CHERRY MX ILLUMA RED・BROWN・EMERALD REEFの違い|リニアか静音タクタイルかの選び方【2026年10月】

CHERRY MX ILLUMA RED・BROWN・EMERALD REEFの違い|リニアか静音タクタイルかの選び方【2026年10月】

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SWITCH / 2026-10
CHERRY MX ILLUMA RED・BROWN・EMERALD REEFの違い
滑らかなリニアか、静かなタクタイルか。荷重の数字は「種類」を分けて読む
ILLUMA REDはリニア、ILLUMA BROWNはタクタイル、EMERALD REEFは静音タクタイルです。静かさを優先するならEMERALD REEF、滑らかさならILLUMA RED、押した感触の手がかりが欲しいならILLUMA BROWNが選択肢になります。
RED 45cN・リニアREEF 静音タクタイル試用ボックス14.99ユーロ

CHERRYが新しいMXスイッチ「MX ILLUMA RED」「MX ILLUMA BROWN」「MX EMERALD REEF」を公式サイトに掲載しました。3つは打鍵の感触だけでなく、光り方や静かさの作り込みも違うため、名前だけでは選べません。

打鍵感の軸は3つに分かれます。ILLUMA REDは作動荷重45cNのリニア、ILLUMA BROWNはクリック音のないタクタイルで作動荷重45cN・タクタイル荷重55cN、EMERALD REEFは作動荷重41cN・タクタイル荷重60cNの静音タクタイルです。ILLUMA REDの荷重・作動点・総移動量は従来のMX REDと同じ数値で、変わったのは軸の安定性とRGBの光らせ方です。

注意したいのは入手と互換性です。スイッチは基板に固定する5ピンタイプ(ILLUMAは5ピンRGB版)で、手持ちのキーボードに付くかは、まずホットスワップ対応かどうかを確かめ、そのうえで5ピン対応とキーキャップの収まりを確認します。国内の販売価格は2026年10月22日時点で未発表で、Amazon.co.jpにも該当商品は出ていません。まず10種類入りの試用ボックスで感触を確かめる手があります。

CHERRY MX ILLUMA REDの外観
CHERRY MX ILLUMA REDの外観(画像:CHERRY公式サイト)
目次

結論先に結論|3つのスイッチの選び分け

スイッチ打鍵の特徴こんな人に
MX ILLUMA REDリニア(クリック音なし)。作動荷重45cN引っかかりのない滑らかな入力が好きな人。FPSなど連打・素早い入力が多い人
MX ILLUMA BROWNタクタイル(クリック音なし)押した位置を指先で感じたい人。タクタイル荷重55cNで、REEFより突起が軽く、静音仕様ではない
MX EMERALD REEF静音タクタイル。作動荷重41cN、タクタイル荷重60cN夜間・ボイスチャット・共有スペースで使い、タクタイルの感触も欲しい人

※CHERRY公式のMX ILLUMA RED・MX ILLUMA BROWN・MX EMERALD REEF製品ページにもとづきます。ILLUMA BROWNの製品ページのURLは「mx3-brown」ですが、ページの表題はMX ILLUMA BROWNです。

✓
リニア(ILLUMA RED)が向いている人
  • 押し込みの途中に引っかかりがない入力が好き
  • 同じキーを連続で押す場面が多い
  • RGBの光り方も重視したい
i
タクタイル(ILLUMA BROWN・EMERALD REEF)が向いている人
  • 押した位置を指先で確かめたい
  • タイピングも多く、入力ミスを減らしたい
  • 静かさも必要なら EMERALD REEF

スペック3つのスペックを並べて比較

項目ILLUMA REDILLUMA BROWNEMERALD REEF
タイプリニア(クリック音なし)タクタイル(クリック音なし)静音タクタイル
荷重作動荷重45cN(初期30cN・最終100cN)作動荷重45cN/タクタイル荷重55cN作動荷重41cN/タクタイル荷重60cN
作動前移動量2.0mm2.0mm2.0mm
総移動量4.0mm4.0mm3.8mm
耐久回数1億回以上1億回以上5,000万回以上
静音の工夫静音の記載なし静音の記載なし底打ちと戻りの両方に特許取得の制振構造
RGBレンズあり・なしの2版レンズあり・なしの2版レンズ付きでRGB対応

