G-Sync Pulsarとは?VRRとストロボを両立する新技術の仕組み・対応モニター・設定方法を解説【2026年10月版】
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VRRとローリングスキャンで、動く映像を鮮明に
VRRを使うと画面のズレは減りますが、動く敵や文字の輪郭がぼやけることがあります。G-Sync Pulsarは可変リフレッシュレートに同期したバックライト点滅で、液晶の動体視認性を高める技術です。
初期の対応モデルは27インチ・1440p・360Hzの4機種です。Firmware 1.1.10では240Hz・360HzのULMB2とPulsarの鮮明さが改善し、240Hz ULMB2・Pulse Width 50でMPRT 0.97msが測定されています。
対応モニターへの買い替えが必要です。ASUS XG27AQNGVはRTX 30シリーズ以降・DisplayPort接続・240Hzまたは360Hzが有効化の条件で、低fps時にはストロボが自動停止する設定もあります。画質設定を下げても90fps前後を維持しにくいゲームが中心なら、まずフレームレートを確認してください。
目次
背景従来のULMBとの違い|VRRとストロボを両立
従来のULMB・ULMB2は固定リフレッシュレート専用で、VRRと同時には使えません。一方、ASUS ELMB Syncなど、VRRとストロボを併用できる技術はPulsar以前からあります。Pulsarの特徴は、可変周期の点滅と水平帯ごとのローリングスキャンを組み合わせる点です。
ローリングスキャンストロボでVRRと残像軽減を両立します。フレームレートが変動する場面でも動く対象を追いやすくすることが狙いです。
仕組みG-Sync Pulsarの仕組み|水平帯ごとに点灯タイミングを制御
従来のバックライトストロボは画面全体を一瞬消灯・点灯させる「全面フラッシュ」方式でした。この場合、画面の上部と下部で書き換えタイミングのズレが生じ、下部ほどゴーストが増える問題がありました。
250fps動作時、1フレームあたりの点灯率は約25%。ストロボ効果により視認上は約1000Hz相当のクリアさを達成します。この「1000Hz相当」は動く映像の残像の少なさを表す目安です。パネルの更新回数が1000Hzになったり、ゲームが1000fpsに増えたりする意味ではありません。
進化ファームウェアの進化|1.1.4から1.1.10まで何が変わったか
Pulsarの標準動作範囲は90fpsからモニターの最大リフレッシュレートまでです。Firmware 1.1.4では90fps未満で発生する鋭い二重像を修正しました。ただし低fps時にストロボを使うかどうかは、OSDの「Pulsar Low FPS」の設定にも左右されます。
Firmware 1.1.6では100〜180fps帯のPulsar動作を改善しました。1.1.8は240HzのPulsar/ULMB2で入力遅延を低減し、120Hz ULMB2を全面フラッシュ方式へ変更しています。1.1.10では240Hz・360HzのULMB2とPulsarの鮮明さを改善しました。
ファームウェア更新とスリープ復帰時の対処
更新には充電専用ではないMicro-BのUSBデータケーブルを使い、モニターの更新用端子とPCを接続します。OSDでFirmware Update Modeへ切り替え、NVIDIAの更新ツールをChrome・Edge・Operaの対応版で開いて機種を選択してください。画面の案内に従って接続を許可し、完了表示が出るまで電源・USB接続・ブラウザのタブを維持します。
1.1.8にはスリープ復帰後にG-SYNC/Pulsarが使えなくなる問題への回避策も含まれますが、全ケースの解消ではありません。復帰後だけ選択肢が消える場合は、G-SYNC設定とDisplayPort接続を見直し、モニターの電源を入れ直して再確認してください。
対応機種初期モニター4機種は27インチ1440p 360Hz|5Kモデルも発表
2026年1月7日にグローバルで販売を開始した初期4機種は、いずれも27型QHD・360Hzです。MediaTekのスケーラーへG-SYNC機能を組み込んだ設計で、従来の専用G-SYNCモジュールは不要になりました。ただし一般的な既存モニターへファームウェアだけで後付けすることはできません。
AOCは2026年8月25日に5K(5120×2880)のAGP327KGを発表し、Gamescomで展示しました。初期4機種とは別の高解像度モデルです。仕様や購入判断はAGP327KGの解説、解像度とGPUの組み合わせはモニター解像度の選び方を参照してください。
| モデル | パネル | リフレッシュレート | 応答速度 | サイズ・解像度 |
|---|---|---|---|---|
| ASUS ROG Strix Pulsar XG27AQNGV | Ultrafast IPS | 360Hz | 1ms GtG | 27型・QHD |
| Acer Predator XB273U F5 | IPS LCD | 360Hz | 1ms GtG 最小0.5ms | 27型・QHD |
| AOC AGON Pro AG276QSG2 | Fast IPS | 360Hz | 1ms GtG | 27型・QHD |
| MSI MPG 272QRF X36 | Rapid IPS | 360Hz | 最小0.5ms GtG | 27型・QHD |
すべて27インチ/2560×1440(QHD)/360Hzという同一スペックです。通常輝度は400cd/㎡、HDRピーク輝度は500cd/㎡です。G-Sync Pulsar動作中はバックライト点灯率が約25%に下がりますが、製造側でバックライトを強化しているため実用上の明るさは確保されています。
