Razer Mako Xは買いか|18,280円の2.0ch、Pebble X・X Plusとの違いと18年ぶり復活の新Mako【2026年】
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18,280円の2.0ch、Pebble X・X Plusとの違いと18年ぶり復活の新Mako
出典(確認日2026年9月27日):Razer Japan プレスリリース「Razer、デスクトップゲーミングスピーカー『Mako』を発表」/Razer Newsroom(Mako line)/Razer Mako X 製品ページ(米国)/Razer Blog「The new Razer Mako speakers」/KitGuru(海外価格)/Engadget(2008年の初代Makoレビュー)/PR Newswire(RazerによるTHX取得、2016年)/Creative Pebble X 製品ページ/Creative Pebble X Plus 製品ページ/Razer Nommo V2 X 製品ページ
「Razer Mako(レイザー メイコ)」は、Razerが2026年9月22日に発表したデスクトップ向けゲーミングスピーカーのシリーズです。3.5インチのサブウーファーを持つ2.1chの「Mako」と、サブウーファーのない2.0chの「Mako X」の2モデルがあり、Mako Xは日本税込18,280円で10月から、Makoは12月から販売が始まる予定です。Makoの日本価格はまだ出ていません。
公式の仕様を同価格帯の製品と並べると、Mako Xの構成はCreativeのUSBスピーカー「Pebble X」とほぼ同じです。2.75インチのドライバー、パッシブラジエーター、最大30W RMS、低域60Hz、USB-CとBluetooth 5.3という点まで重なります。そのうえで、サブウーファーを足した2.1chの「Pebble X Plus」が、Mako Xとほぼ同じ価格で買えます。
Mako Xを選ぶ理由になるのは、Razer Chroma RGBでデスクの光り方をそろえられることと、7.1バーチャルサラウンドです。反対に、USB-Cケーブル1本だけでは出力が最大15Wに抑えられる点は、購入前に知っておきたいところです。「Mako」という名前は2008年の高級スピーカーから引き継いだものですが、中身はまったく別の製品です。初代との違いも最後に整理します。
目次
要点先に結論
仕様MakoとMako Xの違い
画像はRazer Japanの発表資料より。
Makoは、2.75インチのフルレンジドライバー2基に、前面に向けて鳴らす3.5インチのサブウーファーを組み合わせた2.1chです。サブウーファーは独立した筐体で、左右のスピーカーと合わせて3つの箱をデスクに置きます。Mako Xはサブウーファーをなくし、左右のスピーカーに内蔵したパッシブラジエーター(電源を持たない振動板で、低音の量感を補う部品)で低域を広げた2.0chです。
| 項目 | Mako | Mako X |
|---|---|---|
| 構成 | 2.1ch | 2.0ch |
| ドライバー | 2.75インチ×2 | 2.75インチ×2 |
| 低音 | 3.5インチサブウーファー | パッシブラジエーター |
| 出力(RMS/ピーク) | 40W/60W | 30W/45W |
| 低域の下限 | 45Hz | 60Hz |
| 接続 | USB-C、Bluetooth 5.3、3.5mm | USB-C、Bluetooth 5.3、3.5mm |
| ライティング | 背面の壁を照らすChroma RGB | 底面を照らす10ゾーンChroma RGB |
| 日本価格 | 未発表 | 税込18,280円 |
| 販売開始 | 2026年12月予定 | 2026年10月予定 |
両モデルとも、スピーカーを耳の高さへ向けて傾けた形で、7.1バーチャルサラウンドに対応します。Mako Xの傾きは40度です。Mako Xにはヘッドセット用とマイク用の端子もあり、最大音圧は83dBです。Makoの寸法、重さ、端子の詳細はまだ公開されていません。日本での発売日は、どちらも追って案内されます。
対Pebble XMako XとPebble Xは構成がほぼ同じ
CreativeのPebble Xは、丸いボディのUSBスピーカー「Pebble」シリーズの上位モデルです。2.75インチのフルレンジとパッシブラジエーターを使う2.0ch、USB-C、Bluetooth 5.3、3.5mm入力という骨格は、Mako Xと同じです。
