Intel Wi-FiのイベントID 6062「Lso was triggered」とは?ゲーム切断との関係と対処の必要性【2026年版】
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ゲームの回線切断と同じ時刻に出ても、原因とは限らない記録
出典:記事末尾に挙げたIntelコミュニティのサポート回答と、Microsoft・Intelの公式ドキュメントにもとづきます(2026年10月11日確認)。
Windows 11のイベントビューアーでシステムログを開くと、Intel製Wi-Fiアダプターから「6062 – Lso was triggered」という警告が繰り返し記録されていることがあります。ソースの欄にはNetwtw10やNetwtw14などの名前が出ます。ゲーム中に切断された直後にこれを見つけると、「LSOが原因ならオフにすれば直る」と考えたくなります。
Intelのサポート担当者は、Intel Wi-Fiドライバーが記録する6000番台のイベントを「Windowsが警告レベルで表示する場合があっても情報的なもので、エラーではない」と回答しています。6062が出ているだけで、Wi-Fiの修理や設定変更をする必要はありません。
判断が分かれるのは、実際にゲームやDiscordが途切れているときです。6062は同じ時刻に並んでいるだけの可能性があり、「6062が切断を起こした」と裏付けた公開資料は確認できていません。切断が続くなら、6062を消す作業ではなく、WLANレポートとPingでどこで途切れているかを調べるのが近道です。
目次
概要6062「Lso was triggered」とは何の記録か
イベントビューアーの「Windowsログ」→「システム」には、次のような内容で記録されます。
ログの名前: System
ソース: Netwtw14
イベントID: 6062
レベル: 警告
Lso was triggered
ソース名のNetwtw10・Netwtw14などは、Intel製Wi-Fiドライバーの世代を示す名前です。新しいから安全、古いから危険といった差ではなく、搭載アダプター(AX200・AX201・AX210・AX211・BE200など)とドライバーの組み合わせで変わります。比べるときは、ソース名ではなくアダプターの製品名とドライバーバージョンを使ってください。
LSOはLarge Send Offloadの略です。Microsoftは、通信データをネットワークフレームのサイズに分割する処理を、TCP/IPスタックの代わりにネットワークアダプター側が担当する仕組みと説明しています。CPUの負荷を下げるのが目的で、通信を速くする魔法の機能ではありません。
公式見解Intelは6062をエラーではないと説明している
Intelのサポート担当者は、2025年4月17日のコミュニティ回答で、Intel Wi-Fiドライバーが出す6xxx番台のイベントは情報的なものとして扱い、「機能への影響はなく、エラーイベントではないので無視してよい」と答えています。6062については、大きなパケットを小さく分割してファームウェアに処理を渡したことを示す、という説明です。
2023年8月のAX200の相談でも、2026年4月のAX210の相談でも、Intelは同じ趣旨で6062の意味を説明しています。いずれも担当者は、イベントそのものではなく、接続が切れる症状のほうへ調査を進めています。
接続が安定していて、ゲームやDiscordが切れていないなら、イベントビューアーの警告は気にしなくて構いません。ログの非表示や、LSOの無効化を目的にした作業は必要ありません。
LSO設定WindowsのLSO設定と6062は同じものか
ここは公開されている情報だけでは、はっきり結び付けられません。2026年4月2日のIntel担当者の回答には、次の2つが並んでいます。
同じスレッドの別のユーザーは、Wi-FiアダプターでGet-NetAdapterLsoを実行すると有効と表示されると書き込んでいます。一方、相談者本人は、同じコマンドでWi-Fiアダプターが表示されず、有線LANだけが出たと報告しています。結果が環境で割れており、WindowsのLSO設定がIntel Wi-Fiの6062にどう対応するのかは、公開されたやり取りでは詰め切れていません。
そのため、「6062が出たからWindowsのLarge Send Offloadを無効にすればよい」という対処は、効くと言える根拠がありません。Wi-Fiアダプターの詳細設定にLSOの項目が見当たらなくても、不具合ではなく仕様の範囲です。
ゲームゲーム中の回線切断と6062は関係しているか
6062と切断が同じ環境で報告されているのは事実です。2023年8月のAX200の相談では、ネットワークが切れるたびにイベントビューアーに6062が出ると書かれています。2026年3月のAX210の相談では、7021(Connection telemetry fields and analysis usage)の直後に6062が出て、特定のアプリだけが接続を失うと報告されました。ただし、後者ではWi-Fiの接続自体は切れていないとされています。
これらの相談にIntelが示したのは、6062の説明と、ドライバーの入れ直しなどの切り分けでした。6062が通信切断を引き起こしたという結論は出ていません。別の通信障害が起きた結果として、同じ時刻にログが残った可能性も残ります。
