SCUF OmegaはDualSense Edgeより買い?37,980円・TMR・11追加入力を検証、PS5では3キー固定
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PS5で自由に使える追加入力は8個、1000HzはPC接続時だけ
SCUF Omega(スカフ オメガ)は、PS5のオフィシャルライセンスを取得したSCUF Gaming製のワイヤレスコントローラーです。背面パドル4個・サイドボタン2個・Gキー5個の計11個の追加入力、TMRスティック、オムロン製メカニカルスイッチを備え、希望小売価格は37,980円(税込)です。
振動をオフにしてFPSを遊び、PS5とPCを同じコントローラーで兼用する人には筋の通った選択です。一方で、PS5ではGキー5個のうち3個が音量・マイク操作に固定され、1000HzポーリングもPC接続時だけです。ハプティックフィードバックとアダプティブトリガーはありません。
比べる相手は、ハプティックを持つ純正のDualSense Edge(34,980円)と、同じPS5公式ライセンスでTMRスティックを積むRazer Raiju V3 Pro(32,980円)です。判断の分かれ目は「振動を使うか」「追加入力をいくつ使うか」「PCでも使うか」の3つです。
目次
結論先に結論|どちらを選ぶべきか
- PS5のFPSで振動をオフにして遊んでいる
- 背面4パドル+サイド2ボタンまで使い切れる
- PS5とPCを1台のコントローラーで兼用したい
- DualSense Edgeの重さ(約325g)が気になる
- ハプティックやアダプティブトリガーを楽しみたい → DualSense Edge
- バッテリーの持ちと価格を優先したい → Raiju V3 Pro
- PCでしか使わない → Void GENESISなどPC向けのTMRコントローラー
- 接続先を毎日切り替える → フェイスプレート下のスイッチ操作が手間
価格SCUF Omegaは5月発売、37,980円はセール価格ではない
SCUF Omegaは2026年5月12日にPlayStation.Blogで発表され、同日に発売されました。日本での希望小売価格は37,980円(税込)で、発売から4か月あまりたった今もこの価格が基準です。
37,980円は値下げ後の特価ではなく、発売時からの定価です。セールを理由に慌てて決める必要はなく、ほかの2機種と中身で比べて選べます。
比較対象のDualSense Edgeは、2024年9月2日の価格改定で29,980円から34,980円(税込)になり、現在もこの価格です。希望小売価格どうしの差は3,000円ですが、DualSense Edgeは販路によって希望小売価格を下回って出ていることがあり、実売では差がもっと開く場合があります。購入前に下の購入リンクで両方の価格を並べて確かめてください。
出典:PlayStation.Blog「SCUF Omega」発表記事(2026年5月12日)、PlayStation.Blog「PS5本体および一部周辺機器の希望小売価格改定」(2024年8月27日)
設計思想SCUF Omegaは「DualSenseの豪華版」ではなく競技用コントローラー

SCUF Omegaは、DualSenseの機能を足していったモデルではありません。振動モジュールを取り除いて軽くし、その分を追加入力、TMRスティック、メカニカルスイッチに回した競技向けの設計です。
オムロン製メカニカルスイッチはアクションボタン、方向キー、インスタントトリガーに使われています。L2・R2はトリガー裏側のスイッチで通常のアナログ入力とインスタントトリガーを切り替えられ、インスタントトリガー側ではマウスのクリックのように浅い押し込みで射撃が入ります。
ハプティックフィードバックがない理由は、軽量化だけではありません。SCUFの比較ガイドは、軽量化と精密なエイム中のトリガー抵抗をなくすことに加えて、ソニーの現行のライセンス条件がサードパーティのPS5公式ライセンスコントローラーにハプティックフィードバックの搭載を認めていないことを挙げています。
同じPS5公式ライセンスのRazer Raiju V3 Proも、Razer公式ページでハプティックフィードバック非搭載と明記しています。PS5でハプティックとアダプティブトリガーの両方を使える上位コントローラーは、事実上ソニー純正のDualSense Edgeだけです。
