は、グラフィックボード単体の価格差よりかなり小さい水準です。国内の通販価格(2026年9月29日時点)は、RTX 5060が最安6万4,645円・2番目6万4,790円・中央値6万7,990円、RX 9060 XT 16GBが最安8万4,980円・2番目8万8,980円・中央値9万6,800円でした。単体では最安同士で約2万円、中央値同士で約2万9,000円の差があるので、G1 Proの8,000円はVRAMを倍にする費用としては安い部類です。
もう一つ押さえておきたいのが、RTX 5060版の値上がりです。M2 PRO-358Hの検証時点(8月23日)では、同じ公式ストアで27万1,999円(通常価格33万9,999円)でした。1か月あまりでセール価格が2万円、通常価格が2万5,000円上がっており、RX 9060 XT版の価格も出荷後に据え置かれる保証はありません。
性能140W化を差し引くとフルHDの差は3%
RX 9060 XT版の性能を読むうえで大事なのは、GPUの電力枠が140Wに絞られている点です。AMDは同じ140Wの設定を「Radeon RX 9060 XT LP」という公式モデルとして出しており、そのカードは標準の160W版より平均7%遅いという結果が出ています。3DMarkではSteel Nomadで6%、Time Spyで8%の低下でした。G1 Pro-89A6の140W設定も、同じ程度の目減りを見込むのが妥当です。
下の表は、11タイトル(レイトレーシングは8タイトル)の平均fpsをネイティブ解像度で比べたものです。RX 9060 XT 16GBの測定値は標準の160W版なので、右端に7%を差し引いた140W換算の目安を加えました。
| 条件 | RTX 5060(145W) | RX 9060 XT(160W) | RX 9060 XT(140W換算) |
|---|---|---|---|
| フルHD | 88.5 | 98.3 | 91.4 |
| WQHD | 59.8 | 67.3 | 62.6 |
| 4K | 21.8 | 35.2 | 32.7 |
| フルHD+レイトレ | 40.9 | 45.3 | 42.1 |
| WQHD+レイトレ | 24.6 | 31.0 | 28.8 |
出典:Tom’s Hardware「GPU benchmarks hierarchy 2026」(2026年6月24日更新・Ryzen 7 9800X3D環境・アップスケーリングなし)、AMD公式「AMD Radeon RX 9060 XT LP」製品ページ、TweakTown「Low-profile RX 9060 XT benchmarked」(2026年8月26日)。140W換算は160W版の平均fpsから7%を差し引いた計算値です。
140W換算で並べると、フルHDの差は通常の描画で3%、レイトレーシングでも3%まで縮みます。フルHDなら、RX 9060 XT版を選んでも体感できるほどの差にはなりません。
差が大きく開くのは、WQHDのレイトレーシング(17%)と4K(50%)です。とくにWQHDのレイトレーシングは、同じRX 9060 XTでも8GB版ならRTX 5060を下回る条件で、差の中身はほぼVRAM容量です(次の節で確かめます)。WQHDの通常描画は5%差で、RX 9060 XT版だけが平均60fpsを超えます。
表の数値はデスクトップ向けのRyzen 7 9800X3Dで測ったものです。G1 ProのRyzen 9 8945HXはノートPC向けのCPUで、ゲームでは9800X3Dより遅いため、CPUの処理が追いつかなくなりやすいフルHDでは両モデルの差がさらに縮みます。fpsの絶対値も表より低めに出ると考えてください。

VRAM8GBで足りなくなるのはレイトレとWQHD以上
VRAM容量の影響だけを見るには、同じRX 9060 XTの8GB版と16GB版を比べるのが近道です。前の表と同じ平均fpsで並べると、8GB版の落ち込みは次のとおりです。
| 条件 | RX 9060 XT 8GB | RX 9060 XT 16GB |
|---|---|---|
| フルHD | 93.2fps(5%低い) | 98.3fps |
| WQHD | 62.5fps(7%低い) | 67.3fps |
| 4K | 29.7fps(16%低い) | 35.2fps |
| フルHD+レイトレ | 33.0fps(27%低い) | 45.3fps |