実際に切断が起きているときは、6062の有無ではなく、次の3点を比べます。
| 確認すること | 見る場所 | 分かること |
|---|---|---|
| Wi-Fi接続そのものが切れたか | WLANレポート | 切断した時刻と理由。ゲームの切断と重なるなら、無線区間を優先して調べます |
| ルーターまで届いているか | ルーター宛てのPing | PCからルーターまでの区間が途切れていないか |
| ルーターより先で途切れていないか | 外部IP宛てのPing | ルーターは正常なのに外部だけ途切れるなら、回線やゲームサーバー側も候補になります |
確認6062の発生時刻を確認する方法
ゲームが切断された時刻と6062の時刻が合うかを、まず確かめます。スタートボタンを右クリックして「イベント ビューアー」を開き、「Windows ログ」→「システム」を選んで、右側の「現在のログをフィルター」のイベントIDに6062と入力します。ソース、発生時刻、メッセージが表示されます。
PowerShellなら、過去7日分をまとめて出せます。参照するだけで、設定は変わりません。
Get-WinEvent -FilterHashtable @{
LogName = 'System'
Id = 6062
StartTime = (Get-Date).AddDays(-7)
} | Select-Object TimeCreated, ProviderName, Message | Format-List
6062はIntel Wi-Fi以外のソースでも使われる番号なので、ProviderNameがNetwtwで始まるかも確認してください。何も出ないときは、期間内に記録がないか、ログが上書きされています。
時刻が一致していても、それだけで原因とは断定できません。22時15分にゲームが切れて、6062が22時15分に出ていれば調べる価値があり、6062が21時30分に1回出ているだけなら、直接の関連を疑う根拠は弱くなります。
「説明が見つかりません」と出るとき
イベントの詳細に「ソース “Netwtw14” からのイベント ID 6062 の説明が見つかりません。このイベントを発生させるコンポーネントがローカル コンピューターにインストールされていないか、インストールが壊れています」と出ることがあります。この定型文だけでWi-Fiドライバーが壊れているとは言えません。日本語のMicrosoft Q&Aにも、Netwtw14の6062が何度も出て説明が見つからないという相談が投稿されていますが、これは表示側の問題の可能性もあり、Wi-Fiが正常に動いているかを先に確かめます。
切り分けWLANレポートでWi-Fiが実際に切れたかを見る
Windowsには、Wi-Fiの接続履歴と切断の理由をHTMLでまとめる機能があります。Microsoftは、レポートが直近3日間のWi-Fiイベントを接続セッションごとに表示すると説明しています。
コマンドプロンプトを「管理者として実行」で開き、次を入力します。
netsh wlan show wlanreport
生成されたHTMLは、通常C:\ProgramData\Microsoft\Windows\WlanReport\wlan-report-latest.htmlに保存されます。コマンドの実行後に表示される保存先を確認し、ブラウザーで開いてください。ゲームが切断された時刻に、Wi-Fiの切断と再接続が記録されているかを見ます。
PingPingでWi-Fiとインターネット回線を切り分ける
- コマンドプロンプトで
ipconfigを実行し、Wi-Fiアダプターの「デフォルト ゲートウェイ」(ルーターのIPアドレス)を確認します。 - ルーター宛てに
ping -tを打ちます。192.168.1.1は例なので、自分の環境の値に置き換えてください。ping -t 192.168.1.1 - 別のコマンドプロンプトで、外部のIPアドレス宛てにも同時に打ちます。1.1.1.1はCloudflareのパブリックDNSで、ここでは名前解決ではなく疎通の確認先として使います。
ping -t 1.1.1.1 - ゲームを遊び、切断や途切れが起きた瞬間に2つのPingがどうなったかを見ます。Ctrl+Cで止められます。
両方が同時に途切れるなら、PCからルーターまでの区間を優先して疑います。ルーター宛ては正常で外部宛てだけ途切れるなら、ルーターより先の回線も候補です。ルーターによってはICMPへの応答を制限していることがあり、Pingはゲームの通信方式そのものを測っているわけでもありません。Pingが正常でも、特定のゲームだけ切れる可能性は残ります。この結果をWLANレポートと6062の時刻に重ねて、原因を絞ります。
ドライバーWi-Fiドライバーを更新・入れ直すべきか
切断がなく6062だけなら、ドライバーを急いで更新する必要はありません。切断が繰り返されるなら、更新やクリーンインストールは切り分けの手段になります。現在のバージョンは、デバイスマネージャーで「ネットワーク アダプター」のIntel製アダプターを開き、プロパティの「ドライバー」タブで確認できます。Intelも、アダプター名とドライバーバージョンをこの方法で確認するよう案内しています。