出典:SCUF Gaming「SCUF Controller Comparison Guide」、Razer公式「Razer Raiju V3 Pro」製品ページ
追加入力「11個の追加入力」はPS5だと8個しか自由に使えない
11個の内訳は、背面パドル4個、サイドアクションボタン2個、Gキー5個です。本体の入力は合計28個になります。
ただしPS5モードでは、Gキーのうち自由に割り当てられるのはG1とG5だけです。SCUF公式マニュアルでは、G2が音量ダウン、G3がマイクミュート、G4が音量アップに固定されています。
| キー | PS5モード | PCモード |
|---|---|---|
| 背面パドル4個 | 割り当て可能 | 割り当て可能 |
| サイドボタン2個 | 割り当て可能 | 割り当て可能 |
| G1・G5 | 割り当て可能 | 割り当て可能 |
| G2・G4 | 音量ダウン・音量アップに固定 | 割り当て可能 |
| G3 | マイクミュートに固定(2秒長押しでサイドトーン切替) | 割り当て可能 |
PS5でゲーム操作に回せる追加入力は、パドル4個+サイド2個+G1・G5の8個です。DualSense Edgeの背面ボタン2個と比べれば4倍ありますが、「11個すべてにPS5で好きな操作を入れられる」わけではありません。
固定された3個も無駄ではありません。コントローラーの3.5mm端子に有線ヘッドセットをつないでいれば、音量とマイクミュートを手元で操作できます。PCモードでは5個すべてを割り当てられるので、追加入力をいちばん活かせるのはむしろPCです。
出典:SCUF Gaming「SCUF Omega」公式マニュアル
スティックTMRスティックとDualSense Edgeのモジュール交換は別の答え
SCUF OmegaのスティックはTMR(トンネル磁気抵抗)方式です。磁気でスティックの位置を読むため、従来のポテンショメーター式でドリフト(触れていないのに入力が入る不具合)の原因になる接点の摩耗が起きません。
SCUF自身の表現も「ドリフトに抵抗する(resist stick drift)」で、「ドリフトしない」とは書いていません。中心へ戻すバネや軸などの機械部品は残るため、キャリブレーションのずれや部品の劣化まで消えるわけではありません。「接点摩耗という大きな原因を取り除いた」と受け取るのが正確です。
DualSense Edgeは逆の発想です。スティックは従来方式のままですが、左右のスティックモジュールを自分で外して交換できます。交換用モジュールの希望小売価格は1個2,680円(税込)で、ドリフトが出ても本体を買い直さずに済みます。
SCUF Omegaも、磁石で固定されたフェイスプレートを外せばサムスティック、方向キー、タッチパッドを工具なしで付け替えられます。ただしスティックは軸から引き抜いて別形状のものに差し替える仕組みで、センサーを含むモジュールごと交換するものではありません。
つまりDualSense Edgeは「壊れたら安く直す」、Omegaは「壊れる原因を減らす」設計です。DualSenseを使い続けながらTMR化したい場合は、GuliKit製のTMR交換スティックに差し替える方法もありますが、はんだ付けが必要です。
出典:SCUF Gaming「SCUF Omega Black」製品ページ、PlayStation.Blog「PS5関連製品カタログ」(2025年12月15日)
応答速度1000Hzポーリングは魅力だがPS5では使えない
SCUF Omegaは有線と付属の2.4GHzドングルの両方で1000Hzポーリングに対応しますが、SCUFは明確に「PC Only」としています。PS5につないで1000Hzになるわけではありません。
PCでの1000Hzは、第三者の計測でも裏付けがあります。コントローラーの遅延計測データベースGamepadlaに投稿されたユーザー計測(2026年6月1日、Windows 11・XInput・ファームウェア1.17.390)の値は次のとおりです。
| 計測項目 | 有線 | 2.4GHzドングル |
|---|---|---|
| ポーリングレート | 1002.78Hz | 968.21Hz |
| ボタン遅延(平均) | 2.11ms | 4.44ms |
| スティック遅延(平均) | 3.73ms | 4.74ms |
ポーリングレートはPCへ入力を送る頻度で、1000Hzだから遅延が1msになるわけではありません。コントローラー内部の処理時間も加わるため、表のとおりボタン遅延は有線でも2ms台です。いずれもPCでの値で、PS5での遅延を示すものではありません。
