Akko Echo TAN8 Masterは買いか|15,980円の55gカーボン、SUPERLIGHT 2とほぼ同じ大きさで5g軽い
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SUPERLIGHT 2とほぼ同じ大きさで55g、PAW3955と無線8,000Hzまで揃えて15,980円
大きめのゲーミングマウスを軽くしようとすると、価格は一気に上がります。全長125mm前後のワイヤレスマウスを60g以下に収めた上位機は、ロジクールのPRO X SUPERLIGHT 2(60g)もRazerのViper V4 Pro(49g)も公式価格で約2万7,000円です。Akko(中国の周辺機器メーカー。国内ではキーボードで知られます)の「Echo TAN8 Master」は、その大きさに1万5,000円台で入ってきたワイヤレスマウスで、PCワンズでは2026年9月17日に税込15,980円で発売されました。
手が大きめで、この大きさが合う人には買いです。外寸124.3×63.71×40.49mmはSUPERLIGHT 2(125.0×63.5×40.0mm)とほぼ同じで、公称重量は5g軽い55±3gです。中身もPixArt PAW3955センサー、Nordic nRF54L15、有線と2.4GHz無線の両方で最大8,000Hzと、上位機と同じ世代の部品で揃っています。
迷うポイントは3つあります。手の長さが公式の目安(19cm超)に届くか、8,000Hzで使うと駆動時間が約28時間まで縮むのを許せるか、そして海外の実機レビューで出たサイドボタンのぐらつきやファームウェア更新の失敗を、1年保証と国内代理店のサポートで受け止められるかです。
目次
結論先に結論|Echo TAN8 Masterを選んでよい人と見送るべき人
- 手の長さが19cm前後以上で、SUPERLIGHT 2やViper V4 Proくらいの大きさがしっくりくる
- 大きめのマウスを60g以下にしたいが、2万円台後半までは出したくない
- 有線・2.4GHz無線・Bluetoothを1台で使い分けたい
- カーボン柄の見た目と、穴の開いたシェルが気にならない
- 手が小さめ、またはつまみ持ちが中心
- 40g台の軽さを最優先する(同じPAW3955でATK Phantomは44g)
- 8,000Hzのまま毎日長時間使い、充電の回数を増やしたくない
- 左手で使いたい(サイドボタンは左側だけ)、または設定ソフトの安定性を重視する
仕様Echo TAN8 Masterの主な仕様
海外では「Echo」の名前で売られており、国内で買えるのは上位版のMasterです。海外にはPAW3950センサーとRealtek製チップを積む下位版のEcho Ultra(米国69.99ドル)もあるため、海外のレビューや通販を見るときはMasterかどうかを確かめてください。

| 項目 | 公称値 |
|---|---|
| 重量 | 55±3g |
| 外寸(長さ×幅×高さ) | 124.3×63.71×40.49mm |
| 形状・素材 | 左右対称・複合カーボンファイバー(カーボン100%ではない) |
| 想定する手と持ち方 | 中〜大きめの手・かぶせ持ち/つかみ持ち |
| センサー | PixArt PAW3955 |
| DPI・最大速度 | 最大65,000DPI(オーバークロック設定時)・750IPS |
| LOD | 0.7〜1.7mmの11段階(0.1mm刻み) |
| MCU | Nordic nRF54L15 |
| 最大ポーリングレート | 有線・2.4GHz無線とも8,000Hz |
| 接続 | USB Type-C有線・2.4GHz無線・Bluetooth 5.0(3台まで) |
| スイッチ・ホイール | OMRON製光学スイッチ・TTCゴールドエンコーダー(200万回・24段階) |
| ボタン | 5個(サイドボタンは左側に2個) |
| バッテリー | 300mAh・連続使用約220時間(1,000Hz時)/約28時間(8,000Hz時) |
| 主な付属品 | 8Kレシーバー・ケーブル・アダプター・滑り止めテープ・交換用ソール |
| 国内価格・保証 | 税込15,980円(PCワンズ)・1年 |
※仕様はAkko公式サイト(グローバル)の製品ページと、国内代理店キットカットのAmazon.co.jp出品ページの表記。価格はPCワンズの2026年10月4日時点の表示です。カラーはブラック・シルバー・ピンク・ブルーの4色です。
メインスイッチは光で押下を検出するOMRON製の光学式で、金属接点の摩耗による二重クリック(チャタリング)が起きにくい方式です。ボタンの層とメイン基板を分けた構造にして、クリックの重さのばらつきと押し始めの遊びを減らしたとAkkoは説明しています。
