PCゲームでコントローラーが2台認識される原因|Steam Input・DS4Windows・HidHideの二重入力を解決
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物理と仮想の両方が見えているのが二重入力の正体
コントローラーは1台しか繋いでいないのに、メニューで方向キーを1回押すと選択が2つ進む、1人用のはずが2Pが勝手に参加する。DualShock 4やDualSenseをPCで使っていると、こうした症状に当たることがあります。
多くの場合の原因は、実物のコントローラーと、ソフトが作った仮想コントローラーの両方をゲームが入力元として拾っていることです。DS4Windowsのような入力変換ソフトは、PlayStationコントローラーの入力を仮想Xboxコントローラーとしてゲームへ渡します。元の実物もゲームから見えたままだと、1回の操作が2系統の入力になります。
直す順番は、Steam InputとDS4Windowsのどちらか片方だけで動くか確かめる、それでも残るならHidHideで実物を隠す、の2段階です。いきなりドライバーを削除する必要はありません。メニューが2つ飛ぶだけならボタン割り当ての重複という別の原因もあるので、その見分け方も書きます。
目次
原因2台に見えてしまう3つの経路
ゲームが仮想コントローラーだけを使い、実物を無視していれば問題なく遊べます。困るのは、同じ操作が複数の経路からゲームへ届くときです。
症状症状から原因を絞り込む
症状によって疑う場所が変わります。メニューの2つ飛びは、二重認識のほかにキーリピートやボタン割り当ての重複でも起きます。
| 症状 | 疑う原因 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 2Pが勝手に参加する | 実物と仮想の2台をゲームが別プレイヤーとして認識 | DS4Windowsを終了して再起動 |
| ボタン表示がXboxとPlayStationで切り替わる | 種類の違う入力を交互に検出 | joy.cplで2台見えていないか確認 |
| メニューが2項目進む | 二重認識、またはボタン割り当ての重複 | Steam Inputを標準レイアウトに戻して比較 |
| 操作がまったく効かない | ゲームが実物を操作対象に選んだ | DS4Windowsの出力先と隠し設定を確認 |
確認joy.cplで認識状況を見る
最初に、Windowsが何台のコントローラーを認識しているか見ます。Windows+Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、joy.cplと入力してEnterを押すと、「ゲーム コントローラー」の一覧が開きます。
DualShock 4を繋いだままDS4Windowsを起動して、実物と仮想Xbox 360コントローラーの両方が出ていれば、仮想側が作られています。名前が似ていて判別しにくいときは、USBを抜いてどの行が消えるかを見てください。
2台出ていてもゲーム側が片方しか使っていなければ問題は起きません。逆にSteam Inputのエミュレートはjoy.cplに出ないことがあり、1台しか表示されないのに二重入力になる場合もあります。joy.cplは物理・仮想デバイスの数を確かめる道具として使い、結論は実際のゲームで出してください。
手順切り分けの順番
- DS4Windowsなどの入力変換ソフトを完全に終了する(タスクトレイに残っていないかも見る)
- Steam経由でゲームを起動し、Steam Inputだけで二重入力が消えるか確かめる
- 消えなければ、そのゲームのSteam Inputを無効にして比較する(ライブラリで右クリック、プロパティ、コントローラー)
- Steam Inputの標準ゲームパッドレイアウトに戻し、ボタン割り当ての重複でないか確かめる
- DS4Windowsが必要なゲームなら、HidHideで実物を隠す
手順2で直るなら、そのゲームではDS4Windowsを使う必要がありません。DualSenseやDualShock 4はSteam Input経由で多くのゲームに使え、ネイティブ対応ゲームならどちらも使わずに遊べることもあります。
PlayStationコントローラーに対応していないゲームは、Steam InputでXbox入力へ変換して動いていることがあります。無効にして反応しなくなったら元に戻してください。反応しない場合の直し方はSteam入力を無効にしても反応しない原因にまとめています。
対処HidHideで実物のコントローラーを隠す
HidHideはNefariusが開発している、入力デバイス向けのファイアウォールのようなドライバーです。許可したアプリだけに実物のコントローラーを見せ、ほかのアプリ(ゲーム)からは隠します。DS4Windowsには実物を読ませ、ゲームには仮想Xboxコントローラーだけを見せる構成にできます。仮想コントローラーを消すツールではありません。
公式のセットアップガイドに沿った流れは次のとおりです。
- 古いHidGuardianが入っていれば先に削除して再起動する。公式は「HidHideとHidGuardianを同じPCに共存させてはいけない」としている