出典:SCUF Gaming「SCUF Controller Comparison Guide」、Gamepadla「SCUF Omega」計測ページ
重量約254gの軽さとバッテリー17時間はセットで見る
振動モジュールを外した効果がいちばんはっきり出るのが重量です。SCUF Omegaは254g、DualSense Edgeは取扱説明書で約325gなので、約70g軽くなります。FPSを数時間続けるなら、追加ボタンの数より手首の疲れにくさを評価する人もいるはずです。
その代わり、SCUFの比較ガイドに載っているバッテリー駆動時間は最大17時間です。同じく軽量なRaiju V3 Proは公称最大36時間なので、公称値どうしで2倍以上の差があります。
振動がないことは、『ASTRO BOT』や『グランツーリスモ7』のようにDualSenseの触覚表現を積極的に使うゲームでは損になります。FPSで最初から振動を切っている人にとっては、使わない部品を積まずに軽くした合理的な設計です。
出典:SCUF Gaming「SCUF Omega Black」製品ページ、DualSense Edge 取扱説明書(CFI-ZCP1J)
スペックSCUF Omega・DualSense Edge・Raiju V3 Proを比較

PS5で使える上位コントローラー3機種を、希望小売価格と公式仕様で並べます。
| 項目 | SCUF Omega | DualSense Edge | Raiju V3 Pro |
|---|---|---|---|
| 希望小売価格 | 37,980円 | 34,980円 | 32,980円 |
| PS5対応 | 公式ライセンス | ソニー純正 | 公式ライセンス |
| スティック | TMR | 従来型・モジュール交換式 | TMR |
| 追加入力 | パドル4・サイド2・Gキー5 | 背面ボタン2 | 背面ボタン4・バンパー2 |
| PS5で割り当て可能 | 8個 | 2個 | 6個 |
| トリガー | インスタントトリガー | トリガーストップ3段階 | クリック式とアナログを切替 |
| ハプティック | 非搭載 | 搭載 | 非搭載 |
| 重量 | 254g | 約325g | 258g |
| バッテリー | 最大17時間 | 時間の公表なし | 最大36時間 |
| PCのポーリング | 有線・無線1000Hz | 公表なし | 有線2000Hz |
| PS5の無線接続 | 2.4GHzドングル | 本体と直接接続 | 2.4GHzドングル(250Hz) |
| 設定アプリ | スマホアプリ | PS5本体の設定 | PC版とスマホ版 |
※Raiju V3 Proの「PS5で割り当て可能」は背面ボタン4個とバンパー2個の合計。DualSense Edgeはソニーがポーリングレートとバッテリー駆動時間を公表していません。
並べてみると、SCUF Omegaは「DualSense Edgeに機能を足した上位版」ではありません。ハプティックとアダプティブトリガーを手放して、追加入力と軽さを取った製品です。
FPSで振動を切り、背面パドルを多用するならOmegaの設計は理にかなっています。PS5の独占タイトルを幅広く遊び、トリガーの抵抗や細かな振動も体験の一部として楽しみたいなら、DualSense Edgeのほうが自然です。
競合いちばん手強い競合はDualSense EdgeではなくRaiju V3 Pro

Razer Raiju V3 Proは、PS5公式ライセンスを取得したRazerのコントローラーです。希望小売価格はブラック・ホワイトとも32,980円で、SCUF Omegaより5,000円安く設定されています。
中身もOmegaと近い方向を向いています。TMRスティック、マウスクリック式の背面ボタン4個、クローグリップ用バンパー2個を備え、重量は258g。PS5には2.4GHzドングルで無線接続し、PC有線時は2000Hzポーリングに対応します。バッテリーは最大36時間です。
Omegaが勝っているのは追加入力の数です。PS5で割り当てられる入力はOmegaが8個、Raiju V3 Proが6個で、PCモードではOmegaのGキー5個がすべて使えるため差がさらに開きます。