| WQHD+レイトレ | 20.2fps(35%低い) | 31.0fps |
通常の描画のフルHDでは5%しか変わらないのに、レイトレーシングを有効にするとフルHDでも27%、WQHDでは35%落ちます。レイトレーシングは光の計算に使う専用のデータをVRAMに置くため、8GBでは収まりきらなくなるからです。
RTX 5060も同じ8GBなので、G1 ProのRTX 5060版はこの「8GBの壁」をそのまま抱えています。テクスチャの読み込みが間に合わずに一瞬止まる、画質が自動で下げられるといった症状は平均fpsには表れにくく、表の数字以上に差を感じる場面があります。8GBと16GBの差をゲーム別に確かめたい場合は、RTX 5060 Ti 16GBとRX 9060 XT 16GBの比較が参考になります。
G1 Proの仕様表で内部スロットはPCIe 4.0 x16です。RTX 5060はもともと8レーン(x8)しか持たないため、G1 Pro上ではPCIe 4.0 x8、片方向およそ16GB/sで動きます。VRAMが足りなくなるとメインメモリをPCIe経由で使うので、この帯域の狭さがそのまま効きます。同じ8レーン設計のRTX 5060 Ti 8GBでは、16GB版なら快適に動くWQHDの設定でそろえたテストで、PCIe 5.0のほうがPCIe 4.0より平均fpsで14%、下位1%のfpsで17%速いという結果が出ています。前の節の平均fpsはPCIe 5.0環境の値なので、VRAMがあふれる場面ではG1 Pro上のRTX 5060版は表より不利です。16レーン設計のRX 9060 XTは、同じスロットでも片方向およそ32GB/sを使えます。
出典:TechSpot「Nvidia GeForce RTX 5060 Review」(仕様表のPCIe 5.0 x8)、ComputerBase「Nvidia GeForce RTX 5060 Ti 8 GB im Test」(PCIe 4.0とPCIe 5.0の比較)
機能DLSSのマルチフレーム生成はRTX 5060版だけ
RTX 5060版の強みは、NVIDIAのDLSSが使えることです。とくに1枚の実フレームから複数のフレームをAIで作る「マルチフレーム生成」はGeForce RTX 50シリーズだけの機能で、RX 9060 XT版では使えません。
RTX 5060版の実機では、WQHD・レイトレーシング中設定のCyberpunk 2077がネイティブで平均32fpsでした。これがDLSSの画質優先モードと2倍のフレーム生成を組み合わせると86fpsまで伸びています。フレーム生成は操作の反応までは速くしませんが、見た目の滑らかさを優先したい一人用のゲームでは効果の大きい機能です。
RX 9060 XT版でも、AMDの機械学習型アップスケーリング「FSR Upscaling」(ゲーム内の表記はFSR 4のことがあります)とフレーム生成は使えます。対応タイトルはDLSSのほうが多いため、遊びたいゲームがFSRに対応していない場合はRTX 5060版に分があります。
出典:PC Gamer「AtomMan G1 Pro review」(2026年4月13日)
注意点どちらを選んでも変わらない弱点
筐体と冷却は共通なので、次の点はどちらのモデルを選んでも同じです。
- CPUが熱くなる。RTX 5060版の実機では、ゲーム中のCPU温度が平均89℃、最高91℃に達しました。RX 9060 XT版はGPUの電力枠が5W低いだけなので、発熱の傾向はほぼ同じです。
- USB端子が少ない。前面にType-AとType-C(データ専用)が各1基、背面にType-A 2基とType-C(データ専用)1基の計5基です。周辺機器が多いならUSBハブを用意してください。
- 増設はできる。メモリはSO-DIMM 2スロットで最大96GB、SSDはM.2スロット2基で1基あたり最大4TBまで増やせます。
別案同じCPUとGPUなら895D7という選択肢もある
置き場所に余裕があるなら、MINISFORUMの「895D7」も候補に入ります。CPUはG1 Proと同じRyzen 9 8945HX、GPUも同じRX 9060 XT 16GBの140W設定で、違うのは筐体の大きさと端子です。

| 項目 | AtomMan G1 Pro-89A6 | 895D7(RX 9060 XT) |
|---|---|---|
| CPU・GPU | Ryzen 9 8945HX、RX 9060 XT 16GB(140W) | 同じ |
