PhysXLoader.dllが見つからない原因と直し方|PhysX通常版・Legacy版の選び方【Windows 11】
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
ゲーム同梱→通常版→Legacy版の順に入れる
ゲームを起動すると「PhysXLoader.dll が見つからないため、コードの実行を続行できません」と表示され、タイトル画面にも進めない。ゲームを入れ直しても同じ画面に戻る。PhysXは物理演算のためのミドルウェアで、PhysXLoader.dllはゲームがそれを呼び出すときの入口にあたるファイルです。
原因の多くは、ゲームが前提にしているPhysXランタイムがPCに入っていないことです。先にゲームのフォルダーにある同梱のPhysXインストーラーを実行し、無ければNVIDIA公式の「PhysX System Software」を入れます。2007年末以前に出た古い作品で直らないときだけ、NVIDIAが配る「Legacy」版を追加します。
この表示はRadeon環境でも報告されていて、NVIDIA製GPUの有無とは関係ありません。また、RTX 50シリーズで古いゲームのPhysX効果が重くなる問題は、ランタイム欠落とは別の話です。起動できないのか、起動はできて重いのかで、読む節が変わります。
目次
原因PhysXLoader.dllが無いとゲームが止まる理由
PhysXを使うゲームは、起動の時点でPhysXLoader.dllを読み込みます。見つからなければ、物理演算を使う場面より前の段階で止まります。ゲームを入れ直しても直らないのは、足りない部品がゲームのフォルダーの外、Windows側に入れるPhysXのセットアップにあるからです。
日本語のWindowsでは「PhysXLoader.dll が見つからないため、コードの実行を続行できません。」と出ます。英語では「PhysXLoader.dll is missing」の形です。別のDLL名が出ているなら、Bad Image・0xc000012fの切り分けや、Visual C++のVCRUNTIME140.dll・MSVCP140.dllの記事のほうが近い症状です。
出典:NVIDIA「PhysX System Software 9.26.0703」、NVIDIA「PhysX Legacy 9.13.0604」、Steamコミュニティ「Dragon Age: Origins」の投稿、Steamコミュニティ「Transformers: War for Cybertron」の投稿
選び方同梱版・通常版・Legacy版のどれを入れるか
入れる順番は、ゲームが用意している物から先に、次にNVIDIA公式の通常版、最後にLegacy版です。通常版とLegacy版は役割が違い、新しい方が古い方の代わりになるわけではありません。
| 入れるもの | 向いているケース | 入手元・補足 |
|---|---|---|
| ゲーム同梱のPhysXインストーラー | まず最初に試す。作品が想定している版が入る | ゲームのインストールフォルダー内の「redist」「_CommonRedist」など。Dragon Age: Originsの投稿ではPhysX 9.09.0408のインストーラーが例に挙がっています |
| PhysX System Software(通常版) 9.26.0703 | 同梱が無い、同梱を実行しても直らない。比較的新しい作品 | NVIDIA公式。2026年8月28日掲載。Windows 11の64ビット版とARM64、Windows 10などに対応と記載されています |
| PhysX Legacy 9.13.0604 | 2007年末以前の作品。以前は動いたのに新しい版で動かない作品 | NVIDIA公式。PhysX SDK 2.7.0以前と2.7.2が対象で、CPUだけで動く旧SDKです |
Legacy版が必要になる作品には、Ghost Recon Advanced Warfighter、Cell Factor、Clive Barker’s Jericho、Gears of War、Pirates of the Burning Sea、Switch Ball、Velvet Assassinがあります。自分の作品が2007年末以前の発売かどうかは、発売日で判断します。
Legacy版の対応OSはWindows 7・8.1・Vista・XPで、Windows 11に対応するのは通常版です。通常版に加えてLegacy版を入れるよう案内するSteamの投稿はありますが、Windows 11での動作はNVIDIAが保証している範囲ではないため、通常版で直らない古い作品に限って追加で試してください。
出典:NVIDIA「PhysX System Software 9.26.0703」、NVIDIA「PhysX Legacy 9.13.0604」、Steamコミュニティ「Dragon Age: Origins」の投稿
