Thermal Grizzly「TG x CENS LN2 Container」発表|GPU用液体窒素容器は599.90ユーロ【2026年10月】
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対応は「AMD・NVIDIAの一部ハイエンドGPU」まで、型番一覧は公式に載っていない
出典:Thermal Grizzly公式ブログ「Neu: TG x CENS LN2-Container」、HWBOT「3DMark – Port Royal」CENS投稿ページ(いずれも2026年10月22日取得)。価格・在庫は同日時点の公式表示です。
GPUの冷却といえば空冷や水冷が思い浮かびますが、世界記録を狙うオーバークロッカーは、液体窒素を直接GPUの上に注ぐ専用の容器を使います。Thermal Grizzlyが出した新製品は、その容器のGPU版です。
「TG x CENS LN2 Container」は、エクストリームオーバークロッカーのClemens “CENS” Nüssler氏と共同開発した製品で、−196℃までの温度制御に対応します。取り付け先は公式が「AMD・NVIDIAの選定されたハイエンドGPU」としか書いておらず、個別の対応型番は公式ページにありません。価格は599.90ユーロです。
普段のゲームで温度を下げたい人が選ぶ製品ではありません。公式も、LN2の扱いに慣れた経験者向けと明記しています。買えるかどうかよりも、どんな用途の製品なのか、対応型番がどこまで分かっているのかを押さえておけば足ります。
目次
要点まず何が起きたか
Thermal Grizzlyは2026年10月21日、グラフィックボード向けの液体窒素用容器を発表しました。−196℃までの温度制御、GPUコアへ均一に圧をかけるばね式の固定、モジュール式のマウントを備え、同社のサーマルグリス「Duronaut Pro」が付属します。対応型番は公式に一覧がなく、国内の販売情報は公式ページに載っていません。

基本情報発表日・価格・仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | TG x CENS LN2 Container(GPU LN2 Container) |
| 発表日 | 2026年10月21日 |
| 価格 | 599.90ユーロ(税込・送料別、公式ショップ)。確認時点は在庫なし |
| 温度制御 | −196℃まで |
| 固定方式 | ばね式。GPUコアに均一な圧力をかける |
| マウント | モジュール式(選定されたGPUごとに対応) |
| 接触面 | 銅製。極薄のニッケルメッキ |
| ヒーター | 取り付けの準備あり(ヒーター自体は付属品として記載なし) |
| 付属品 | Duronaut Pro |
| 型番 | MPN TG-XOC-GPU-001/EAN 4260711994401 |
| 対応GPU | AMD・NVIDIAの選定されたハイエンドGPU(個別の型番は未掲載) |
※Thermal Grizzly公式ブログ・公式ショップの商品欄の記載にもとづきます(2026年10月22日時点)。
対応GPU対応GPUはどこまで分かっているか
公式ブログの記載は「AMDとNVIDIAの選定されたハイエンドGPU向けのモジュール式マウントシステム」までです。RTX 5090、RTX 5080、Radeon RX 9070 XTといった個別の型番も、メーカーごとの対応ボード一覧も、公式ブログと商品欄には載っていません。手持ちのカードが対応するかどうかは、公式情報だけでは判断できません。
使用例は共同開発者のCENS氏の記録から分かります。オーバークロックの記録サイトHWBOTには、CENS氏が2026年9月22日に投稿した3DMark Port Royalのスコアがあります。GeForce RTX 5090を3,712MHz(GPU)・2,400MHz(メモリー)で動かし、55,110点です。CENS氏は投稿コメントで、ASUS ROG RTX 5090 Matrixに「TG x CENS GPU LN2 Container」を使用したと報告しています。
この投稿は、開発者が特定のカードで使った記録です。メーカーの互換性リストではないため、同じ型番のカードで買えば必ず取り付けられる、とは言えません。ほかの型番は、購入前にThermal Grizzlyへ問い合わせるなどの確認が要ります。
違い一般的なGPUクーラー・水冷ブロックとの違い
空冷クーラーや水冷ブロックは、PCに組み込んだまま毎日使い続ける冷却器です。LN2 Containerは、GPUコアに圧着した容器へ液体窒素を入れて、−196℃近くまで一気に冷やすための部品で、ベンチマークの記録に挑む場面を想定しています。窒素は−196℃前後で沸騰するため、常用できる冷却器とは目的がまったく違います。
通常の水冷ブロックとの違いは、同じThermal GrizzlyのDeltaMate GPU Block(SUPRIM RTX 5090向け)と並べると分かりやすくなります。DeltaMateは549.90ユーロでフルカバーの水冷ブロック、LN2 Containerは599.90ユーロで液体窒素用の容器です。常用の水冷か、短時間の極冷かで選ぶ製品が分かれます。
価格・入手価格と買い方
公式ショップの表示は599.90ユーロ(税込・送料別)で、日本円の価格は公式に出ていません。2026年10月22日時点では在庫なしの表示で、注文できる状態ではありませんでした。
国内の発売日・販売店・価格は、公式ブログと商品欄に載っていません。海外から買う場合は、送料のほかに輸入時の関税・消費税がかかる可能性があります。なお、液体窒素そのものは別に用意する必要があります。
誰向け誰に関係する製品か
- LN2を使った極限オーバークロックの経験があり、GPUの記録を狙う人
- HWBOTなどのベンチマーク記録を追っていて、使われる機材を知りたい人
- ゲーム中の温度を下げたい人(空冷・水冷のほうが目的に合います)
- LN2を扱った経験がない人(公式も経験者向けと明記しています)
まとめまとめ|極冷OC専用で、対応型番は購入前の確認が必須
TG x CENS LN2 Containerは、−196℃までの温度制御を前提にした極限オーバークロック専用の容器です。対応はAMD・NVIDIAの一部ハイエンドGPUとされるだけで、型番一覧は公式にありません。RTX 5090 Matrixでの記録は使用例であり、対応の保証ではありません。
599.90ユーロ・確認時点は在庫なしで、国内の販売情報は公式ページにありません。ゲーム用の冷却を探している人は、通常の空冷・水冷を選べば足ります。極冷OCを狙う経験者は、手持ちのGPUが対応するかをThermal Grizzlyに確かめてから動いてください。

