Geometric Future「Eskimo Plus 36」実売1万4,000円台|360mm簡易水冷はホワイトが約1,000円安い
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30mm厚ファンの360mm簡易水冷、ホワイトのほうが約1,000円安い
360mm簡易水冷でゲーミングPCを組みたいものの、CorsairやNZXTなど有名ブランドの製品は税込2万円を超えることが多く、予算に悩む人は少なくありません。かといって安価な製品に手を伸ばそうとすると、国内での取り扱いや実績が少ないブランドでは、実際の冷却性能や耐久性が判断しにくいという不安もつきまといます。
Geometric Futureの360mm簡易水冷CPUクーラー「Eskimo Plus 36」が、2026年7月31日に国内発売されました。カラーはブラックとホワイトの2色展開で、市場想定売価はいずれも税込14,980円です。最大流量1.5L/minのK6ポンプ、55.8×55.8mmの大型純銅製ベース、そして一般的な25mm厚より厚い30mm厚の120mm ARGBファンを3基搭載しており、Intel LGA1851やAMD Socket AM5を含む幅広いソケットに対応します。
気になるのは、K6ポンプの流量やファンの厚みといった公式スペックだけで冷却性能を判断していいのか、30mm厚のファンがPCケースの上部・前面スペースに収まるのか、そして同じGeometric FutureのEskimo Pro 36と具体的に何が違うのか、という点ではないでしょうか。発売から2週間が過ぎた2026年8月15日時点でも、実機による温度・騒音の実測データは公開されていません。この記事では公式スペックの読み方に加えて、発売後の実売価格の動きまで整理します。
目次
要点Eskimo Plus 36は税込14,980円で7月31日発売
本体はフロントに120mmファンを3基配置する、一般的な360mm簡易水冷のレイアウトです。液晶ディスプレイなどの追加機能は搭載せず、360mm簡易水冷としては比較的手を出しやすい価格帯に収まっており、Core i7・i9やRyzen 7・9クラスのCPUを使うゲーミングPC向けの選択肢として位置づけられます。ただし、CPU別の温度比較や騒音の実測データは発売から2週間が過ぎた時点でも公表されていないため、実際の冷却性能や静音性は今後の検証を待つ必要があります。
循環最大流量1.5L/minのK6ポンプを採用
Eskimo Plus 36のポンプには、最大流量1.5L/minの「K6」ポンプが採用されています。回転数は2,600rpm±10%、ノイズレベルは24.3dBAと公式スペックに記載されています。1.5L/minという流量は、同価格帯の360mm簡易水冷と比較しても標準的な数値です。
ただし、ポンプの流量だけで簡易水冷全体の冷却性能が決まるわけではありません。CPUと接触するベースプレートの加工精度やマイクロフィン構造、ラジエーターの放熱性能、そしてファンの風量・静圧など、複数の要素が組み合わさって最終的な冷却性能が決まります。流量の数値が高いからといって、必ずしも温度が低くなるとは限らない点には注意が必要です。CPU別の温度データが公表されていない現時点では、K6ポンプの流量だけをもとに冷却性能を判断することは避けたほうがよいでしょう。
接触面55.8×55.8mmの大型純銅製プレートを採用
CPUと接触するベースプレートには、55.8×55.8mmの大型純銅製プレートが採用されています。対応ソケットはIntel LGA2066、2011、1851、1700、1200、115x、AMD Socket AM5、AM4です。
現行のIntel LGA1851やAMD Socket AM5に対応しているため、最新のCore UltraシリーズやRyzenシリーズを搭載した新規PCに組み込むだけでなく、AMD Socket AM4を使い続けている既存PCのCPUクーラーを載せ替えて、簡易水冷へアップグレードする用途にも使えます。Intel LGA2066や2011といった旧世代のHEDT向けソケットまでカバーしている点も、対応範囲の広さとして挙げられます。
ファン厚さ30mmのSquama 3003-12を3基搭載
ラジエーターには、120mm ARGB LEDファン「Squama 3003-12」が3基搭載されます。回転数は800〜2,300rpm、最大風量は84CFM、最大静圧は2.93mmH2Oで、ノイズレベルは最大35.8dBAです。
