Framework Desktop 192GB版の予約は日本時間9月30日夜から|日本は発送対象外、ゲーム性能は128GB版とほぼ同じ
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日本は公式の発送対象外、ゲーム性能は128GB版とほぼ同じ
Framework Desktopは、修理しやすいノートPCで知られる米Framework Computerが2025年に出した、容積4.5Lの小型デスクトップPCです。基板にはAMDの大型APU(CPUと強力な内蔵GPUを1チップにまとめたプロセッサー)「Ryzen AI Max」を載せており、単体のグラフィックボードなしでゲームもローカルAIも動かせる点が売りです。
そのFramework Desktopに、メモリを192GBまで積んだ上位構成が加わります。予約開始は米国太平洋時間の9月30日午前で、日本時間では9月30日の夜遅くから10月1日の未明にあたります。ただし価格はまだ出ておらず、日本はFrameworkが直接発送する国に含まれていません。
192GB版で変わるのはメモリ容量と帯域幅で、ゲーム性能はほぼ据え置きです。日本から転送で買うとメーカー保証が効かず、同じチップの192GB機なら、GMKtec「EVO-X5 Pro」が国内の公式ストアで保証付きで買えます。
出典(確認日2026年9月29日):Framework公式X(2026年9月28日の投稿)/Framework公式「Framework Desktop 192GB coming soon」/Framework公式「Framework Desktop Specs」/Framework公式「Framework Desktop DIY Edition」注文ページ/Framework公式「Terms of Sale」/Framework Knowledge Base「What countries and regions do you ship to?」/Framework公式「Limited Warranty」/Notebookcheck「Framework Desktop with 192 GB unified memory gets pre-order date」/Notebookcheck「Framework Desktop with AMD Ryzen AI Max+ 395 beats RTX 4060 laptop in 3DMark」/Notebookcheck「GMKtec EVO-X2 review」
目次
要点決まったのは予約開始日と新構成の中身
Frameworkは2026年9月28日、192GB版Framework Desktopの予約を「水曜日の太平洋時間の午前」に始めると告知しました。水曜日は9月30日です。価格、出荷時期、予約金の有無はまだ発表されていません。

CPUとメモリの構成は、2026年7月22日の時点で予告済みです。CPUはAMD「Ryzen AI Max+ PRO 495」、メモリは192GBのLPDDR5Xで、そのうち160GBまでをGPU側に割り当てられます。今回の告知で新たに加わったのは3点で、Noctua製のCPUファンを最初から取り付けた状態で届くこと、Linuxディストリビューション「Fedora」を導入済みの組み立て済みモデルを選べること、そして次に説明するPCIeスロットの形状変更です。
もう1つの変更がPCIeスロットです。基板上のPCIe x4スロットが後ろの開いた「オープンエンド」形状に変わり、x8やx16の長いカードも物理的に挿せるようになりました。電気的な接続はx4のままなので、グラフィックボードを挿して性能を引き出す用途ではなく、高速なネットワークカードなどを想定した変更です。たとえば50ギガビットのネットワークカードを2台に挿し、RDMA(CPUを介さずメモリ間で直接データを送る仕組み)でつなげば、2台合わせて384GBのメモリを使う構成が組めます。
日程予約開始は日本時間の9月30日夜から10月1日未明
Frameworkの告知は「太平洋時間の午前」という幅のある書き方で、開始時刻そのものは示されていません。9月末の米国西海岸は夏時間で、日本との時差は16時間です。太平洋時間の午前6時から正午までを日本時間に直すと、次のようになります。
| 米国太平洋時間 | 日本時間 |
|---|---|
| 9月30日(水)午前6時 | 9月30日(水)22時 |
| 9月30日(水)午前9時 | 10月1日(木)午前1時 |
| 9月30日(水)正午 | 10月1日(木)午前4時 |
