BioWare閉鎖で流出した中止作『Mass Effect: Universe』の予告編|映像で分かること・公式発表との違い・シリーズの今後
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映像で分かること・公式発表との違い・シリーズの今後
出典:EA公式発表、BioWare公式ブログ、EA Mass Effect公式ニュース(2025年11月7日)、TechPowerUp、VICE。2026年10月23日時点の情報です。
2026年10月21日にEAがBioWareの閉鎖を発表し、その翌22日、開発中だった次のMass Effectの予告編とされる約2分の映像がRedditに投稿されました。仮題は『Mass Effect: Universe』で、新しい主人公とLiara T’Soniが登場します。
映像そのものは本物の開発中作品のものですが、EAとBioWareが公式に認めているのは「初期開発段階だった次作を続けない」「スタジオを閉鎖する」という2点だけです。映像から読み取れるのは、完成したゲームの姿ではなく、小規模チームが作っていた企画段階の方向性です。
シリーズが終わると決まったわけではありません。ただ、続きの計画も発表されていません。映像の中身と公式発表の差、今後について確定していることと未確定のことは、次のとおり分かれます。
目次
要点公式に確定したこと、映像で報じられたこと
EAは10月21日の発表で、BioWareの小規模チームが次のMass Effectの初期開発に取り組んでいたものの、開発を進めない判断をしたと説明しました。BioWareも同日、公式ブログで「BioWareは閉鎖し、次のMass Effectプロジェクトの初期開発は終了する」と告知しています。映像の題名や登場人物は公式の説明ではありません。

公式EAとBioWareの発表内容
2026年10月21日付のEAの発表には、BioWareで小規模なチームが次のMass Effectの初期開発(early-development)を進めてきたこと、その開発を進めない判断をしたこと、BioWareとEdmontonの拠点を閉鎖することが書かれています。影響を受ける従業員の人数や閉鎖の時期は、発表では示されていません。EAは今後の方向性を11月のグローバルタウンホールで話し合うとしています。
BioWareの告知も短く、閉鎖とプロジェクト終了を伝え、チームの人たちへの感謝で結んでいます。流出映像についての言及は、どちらにもありません。
1年足らず前の2025年11月7日、EAのMass Effect公式ニュースは「次のMass Effectは開発中で、EAとBioWareはこのユニバースでさらなる物語を語り続ける」としていました。今回の発表で、その方針は変わりました。
映像流出した予告編に映っているもの
映像は10月22日、Redditのr/masseffectに投稿されました。長さは約2分で、実際のプレイ画面ではなく演出映像です。内容は次のとおりです。
- 新しい人間の主人公が登場します。Shepardの姿は確認されていません。主人公は元軍人らしい男性で、混雑した宇宙のバーで話しかけられる場面から始まります。
- バーで話すAsariの女性が「火を点けているのは自分」と明かす場面があります。
- 銃撃戦とKrogan(クローガン)らしき姿が短く挟まれます。
- 終盤にDr. Liara T’Soniが登場し、「We know(わかっている)」「That’s why we’re here(だから私たちはここにいる)」と話します。
- 最後に「Mass Effect: Universe」のロゴが出ます。映像内には、少人数チームのプリプロダクション用素材を使ったという趣旨の表記もあります。
ゲーム業界報道で知られるジェイソン・シュライアー氏がBlueskyで、本物の予告編だと確認しています。一方、EAとBioWareは映像について公式にコメントしていません。
解釈「初期開発」と映像のあいだにある差
映像が出来のよい演出に見えても、ゲームがどこまで完成していたかの証明にはなりません。予告編は、企画の方向性を社内や関係者に示すための素材として作られることがあり、プリプロダクション用素材を使ったという表記もそれと合っています。EAが「初期開発」と説明した点と、映像が両立しないわけではありません。
Redditには、EAの社員を名乗るユーザーが「予告編は数カ月前から完成していて、開発は思われているより進んでいた」と書き込んでいます。ただ、この主張は匿名の書き込みで、裏付けは出ていません。2020年にBioWareが新作Mass Effectの制作を告知していた経緯があるため、年数だけで見れば長く動いていたプロジェクトではあります。ただし「長く動いていた」ことと「完成に近かった」ことは別の話です。
- BioWareの閉鎖とEdmonton拠点の閉鎖
- 初期開発段階だった次作を続けない判断
- 2025年11月の「開発中」という説明との方針転換
- 映像の題名・物語・登場人物の公式な位置づけ
- 開発がどこまで進んでいたか
- Mass Effectシリーズの今後の計画
今後Mass Effectシリーズはどうなるか
公式発表から言えるのは、BioWareでの次作の開発が終わったことまでです。シリーズ全体を終了すると発表した資料は、EAとBioWareの公式発表のどちらにもありません。逆に、別のスタジオが続きを作る、権利を手放すといった計画も出ていません。今後の方向性は、EAが11月に開くとしているグローバルタウンホール以降に見えてくる可能性があります。
現時点で遊べる作品は変わりません。三部作を遊び直すなら『Mass Effect Legendary Edition』が、2021年5月14日発売でSteamにあります。価格は2026年10月23日時点で税込8,700円です。
BioWare閉鎖のように、発表直後は情報が錯綜しやすい局面です。映像の「中身」は、EAが公式に触れるまでは参考情報として扱うのが無難です。同じ時期の他社の人員整理は、Supermassive Gamesの最大75人削減やUndead Labsの独立とレイオフでも整理しています。
まとめまとめ|映像は本物でも、確定しているのは開発終了まで
『Mass Effect: Universe』の予告編は本物の開発中作品のものですが、EAとBioWareが公式に確認しているのは、初期開発段階の次作の終了とBioWareの閉鎖です。映像は完成度の証明にならず、シリーズの今後も未発表です。続報は、EAが11月に開くグローバルタウンホール以降の発表次第です。

