AMD Adrenalin 26.7.1は更新すべき?RX 7000のFSR 4.1クラッシュ修正と既知の不具合を解説【2026年版】
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RX 7000のFSR 4.1クラッシュは直るがBattlefield 6の不具合は一部残る
出典:AMD公式リリースノート「AMD Software: Adrenalin Edition 26.7.1」。日程・修正内容は本記事公開時点(2026年8月2日)の情報にもとづきます。
Radeonのドライバーを更新するたびに「今回は入れて大丈夫なのか」と迷う人は少なくありません。AMD Software: Adrenalin Edition 26.7.1は、2026年7月28日に公開されたWHQL推奨ドライバーです。
結論からいうと、今回は特定の不具合に困っているユーザー向けの修正中心のアップデートで、すべてのRadeonユーザーに必須というわけではありません。Windows 10とRadeon RX 7000シリーズの組み合わせでAMD FSR Upscaling 4.1使用時にクラッシュしていた場合や、『Fortnite』の方向指示アイコン、Blender・Cinema 4Dの描画不具合に困っていた場合は更新する価値が高い一方、Windows 10でAMD Smart Access Memoryを使っている場合や、Ryzen AI 9 HX 370で『Battlefield 6』をプレイしている場合は、既知の問題を踏まえたうえで判断する必要があります。
この記事では、Adrenalin 26.7.1の変更点、更新した方がよいユーザー、様子を見た方がよい環境を整理します。
目次
要点AMD Adrenalin 26.7.1は2026年7月28日に公開
AMD Software: Adrenalin Edition 26.7.1は2026年7月28日公開のWHQL推奨ドライバーで、対応OSはWindows 10/11、ファイルサイズは約849MBです。Radeon RX 9000・RX 7000・RX 6000・RX 5000シリーズなどが対応対象で、主な変更はRadeon RX 9050への対応、新作ゲーム2タイトルへの対応、RX 7000シリーズ以降で発生していた不具合の修正です。すべてのRadeonユーザーに必須の大型アップデートではなく、特定のゲーム・アプリを使っているユーザーへの影響が大きい修正中心のドライバーです。
新GPURadeon RX 9050を新たにサポート
Adrenalin 26.7.1では、新しいエントリークラスGPUであるRadeon RX 9050シリーズが正式にサポートされました。AMD公式の対応製品一覧には、Radeon RX 9070・RX 9060・RX 9050シリーズが掲載されています。RX 9050搭載PCでは、Adrenalin 26.7.1が初期対応ドライバーのひとつになります。すでにRX 6000シリーズやRX 7000シリーズを使用しているユーザーにとって、RX 9050対応そのものは直接的な更新理由にはなりません。
ゲーム追加新作ゲーム2タイトルへ対応
今回のドライバーでは、『Gears of War: E-Day Open Beta Early Access』と『Out of Control Evolution』への対応が追加されました。ただし、AMDの公式リリースノートには、具体的なフレームレート向上率やパフォーマンス改善率は記載されていません。新作タイトルに最適化されたプロファイルや互換性改善が含まれる場合はありますが、今回については「何%高速化する」といった効果は確認できないため、対象ゲームをプレイする予定がある場合は更新候補になりますが、性能向上だけを期待して急いで導入する必要はないでしょう。
FSR不具合RX 7000シリーズのFSR 4.1クラッシュを修正
Adrenalin 26.7.1で特に注目したいのが、Windows 10とRadeon RX 7000シリーズの組み合わせで発生していたクラッシュの修正です。これまで一部のゲームでは、AMD FSR Upscaling 4.1を有効にすると、ゲームが不定期にクラッシュする可能性がありました。Adrenalin 26.7.1では、この問題が修正済みとして掲載されています。Windows 10でRX 7600・RX 7700 XT・RX 7800 XT・RX 7900 XT・RX 7900 XTXなどを使用しており、FSR 4.1対応ゲームでクラッシュしていた場合は、更新する価値が高いドライバーです。ただし、AMDは問題が発生していた具体的なゲームタイトルを公表していません。FSR 4.1を使用していてもクラッシュが起きていなかった場合は、更新後の安定性を確認しながら導入した方が安全です。
視覚情報Fortniteの方向指示アイコン表示を修正
Radeon RX 7000シリーズ以降のGPUでは、『Fortnite』の方向指示アイコンが正しく表示されない場合がありました。Adrenalin 26.7.1では、この描画不具合も修正されています。足音や銃声などの方向を示すインジケーターは、敵の位置を判断するための重要な情報です。アイコンが表示されない不具合が発生していたユーザーにとっては、ゲームプレイに直接影響する修正といえます。RX 7000シリーズやRX 9000シリーズで『Fortnite』をプレイしている場合は、Adrenalin 26.7.1への更新を検討してよいでしょう。
制作ツールBlenderとCinema 4Dの表示・クラッシュ問題を修正
今回の更新は、ゲーマーだけでなく3DCG制作を行うユーザーにも関係します。Radeon RX 7000シリーズ以降のGPUを搭載した環境では、Maxon Cinema 4DやBlenderでモデルがちらついたり、正常にレンダリングされなかったりする問題が確認されていました。Blenderでは、一部のモデルを扱っている最中にアプリケーションが不定期にクラッシュする問題も発生していました。Adrenalin 26.7.1では、これらの問題が修正済みとされています。RadeonをゲームだけでなくBlenderやCinema 4DのGPUレンダリングに使用している場合は、今回のドライバーを導入するメリットがあります。ただし、制作途中のプロジェクトがある場合は、既存ドライバーへ戻せるように復元ポイントを作成してから更新した方が安全です。
BF6表示Battlefield 6のFSR表示不具合を修正