※CHERRY公式の各製品ページの数値です。cNは荷重の単位で、1cNは約1.02gfです。静音かどうかを数値化した騒音値(dB)は公表されていません。

数値の読み方で注意したいのは、荷重の「種類」です。ILLUMA REDの45cNは、押し込んでキーが入力される「作動荷重」です。タクタイルの2つは、作動荷重とは別に、突起を越えるときの「タクタイル荷重」が示されています。ILLUMA BROWNは作動荷重45cN・タクタイル荷重55cN、EMERALD REEFは作動荷重41cN・タクタイル荷重60cNです。「REEFは41cNだから軽い」と決めず、突起を越える瞬間はREEFのほうが5cN重い、と読んでください。

EMERALD REEFは、総移動量が3.8mmでILLUMA REDの4.0mmより0.2mm短くなっています。公式ページは、底打ちの荷重を抑えて指の疲れを減らす設計とうたっていますが、ILLUMA REDと比べた底打ち荷重の数値は載っていません。静かさと軽さのどちらも実測値は公表されていないため、数字だけでは優劣を判断できません。

CHERRY MX EMERALD REEFの外観
CHERRY MX EMERALD REEFの外観(画像:CHERRY公式サイト)

違い従来のMX2Aシリーズとの違い

ILLUMA REDの打鍵の数値は、従来のMX2A REDと同じです。公式の数値を並べると、違いは「感触」ではなく軸の作り込みにあることがわかります。

スイッチタイプ作動荷重総移動量・耐久
ILLUMA REDリニア45cN4.0mm・1億回以上
MX2A REDリニア45cN4.0mm・1億回以上
ILLUMA BROWNタクタイル45cN(タクタイル荷重55cN)4.0mm・1億回以上
MX2A BROWNタクタイル55cN4.0mm・1億回以上
MX2A SILENT REDリニア(静音)45cN3.7mm・5,000万回以上
MX2A HONEYタクタイル(静音)45cN3.7mm・5,000万回以上
EMERALD REEFタクタイル(静音)41cN(タクタイル荷重60cN)3.8mm・5,000万回以上

※いずれもCHERRY公式の製品ページの数値です。荷重の測り方は製品ごとに「operating force」「actuation force」と表記が分かれており、厳密に同じ物差しとは限りません。

ILLUMA REDで公式が挙げる変更点は3つです。軸の中心を合わせる設計と隙間の縮小でぐらつきとガタつきを減らしたこと、上部ハウジングを作り直してキーキャップとの干渉を減らしたこと、レンズ付きの版で光を均一に導くことです。すでにMX REDを使っていて打鍵の感触に満足しているなら、ILLUMA REDへ替えて荷重が変わることはありません。ぐらつきとRGBの見え方が主な差になります。

静かなタクタイルは、従来ならMX2A HONEYが選択肢でした。EMERALD REEFは作動荷重が4cN軽く、総移動量が0.1mm長い数値です。タクタイルの突起を残しながら制振で音を抑える設計です。この差が耳や指で分かる大きさかは、実機で確かめるしかありません。