- HidHideをインストールして再起動し、スタートメニューからHidHide Configuration Clientを開く
- 「Applications」タブで+を押し、DS4Windowsの実行ファイルを追加する(許可はファイルの場所に紐づくので、フォルダを移したら登録し直す)
- 「Devices」タブで、隠したい実物のコントローラーにチェックを入れる(赤い鍵が付く)
- 「Enable device hiding」にチェックを入れ、コントローラーを一度外して繋ぎ直す
- DS4Windowsを起動し直し、joy.cplで実物が消え、仮想Xboxコントローラーだけが残るか確かめる
ゲーム本体やSteamを許可すると、隠したはずの実物がゲームから再び見えて、対策の意味がなくなります。「Inverse application cloak」は通常オフのままです。オンにすると隠す対象が許可リストのアプリだけになり、HidHideが効いていないように見えます。
うまく動かないときは、まず「Enable device hiding」を一時的にオフにして挙動を比べます。DS4Windows自身にも実物が見えない場合は、Applicationsの登録漏れか、登録した実行ファイルの場所違いです。隠すデバイスを取り違えて仮想Xboxコントローラーまで隠していないかも確かめてください。ドライバーの強制削除は避け、設定を戻す方向で直します。
接続USBでは直るのにBluetoothで再発するとき
HidHideはコントローラーの種類ではなく、デバイス個別に隠します。同じコントローラーでもUSBとBluetoothでは別のデバイスとして並ぶため、公式ガイドも両方にチェックを入れるよう案内しています。USBだけ隠した状態でBluetoothに切り替えると、実物がまたゲームから見えます。接続方式を変えたら「Devices」を開き直して確認してください。
なお、公式ガイドにはXboxコントローラー(XInput)は隠してもデバイスが見え続けることがあるという注意書きがあります。HidHideで全ての入力経路を遮断できるとは考えず、効かなければ前節の切り分けに戻ります。
注意Steam以外のゲーム・他の変換ソフト・ViGEmBus
二重入力はSteamゲームに限りません。DS4WindowsはSteam専用ではないので、EpicやEA appから起動したゲームでも、仮想Xboxコントローラーと実物が並べば同じことが起きます。Steamを終了しても続くなら、DS4Windowsやゲーム固有の処理を疑います。Steamに非Steamゲームとして登録して起動している場合は、Steam Inputが絡みます。
DS4Windowsを止めても残るなら、reWASD、x360ce、XOutput、DualSenseXなどが自動起動していないか、「設定」の「アプリ」「スタートアップ」とタスクマネージャーで確かめてください。複数の変換ソフトが同時に動くと、経路がさらに増えます。同じ症状をSteam Controller側から整理したSteamでコントローラーが二重入力になる原因も参考になります。
ViGEmBusは仮想ゲームコントローラーを作るドライバーで、DS4Windowsの要件にも挙がっています。二重入力の原因は仮想コントローラーが作られること自体ではなく、実物も同時に見えることです。消すとDS4Windowsが仮想コントローラーを作れなくなるおそれがあります。NefariusはViGEmBusの開発・更新を終了したと公表していますが、既存のインストールには影響しないとしています。
DS4WindowsのschmaldeoフォークのGitHubリポジトリは、2026年3月5日付でアーカイブ(読み取り専用)になり、開発を終了する旨が書かれています。今使っている版が動いている限り急ぐ必要はありませんが、新規に導入するなら、この状況を踏まえてSteam Inputだけで済むかを先に確かめるのが安全です。
FAQよくある質問
joy.cplに2台出ていたら必ず異常ですか
いいえ。仮想コントローラーを作る構成なら2台出るのが普通で、ゲームが片方だけ使っていれば症状は出ません。
HidHideなしで直せますか
直ることが多いです。Steam Inputだけで動くならDS4Windowsを終了するだけで済み、ネイティブ対応のゲームなら両方不要です。HidHideは、DS4Windowsを使い続けたいときに実物を隠す手段です。
HidHideを入れたままで問題ありませんか
隠した実物は、許可していないアプリからも見えません。DS4Windowsを使わずにネイティブ対応ゲームで実物を使いたいときは、「Enable device hiding」をオフに戻す必要があります。
まとめまとめ|入力の経路を1本にすれば直る
コントローラーが2台認識される原因は、実物と仮想コントローラー、またはSteam InputとDS4Windowsの入力経路が重なっていることです。joy.cplで台数を見たうえで、DS4Windowsを止めてSteam Inputだけで動くかを先に確かめてください。DS4Windowsが必要なら、HidHideにDS4Windowsだけを許可して実物を隠します。joy.cplで1台しか出ていないのに2回反応するなら、ボタン割り当ての重複を疑います。