2026年3月、AX210で7021と6062のあとにアプリだけが切れると相談したユーザーに、Intelの担当者は次の順を示しました。マザーボードメーカーが配布するOEMドライバーのクリーンインストール、改善しなければIntelの汎用ドライバー、それでも変わらなければネットワークのリセットです。まずPCやマザーボードのメーカーが検証したドライバーを確認し、次にIntel公式の汎用版を試す流れは、ほかの機種でも使えます。
- 現在のドライバーのバージョンを控えます。
- PC・マザーボードメーカーの公式サポートページで、対応するWi-Fiドライバーを探します。
- クリーンインストールする場合は、先にインストーラーをローカルに保存します。ドライバーを削除するとWi-Fiが使えなくなり、再ダウンロードできなくなるためです。リモートデスクトップで操作しているPCでは行わないでください。
- 更新後に再起動し、同じゲーム・同じ接続環境で切断が再発するか比べます。
更新直後から切断が増えたなら、デバイスマネージャーの「ドライバーを元に戻す」で以前のバージョンへ戻して比べる方法もあります。ボタンが選べるのは、以前のドライバーが保存されている場合だけです。古いバージョンを恒久的に使うことはおすすめしません。
その他省電力・周波数帯・ルーターも確認する
Microsoftは、Wi-Fiの接続トラブルの確認項目として、周波数帯の切り替え、アダプターの省電力設定、ネットワークのリセットなどを順に挙げています。ネットワークのリセットは最後の手段という位置づけです。
| 確認項目 | やり方 | 注意 |
|---|---|---|
| 省電力設定 | デバイスマネージャーでアダプターのプロパティを開き、「電源の管理」タブの「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」を外して比べます | タブが表示されない環境もあります。レジストリで無理に変えず、改善しなければ元に戻します |
| 周波数帯 | 5GHzで切れるなら2.4GHzへ、またはその逆で比べます | 電波の干渉、チャネル幅、無線規格も同時に変わるため、これだけでIntelドライバーやLSOが原因とは言えません |
| ローミングなどの詳細設定 | Intelが公開している推奨値は、5GHzのチャネル幅がAuto、ローミングの積極性がMediumです。変更済みなら推奨値に戻して比べます | 6062が出ているだけの段階で変更する必要はありません。考え方はローミングの積極性とゲームのPingの記事で扱っています |
| ルーター | ルーターのファームウェアを確認し、別のアクセスポイントでも切れるか試します | 自宅のルーターだけで切れるなら相性や無線環境、複数のネットワークで切れるならPC側が有力になります。スマホのテザリングは携帯回線の品質も混ざります |
| 有線LANとの比較 | 有線LANで長時間遊んで切れないか確かめます | 有線で安定するなら無線区間が怪しくなりますが、アダプターの故障とは限りません。デスクトップならアンテナの接続も確認します |
LSO無効化Disable-NetAdapterLsoは実行するべきか
PowerShellにはLSOの状態を見るGet-NetAdapterLsoと、無効にするDisable-NetAdapterLsoがあります。前者は参照だけなので問題ありませんが、後者は6062を直すためのコマンドではなく、対象アダプターのLSO設定を変えるものです。Microsoftのドキュメントには、設定後にネットワークアダプターを再起動する例があり、再起動を抑える-NoRestartも用意されています。実行すると、通信が一時的に切れる場合があります。
前の節のとおり、WindowsのLSO設定がIntel Wi-Fiの6062にどう対応するかは確認できていません。6062が出たという理由だけで実行する根拠は弱く、メーカーのサポートから具体的に指示された場合を除いて、第一手にはおすすめしません。
有線LANのPing悪化で、LSOを含むオフロード設定を比べる方法はLarge Send Offloadはゲームでオフにするべきかの記事にまとめています。
手順6062を見つけたときの確認順序
- ゲームやDiscordが実際に切れているかを確かめます。切れていなければ、6062は様子見で構いません。
- 切れているなら、切断の時刻と6062・7021・5002・5005などの時刻を控えます。
- WLANレポートで、同じ時刻にWi-Fi自体が切断されていないかを見ます。
- ルーター宛てと外部宛てのPingを同時に打ち、途切れる区間を絞ります。
- Wi-Fi側が怪しければ、メーカー提供のドライバー、省電力設定、周波数帯、ルーターの順に1つずつ変えて比べます。
- それでも改善しないときに、クリーンインストールやネットワークのリセットを検討します。
FAQよくある質問
まとめまとめ|6062は消すより、実際の切れ方を調べる
6062「Lso was triggered」は、Intel Wi-Fiドライバーが記録する情報的なイベントで、出ているだけなら対処は不要です。ゲームやDiscordが実際に切れているなら、6062の時刻を控えたうえで、WLANレポートでWi-Fiの切断を、ルーター宛てと外部宛てのPingで途切れる区間を確かめます。
WindowsのLSOを無効にする対処は、6062との対応が確認できておらず、第一手にはおすすめしません。無線区間が怪しいときは、メーカー提供のドライバー、省電力設定、周波数帯、ルーターの順に比べてください。


