Windows 11でウイルス対策ソフトを2つ入れるとどうなる?ゲームが重い・固まるときの確認と正しい設定
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Defenderは通常、他社ソフトを入れると自動で止まります
新しいPCに最初から入っていた体験版のセキュリティソフトと、自分で入れた製品が並んで動いている。ゲームが重い、固まる、起動が遅いといった症状が出たとき、こうした二重の状態を疑う方は少なくありません。
結論は、常駐するウイルス対策ソフトは1つに絞ることです。Microsoftで長年Windowsの開発に携わるレイモンド・チェン氏は2026年10月8日の投稿で、2つのマルウェア対策ソフトが衝突し、片方が相手を隔離しようとして混乱に陥った顧客のシステム障害を紹介し、2つ入れることを避けるべきだと述べています。ただし、2つ入れるとfpsが何%下がるという数字は、同氏の投稿にもMicrosoftの資料にもありません。確実に言えるのは、動作が不安定になりうる構成で、Microsoftも推奨していないという点です。
Windows 11で他社ソフトを1つだけ入れた場合、Defenderは自動で無効になるので二重にはなりません。二重になりやすいのは、他社ソフトを2つ入れた場合と、Windowsのセキュリティ関連サービスを止めてDefenderが無効にならなくなった場合です。まず自分のPCがどの状態かを確認してください。
目次
原因2つ入れると何が起きるのか
チェン氏が紹介した事例では、片方のソフト(仮にA)が、相手のソフト(B)の呼び出しを不審とみなして隔離しようとしました。ところがBも、Aが使う関数を差し替えていたため、Aは隔離しようとしている相手の処理に入り込む形になり、混乱が起きたといいます。
Microsoftの資料も、Defenderと他社ソフトの両方が有効になる状態は性能に影響し、サポート対象外だと明記しています。ゲーム中にウイルススキャンが走ればCPUとSSDの負荷が増えるので、二重になるほどfpsやロード時間に響く可能性は考えられますが、数値で裏付けられた情報は見当たりません。「必ず重くなる」とは言えず、「不安定になりうるのでやめる」が正確な言い方です。
出典:The Old New Thing(Raymond Chen)If one anti-malware software is good, does that make two better?・Microsoft Learn Microsoft Defender ウイルス対策と他のセキュリティ製品との互換性・Windows Latest(チェン氏の投稿の解説)
パターンどの組み合わせで二重になるのか
| 構成 | Defenderの状態 | やること |
|---|---|---|
| Defenderだけ | 有効(通常の状態) | 何もしない |
| Defender+他社ソフト1つ | 自動で無効になる | そのまま使えるので何もしない |
| 他社ソフトが2つ | 無効(他社2つが衝突しうる) | どちらか1つを削除する |
| Security Centerサービスを停止 | 無効にならず有効のまま | サービスを実行中に戻す |
Microsoftの資料では、Windows 10と11で他社のウイルス対策ソフトを使うとDefenderは自動で無効になります。ただしWindows 11のSmart App Controlがオンまたは評価中のときは、無効ではなくパッシブモードになります。これは二重の常駐とは別の動作として説明されています。
見落としやすいのは、Windowsセキュリティセンターのサービス(Security Center)を止めているケースです。このサービスが無効だと、Defenderは他社のウイルス対策ソフトを検出できず、有効のままになります。両方が保護を行おうとして衝突し、性能に影響します。「軽量化」を謳うツールやレジストリ調整でサービスを止めた覚えがある方は、次の手順で確認してください。
手順二重になっていないかを確認して1つに絞る手順
- スタートメニューからWindowsセキュリティを開き、「ウイルスと脅威の防止」を選びます。その中の「プロバイダーの管理」を開くと、ウイルス対策として動いている製品の名前を確認できます。
- 設定の「アプリ」→「インストールされているアプリ」で、ウイルス対策やセキュリティを名乗る製品が何本入っているかを数えます。PCに最初から入っていた体験版も対象です。
- 残したい1つを決め、それ以外をアンインストールします。製品によってはメーカーが専用の削除ツールを配布しており、通常のアンインストールでは取り切れない常駐部分が残ることがあります。
- 削除したらPCを再起動します。
- Defenderだけにしたい場合は、他社ソフトをすべて削除します。他社ソフトの期限切れやアンインストールなどで保護が止まると、無効になっていたDefenderは自動で再び有効になります。
- Windows+Rで「services.msc」を開き、「Security Center」が実行中であることを確かめます。止まっているときは開始して、PCを再起動します。
- Defenderが動いているかを調べるには、タスクマネージャーの「詳細」タブで「MsMpEng.exe」を探します。PowerShellで
Get-MpComputerStatus | select AMRunningModeを実行する方法もあり、Defenderが有効なら「Normal」などと表示されます。
Microsoftの資料は、wscsvc、SecurityHealthService、WinDefend、MsMpEngなど、Defenderやセキュリティ関連のサービスを無効化・停止・変更しないよう求めています。不安定さの原因になり、他社ソフトの状態表示にも悪影響が出るためです。二重を避けるなら、止めるのではなく不要な製品を削除してください。
除外ゲームフォルダの除外は「残した1つ」に設定する
ゲームのロードを軽くする目的でフォルダ除外を設定している場合、設定先は常駐しているソフトのほうです。他社ソフトが動いてDefenderが無効の間は、Defender側に設定した除外は働きません。他社ソフトの設定画面にある「除外」「例外」の項目に、SteamやEpicのライブラリフォルダを追加してください。
Defenderを使っている場合の除外の手順と、除外しすぎたときのリスクは、別記事で詳しく書いています。除外はゲーム用のフォルダに絞り、ダウンロードフォルダのように外部から入ってくるファイルが置かれる場所は含めないのが基本です。
予防再発を防ぐ設定・運用
新しいPCを買ったら、最初に「インストールされているアプリ」を見て、体験版のセキュリティソフトが入っていないかを確認します。使わないなら早めに削除し、Defenderに任せるか、他社ソフトを1つだけ選んで入れます。ウイルス対策を名乗るアプリが増えていないかを、ときどき見直すと安心です。
ゲーム中の重さや固まりが、二重の常駐とは別の原因で起きていることもあります。Easy Anti-Cheatなどのエラーとセキュリティソフトの関係は、次のあわせて読みたい記事で整理しています。
まとめまとめ|常駐するウイルス対策は1つに絞る
ウイルス対策ソフトを2つ入れると、一方が他方を隔離しようとして混乱したり、OSの関数の差し替えが重なってハングしたりする可能性があります。fpsの低下率を示す数字はありませんが、Microsoftも非推奨としているので、確認して1つにするのが安全です。Windows 11では他社ソフトを1つ入れるとDefenderが自動で無効になるため、二重になりやすいのは他社ソフトが2つ入っているときと、Security Centerサービスを止めているときです。
「プロバイダーの管理」と「インストールされているアプリ」で製品数を確認し、不要なものを削除して再起動。Security Centerサービスが実行中であることも確かめましょう。除外設定は、残した1つのソフトに入れます。