予約の仕組みもまだ分かっていません。現行のFramework Desktopは、出荷前ならいつでも予約をキャンセルでき、代金は全額返金されます。192GB版が同じ条件になるかどうかは、予約ページが開くまで確認できません。
仕様128GB版から変わるのはメモリ容量と帯域幅
現行の最上位構成であるRyzen AI Max+ 395・128GB版と比べると、変わるのは主にメモリまわりです。CPUのコア数とGPUのコンピュートユニット(演算器のまとまり)の数は同じで、クロックが少し上がるだけです。
| 項目 | 現行128GB版 | 192GB版 |
|---|---|---|
| CPU | Ryzen AI Max+ 395 16コア32スレッド・最大5.1GHz | Ryzen AI Max+ PRO 495 16コア32スレッド・最大5.2GHz |
| 内蔵GPU | Radeon 8060S 40基・最大2.9GHz | Radeon 8065S 40基・最大3.0GHz |
| メモリ | 128GB LPDDR5X-8000 | 192GB LPDDR5X |
| メモリ帯域幅 | 約256GB/s | 273GB/s |
| GPUへの割り当て上限 | 96GB(Windowsの場合) | 160GB |
| AI演算性能 | NPU単体で50TOPS | NPU単体で55TOPS システム全体で131TOPS |
| CPUファン | 選択式 | Noctua製を取り付け済み |
| PCIe x4スロット | 通常形状(標準ケースでは外に出ない) | オープンエンド形状 |
| 組み立て済みモデル | なし(DIY Editionのみ) | Fedora導入済みを選択可 |
メモリはCPUのすぐ脇に直接はんだ付けされており、後から増やすことはできません。192GBが必要になりそうなら、最初から192GB版を選ぶしかない構造です。GPUへの割り当ては、AMDのドライバー設定「Variable Graphics Memory」で変えられます。割り当ての考え方と手順はVariable Graphics Memoryの設定ガイドで解説しています。

筐体と電源は、現行モデルの時点で容積4.5L、寸法96.8×205.5×226.1mm、重さ3.1kg、400WのFlexATX電源(入力100〜240V)という構成です。映像出力はHDMI 2.1が1基とDisplayPort 2.1が2基、USB4が2基で、有線LANは5ギガビットです。192GB版でこれらが変わるという発表はありません。
CPUとGPUの世代はStrix Halo(Ryzen AI Max 300シリーズ)から大きく変わっていません。Ryzen AI Max+ PRO 495の素性は、Ryzen AI Max+ PRO 495のスペック解説で詳しく扱っています。
価格192GB版は未発表、128GB版は発表時の約1.7倍
192GB版の価格は、予約開始の前日になっても発表されていません。手がかりになるのは現行モデルの値段と、同じチップを積む他社機の値段です。なお9月29日時点で、現行の32GB・64GB・128GB構成はいずれも公式ストアで在庫切れになっています。
| 構成 | 価格(米国) | 備考 |
|---|---|---|
| Framework Desktop Max 385・32GB | 1,269ドル | 現行の最安構成 |
| Framework Desktop Max+ 395・64GB | 1,959ドル | GPUは192GB版と同じ40基 |
| Framework Desktop Max+ 395・128GB | 3,449ドル | 現行の最上位構成 |
| Framework Desktop PRO 495・192GB | 未発表 | 9月30日予約開始 |
| GMKtec EVO-X5 Pro PRO 495・192GB+2TB | 6,799ドル(定価。発売時は6,399ドル) | 日本の公式ストアで通常1,087,840円 |
Framework Desktopの価格にはSSDとOSが含まれず、ストレージは別に選ぶ方式です。EVO-X5 Proは2TBのSSDを含んだ値段なので、単純に並べると差が実際より大きく見えます。
128GB版は2025年2月の発表時に1,999ドルで、いまの3,449ドルはその約1.7倍です。それでも、64GBから128GBに増やすだけで1,490ドル上がる現行モデルの価格構成を見ると、192GB版が128GB版の3,449ドルを下回るとは考えにくいところです。メモリの取引価格が上がり続けていることも考えると、価格が出るまでは128GB版よりかなり高くなる前提で予算を見ておくほうが安全です。