他社比較SUPERLIGHT 2・Viper V4 Proとの違い|大きさと重さで並べる
Echo TAN8 Masterの強みは、重さの数字そのものよりこの大きさで55gという組み合わせです。同じ大きさのSUPERLIGHT 2より5g軽く、より大きいViper V4 Proより6g重く、小さめのATK Blazing Sky Phantomより11g重い位置にいます。
| 製品 | 外寸と重量 | センサー・駆動時間・国内価格 |
|---|---|---|
| Akko Echo TAN8 Master | 124.3×63.71×40.49mm/55±3g | PAW3955/約220時間(1,000Hz時)/税込15,980円(PCワンズ) |
| Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2 | 125.0×63.5×40.0mm/60g | HERO 2/約95時間/ストア価格26,950円 |
| Razer Viper V4 Pro | 127.1×63.9×39.9mm/49g(ブラック) | Focus Pro 50K Gen-3/最大180時間/Razer公式26,980円から |
| ATK Blazing Sky Phantom | 119.7×62.5×37.3mm/44g±3g(ソール除く) | PAW3955 Master/最大200時間(1,000Hz時)/海外の通常価格119.98ドル(国内はAmazon.co.jpで販売) |
※各社公式の製品ページ・プレスリリースの表記。SUPERLIGHT 2とViper V4 Proの駆動時間は、ポーリングレートの条件が書かれていない公称値です。4機種とも最大ポーリングレートは8,000Hzです。
SUPERLIGHT 2との差は、長さが0.7mm短く、幅が0.2mm広く、高さが0.5mm高いだけで、ほぼ同じ大きさです。そのうえで重さは5g軽く、価格はロジクール公式ストアの26,950円より10,970円安くなります。SUPERLIGHT 2の大きさが手に合っているなら、持ち替えても大きさの違和感は小さいはずです。ただし背の高い位置や側面の絞り方は形ごとに違うため、同じ寸法でも握った感触まで同じとは限りません。
大きめで軽いことだけを比べるなら、上はRazerです。Viper V4 Proは全長が2.8mm長いのに6g軽い49gで、大きめのマウスをとにかく軽くしたい人にはこちらが合います。その代わり価格はRazer公式で26,980円からと、Echo TAN8 Masterより1万1,000円ほど高くなります。Viper V4 Proの色による重量差はRazer Viper V4 Pro Esports Green Editionは買いかで解説しています。
同じPAW3955とカーボン系のシェルを使うATKのPhantomは、11g軽い44g(ソール除く)ですが、全長は4.6mm短く高さも3.2mm低い小〜中サイズ向けの形です。海外の通常価格はEcho TAN8 Masterの79.99ドルに対してPhantomが119.98ドルで、40ドル高い設定です。手が中くらいまでで軽さを取るならPhantom、大きめの形が必要ならEcho TAN8 Masterと、手の大きさで選び分けられます。Phantomの詳細はATK Blazing Sky Phantomは買いかにまとめています。

手の大きさの目安として、Akkoはサイズ選びの表で手の長さ(手のひらの付け根から中指の先まで)19cm超を挙げ、持ち方の図では17.5cm超を推奨しています。19cmを超えるなら合いやすく、17.5〜19cmならかぶせ持ちで指先が余らないかが分かれ目です。英国のレビューサイトTechteamGBは、大きな手でもほぼいっぱいになるサイズで、つまみ持ちは現実的でないと評価しています。同じ個体の実測重量は55.4gでした。手の大きさと持ち方からの選び方はゲーミングマウスの選び方で詳しく解説しています。
素材複合カーボンファイバーの穴あきシェル
シェルはカーボンファイバーを樹脂で固めた複合素材で、Akkoは公式に「カーボン100%ではない」と明記しています。樹脂と組み合わせることで、複雑な形に成形しやすく、衝撃にも強くなる素材です。表面の柄は印刷ではなく、短く刻んだカーボン繊維を固めたフォージドカーボンの模様です。
シェルに大きな穴が開いているため、汗をかきやすい人やほこりの多い机では、内部に入り込むことを前提に使うことになります。付属品は貼り付け式の滑り止めテープ(ブラックは黒、ほかの色は白)と交換用ソールで、Akkoの公式サイトは、滑りやすさが3段階あるドット型のソールも同梱品に挙げています。マウスパッドとの相性で滑りを調整できるのは、この価格帯では使いやすい点です。
中身PAW3955とnRF54L15で変わること、変わらないこと
