ロジクールG PRO X CONTROLマウスパッドは買いか|G640・G740との違いと9,900円の中身、全方向ニットが効く人・効かない人
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G640・G740と同じ広さで、変わるのは表面のニットと6mmのフォーム
ロジクールGは2026年10月15日に、PROシリーズ初のゲーミングマウスパッド「PRO X CONTROL」(型番G-PMP-002)を発売します。ロジクールオンラインストアの価格は9,900円です。広さは460×400mmで、同社の定番G640(3,850円)や厚型のG740(4,620円)と同じです。
差額で手に入るのは、縦と横で滑りの重さが変わりにくいニットの表面、厚さ6mmのフォーム、表面の下に縫い込んだ縁の3つです。G640やG740に不満がない人が買い替える理由は薄く、縦に動かしたときと横に動かしたときの滑りの違いが気になる人、縁の段差やほつれが気になる人に向いています。
定番の布パッドでも、縦と横では滑りが1割ほど違います。その差を嫌う人には全方向ニットが効き、横に振った照準を止めるブレーキとして頼っている人には合わない可能性があります。ロジクールは縦横の差をどこまで抑えたかを数字で示していないため、買うかどうかは、この差を嫌うか頼るかで決まります。
目次
結論PRO X CONTROLを選ぶ人、見送ってよい人
- 今の布パッドで、縦に動かしたときだけ軽い・重いと感じる
- ローセンシで腕ごと振り、パッドの縁に腕が当たる
- 4〜6mmの厚いパッドに慣れていて、柔らかめの土台が好き
- 縁の段差やほつれのないパッドが欲しい
- 今使っているG640・G740に不満がない
- 横に振ったときの止まりやすさを頼りにエイムしている
- 厚さが欲しいだけ(G740やQcK Heavyで足りる)
- 押さえるとすぐ止まる、重いコントロールパッドを探している
画面の中央から左右へ、次に上下へ、同じ力でマウスを押し出します。縦のほうが軽く流れる、または重く引っかかると感じるなら、全方向ニットの違いを感じやすい側です。違いが分からない人は、差額を払う理由が厚さと縁だけになります。
スペックPRO X CONTROLとG640・G740のスペックの違い

3枚とも460×400mmで、マウスを動かせる広さは変わりません。違うのは厚さ、表面の生地、裏面の素材です。
| 項目 | PRO X CONTROL | G640 | G740 |
|---|---|---|---|
| 公式ストア価格 | 9,900円 | 3,850円 | 4,620円 |
| サイズ | 460×400mm | 460×400mm | 460×400mm |
| 厚さ | 6mm | 3mm | 5mm |
| 表面 | ニットクロス(全方向ニット) | クロス | クロス |
| 裏面 | SlimFlexフォーム | ラバー | ラバー |
| 発売 | 2026年10月15日 | 発売中 | 発売中 |
※価格はロジクールオンラインストアの2026年10月4日時点の表示(税込)。販路によっては公式ストアより安く出ているので、購入時は販売ページの価格を確認してください。
差額はG640に対して6,050円(約2.6倍)、G740に対して5,280円(約2.1倍)です。厚さはG740から1mm増えただけなので、スペック表だけを見ると割高に見えます。
重さはPRO X CONTROLが310g前後で、厚さが半分のG640(352g)より軽くなっています。G640とG740はラバーベースに布を貼った作りで、PRO X CONTROLはラバーベースではなくSlimFlexフォームを土台にしています。同じ広さの布パッドでも、土台から作りが違います。
差額G640との差額6,050円で変わるのは表面・フォーム・縁の3つ
G640・G740にない要素は次の3つです。
6mmという厚さ自体は高価なパッドだけのものではありません。SteelSeriesのQcK Heavy(Large)は450×400×6mmで、Amazon.co.jpではG640・G740と同じ価格帯で売られています。無印のQcKやQcK+(2mm)とは厚さが違う別のラインです。厚いパッドが欲しいだけなら、9,900円を払う必要はありません。
差額の中心は、G640・G740・QcK Heavyのどれにもない全方向ニットの表面です。
全方向ニット全方向ニットは、布パッドに約1割ある縦横の滑りの差を抑える
布のマウスパッドは、縦に動かしたときと横に動かしたときで滑りの重さが変わります。ロジクールは、織物は縦糸と横糸の向きによって方向ごとに抵抗が違う(非対称になる)と説明し、PRO X CONTROLのニットは生地の構造が均一なので方向による摩擦の差がならされるとしています。
コントロール系の布パッドは、この差が大きくなりやすい種類です。ロジクールGによると、コントロール系のパッドは目の粗い織り方で摩擦を増やしていて、その摩擦は主に横(X軸)方向で増えます。
マウスパッドを計測しているProSettings.netの数値で、定番パッドの縦横の差を並べると次のとおりです。数値が大きいほど、横に動かしたときと縦に動かしたときで滑りの重さが違います。
| パッド | 縦横の滑りの差 | 滑りの性格 |
|---|---|---|
| Ninja FX ZeroArtisan | 11.2% | コントロール寄り |
| G-SR-SE RougeZOWIE | 10.3% | コントロール寄り |