| 項目 | Mako X | Pebble X |
|---|---|---|
| 構成 | 2.0ch(パッシブラジエーター) | 2.0ch(パッシブラジエーター) |
| ドライバー | 2.75インチ×2 | 2.75インチ×2 |
| 出力(RMS/ピーク) | 30W/45W | 30W/60W |
| USB-C給電だけの出力 | 最大15W | 15W RMS |
| 周波数特性 | 60Hz〜 | 60Hz〜20kHz |
| 傾き | 40度 | 45度 |
| ソフト機能 | 7.1バーチャル(Windows 11) | Creative アプリ(Acoustic Engine・EQ) |
| ライティング | 10ゾーンChroma RGB | RGB |
| 価格 | 18,280円(日本税込) | 13,300円(Creative公式ストア) |
Pebble Xの価格は、2026年9月27日時点のCreative公式ストアの値引き価格で、通常価格は14,800円です。値引き中の価格で比べると、差は4,980円になります。
数字で違うのはピーク出力と傾きくらいで、連続して出せるRMS出力と低域の下限は同じです。差額で手に入るのは、RazerのマウスやキーボードとまとめてRazer Synapseで光らせられる10ゾーンのChroma RGBと、Razerの7.1バーチャルサラウンドです。Pebble X側も、WindowsではCreative アプリのAcoustic Engine(Sound Blaster系の音響補正)やイコライザーで音を調整できます。デスク周りをRazer製品でそろえていない場合、この差額に見合う違いは見つけにくいでしょう。
対X Plusほぼ同じ価格でサブウーファー付きのPebble X Plusが買える
購入時に一番迷うのは、Pebble X Plusとの関係です。Pebble X Plusは、Pebble Xに3.5インチのサブウーファーを足した2.1chで、Creative公式ストアの価格は18,700円です。Mako Xとの差は420円しかありません。
そしてPebble X Plusの構成は、12月に出る上位のMakoとよく似ています。
| 項目 | Mako X | Mako | Pebble X Plus |
|---|---|---|---|
| 構成 | 2.0ch | 2.1ch | 2.1ch |
| サブウーファー | なし | 3.5インチ | 3.5インチ |
| 出力(RMS/ピーク) | 30W/45W | 40W/60W | 30W/60W |
| 低域の下限 | 60Hz | 45Hz | 45Hz |
| 接続 | USB-C、BT 5.3、3.5mm | USB-C、BT 5.3、3.5mm | USB-C、BT 5.3、3.5mm |
| 価格 | 18,280円 | 日本未発表 | 18,700円 |
2.75インチのサテライト、3.5インチのサブウーファー、45Hzまでの低域、ピーク60W、USB-CとBluetooth 5.3まで同じです。同じ設計を使っているという情報はどちらのメーカーからも出ていないので、そこまでは言えません。確かなのは、両社とも「USB-Cで動く、デスクに置ける2.1ch」というまったく同じ場所を狙っていることです。Makoが数字で上回るのは、RMS出力の40Wです。
Mako Xの18,280円で考えると、同じ予算でサブウーファー付きのPebble X Plusに手が届きます。低域の下限は60Hzから45Hzに下がり、映画やRPGの爆発音、BGMの低音の厚みがはっきり変わる部分です。低音を優先するなら、Mako XよりPebble X Plusのほうが合います。
Mako Xを選ぶ意味があるのは、足元やデスクにサブウーファーの箱を増やしたくない場合と、Chroma RGBや7.1バーチャルサラウンドを使いたい場合です。「サブウーファーを置かないことにどれだけ価値を感じるか」で決めると迷いにくくなります。
電源USB-C 1本では最大15W、30W RMSには別売のPD電源が必要
Razerは、USB-Cケーブル1本で電源と音声をまかなえる点をMakoシリーズの特徴にしています。ただしMako Xの場合、PCのUSB-Cなど一般的なUSB給電で動かしたときの出力は最大15Wです。最大の30W RMSを出すには、スピーカー側の給電用USB-C端子に、USB PD(Power Delivery)対応の電源を別につなぐ必要があります。