PAW3955は、ハイエンドマウスで定番になったPAW3950の改良版にあたるセンサーです。変わったのはDPIの上限と刻み、高いポーリングレート向けの動作モードで、最大ポーリングレートは同じ8,000Hzです。
| 項目 | PAW3950 | PAW3955 |
|---|---|---|
| 最大DPI | 30,000 | 40,000 |
| DPIの刻み | 50DPI単位 | 1DPI単位 |
| センサー側の高性能モード | 1,000Hz向けのみ | 1,000・2,000・4,000Hz向け |
| 最大加速度 | 50G | 60G |
| メーカーが出荷時に選べるLODの初期値 | なし | 5段階 |
※Keychronの比較記事の表記。最大ポーリングレートはどちらも8,000Hzで、ガラス面でのトラッキングにも対応します。
マウスメーカーでもあるKeychronも、多くのプレイヤーにとってゲーム中の違いは比較的小さいとしています。実際に効くのは、感度を1DPI単位で合わせ込めることと、高いポーリングレートでの動作がセンサー側で最適化されたことです。65,000DPIはAkkoがオーバークロックで引き上げた上限で、FPSで使われる400〜1,600DPI前後とは桁が違い、使い道はほぼありません。DPIの決め方はマウスDPIのおすすめは400か800で解説しています。
同じPAW3955でも、上限の数字はメーカーの調整で変わります。ATKのPhantomは850IPS・75Gを公称し、Echo TAN8 Masterは750IPSです。750IPSは秒速約19mで、腕を振り切っても届く速さではないため、この差が操作に出ることはまずありません。

MCU(マウス全体を制御するチップ)のnRF54L15は、Nordic Semiconductorの公式仕様で128MHz動作のArm Cortex-M33、不揮発メモリ1.5MB、RAM 256KBを備えます。Nordicは、従来の定番だったnRF52840に比べて処理性能が2倍、処理効率が3倍になったとしており、独自の2.4GHz通信では4Mbpsの高速モードも使えます。8,000Hzの無線通信を、消費電力を抑えながら回すための土台です。Akkoは実験室での測定値として、無線0.21ms以下、有線0.13ms以下の応答を公表しています。
設定はWebブラウザ版とダウンロード版がある「Akko Gaming Hub」で、DPI、ポーリングレート、マクロなどを変更できます。TechteamGBは、LODを11段階から選べることに加え、横と縦で別々のDPIを設定できる機能も確認しています。例えば横800DPI・縦400DPIのように、縦方向だけ感度を落とす使い方ができます。
駆動時間8,000Hzにすると駆動時間は約8分の1
ポーリングレートは、マウスがPCへ位置を報告する回数です。1,000Hzなら1msごと、8,000Hzなら0.125msごとに報告します。ただしこれは報告の間隔で、クリックしてから画面が変わるまでの遅延全体ではありません。遅延にはスイッチの押し込み、PCの処理、ゲームの描画、モニターの表示まで含まれます。
TechteamGBの測定では、クリックの遅延は平均2.6msで、1,000Hzに下げても平均はほとんど変わらず、最大値とばらつきが少し増えただけでした。遅延の大半はスイッチを押し込む時間とスイッチの反応で、ポーリングレートで縮む部分は小さいということです。
はっきり変わるのはバッテリーです。公称の連続使用時間は1,000Hzで約220時間、8,000Hzで約28時間と、8,000Hzにすると約8分の1になります。1日3時間のプレイなら、8,000Hzでは9日ほどで充電が必要です。公式には「1日8時間の使用で84日」という表記もありますが、連続220時間を8時間で割ると約27日で、計算が合いません。充電の間隔は連続使用時間から見積もるほうが安全です。
8,000HzはCPUの負荷も増やし、環境によってはゲームがカクつく原因になります。普段は1,000〜2,000Hzで使い、効果を感じられる試合や練習のときだけ4,000〜8,000Hzに上げる使い方が現実的です。カクつきの切り分けは8000Hzマウスでゲームがカクつく原因と直し方にまとめています。
注意点海外の実機レビューで出た弱点と国内のサポート
TechteamGBは2026年8月3日のレビューで4.5点をつけ、シェルの剛性と手触り、長時間でも疲れにくい握り心地を高く評価しています。一方で弱点も3つ挙げています。
- 2個のサイドボタンにぐらつきがあり、思ったより深く沈む
- レビュー個体では有線接続で動作させられなかった
- マウスとレシーバーのどちらも、ファームウェアの更新が失敗した(出荷時のファームウェアのままなら無線で問題なく使えた)