特徴的なのは、ファンの厚さが30mmであることです。一般的な120mmケースファンの厚さは25mmが主流で、Eskimo Plus 36のファンはそれより5mm厚くなっています。ファンを厚くすると羽根の面積が増え、同じ回転数でもより多くの風量や静圧を確保しやすくなる傾向があります。高密度フィンのラジエーターのように空気抵抗が大きい部品と組み合わせる場合、静圧の高いファンのほうが風を通しやすいとされています。
動作音ファンは最大2,300rpm、高負荷時の音量には注意
Squama 3003-12の回転数は最大2,300rpmで、ノイズレベルは最大35.8dBAとされています。ポンプ側のノイズレベルは24.3dBAです。数値だけを見ると、ファンが最大回転数まで上がった場合、静音性を重視する環境では気になる可能性があります。
ただし、実際のゲームプレイ中に常にファンが最大回転数で回り続けるとは限りません。多くのマザーボードはCPU温度に応じてファンの回転数を自動調整するファンカーブ機能を備えており、BIOSやユーティリティソフトから、低負荷時は回転数を抑え、高負荷時のみ回転数を上げるようにカーブを調整できます。ゲーム中の負荷や室温によって実際の回転数と騒音は変化するため、公式スペックの最大値がそのまま常用時の騒音になるわけではない点は理解しておく必要があります。静音性を特に重視する場合は、ファンカーブを手動で調整するか、発売後の実測レビューで常用域の騒音を確認してから判断することをおすすめします。
外観ARGB対応のCPUブロックとファンを採用
Eskimo Plus 36のCPUブロックとファンは、いずれもARGB LEDに対応しています。一方で、近年一部の簡易水冷CPUクーラーに搭載されている液晶ディスプレイは非搭載です。CPU温度やシステム情報をポンプヘッド部分に表示したり、オリジナルの画像・動画を映したりする機能は持たない、価格と基本性能を重視した製品という位置づけになります。
液晶ディスプレイの搭載は部品コストに直結するため、非搭載とすることで税込14,980円という価格を実現している側面もあると考えられます。ARGBによるライティングだけで十分という人にとっては、必要な機能に絞られたシンプルな構成といえます。
サイズラジエーターは397mm、チューブは450mm
ラジエーター本体のサイズは幅120mm×長さ397mm×高さ27mmです。「360mm」という呼び方は120mmファン3基分の全長を指す通称であり、ラジエーター自体の実測の長さは397mmとなる点に注意してください。チューブの長さは450mmです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年7月31日 |
| カラー | ブラック/ホワイト |
| 市場想定売価(税込) | 14,980円(各色共通) |
| ポンプ | K6ポンプ/最大流量1.5L/min/2,600rpm±10%/24.3dBA |
| ベースプレート | 55.8×55.8mm 大型純銅製 |
| ファン | Squama 3003-12(120×120×30mm・ARGB対応)×3基 |
| ラジエーターサイズ | 幅120×長さ397×高さ27mm |
| チューブ長 | 450mm |
| 対応ソケット | Intel LGA2066/2011/1851/1700/1200/115x、AMD Socket AM5/AM4 |
| 製品保証 | 2年間 |
397mmという全長は、一部のPCケースが公称する「360mm対応」の内寸ぎりぎりになる場合があります。特に、ファン込みで約57mmの厚みが必要になる点と合わせて、天面や前面に360mmラジエーターを搭載する予定のPCケースでは、対応寸法を事前に確認しておくことをおすすめします。
比較Eskimo Pro 36との違いはファンとポンプ回転数
Geometric Futureのラインアップには、Eskimo Plus 36より上位に位置づけられる「Eskimo Pro 36」も存在します。製品名だけでは、Plus 36とPro 36のどちらが上位なのか、そして冷却性能にどれだけ差があるのか分かりにくいため、公式サイトで確認できる仕様を比較します。
| 項目 | Eskimo Plus 36 | Eskimo Pro 36 |
|---|---|---|
| ポンプ回転数 | 2,600rpm±10% | 3,500rpm±10% |