| Gigantus V2 ProRazer | 平均約6%(Razerの公称は最大5%) | 5種類から選ぶ |
| PRO X CONTROLロジクールG | 公表なし | 低DPI向けのバランス型(ロジクールの説明) |
※縦横の滑りの差と滑りの性格はProSettings.netの計測値・分類。PRO X CONTROLの行はロジクールの製品ページの説明です。
プロの使用者が最も多いArtisan Ninja FX Zeroでも、縦と横で1割ほど滑りが違います。約10%の縦横差は、ほぼすべての布パッドにある差です。RazerもGigantus V2 Proで縦横のばらつきを最大5%に抑えたことを売りにしていて、縦横の差はロジクールとRazerがそろって打ち出している項目です。
PRO X CONTROLが狙っているのは、この1割前後の差を小さくすることです。ただし、ロジクールは縦横の差を何%まで抑えたかも、止まり始めや動いている間の摩擦の値も公表していません。米国では先に販売が始まっていますが、縦横の差を計測したレビューは2026年10月4日時点でまだ出ていません。
エイム縦横の差が小さいと得をする人、損をする人
縦横の差は、少ないほど誰にとっても良いというものではありません。差が無いほうが客観的に優れているわけではなく、VALORANTやCS2では、フリックの助けになるとして差があるほうを好むプレイヤーもいます。縦横の差があると、横に振ったときに照準を目標の上に留めやすくなるためです。
FPSでは敵が横に動く場面が多く、横が少し重いパッドは、横に振った照準を目標の上で止めるブレーキになります。この感覚に慣れている人がPRO X CONTROLに移ると、横の止まり方が今までより軽く感じる可能性があります。
逆に得をするのは、縦の動きが多い人です。頭の高さへ照準を合わせ直す小さな上下の調整、リコイルを抑えるために下へ引く動き、斜めに振るフリックは、縦と横の重さが違うと方向によって手応えが変わります。縦横の差が小さければ、どの方向へ動かしても同じ力加減で止められます。
止まり方そのものも、極端に重い方向へ振った製品ではありません。ロジクールは、低DPIのゲーム向けに滑り・コントロール・感触のバランスを取ったパッドと説明しています。押さえるとすぐ止まる重いパッドを探しているなら、名前の「CONTROL」から想像するほど重くはないと考えておくのが安全です。
フォームと縁6mmのフォームと表面の下の縫い目

厚さはG640の3mm、G740の5mmより厚い6mmです。G740の5mmについて、ロジクールは机の表面を均一にしやすく、LANやトーナメントでプロが好む厚さだと説明しています。PRO X CONTROLはそこからさらに1mm厚く、天板の継ぎ目や細かな凹凸を拾いにくくなります。
クッション性のあるフォームは、マウスを押さえるとわずかに沈みます。押さえて止める癖がある人には止めやすさにつながり、押す力が日によって変わる人には滑りのばらつきにつながります。今3mmのG640を使っていて、柔らかい土台に慣れていない人は、最初は止まり方の違いに戸惑うかもしれません。
縁は、G640の通常版との違いがはっきりしている部分です。G640の通常版は縁が縫製されていません。PRO X CONTROLは縁を縫ってほつれや擦り切れを防いだうえで、縫い目を接触面より下に沈めています。ローセンシで腕ごと大きく振り、前腕がパッドの縁を行き来する人ほど、この違いを感じやすくなります。

比較他社と比較するといちばん近いのはGigantus V2 Pro
ロジクールの中だけで比べると9,900円は高く見えますが、他社の競技向けパッドと並べると見え方が変わります。
| パッド | サイズと価格 | 滑りと縦横の差 |
|---|---|---|
| PRO X CONTROLロジクールG | 460×400mm・6mm 9,900円 | 低DPI向けのバランス型 縦横の差を抑えるニット(数値は公表なし) |
| Gigantus V2 Pro LRazer | 500×480mm・4mm 8,980円から | 滑りを5種類から選ぶ 縦横のばらつきは公称最大5% |
| Ninja FX Zero XLArtisan | 490×420mm・4mm(MIDは3mm) 5,940円 | コントロール寄り、土台の硬さを3種類から選ぶ 縦横の差11.2%(ProSettings計測) |
| QcK Heavy LargeSteelSeries | 450×400mm・6mm Amazon.co.jpで価格を見る | コントロール寄り(ProSettingsの分類) 止まり始めの抵抗が大きい |
※価格は各社公式ストアの2026年10月4日時点の表示(税込)。Gigantus V2 ProはLサイズの最安。
いちばん近いのはRazer Gigantus V2 Proです。どちらも縦横の差を小さくすることを売りにしていて、価格差は920円です。違いは選び方で、Gigantus V2 Proは滑りを5種類から選び、それぞれに合わせたフォームを組み合わせます。PRO X CONTROLは表面を1種類に絞り、縦横の差を抑えることに集中しています。
滑りの好みがはっきりしているなら、自分で段階を選べるGigantus V2 Proのほうが合わせやすくなります。縦横の差を数字で確かめてから買いたい人にも、公称値のあるGigantus V2 Proを選ぶ理由があります。