選び方用途別の選び方

ゲーム中心でタクタイルの感触が不要ならILLUMA RED、静かな環境で使うならEMERALD REEFが、数値を確認できる分だけ判断しやすい選択です。

  • FPS・アクションが中心:ILLUMA RED。リニアは途中の引っかかりがなく、同じキーの連続入力がしやすい形です。作動点2.0mm、総移動量4.0mmは従来のMX REDと同じなので、MX REDの感触に慣れている人は違和感が少なくなります。
  • 夜間・通話・家族のいる部屋:EMERALD REEF。底打ちと戻りの両方に制振構造が入っており、メーカーは「ほぼ無音」をうたっています。実際の静かさは、ケースやキーキャップ、PCの置き方で変わります。打鍵音の比べ方はSwitch Labの使い方と注意点にまとめています。
  • タイピングも多い:ILLUMA BROWNかEMERALD REEF。タクタイルは入力の手がかりがあります。静かさが要らず、突起をはっきり感じたいならILLUMA BROWN、静かさも欲しいならEMERALD REEFです。ILLUMA BROWNの作動荷重45cN・タクタイル荷重55cNと、REEFの41cN・60cNでは、突起の強さがREEFのほうが5cN重く出ます。
  • RGBを重視する:ILLUMA REDとEMERALD REEFは、レンズでキーキャップを均一に光らせる設計がある、と公式が説明しています。ILLUMA REDのレンズなし版は、光を導く部品を省いた版です。キーボードの設計に合わせて選びます。

キーボード全体の選び方はゲーミングキーボードの選び方で、サイズや接続方式を含めて確認できます。スイッチだけで決めず、配列と接続方式も先に決めておくと失敗しません。

互換性手持ちのキーボードに使えるか|交換前の確認点

CHERRY公式のページには、対応キーボードの一覧がありません。EMERALD REEFのページは「5-pin PCB mount」、ILLUMA REDとILLUMA BROWNのページは「5-pin RGB variants」と書いています。ILLUMAの2つは、5ピンと明記されているのはRGB版です。購入前に次の4点を確認してください。

  1. ホットスワップ対応か:はんだ付けなしで交換できるかどうかの条件です。対応キーボードなら、スイッチを引き抜いて差し替えられます。はんだ付けで固定されたキーボードは、取り外しにはんだ作業が必要です。仕様にホットスワップの記載がなければ、交換できない前提で考えてください。
  2. MXスイッチ・5ピンに対応するソケットか:ホットスワップ対応でも、受けられるスイッチの形はソケットで決まります。EMERALD REEFとILLUMAのRGB版は5ピンのMXスイッチです。キーボード側がMXスイッチ(5ピン)を受けられるかを、メーカーの仕様で確かめます。
  3. 光らせ方:ILLUMA REDには、レンズ付きとレンズなしがあります。RGBの光り方を重視するなら、レンズ付きを選ぶ必要があります。
  4. キーキャップとの相性:上部ハウジングの再設計でキーキャップとの干渉が減り、90度の取り付けにも対応しやすくなっています。手持ちのキーキャップがそのまま収まるかは、実際に付けるまで分かりません。

スイッチ単体を買って換装するときの確認手順はPulsar Gravity S PROスイッチ単体は買いかで解説しています。

試す方法買う前に感触を試す|MX EXPERIENCE BOX 2ND EDITION

3つとも感触が文章では伝わりにくいため、試用ボックスで試すのが確実です。「MX EXPERIENCE BOX 2ND EDITION」は10種類のスイッチが入っており、ILLUMA RED・ILLUMA BROWN・EMERALD REEFが含まれます。

収録スイッチタイプ比べる意味
ILLUMA RED/MX2A BLACKリニア(クリック音なし)リニアの荷重差を確かめる
MX BLOSSOMリニア(クリック音なし)軽いリニアを確かめる
MX NORTHERN LIGHT/MX2A SILENT REDリニア(静音)静かなリニアを確かめる
ILLUMA BROWN/MX PETAL/MX FALCONタクタイル(クリック音なし)タクタイルの強さの差を確かめる
EMERALD REEF/MX2A HONEYタクタイル(静音)静かなタクタイル同士を比べる

※CHERRY公式の製品ページの収録リストにもとづきます。希望小売価格は14.99ユーロ(税の扱い・販売国は販売店で変わります)です。

ILLUMA BROWNとEMERALD REEFは作動荷重の差が4cN、タクタイル荷重の差が5cNと小さく、数字だけでは違いを想像しにくい組み合わせです。試用ボックスで実際に押して比べる価値があります。ホットスワップ対応のキーボードが手元にあれば、試用ボックスのスイッチを差して、キーボードに付けた状態でも感触を確かめられます。