手順PhysXを入れ直す手順
- エラー画面の文面を控えます。DLL名がPhysXLoader.dllで、ゲーム名とストア(Steam・Epic・GOGなど)も記録します。
- ゲームのインストールフォルダーを開き、「redist」「_CommonRedist」などの中にPhysXのインストーラーがあれば、右クリックして管理者として実行します。セットアップが終わったらPCを再起動し、ゲームを起動し直します。
- 同梱が見つからない、または実行しても直らないときは、NVIDIAの「PhysX System Software 9.26.0703」のページからPhysX_9.26.0703_SystemSoftware.exeを入手して実行します。再起動してから起動を試します。
- 2007年末以前の作品で、まだ同じ表示が出るなら、NVIDIAの「PhysX Legacy 9.13.0604」を通常版に追加して入れます。
- どれでも直らないときは、Steamなら「ゲームファイルの整合性を確認」を実行します。
実行するインストーラーは、右クリックの「プロパティ」にある「デジタル署名」タブで、署名者がNVIDIA Corporationになっているかを確かめてから使ってください。署名タブが無いファイルや署名者が違うファイルは実行しないでください。ただし、ゲームが同梱する古いインストーラーは署名の形式が古い場合があるため、署名が無いときはストアのクライアントで整合性確認を行い、ファイルが公式の配布物か確かめます。
DLLだけをゲームのフォルダーへコピーしない
「PhysXLoader.dllをゲームのフォルダーに置いたら直った」という投稿は古いフォーラムに残っています。ただ、出どころの分からないDLL配布サイトのファイルは、改ざんされていても見分けられません。1枚だけ置いて足りない部品が残れば、別のエラーに変わることもあります。入れ直しはインストーラーで行うのが確実です。
出典:NVIDIA「PhysX System Software 9.26.0703」、NVIDIA「PhysX Legacy 9.13.0604」、Steamコミュニティ「Transformers: War for Cybertron」の投稿
別の問題起動できないのと、PhysX効果が重いのは別の話
ここまでのPhysXLoader.dllの欠落は、ゲームが起動しない問題です。一方、RTX 50シリーズで話題になった32ビットPhysXの問題は、ゲームは起動するが、PhysXの効果がGPUで加速されず重くなるという別の現象です。入れ直しで直るのはランタイム欠落のほうだけで、加速の対応状況は変わりません。
2025年12月のGame Ready 591.44で、NVIDIAはよく遊ばれているPhysX作品に個別の対応を入れました。対象はAlice: Madness Returns、Assassin’s Creed IV: Black Flag、Batman: Arkham City、Batman: Arkham Origins、Borderlands 2、Mafia II、Metro 2033、Metro: Last Light、Mirror’s Edgeの9本です。Batman: Arkham Asylumは2026年前半に対応予定と発表されていました。
通常版9.26.0703は、RTX 50世代以降のGPUで「64ビットのゲームと一部の32ビットのゲーム」に対応します。ここに載っていない作品の対応は保証されていないため、遊びたい作品が対応済みかどうかは、使うドライバーのリリースノートで確かめてください。
出典:NVIDIA GeForce News(Game Ready 591.44)、NVIDIA「PhysX System Software 9.26.0703」
直らない場合入れ直しても同じ表示が出るとき
通常版とLegacy版を入れてもPhysXLoader.dllの表示が変わらないなら、ゲーム側のファイルが欠けている可能性があります。ストアのクライアントでゲームファイルの整合性確認を行い、欠けたファイルを取り直します。
表示が別のDLL名や「0xc000007b」に変わったなら、PhysXの欠落は解消して次の原因に進んだことになります。0xc000007bの起動エラーの切り分けや、旧DirectXの部品が足りない場合のXINPUT1_3.dllの記事で確認します。
FAQよくある質問
まとめDLLを探さず、PhysXのセットアップを順に入れる
PhysXLoader.dllが見つからないときは、ゲーム同梱のインストーラー、NVIDIAの通常版9.26.0703、2007年末以前の作品ならLegacy版9.13.0604の順に入れます。DLLの単体ファイルは使いません。
起動できない原因はランタイムの欠落、RTX 50シリーズでの重さは32ビットPhysXの加速対応で、対処が別です。まず表示された文面とゲームの発売年を確かめてから、入れるものを選びます。