ASUS XG27AQNGVは2026年4月17日に国内発売されました。AOC AG276QSG2は2026年11月の国内発売予定で、海外向け販売ページの商品とは保証条件を分けて確認する必要があります。国内向けと海外向けでは、保証窓口や付属品が異なる場合があります。購入前に販売元・国内保証の対象・返品条件を確認してください。


用語用語ミニ辞典|押さえておくべき6つのキーワード
比較ULMB2・DyAc2・FreeSyncとの違い
| 技術 | VRRと併用 | ストロボ方式 | 使用時の注意 | 対応GPU |
|---|---|---|---|---|
| G-Sync Pulsar | 完全共存 | ローリングスキャン | 低fpsで自動停止する設定あり | RTX 30以降※ |
| ULMB2 | 排他(どちらか選択) | 固定周期 方式は機種・周波数次第 | 対応周波数・Pulse Widthを確認 | モニターの要件を確認 |
| DyAc2(BenQ ZOWIE) | 排他 | デュアル光源 | VRR無効で使用 | 全GPU対応 |
| FreeSync Premium Pro | VRRのみ | 規定なし | 残像軽減機能とは別の認証 | AMD GPU推奨 |
※RTX 30以降はASUS XG27AQNGVの公式サポート要件です。PulsarはVRRを維持しながら残像を減らせます。ULMB2やDyAc2はVRRと排他ですが、V-Syncまで必ず無効にする必要はありません。FreeSync Premium ProはVRRとHDRの認証で、バックライトストロボの有無はモニターの別機能として確認する必要があります。
設定設定方法
Pulsarは液晶のバックライトを制御する技術です。自己発光するOLEDには同じバックライト方式を適用できません。初期4機種は液晶で、一般的なモニターへの後付け対応もできません。
判断基準こんな人に向いている|買い時の判断基準
- FPS・格闘ゲームなど、映像のキレがスコアに直結する競技プレイヤー
- 現在ULMB2 / DyAc2を使っているがVRRも使いたいと感じている人
- 高リフレッシュレートモニターを検討中で、最先端の液晶技術を求める人
- 対応GeForceを持っており、フレームレートが安定して90fps以上出せる環境の人
- RPG・アドベンチャーなど映像美重視でモーションブラーが気にならない人
- 4KやOLEDの映像美を優先し、27型QHDの初期4機種では用途に合わない人
- 画質設定を下げても90fps前後を安定して出せない環境の人
- 予算を抑えたコスパ重視のモニター選びをしている人
購入対応モニター・推奨GPU|購入リンク
GPUの性能だけでなく、遊ぶゲームと画質設定によって維持できるfpsは変わります。モニターを買い替える前にゲーム内のfps表示で90fps前後を維持できるかを確認してください。価格と在庫は販売ページで確認できます。

ASUS ROG Strix Pulsar XG27AQNGV
27型1440p 360Hz Ultrafast IPS。G-Sync Pulsarと環境光に応じた自動調整に対応。在庫状況は変動しやすいため、購入前に販売ページで確認を。
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Acer Predator XB273U F5
27型1440p 360HzのIPSモデル。公称応答速度は1ms GtG、最小0.5msです。GtGの数字だけでPulsar動作時の残像や製品間の優劣は決まりません。
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AOC AGON Pro AG276QSG2
27型1440p 360Hz Fast IPS。国内発売は2026年11月予定です。海外向け商品の購入では販売元と保証の対象を確認してください。
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MSI MPG 272QRF X36
27型1440p 360Hz Rapid IPS。公称応答速度は最小0.5ms GtGです。地域ごとの販売窓口や保証条件はMSI公式サイトで確認してください。
MSI公式で確認
GIGABYTE RTX 5070 Ti GAMING OC 16GB
1440p環境のGPU候補です。必要なfpsを維持できるかはゲーム・CPU・画質設定で変わります。競技ゲームでは平均fpsだけでなく、重い場面での落ち込みも確認してください。
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Palit RTX 5080 GamingPro OC 16GB
1440pで高フレームレートを狙うGPU候補です。重いゲームではアップスケーリングや画質調整も必要で、240fps以上を全タイトルで保証するものではありません。
Amazonで確認FAQよくある質問
まとめ
G-Sync PulsarはVRRを維持したまま、液晶のバックライト点滅で動く映像を鮮明にします。導入前は対応GPU・DisplayPort接続・ゲーム中のfpsを確認してください。低fpsのゲームではPulsar Low FPS、60fps固定のゲームではVRRを切ったULMB2を使い分けることが判断のポイントです。
出典:NVIDIA 発売・動作原理 / NVIDIA ファームウェア変更履歴 / ASUS 国内発売 / ASUS 有効化条件・Low FPS設定 / ASUS ELMB Sync / MSI 272QRF X36仕様 / AOC 国内発売予定 / AOC 5Kモデル発表 / ZOWIE DyAc2 / NVIDIA 遅延を抑える設定