国内日本での入手性と価格

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2026年10月22日時点の国内の状況

ILLUMA RED・ILLUMA BROWN・EMERALD REEF・試用ボックスには、CHERRY公式サイトの日本語の製品ページがあります。価格は公開されておらず、見積もり依頼と販売店の案内だけです。Amazon.co.jpには、「CHERRY MX ILLUMA」「CHERRY MX EMERALD REEF」を名前に含む商品の掲載がありません。

CHERRYの英国版の販売店一覧ページに、日本の販売店は載っていません。国内の発売日・価格・保証は未発表のため、購入できる店舗が出てから確認するのが確実です。個人輸入するなら、試用ボックスのような安価な商品でも、送料・関税・保証を先に確かめてください。

交換前にキーボードのホットスワップ対応を確かめる点は、どのスイッチでも同じです。キーキャップの互換はKLP Lamé キーキャップの互換性の記事で、MX軸のキーキャップ規格の見方を紹介しています。

FAQよくある質問

ILLUMA REDと従来のMX REDは打鍵感が違いますか。
公式の数値は同じです。作動荷重45cN、作動前移動量2.0mm、総移動量4.0mm、耐久1億回以上で、違いは軸の安定性とRGBの光り方にあります。ぐらつきの減り方は数値で示されていないため、実際の差は試して確かめてください。
EMERALD REEFは本当に静かですか。
公式は、底打ちと戻りに特許取得の制振構造を入れた「ほぼ無音」のスイッチと説明しています。騒音値(dB)は公表されていません。静かさはケースやキーキャップでも変わるため、試用ボックスで試してから選んでください。
ILLUMA BROWNの荷重はいくつですか。
作動荷重45cN、タクタイル荷重55cNです。作動前移動量は2.0mm、総移動量は4.0mm、耐久は1億回以上と公式ページに載っています。
ホットスワップ非対応のキーボードにも付きますか。
はんだ付けの基板では、取り外しにはんだ作業が必要です。ホットスワップ対応のキーボードなら、スイッチを抜き差しで交換できます。購入前に、キーボードの仕様で確認してください。
日本ではいつ買えますか。
2026年10月22日時点で、国内の発売日・価格は未発表です。Amazon.co.jpにも該当商品は出ていませんでした。CHERRY公式サイトの販売店案内で、国内の取扱店が出るのを待つのが確実です。

まとめまとめ|滑らかさはRED、静かさはEMERALD REEFを軸に

ILLUMA REDは、従来のMX REDと同じ45cNのリニアで、ぐらつきとRGBの光り方を改良したスイッチです。EMERALD REEFは、タクタイルの感触を残して底打ちと戻りの音を抑えた静音タクタイルで、夜間や通話の多い環境に向きます。ILLUMA BROWNは、REEFより作動荷重が4cN重く、タクタイル荷重は5cN軽いタクタイルです。

手持ちのキーボードに使えるかは、ホットスワップ対応か、5ピン対応か、キーキャップが収まるかで決まります。国内の価格と販売店は未発表のため、まず試用ボックスで感触を確かめ、取扱店が出てから買うのが確実です。

結論

FPSやアクション中心なら滑らかなILLUMA RED、静かな環境でタクタイルを使うならEMERALD REEFが選びやすいスイッチです。ILLUMA BROWNはクリック音のない標準的なタクタイルとして、購入前にキーボードのホットスワップ対応を必ず確認してください。

出典:CHERRY「MX ILLUMA RED」、CHERRY「MX ILLUMA BROWN」、CHERRY「MX EMERALD REEF」、CHERRY「MX EXPERIENCE BOX 2ND EDITION」、CHERRY「MX2A RED」、CHERRY「MX2A BROWN」、CHERRY「MX2A SILENT RED」、CHERRY「MX2A HONEY」、CHERRY「Distributors & Resellers」

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