Radeon RX 9000シリーズでは、『Battlefield 6』でFSRアップスケーリングやFSRフレーム生成を有効にしていても、AMD Software上で「無効」と表示される問題がありました。Adrenalin 26.7.1では、この状態表示の不具合が修正されています。今回修正されたのは、FSRが実際に動作しない問題ではなく、AMD Software側で機能の状態が正しく表示されない問題です。ゲーム内でFSRを有効にしているにもかかわらずAdrenalin Edition上では無効と表示されていたユーザーは、更新後に表示が正常化する可能性があります。
未解決Battlefield 6のクラッシュは完全には直っていない
Adrenalin 26.7.1では『Battlefield 6』に関する修正が入っていますが、すべての問題が解消されたわけではありません。AMD Ryzen AI 9 HX 370を搭載したシステムでは、『Battlefield 6』のプレイ中にゲームがクラッシュしたり、ドライバータイムアウトが発生したりする場合があります。AMDはゲーム開発元と協力して修正に取り組んでいるとしていますが、Adrenalin 26.7.1の時点では既知の問題として残っています。Ryzen AI 9 HX 370を搭載したゲーミングノートPCや小型PCで『Battlefield 6』をプレイする場合は、今回の更新だけでクラッシュが解決すると考えない方がよいでしょう。
配信録画AMD Record and Streamでテクスチャが乱れる可能性
『Battlefield 6』をAMD SoftwareのRecord and Stream機能で録画または配信すると、テクスチャのちらつきや破損が発生する場合があります。この問題もAdrenalin 26.7.1では未修正です。『Battlefield 6』を録画・配信する場合は、実際にテスト録画を行い、映像にちらつきやテクスチャ破損がないか確認する必要があります。問題が発生する環境では、修正版が公開されるまで別の録画・配信ソフトを使用する方法が考えられますが、AMDが特定の外部ソフトへの切り替えを公式に推奨しているわけではありません。
電力機能Windows 10ではSmart Access Memoryが無効になる場合がある
Adrenalin 26.7.1で最も注意したい既知の問題が、Windows 10環境におけるAMD Smart Access Memoryの無効化です。AMDのリリースノートには、Windows 10へドライバーをインストールした後、AMD Smart Access Memoryが無効になる場合があると記載されています。Smart Access Memoryは、CPUからGPUのVRAMへ効率的にアクセスできるようにする機能で、環境によって効果は異なりますが、無効になると一部のゲームでパフォーマンスが低下する可能性があります。Windows 10でAdrenalin 26.7.1を導入した場合は、AMD Softwareのパフォーマンス画面などからSmart Access Memoryの状態を確認してください。無効になっている場合は、BIOSのResizable BAR・Above 4G Decoding・CSMなどの設定も確認する必要があります。今回の問題は、BIOS設定が勝手に変更されるというより、ドライバー更新後に機能が正しく有効化されない可能性を示すものです。
影響範囲Windows 11ユーザーへの影響は比較的小さい
Smart Access Memoryが無効になる既知の問題について、AMDはWindows 10システムを対象として記載しています。そのため、Windows 11環境では同じ問題が広く発生するとは案内されていません。RX 7000シリーズやRX 9000シリーズをWindows 11で使用している場合は、対象ゲームやアプリの修正に該当するなら、比較的更新しやすいドライバーといえます。ただし、ドライバー更新ではリリースノートに掲載されていない環境固有の不具合が発生することもあります。現状でゲームやアプリが安定しており、今回の修正対象にも該当しない場合は、数日から数週間ほど利用者の報告を確認してから更新しても問題ありません。
ハンドヘルド携帯型・ノートPCはメーカー製ドライバーを優先
判定Adrenalin 26.7.1を更新すべき人・様子見すべき人
- Windows 10・RX 7000シリーズでFSR 4.1対応ゲームがクラッシュしていた人
- 『Fortnite』で方向指示アイコンが正常に表示されない人
- Blender・Cinema 4Dでモデルのちらつき・レンダリング不良・クラッシュが発生している人
- RX 9000シリーズで『Battlefield 6』のFSR表示が正しくない人
- 新しいRadeon RX 9050を使用する人(対応ドライバーとして必須)
- Windows 10でSmart Access Memoryを利用しており現在の環境が安定している人
- Ryzen AI 9 HX 370で『Battlefield 6』をプレイしている人(クラッシュ・タイムアウトは未修正)
- AMD Record and Streamで『Battlefield 6』を配信している人(テクスチャ不具合は未修正)
- 今回の修正対象に当てはまらず、現在のドライバーで問題が起きていない人
事前準備更新前後に準備しておきたいこと
FAQよくある質問
総括まとめ|対象の不具合に困っているなら更新推奨
AMD Software: Adrenalin Edition 26.7.1は、Radeon RX 7000シリーズ以降で発生していたゲームや3DCGアプリの不具合を修正するアップデートです。Windows 10におけるFSR 4.1のクラッシュ、『Fortnite』の方向指示アイコン、BlenderやCinema 4Dの描画・クラッシュ問題に困っている場合は更新するメリットがあります。
一方で、Windows 10ではSmart Access Memoryが無効になる可能性があります。『Battlefield 6』についても、FSRの状態表示は修正されたものの、Ryzen AI 9 HX 370でのクラッシュや、AMD Record and Stream使用時のテクスチャ不具合は残っています。
Windows 11のデスクトップPCで修正対象の不具合が起きているなら更新を推奨できますが、Windows 10で安定動作している場合は、Smart Access Memoryの既知の問題が解消されるまで様子を見る判断も有力です。更新する場合は、現在のドライバーバージョンを記録し、Smart Access Memoryの状態やゲームの安定性を確認できるよう準備してから導入しましょう。