| 体積・寸法 | 公称3.8L(215×57×315mm) | 8.47L(312×93×292mm) |
| 重量 | 3.81kg | 3.87kg |
| 電源 | 350W内蔵 | 最大400W(AC入力) |
| 有線LAN | 5GbE | 2.5GbE |
| GPUスロット | PCIe 4.0 x16 | PCIe 5.0 x16 |
| 米国公式価格(32GB+1TB) | 1,759ドル | 1,639ドル |
| 国内の販路 | MINISFORUM JP公式ストア | Amazon.co.jp(MINISFORUM JP直営店) |
米国の公式価格では895D7のほうが120ドル安く、国内ではAmazon.co.jpのMINISFORUM JP直営店が扱っています。メモリとSSDを手持ちで用意できる人向けに、メモリ・SSD・OSなしのベアボーンもあります。
反対に、机の上に置きたい人には895D7は向きません。薄型の縦置きで350W電源まで内蔵したG1 Proの小ささに価値を感じるなら、G1 Pro同士で選ぶほうが素直です。ミニPCにこだわらず、RX 9060 XT 16GBを積んだ一般的なデスクトップと比べたい場合は、RX 9060 XT 16GB搭載BTOの比較で価格帯を確認できます。
おすすめG1 Proを買うならどちらか
8,000円の差でVRAMが倍になり、WQHDやレイトレーシングで差が開くことを考えると、10月15日まで待てるならRX 9060 XT版を選ぶのが無難です。DLSSのフレーム生成を使いたい人や出荷待ちを避けたい人は、RTX 5060版を選んでください。
FAQAtomMan G1 Pro RX 9060 XT版のよくある質問
MINISFORUM JP公式ストアで予約を受け付けており、32GBメモリ+1TB SSD構成が29万9,999円(通常価格37万4,999円)、出荷は10月15日予定です(2026年10月1日時点)。
GPUがGeForce RTX 5060(8GB・145W)からRadeon RX 9060 XT(16GB・140W)に替わり、DisplayPortが1基減っています。CPU、メモリ、SSD、筐体、電源は同じです。国内公式ストアの価格差は8,000円です。
AMDが公式に出している140W版のRX 9060 XT LPは、標準の160W版より平均7%遅いという結果が出ています。これを当てはめると、フルHDではRTX 5060版との差が3%ほどまで縮みますが、WQHDのレイトレーシングでは17%速い計算です。
2026年10月1日時点で、Amazon.co.jpで扱っているのはRTX 5060版です。RX 9060 XT版は国内公式ストアで予約を受け付けています。同じCPUとGPUを積んだ895D7はAmazon.co.jpのMINISFORUM JP直営店が扱っています。
できます。メモリはDDR5-5200 SO-DIMMの2スロットで最大96GB、SSDはM.2スロット(2230/2280対応)2基で1基あたり最大4TBです。
G1 Proの国内公式ストアは32GBメモリ+1TB SSD構成だけです。米国ではRTX 5060版に1,299ドルのベアボーンがありますが、RX 9060 XT版には用意されていません(2026年10月1日時点)。ベアボーンが必要なら895D7が候補になります。
まとめ8,000円でVRAM 16GBを買うならRX 9060 XT版
AtomMan G1 Pro-89A6は、RTX 5060版の筐体とCPUをそのままに、GPUをVRAM 16GBのRX 9060 XTへ替えたモデルです。国内公式ストアの価格は29万9,999円で、RTX 5060版との差は8,000円です。グラフィックボード単体の価格差が2万円以上あることを考えると、16GB化の上乗せは小さく抑えられています。
140Wへの制限を差し引くと、フルHDでの性能はRTX 5060版とほぼ並びます。差が出るのはWQHDのレイトレーシングや4Kのように8GBでは足りなくなる条件で、G1 ProのRTX 5060はPCIe 4.0 x8で動くぶん、VRAMがあふれたときの落ち込みも大きくなりやすい構成です。
WQHDで遊ぶ人や数年使うつもりの人は、10月15日の出荷を待ってRX 9060 XT版を選んでください。フルHDで遊び、DLSSのフレーム生成を使いたい人はRTX 5060版で足ります。大きさを気にしないなら、同じCPUとGPUを積んだ895D7も比べる価値があります。