逆にRaiju V3 Proは、PC向けの設定ソフトRazer Synapse 4とスマホアプリの両方で設定でき、バッテリーも倍以上持ちます。「TMR・軽量・PS5公式ライセンス・2.4GHz無線」という条件だけでOmegaを選ぶなら、Raiju V3 Proと比べない理由はありません。
出典:Razer公式「Razer Raiju V3 Pro」製品ページ
PC専用PCだけで使うなら37,980円は割高になる
PCでしか使わないなら、SCUF Omegaの37,980円は重く感じます。PS5のライセンスが要らないPC向けコントローラーには、TMRスティックと高いポーリングレートを備えた安価な製品が多いためです。
たとえばVoid GENESISは12,980円で、TMRスティック、有線最大8000Hzのポーリングレート、10個の追加ボタンに対応します。PS5では使えないので直接の代わりにはなりませんが、Omegaとの2万5,000円の差には「PS5で公式に使えること」の対価が含まれています。
Omegaの価値がいちばん出るのは、PS5とPCを1台で兼用する人です。PS5では8個の追加入力、PCでは11個の追加入力と1000Hzポーリングを同じ手触りのまま使えます。
弱点購入前に知っておきたい細かな弱点
サイドボタンの誤入力、接続先切替の手間、設定がスマートフォン中心であること。いずれも使い始めてから気づきやすい点です。
サイドボタンは握り込んだときに誤って押しやすい位置にあります。海外の実機レビューでは、競技の場面では信用できないほど押しやすいという評価まで出ています。付属のブランキングプレートに付け替えれば無効化できるため致命的ではありませんが、追加入力は多いほど使いやすいとは限りません。
PS5とPC、有線と無線の切替スイッチはフェイスプレートの下にあります。公式マニュアルによると、接続方式とプラットフォームを切り替えるスイッチは、磁石で着脱するフェイスプレートを外した内側にあります。PS5とPCを頻繁に行き来するなら、毎回フェイスプレートを外す手間がかかります。
細かな設定はスマートフォンのSCUFアプリで行います。アプリではボタンの割り当て、スティックとトリガーのレスポンスカーブ、感度、SOCD(左右同時入力の処理)、スティックの再キャリブレーションなどを調整でき、プロファイルはコントローラー本体に保存されます。PS5ユーザーには手軽ですが、PCの画面で設定したい人にはRaiju V3 Proのほうが合います。
出典:GamesRadar+「SCUF Omega review」、SCUF Gaming「SCUF Omega」公式マニュアル
おすすめ37,980円を払う価値があるのはこんな人
SCUF Omegaがいちばん刺さるのは、PS5でCall of DutyやApex Legends、Fortniteを本格的に遊ぶ人です。ジャンプ、しゃがみ、リロード、武器切り替えを背面とサイドに移せば、右スティックから親指を離す回数を減らせます。振動を普段から切っているなら、振動がないことは弱点にならず、254gの軽さが純粋な利点になります。
ストーリー重視のゲームやレースゲームを中心に遊び、ハプティックやアダプティブトリガーまで含めてPS5を楽しみたいならDualSense Edgeが無難です。PS5対応の競技向けとして価格とバッテリーを重視するならRaiju V3 Pro、PCだけならPC向けのTMRコントローラーが候補になります。
FAQよくある質問
まとめまとめ|「純正より多機能」ではなく競技性能に絞ったコントローラー
SCUF Omegaは、背面パドル4個・サイドボタン2個・Gキー5個の追加入力、TMRスティック、オムロン製メカニカルスイッチ、254gの軽さを備えたPS5公式ライセンスのコントローラーです。37,980円は発売時の希望小売価格と同じで、値下げではありません。
PS5ではG2・G3・G4が音量とマイク操作に固定されるため、ゲーム操作に使える追加入力は8個です。1000HzポーリングはPC接続時だけで、ハプティック・アダプティブトリガー・振動はありません。
SCUF Omegaの価値は機能の多さそのものではなく、PS5の公式ライセンスを保ったまま、振動を外してまで追加入力と軽さに振り切った設計にあります。FPSで振動を切り、PS5とPCを1台で兼用するなら37,980円を払う理由があります。PS5のゲームを幅広く遊ぶならDualSense Edge、価格とバッテリーならRaiju V3 Pro、PC専用ならもっと安いTMRコントローラーが先に候補になります。