| ポンプノイズ | 24.3dBA | 28.2dBA |
| 最大流量 | 1.5L/min | 1.5L/min |
| 採用ファン | Squama 3003-12(厚さ30mm) | Squama 2501(厚さ25mm) |
| ファン最大風量 | 84CFM | 80.81CFM |
| ファン最大静圧 | 2.93mmH2O | 2.78mmH2O |
| ファンノイズ | 最大35.8dBA | 34.2dBA |
※Eskimo Pro 36の仕様は、ディラック公式サイトの「Eskimo Pro」製品ページ(2026年8月15日確認)にもとづきます。
価格実売は14,208円から、ホワイトのほうが約1,000円安い
発売から2週間が過ぎた2026年8月15日時点の実売価格を確認したところ、ブラックが14,945円、ホワイトが14,208円でした(価格比較サイトの最安値)。Amazonでは日本正規代理店品としてブラックが15,436円、ホワイトが14,481円で販売されています。同じスペックにもかかわらず、どちらの経路でもホワイトのほうが約1,000円安い状態です。カラーにこだわりがなく、白系のパーツ構成でも問題ない場合は、ホワイトを選ぶだけで費用を抑えられます。
| カラー | 実売最安 | Amazon |
|---|---|---|
| ブラック(36B) | 14,945円 | 15,436円 |
| ホワイト(36W) | 14,208円 | 14,481円 |
※2026年8月15日時点。価格は変動します。
市場想定売価は税込14,980円で、実売はほぼ想定どおりの水準に収まっています。360mm簡易水冷CPUクーラーの中では、比較的手を出しやすい価格帯に位置します。CorsairやNZXTの360mm AIO水冷は税込2万円台前半から後半になる製品が多く、Eskimo Plus 36の価格はそれらと比べて数千円安い水準です。一方でCooler MasterやDeepCoolには、税込1万5,000円前後の無印モデルも存在するため、大手ブランド全体が一律に高価というわけではなく、ブランド・グレードによって価格帯が分かれている点には注意してください。
一方で、Geometric Futureは国内での知名度や販売実績、レビュー件数の面では、上記の大手ブランドと比べてまだ少ないのが実情です。製品保証は2年間で、大手ブランドの中には3年から6年の長期保証を用意している製品もあります。発売から2週間が過ぎた2026年8月15日時点でも、価格比較サイトのレビュー・クチコミはどちらのカラーも0件で、第三者による温度・騒音の実測データは公開されていません。CPUクーラーの売れ筋ランキングでもブラックが3,291製品中292位と、大きく注目を集めている状況ではありません。
価格と基本スペックのバランスだけを見れば魅力的な製品ですが、冷却性能や静音性を最優先で判断したい場合は、今後公開される実測レビューを確認してから購入を検討したほうが安全です。逆に、ARGB対応の360mm簡易水冷を1万4,000円台で揃えたいという価格重視の考え方であれば、現時点で選択肢に入れてよい水準です。
判断Eskimo Plus 36はどんな人に向いている?
- 予算を抑えて360mm簡易水冷を導入したい人
- Core i7・i9/Ryzen 7・9クラス以上のCPUを使う人
- ARGBライティングでPC内部を光らせたい人
- ブラック・ホワイトでパーツカラーを統一したい人
- 天面・前面スペースが狭い小型PCケースを使う人(ファン込み約57mmの厚みに注意)
- 静音性を最優先したい人
- 3年以上の長期保証を重視する人
- 液晶ディスプレイ付きのCPUブロックを求める人
総括まとめ|価格は魅力、購入前はクリアランス確認を
Eskimo Plus 36は、2026年7月31日に発売された360mm簡易水冷CPUクーラーです。最大流量1.5L/minのK6ポンプ、55.8×55.8mmの大型純銅製ベース、厚さ30mmのARGBファン「Squama 3003-12」を3基搭載し、Intel LGA1851やAMD Socket AM5を含む幅広いソケットに対応しています。
購入前には、ラジエーター27mm+ファン30mmで合計約57mmになる厚みが、使用予定のPCケースに収まるかを必ず確認してください。冷却性能を最優先で判断したい場合は、今後公開される実測レビューを待つのが安全です。
出典:本記事は以下の一次情報を基に執筆しています。