日本日本は公式の発送対象外、転送なら保証なし
結論から書くと、Frameworkの公式ストアから日本の住所に直接届けてもらうことはできません。Frameworkが発送先として挙げているのは米国、カナダ、英国、EUの多くの国、オーストラリア、ニュージーランド、台湾、シンガポールなどで、日本は含まれていません。Framework Desktopは国内の家電量販店やAmazon.co.jpでも正規には扱われていません。
残る手段は、米国内の住所で受け取って日本へ送り直す転送サービスです。ただしFrameworkは販売規約で転送業者の利用を公式にはサポートしないとしており、既知の転送業者の住所宛ての注文はキャンセルされることがあると定めています。予約が通ったとしても、次の点を自分で引き受けることになります。
- 保証が効かない。Frameworkの1年保証は「Frameworkが発送し、サポートしている国」でのみ適用されると、保証規定に明記されています。日本で故障しても、メーカー保証による修理や交換は受けられません。
- 転送後の破損や紛失は自己責任。Frameworkは、転送業者の住所に届いた後に起きた破損・紛失・通関上の問題に責任を負わないとしています。輸出入の手続きも購入者の責任です。
- 消費税がかかる。パソコン本体に関税はかかりませんが、輸入時に消費税(10%)が課されます。個人で使う目的の輸入なら、課税価格は海外の小売価格の6割として計算されます。転送手数料と国際送料も上乗せになります。
- 無線の扱いに注意が要る。Wi-Fi 7とBluetoothを内蔵していますが、日本の技術基準適合証明(技適)の表示を確認できない無線機器を国内で使うと、電波法に触れるおそれがあります。確認できない場合は、5ギガビットの有線LANで使う前提になります。
電源は100〜240Vの入力に対応しているため、日本のコンセントの電圧でもそのまま動かせます。
192GB版は現行の128GB版より高くなる見込みで、そこに転送費用と消費税が加わります。メモリは基板に直付けなので、メモリ周りが故障した場合は基板ごとの交換になります。その基板を保証なしで買い直す可能性まで含めて、転送で買うかどうかを決める必要があります。
ゲームゲーム性能は128GB版とほぼ変わらない
ゲーム目的で192GB版を待っているなら、期待しすぎないほうがよい状況です。内蔵GPUはRadeon 8060SからRadeon 8065Sに名前が変わりますが、コンピュートユニットは同じ40基で、最大クロックが2.9GHzから3.0GHzへ約3%上がるだけです。メモリ帯域幅も約6.6%広がりますが、2つを合わせても、フレームレートの伸びも数%程度にとどまる計算です。
もっと大きいのはメモリ容量の問題です。フルHDやWQHDで遊ぶ限り、いまの重いゲームでもグラフィックスメモリの使用量は多くが16GB以内に収まります。128GB版でもWindows上でGPUに96GBを割り当てられるので、192GBに増えた分はゲームではほぼ使われません。
192GB版の実測はまだ出ていないため、同じ40基のGPUを積む現行のFramework Desktop(Ryzen AI Max+ 395・128GB)を2025年夏に計測した値で、性能の目安を見ておきます。その後のドライバー更新で、現在は数値が変わっている可能性があります。
| テスト | 条件 | 結果 |
|---|---|---|
| 3DMark Time Spy | スコア | 11,251 |
| サイバーパンク2077 | WQHD・高・FSRバランス | 73fps |
| ボーダーランズ3 | WQHD・ウルトラ | 70〜85fps |
| Forza Horizon 5 | WQHD・エクストリーム | 100fps超 |
| Forza Horizon 5 | 4K・ウルトラ | 78fps |
数値はYouTuberのETA PRIMEが計測したものです。この計測では、高負荷の状態でもAPUが約95Wを保ち、温度は最高75.9℃に収まっています。Time Spyの11,251は、Ryzen 9 7940HSとノートPC向けRTX 4060を組み合わせたノートPCと同じくらいの水準です。
同じRyzen AI Max+ 395を積むGMKtec EVO-X2の実測では、フルHD・高設定で『サイバーパンク2077』(FSRオフ)が99.7fps、『バルダーズ・ゲート3』が100.6fps、『モンスターハンターワイルズ』(中設定・アップスケーリングなし)が62.0fpsでした。フルHDなら重いゲームも高設定で遊べ、WQHDではFSRなどのアップスケーリングを併用する、というのがこのGPUの実力です。192GB版でもこの位置付けは変わりません。
