WoW: Foreverのサーバーはメモリ251,136GB・CPU70,480コア|仮想マシン3,924台の規模をゲーミングPC換算で解説【2026年11月】
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32GBメモリのゲーミングPC7,848台分
オンラインゲームの裏側では、メモリがどれほど使われているのでしょうか。Blizzard Entertainmentは2026年11月5日、新作『World of Warcraft: Forever』(以下WoW: Forever)のサーバー規模を、公式Xアカウントで公表しました。
数字は仮想マシン3,924台、メモリ合計251,136GB、CPU70,480コアです。メモリだけなら32GBのゲーミングPC7,848台分にあたり、仮想マシン1台あたりに直すと平均64GB・約18コアです。
ただし、これはサービス全体の割り当て規模で、遊ぶ側のPCに必要な容量や同時接続人数を示す数字ではありません。合計の数字は大きく見えても、1台あたりに直すとゲーミングPCに近い水準です。
目次
要点公表された数字と、そこから計算できること
Blizzardが挙げたのは仮想マシン3,924台・メモリ251,136GB・CPU70,480コアの3項目です。1台あたり64GB・約18コアは合計を台数で割った平均で、全台が同じ構成という意味ではありません。
| 項目 | 数値 | 区分 |
|---|---|---|
| 仮想マシン | 3,924台 | 公表値 |
| メモリ合計 | 251,136GB(約251TB) | 公表値 |
| CPUコア合計 | 70,480コア | 公表値 |
| 1台あたりのメモリ | 64GB | 平均(計算) |
| 1台あたりのコア数 | 約18コア(17.96) | 平均(計算) |
投稿は「3,924 Virtual Machines/251,136 GB of Memory/70,480 CPU Cores」の3行で、車の屋根を叩いて性能を自慢するネットミームの形式でした。Blizzardはユーモアを交えて規模を見せた格好です。
一方で、物理サーバーの台数、CPUの型番、70,480が物理コアか仮想コアか、対象が全地域か特定時点かは、投稿から読み取れません。ハードウェアの価格や消費電力を、この数字から逆算することもできません。
換算メモリ251,136GBはゲーミングPC何台分か
PC1台のメモリ容量で割ると、次のようになります。32GBのゲーミングPCなら7,848台、64GBでも3,924台です。
| PC1台のメモリ | 251,136GBに相当 | 備考 |
|---|---|---|
| 8GB | 31,392台分 | ひと昔前の標準 |
| 16GB | 15,696台分 | 現在の最低ライン |
| 32GB | 7,848台分 | ゲーミングPCの主流 |
| 64GB | 3,924台分 | 仮想マシン台数と同じ |
| 128GB | 1,962台分 | ワークステーション級 |
CPUコアも同様に、8コアのCPUなら8,810基分、16コアなら4,405基分です。6コアは約11,747基分、12コアは約5,873基分になります。
これは容量とコア数だけを割った机上の換算です。世代や設計が違うCPUのコアは性能が異なり、サーバーにはネットワークやストレージ、データベースも必要です。PCを並べれば同じ環境になる、という意味ではありません。
251,136GBの単位に注意
1GBは10の9乗バイト、1GiBは2の30乗バイトと定義が別です(NIST)。ここでは公表どおり「GB」で扱い、251,136GBを十進で約251TBと表記しています。仮にGiB(二進)の意味だった場合は約245TiBになり、数%の差が出ます。元の投稿がどちらの意味で書いたかは示されていません。
仮想マシン1台あたり64GBなら、PCと大差ない
1台あたり平均64GB・約18コアは、ハイエンドのゲーミングPCでも見かける構成です。規模の大きさは、1台の大きさではなく、これが3,924台あることから来ています。
注意したいのは、3,924は仮想マシンの数で、物理サーバーの台数ではない点です。仮想マシンは1台の物理機のメモリ・CPU・ネットワーク・ストレージを分け合って複数動かせる仕組みなので(IBM)、物理機はもっと少ない可能性があります。平均64GBであっても、各仮想マシンが64GBとは限りません。用途ごとに割り当てが違う可能性があります。
意味この数字から言えないこと
ローンチ当日の状況は、海外メディアの報告によると、開始エリアに数百キャラクターが集まっても安定していたとされています。Holly Longdale氏(World of Warcraftのエグゼクティブプロデューサー)は、ローンチは「想像していたよりも激しかった」という趣旨を述べ、準備と備えが役立ったと説明しています。
ここから、次の点は読み取れません。
- 同時接続人数:プレイヤー数は公表されていません。確保した容量は分かっても、使った人数は分かりません
- 1人あたりのメモリ:人数が不明なため算出できません
- 安定性との因果:大きな容量がローンチを安定させたと断定する材料は、この投稿にはありません。ログイン処理やネットワーク設計、負荷分散も効きます
- 常時の稼働率:割り当て規模であり、全台が常に高負荷だったという意味ではありません
ローンチ時の混雑や、ベータ版との違いはWoW Foreverの共有タグなし設計と混雑の記事で整理しています。
PCサーバーの大容量は、自分のPCの必要スペックと別物
- 多数のプレイヤーと敵の状態管理
- 戦闘結果の判定と共有
- ログイン認証とデータ保存
- 画面の描画とテクスチャの読み込み
- 操作の入力と表示
- FPSを決める主因はCPU・GPU・描画設定
サーバーのメモリが251,136GBあっても、遊ぶために数百GBのメモリは要りません。サーバーの容量が増えてもFPSは上がらず、逆にFPSが高くても通信が不安定ならキャラクターの反応は遅れます。快適さにはPC側の描画性能とサーバー側の安定の両方が関わります。
PC側の要件は、GPUの対応線引きをGTX 780が非対応になる理由の記事で、日本時間の開始手順はリリース時刻と始め方の記事で確認できます。
おすすめ自分のPCのメモリを増やすなら
MMORPGはブラウザやチャット、配信ソフトを同時に開いて遊ぶ人が多く、メモリは32GBあると余裕が出ます。2枚組のDDR5-6000を選べば、主要なゲーミングPCの構成に合わせやすい容量です。DRAMは高騰が続いているため、購入前に価格と在庫を確認してください。
まとめまとめ|251,136GBは運営側の規模で、PCの必要スペックではない
BlizzardがWoW: Foreverについて公表したのは、仮想マシン3,924台・メモリ251,136GB・CPU70,480コアです。32GBのPCに換算すると7,848台分ですが、1台あたりの平均は64GB・約18コアと、個々の規模はPCに近い水準です。
同時接続人数、物理サーバーの台数、CPUの種類は示されていないため、この数字から1人あたりの負荷や設備費は割り出せません。遊ぶ側のPCは、これまでどおりCPU・GPU・描画設定で決まります。
メモリ251,136GBは32GB PC7,848台分の割り当て規模ですが、遊ぶためのPCに必要な容量とは関係がありません。