必要な電源の容量は、資料によって書き方が分かれています。日本向けの発表資料とRazer Newsroomは「30W以上に対応したUSB-C電源」です。米国のMako X製品ページはFAQの中でも表記が混在していて、「30W以上の電源」と書いた項目と、「45W以上のUSB PD(PD 2.0以降)アダプター」と書いた項目があります。アダプターと給電用のUSB-Cケーブルが別売であることは、製品ページに明記されています。
PCとつなぐUSB-Cとは別に、電源用のUSB-Cケーブルと充電器が要ります。手持ちの充電器を使う場合は、45W以上のUSB PD対応品なら、どちらの表記の条件も満たせます。日本の発売時に、国内向けの仕様表で条件をあらためて確認してください。
この仕組み自体はPebble X/X Plusも同じです。CreativeのPebble X Plusも、USB-Cバスパワーだけでは15W RMS、外部のUSB PD電源(15V/2Aの30Wを推奨)をつなぐと30W RMSになります。しかも2026年9月27日時点では、Creative公式ストアでPebble X/X Plusを買うと30WのUSB-C電源アダプターが付くキャンペーンを行っています。Mako Xは電源アダプターが別売なので、手元にPD充電器がない人ほど、実際に払う金額の差は広がります。スピーカーをPCのどの端子につなぐかは、ゲーミングPCのスピーカーはどこに挿す?で詳しく解説しています。
音場7.1サラウンドはWindows 11専用のバーチャル処理
Makoシリーズの7.1サラウンドは、7台分のスピーカーがあるわけではありません。物理的にはMakoが2.1ch、Mako Xが2.0chで、ソフトウェアの処理で音の広がりを作ります。
Mako Xの場合、Razerの7.1 Surround Soundソフトをダウンロードし、Razer IDで製品を登録すると届くアクティベーションコードで有効にします。使えるのはWindows 11以降だけです。Bluetoothでスマートフォンにつないだときや、3.5mmでゲーム機につないだときには、7.1サラウンドは効きません。
左右2台のスピーカーでは、FPSで敵が後ろにいるのか前にいるのかまで聞き分けるのは苦手です。足音の方向を頼りにするゲームでは、バーチャル7.1があってもヘッドセットの代わりにはなりません。スピーカーが得意な用途と苦手な用途は、PCスピーカーの選び方とおすすめで整理しています。
対NommoNommo V2 Xの後継ではなく、より小さく安い別シリーズ
Razerの既存スピーカーでは、2.0chの「Nommo V2 X」がRazer公式で23,880円からです。Mako Xはこれより5,600円安く、ドライバーは3インチから2.75インチに小さくなります。
Nommo V2 Xは、THX Spatial Audio(THXが開発した立体音響の処理)と最大96dB SPLを掲げています。Mako Xの製品ページが掲げるのは「7.1 Surround Sound」と、歪みなく出せる音量の83dBです。測り方の条件が同じとは限らないので、音量の差をそのまま比べることはできませんが、大きな音量と上位の音響処理を求めるならNommo V2 Xのほうが上の製品です。
Mako Xが上回るのは、Bluetooth 5.3と3.5mm入力、ヘッドセットとマイクの端子、USB-Cだけで動く取り回しです。Nommo V2 Xを置き換えるというより、より小さなデスクと手ごろな価格を狙った新しいシリーズと見るのが実態に合っています。
初代18年前の初代Makoとは何が違うのか
「Mako」は、Razerが2008年に発売した2.1chスピーカーの名前です。CES 2007で披露され、THXの「Ground Plane」「Slot Speaker」という技術を採り入れた、当時のRazerとしては異例の高級オーディオ製品でした。
| 項目 | 初代Mako(2008年) | 新Mako(2026年) |
|---|---|---|
| 構成 | 2.1ch | 2.1ch |
| サテライト | 3インチミッドレンジ+0.75インチツイーター | 2.75インチフルレンジ |
| サブウーファー | 8インチ | 3.5インチ |
| アンプ出力 | 300W | 40W RMS/60Wピーク |
| 周波数特性 | 25Hz〜20kHz | 45Hz〜 |
