SteamOS 3.9.5の変更点と対応機器|Legion Go 2・Steam Deckへの影響
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Legion Go 2の輝度制御は予備対応
SteamOS 3.9.5に更新すると、自分の携帯ゲーミングPCでは何が変わるのでしょうか。Steam Deckは無音の待機時の省電力、Legion Go 2は輝度制御の予備対応と『Forza Horizon 6』起動時のシステムクラッシュ修正が主な機器別の変更です。
Valveは10月23日付の「SteamOS 3.9」告知で、ビルド3.9.5を全ユーザー向けに公開しました。3.9と3.9.5を別々の大型更新と考える必要はありません。変更一覧は安定版3.8からの累積差分です。
すでにSteamOSを使っていて該当症状がある人には、更新する理由があります。ただし、個別修正の記載だけでWindows搭載機のOSを入れ替える判断はできません。Valveによると、休止状態もSteam Deckではドライバー問題により有効化されていません。

目次
SteamOS 3.9.5で変更対象になった機器
機器名が挙がっている修正は、対象の症状と組み合わせて読むのが適切です。以下はリリースノートの修正対象であり、SteamOSの正式対応製品一覧ではありません。
Steam Deckは無音の待機時の消費電力を改善
Steam Deck向けの省電力改善には「音声を再生していないアイドル時」という条件があります。ゲームを動かしているときの駆動時間や、スリープ中の電池消費にそのまま当てはめることはできません。
端末が起きたまま音声を出さずに待機する場面に関係する変更です。バッテリー残量の減り方を比べるなら、画面輝度や通信状態、音声再生の有無をそろえる必要があります。
Legion Go 2は輝度制御の予備対応とゲーム起動時の修正
Legion Go 2には、画面の輝度制御への予備的な対応が入りました。Valveの表現は「preliminary support」です。製品の全機能が完成したという意味に広げず、更新後に普段使う明るさへ調整できるか確認しましょう。
もう1つは、『Forza Horizon 6』の起動時にシステムがクラッシュする問題の修正です。SteamOSを導入済みのLegion Go 2でこの症状に遭遇していた場合、具体的な更新理由になります。ほかのゲームのクラッシュや、Windows環境の不具合まで同じ修正が及ぶとは限りません。
一部ASUS機器はスリープ復帰後の過剰なファン回転を回避
一部のASUS機器では、スリープから復帰した際にファンが過剰な速度で回るファームウェア問題への回避策が入りました。対象の表記は「some ASUS devices」です。ROG Allyシリーズの全モデルに共通する修正として扱わず、手元の型番と発生状況を照らし合わせてください。
更新前後を比べる際も、復帰直後にゲームやダウンロードが動いているかをそろえましょう。負荷がかかっているときの通常のファン回転と、今回の復帰後の症状を混同しないためです。
Intel Panther Lake搭載機は一部ゲームの起動問題を修正
Intel Panther Lake CPUを搭載したシステムでは、『ELDEN RING』『DARK SOULS III』などが起動しない問題を修正しています。これはCPUの世代とゲームの組み合わせに関する修正で、携帯機の製品名を指定した正式サポートの告知ではありません。
携帯機以外では、RDNA1・RDNA2世代の単体GPUを搭載するシステムのサスペンドと復帰も修正対象です。「単体GPU」の記載を、Steam Deckの内蔵GPUに対する説明へ置き換えないようにしましょう。
個別修正と正式対応はどう違う?
「その機器の不具合に修正が入った」と「メーカーがSteamOS搭載製品として提供・サポートする」は別の情報です。輝度制御が改善されても、コントローラー、音声、無線通信、復帰など、製品全体の使い勝手まで保証する根拠にはなりません。
購入やOSの入れ替えを考えている人は、まず商品ページで搭載OSと型番を確認してください。SteamOS搭載モデルを買う場合と、Windows搭載モデルへ自分で導入する場合では、復旧方法やメーカーの案内も確認する必要があります。同じシリーズ名だけで両者を同一視しないことが大切です。
すでにSteamOSを利用中なら、今回の修正内容が自分の症状に当てはまるかが判断の出発点になります。Windowsとの使い分けは携帯ゲーミングPCのSteamOSとWindows 11の違いも参考になります。
Plasma・カーネル・Wi-Fiの共通変更
デスクトップモードはKDE Plasma 6.4.3から6.7.3へ更新され、Arch Linuxベースも更新されました。Linuxカーネルは7.2ベースです。デスクトップでの操作やハードウェアとの互換性に関係する基盤ですが、バージョン番号からゲームのFPS向上率を読み取ることはできません。
Wi-Fiでは既定のバックエンドがwpa_supplicantへ変わり、スリープ復帰後の高速な再接続にも対応しました。非公開SSIDのネットワークへ初回の試行で接続できない不具合も修正対象です。接続に困っていた人は、OS更新後に普段のアクセスポイントへつながるか確認しましょう。
このほか、一部の外部ディスプレイでFPS制限が意図した値より低くなる問題なども修正されています。携帯機をドックにつないで使う場合は、本体画面だけでなく外部モニターでも普段の設定を試すと変化を把握しやすくなります。
休止状態はSteam Deckで使える?
休止状態は予備対応の段階です。公式ノートではゲームモードのUIには未公開で、Steam Deckでは残るドライバー問題により有効化していないとしています。
休止状態は作業状態をストレージへ保存して電源を落とす方式で、メモリの状態を保持して待機する通常のスリープとは異なります。無音のアイドル時の省電力、スリープからの復帰修正、休止状態の予備対応は、それぞれ別の変更です。
休止状態を目的にSteam Deckを更新しても、公式ノートの制限は残ります。Legion Go 2の輝度制御への対応から、同機で休止状態も通常機能として使えると推測することも避けましょう。
更新する理由がある人と、導入を急がなくてよい人
SteamOS導入済みで、Legion Go 2の該当ゲーム起動時のクラッシュや、スリープ復帰後のファン・Wi-Fiなどに困っている人は、修正内容と症状を照合する価値があります。ゲームを終了し、必要なデータをバックアップしてから、端末の通常の更新案内を確認しましょう。
Steam Deckの更新操作やStableとPreviewの選び方は、SteamOS 3.9の変更点と更新方法で確認できます。3.9.5は安定版として公開されているため、この累積変更を使うことだけを目的にPreviewへ参加する必要はありません。
一方、Windows搭載機をSteamOSへ入れ替えたい人は、修正一覧の機器名だけを導入の根拠にしないでください。目的のゲーム、手元の型番、必要な周辺機器、元のOSへの復旧手段まで確認してから判断するのが適切です。
よくある質問
まとめ|機器名と症状を合わせて更新判断
SteamOS 3.9.5では、Steam Deckの無音待機時の省電力、Legion Go 2の輝度制御への予備対応とゲーム起動時の修正、一部ASUS機器の復帰後ファン対策が入っています。すでにSteamOSを利用中なら該当症状を目印に更新を確認し、新規導入は搭載OSや型番ごとの案内まで確かめましょう。休止状態はSteam Deckで有効化された機能として扱わないことが重要です。
出典:Valve「SteamOS 3.9」「SteamOS 3.9.5 Beta」(10月23日付)。2026年10月27日時点。日付は公式ページの表示に準拠。