プロ使用率1位のArtisan Ninja FX Zeroは、XLが5,940円です。PRO X CONTROLより4,000円近く安く、縦横の差は11.2%あります。横の止まりやすさを頼りにしている人には、こちらのほうが今の感覚を保ちやすいはずです。QcK Heavyは厚さ6mmが同じで価格はずっと安く、止まり始めの抵抗が大きいパッドです。ただし縁は縫製されていないので、縁の作りまで求めるならPRO X CONTROLになります。
9,900円は、ロジクールの中では飛び抜けて高い価格ですが、縦横の差まで気にする層向けのパッドとしては、Gigantus V2 Proと同じ価格帯に収まっています。G640の上位版というより、こうした競技向けの高価格帯にロジクールが加わった製品と考えるのが実態に近いでしょう。
背景G640があるのにPRO版を作った理由
G640は、今もプロの使用者が多いパッドです。ProSettings.netの2026年10月時点の集計では、プロ2,431人のうち118人(約4.9%)がG640を使っています。Artisan Ninja FX Zero(274人)、Razer Gigantus V2(169人)、SteelSeries QcK Heavy Black(137人)に次ぐ4番目の数です。
それでもロジクールがPRO版を作ったのは、選手たちが何年もPROシリーズのマウスパッドを求めてきたからだとしています。ロジクールによると、ProSettings.netに登録された選手の16%が、ロジクールGのいずれかのマウスパッドを使っています。開発には2年以上をかけ、数十人のプロへの聞き取りで機能と寸法を決め、開発開始から1年たった時点で設計をやり直して全方向ニットにたどり着きました。初期のテストでは、NAVIのCS2とVALORANTのチームが試作品の追加を頼み、ほかのPROシリーズ製品より多くの試作品の依頼が来たといいます。
どれもメーカー自身の説明で、第三者の計測ではありません。それでも、G740に「PRO」の名前を付けただけの製品ではなく、表面から作り直したパッドであることは読み取れます。同じ10月15日には、マウスのPRO X3 SUPERSTRIKEも発売されます。PRO X CONTROLの発表後も、G640とG740は公式ストアで販売が続いていて、G640の後継ではなくPROシリーズの1枚という位置づけです。
おすすめG640・G740からの買い替えは縦横の差が気になる人だけでよい
G640を使っていて不満がないなら、急いで買い替える必要はありません。G640は今も多くのプロが使っていて、ロジクール自身も低DPI向けに適度な摩擦を持たせたパッドとして売り続けています。縦に動かしたときの滑りの違いが気になる、縁のほつれが気になる、もっと厚い土台が欲しいのどれかに当てはまるなら、PRO X CONTROLに移る理由があります。
G740からの買い替えは、さらに慎重でかまいません。広さは同じで、厚さは5mmから6mmに変わるだけです。差額の5,280円で得るものは、ほぼ全方向ニットの表面と縁の作りに絞られます。縦横の差を感じていないなら、G740のままが合理的です。
これから初めてロジクールのパッドを買う人で、決めきれない場合は、発売後に縦横の差を測ったレビューが出るのを待っても遅くありません。G640やG740との違いを同じマウスで比べた計測が出れば、差額の意味ははっきりします。


※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
FAQよくある質問
まとめまとめ|差額は縦横の差を気にするかどうかで決める
PRO X CONTROLは、G640・G740と同じ460×400mmで、G640との差額6,050円で手に入るのは全方向ニットの表面、6mmのフォーム、表面の下に縫い込んだ縁です。厚さだけならG740やQcK Heavyで足り、6mmだから高いわけではありません。
買うかどうかは、縦と横の滑りの違いを気にするかどうかで決まります。縦の調整や斜めのフリックで手応えが変わるのが気になる人には意味があり、横の止まりやすさを頼りにしている人には合わない可能性があります。迷う人は、発売後に縦横の差を測ったレビューが出るのを待つのも手です。
PRO X CONTROLはG640の後継ではなく、縦横の滑りの差まで気にする人に向けたロジクールの高価格帯パッドです。今のパッドで縦と横の滑りの違いが気になるなら選ぶ理由があり、気にならないならG640・G740のままで十分です。
出典 PRO X CONTROLの仕様・価格・発売日はロジクール プレスリリース(2026年9月24日)とロジクールG公式ストア PRO X CONTROL、G640・G740の仕様と価格はロジクールG公式ストア G640とロジクールG公式ストア G740、開発の経緯はLogitech G「PRO X CONTROL: Inside the Surface of Champions」、プロの使用者数とG640の縁の作りはProSettings.net Best Gaming Mousepad(2026年10月)、縦横の滑りの差はProSettings.net Artisan Zero Review・ZOWIE G-SR-SE Rouge Review・Razer Gigantus V2 Pro Review、QcK Heavyの縁と滑りの分類はProSettings.net SteelSeries QcK Heavy Review、Gigantus V2 Proの公称値と価格はRazer公式 Gigantus V2 Pro、Ninja FX Zeroの価格とサイズはARTISAN公式ストア NINJA FX ゼロより。