ゲームだけが目的なら、同じ40基のGPUを積む64GB構成(現行1,959ドル。9月29日時点は在庫切れ)で性能はほぼ同じです。Ryzen AI Max+を積むミニPCのゲーム性能はRyzen AI Max+搭載ミニPCの比較記事で、タイトル別に詳しくまとめています。
判断192GB版を狙う価値がある人、ない人
- GPUに96GBを割り当てても載り切らないAIモデルを、実際に動かしたい人
- 50ギガビットのネットワークカードで2台をつなぎ、合計384GBのメモリで大きなモデルを動かしたい人
- 標準的なMini-ITX基板とFlexATX電源で組まれた、部品を交換しながら長く使える構成を重視する人
- Frameworkの発送先の国に住んでいるか、保証なしで使う覚悟がある人
- 用途がゲーム中心の人(64GB構成でGPU性能は同じ)
- 日本国内のメーカー保証とサポートが必要な人
- gpt-oss-120b級までのAIモデルを動かせれば足りる人(128GB構成で間に合う)
- グラフィックボードを増設してゲーム性能を上げたい人(PCIeは電気的にx4のまま)
AI用途で128GBと192GBのどちらが要るかは、動かしたいモデルの大きさで決まります。Framework公式の計測(LM Studio・Fedora 42)では、現行の128GB構成でgpt-oss-120b(MXFP4)が毎秒38トークン、gpt-oss-20bが毎秒58トークンで動いています。このクラスのモデルが目的なら128GB構成で足り、192GB版が意味を持つのはGPUに96GBを割り当てても載り切らないモデルを扱う場合です。
日本に住んでいてゲームを主な目的にしているなら、192GB版を転送で買う理由はほとんどありません。AIモデルのためにどうしても160GBの枠が要る場合でも、国内の公式ストアで保証付きで買える同じチップの192GB機がすでにあります。
国内日本で保証付きで買える代わりの機種
同じRyzen AI Max+ PRO 495と192GBの組み合わせを日本で買うなら、GMKtecのEVO-X5 Proが最初の候補になります。同じ構成のミニPCはACEMAGICのF9AやAOOSTARのNEX495Sも発表していますが、日本の価格が出ているのはEVO-X5 Proです。9月28日に発売され、日本の公式ストアで1年保証付きの注文を受け付けています。192GB+2TBの通常価格は1,087,840円で、9月29日時点では発売直後の早割価格の1,039,840円で注文できます。価格の段階や他社機との違いはEVO-X5 Proの発売記事で整理しています。
Framework Desktopの「標準部品で長く使える」性格に近いのは、MINISFORUMのMS-S1 MAXです。Ryzen AI Max+ 395と128GBのメモリを積み、PCIe x16形状のスロットを備えます。国内のAmazon.co.jpで正規に扱われています。
※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
ゲームが主な目的で、ローカルAIも少し試したいという場合は、192GBも128GBも要りません。同じ40基のGPUを積み、メモリを抑えた構成のほうが、支払う金額に対して得られる性能は大きくなります。
FAQよくある質問
まとめ日本のゲーマーが192GB版を待つ理由は薄い
Framework Desktopの192GB版は、Ryzen AI Max+ PRO 495と192GBのLPDDR5Xを積み、160GBをGPUに割り当てられる構成です。予約は米国太平洋時間の9月30日午前、日本時間では9月30日の夜遅くから10月1日の未明に始まります。価格はまだ出ていませんが、現行の128GB版の3,449ドルより高くなると考えておくのが自然です。
日本は公式の発送対象外で、転送で買えばメーカー保証は受けられません。ゲーム性能は内蔵GPUの構成が同じなので128GB版や64GB版とほぼ変わらず、192GBの容量もゲームでは生きません。160GBの枠が必要なAI用途なら国内で保証付きのEVO-X5 Pro、ゲームが中心なら64GB前後のRyzen AI Max+ 395機を選ぶほうが、同じお金でより確実に使えます。
192GB版の予約は日本時間の9月30日夜から10月1日未明に始まりますが、価格は未発表で、日本には公式に発送されません。ゲーム性能は128GB版とほぼ同じです。ゲーム目的なら64GB前後の構成、160GBの枠が要るAI用途なら国内で保証付きのGMKtec EVO-X5 Proを選ぶのが現実的です。