| 主な技術 | THX Ground Plane、THX Slot Speaker | 7.1バーチャルサラウンド、Chroma RGB |
| 米国価格 | 399.99ドル | 149.99ドル |
初代は、各サテライトに下向きの3インチミッドレンジと0.75インチのツイーターを積み、8インチのロングストローク型サブウーファーを300WのClassHDデジタルアンプで鳴らす構成でした。新Makoは出力も口径も大きく下がり、価格も399.99ドルから149.99ドルになっています(Mako Xは99.99ドル)。
ただ、数字だけを見て「18年前より劣化した」と評価するのは的外れです。初代はデスクトップオーディオそのものを高級化する製品で、新Makoは大きなアンプやサブウーファーを持たずにUSB-Cで動く、今のPCデスク向けの周辺機器です。狙っている市場が違います。
Razer自身も、公式ブログの見出しで新シリーズを「Not a V2(V2ではない)」と書いています。初代の後継機を作ったのではなく、球形のデザインとデスクトップオーディオという考え方を引き継いで、別の製品として作り直したという位置づけです。初代の名前から「Razer最高峰のスピーカーが帰ってきた」と期待すると、実物との落差は大きくなります。
THXとの関係も18年で変わりました。初代は外部のパートナーだったTHXと組んで作られましたが、Razerは2016年10月にTHXの資産の大半を取得しています。公式ブログでは、今はTHXのチームがRazerの音響開発を支えていることに触れ、「full circle(一周して戻ってきた)」と表現しています。
ただし、Mako Xの製品ページに載っているサラウンド機能の名前は「THX Spatial Audio」ではなく「7.1 Surround Sound」です。THXのチームが開発に関わっていることと、THX Spatial Audioを搭載していることは別の話なので、混同しないようにしてください。Razerは同じブログで、2026年第4四半期から2027年にかけてシリーズを広げていく計画も示しています。
判断Mako Xを選ぶべき人・ほかを選ぶべき人
- マウスやキーボードをRazer製品でそろえ、Chroma RGBで光り方を合わせたい人
- サブウーファーを置く場所がない、または置きたくない人
- Windows 11のPCで7.1バーチャルサラウンドを使いたい人
- 45W以上のUSB PD充電器をすでに持っている人
- 低音を重視するなら、同じ予算で2.1chのPebble X Plus
- 光り方にこだわらず安く済ませたいなら、Pebble X
- 音量と上位の音響処理を求めるなら、Nommo V2 X
- Razerの2.1chが欲しいなら、12月発売のMakoの日本価格を待つ
上位のMakoは、日本価格が決まるまで判断できません。海外価格は149.99ドルで、Mako Xの99.99ドルより50ドル高く設定されています。構成が重なるPebble X Plusが18,700円で買える以上、Makoが大きく上回る価格になれば、40W RMSとChroma RGBにその差額を払えるかが問われます。
製品Mako Xと比べたいCreative Pebbleシリーズ
Mako Xはまだ国内の販売ページが開いていません。今すぐ買える比較相手として、構成が近いCreativeの2モデルを並べておきます。
FAQよくある質問
まとめまとめ|Mako Xの価値はChromaとサブウーファーを置かないこと
Mako Xは、2.75インチとパッシブラジエーターの2.0ch、最大30W RMS、低域60Hz、USB-CとBluetooth 5.3という構成で、Creative Pebble Xとほぼ同じ骨格を持つスピーカーです。差額で手に入るのは、10ゾーンのChroma RGBと、Windows 11で使える7.1バーチャルサラウンドです。
同じ予算でサブウーファー付きのPebble X Plusが買えるので、低音を優先するならそちらが合います。USB-C 1本では最大15Wに抑えられ、フル出力には別売のUSB PD電源が要る点も、価格に含めて考えておくと安心です。
Mako Xを選ぶ意味があるのは、Razer製品でデスクの光り方をそろえたい人と、サブウーファーを置きたくない人です。低音重視ならPebble X Plus、安さ重視ならPebble Xが先に候補になります。Razerの2.1chが欲しいなら、12月に出るMakoの日本価格が決まってから比べても遅くありません。