1台の個体で起きたことなので、すべての製品に当てはまるとは限りません。ただし有線接続とファームウェアの更新は、壊れていても普段の無線使用では気づきにくい部分です。
国内版は1年間のメーカー保証付きで、サポート窓口は国内代理店のキットカットです(PCワンズの商品ページの案内)。有線でつないで動くか、無線で8,000Hzに設定できるか、サイドボタンの沈み込みが気にならないかを、購入店の初期不良の受付期間内に確かめておくと安心です。
設定ソフトのAkko Gaming Hubは、対応OSをWindowsとしています。Macしか持っていない場合は、DPIやポーリングレートを細かく変えられない前提で考えてください。また、無線のレシーバーをUSB 3.0の機器の近くに挿すと電波が干渉して動きが乱れることがあり、8,000Hzでは影響が出やすくなります。症状と確かめ方は外付けSSDをつなぐとワイヤレスマウスがカクつく原因で解説しています。
価格中国299元・米国79.99ドルと比べた15,980円
Echo TAN8 Masterは、中国では「空影TAN8 Master」として2026年6月1日に発表され、6月8日に発売されました。Akkoの公式微博(中国のSNS)が告知した発売時の価格は、期間限定の補助を含めた実売299元です。欧州中央銀行の10月2日の参照レート(1元=23.52円)で約7,000円になりますが、期間限定の値引き込みの価格なので、日本の価格と並べる基準にはなりません。
比べやすいのは米国の希望小売価格の79.99ドルで、同じレート(1ドル=157.67円)で約12,600円です。米国の価格は売上税を含まないため、日本の15,980円から消費税を除いた14,527円と比べると、日本のほうが約1,900円(約15%)高い計算になります。その差に国内代理店のサポートと1年保証、国内在庫が含まれていると考えれば、極端な上乗せではありません。
中国の価格を基準にすると割高に見えますが、日本で買える同じ大きさの上位機と比べると、SUPERLIGHT 2やViper V4 Proの公式価格より1万円以上安い位置にいます。「最安の8,000Hzマウス」ではなく、「大きめで60g以下・無線8,000Hzの中ではいちばん手を出しやすい1台」というのが、15,980円の正しい見方です。
購入Echo TAN8 Masterと比較候補の購入先
国内ではPCワンズのほか、Amazon.co.jpでも国内代理店のキットカットがブラック・シルバー・ピンク・ブルーの4色を出品しています(出荷はAmazon)。
同じ大きさでブランドの実績とソフトの完成度を取るならSUPERLIGHT 2、大きめの形でさらに軽さを取るならViper V4 Proが比較候補です。
FAQよくある質問
まとめまとめ|大きめの手で軽さと価格を両立したい人の1台
Echo TAN8 Masterは、SUPERLIGHT 2とほぼ同じ大きさを55±3gに収め、PAW3955、Nordic nRF54L15、有線・無線とも8,000Hz、OMRON製光学スイッチを揃えたマウスです。国内価格は税込15,980円で、同じ大きさの上位機の公式価格より1万円以上安く買えます。
一方で、PAW3955だからといってPAW3950搭載機より狙いやすくなるわけではなく、8,000Hzにしても遅延の大半は変わりません。8,000Hzでの駆動時間は約28時間で、海外のレビューではサイドボタンのぐらつきやファームウェア更新の失敗も指摘されています。中身の数字より、手の大きさに合うかと、8,000Hzをどれだけ使うかで決めるのが失敗しない選び方です。
手の長さが19cm前後以上で、全長125mm前後のマウスを60g以下にしたいなら、Echo TAN8 Masterは1万5,000円台で選べるいちばん手を出しやすい候補です。とにかく軽さを優先するならViper V4 Pro、ブランドの実績と設定ソフトの安定を取るならSUPERLIGHT 2、手が中くらいまでならATK Blazing Sky Phantomを選んでください。届いたら有線接続とファームウェア更新を早めに試しておくと安心です。
出典:Akko公式「Echo」、PCワンズ「Akko Echo TAN8 Master Black AKKO01-00036-BLK」、Akko公式微博「AKKO 空影TAN8大师版 新品预告」(新浪)、IT之家「AKKO 空影 TAN8 Master 鼠标发布」、TechteamGB「AKKO Echo TAN8 Master Review」、Keychron「PAW3950 vs PAW3955 — What’s Actually New?」、Nordic Semiconductor「nRF54L15」、ロジクール プレスリリース「PRO X SUPERLIGHT 2」シアン、Razer「Razer Viper V4 Pro」、ATK公式ストア「ATK Blazing Sky Phantom」







