HYTE Y50 RGBは買いか|Y70・Y60との違い、RTX 5090と360mm簡易水冷の注意点を公式仕様で検証【2026年】
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Y60より大きく、Y70より約1.9万円安い。代わりに縦置きGPUを捨てたYシリーズ
HYTE(ハイト)は、フロントからサイドまでガラスでつながる「パノラマケース」で知られる米国のPCケースブランドです。その新型「Y50 RGB」が2026年9月26日に国内発売され、代理店リンクスインターナショナルの直販価格は19,980円になりました。
名前だけ見ると「Y60より小さい廉価版」に見えますが、外形寸法から計算した容量はY50のほうがY60より約5%大きくなっています。変わったのは大きさではなく設計の方向で、Y60・Y70の象徴だったGPUの縦置きをやめ、一般的な水平7スロットに戻しています。
そのため「Y70より安いから」だけで選ぶと、RTX 5090の大型モデルやトップに付ける厚型の簡易水冷で行き詰まります。3機種の公式仕様を並べ、RTX 5090の実寸と360mm簡易水冷の寸法まで当てはめて、どの構成ならY50で困らないかを整理します。
出典(確認日2026年9月27日):リンクスインターナショナル Y50 RGB製品ページ、同社のY60・Y70製品ページ、HYTE公式ストアの仕様表にもとづきます。
GPUを縦置きしないなら、Y50はY60・Y70より安く、しかもファンを買い足さずに組めるケースです。ただしGPU長の上限360mmはRTX 5090の大型モデルとほぼ同じ長さで、トップのラジエーター厚も46mmまでです。RTX 5090の357〜360mm級を載せる人、GPUを縦置きしたい人はY70を選んだほうが確実です。
目次
結論Y50で足りる人とY70を選ぶべき人
- GPUを縦置きせず、普通に水平で挿したい
- GPUの長さが350mm以下に収まる(RTX 5090 Founders Editionは304mm)
- ASUS BTFなど背面コネクタ型マザーボードで配線を隠したい
- ケースファンを別途買わずに3面ガラスのPCを組みたい
- RTX 5090の357〜360mm級オリジナルモデルを使う
- GPUを縦置きして正面から見せたい
- 厚型の360mm簡易水冷をトップに付けたい
- CPUクーラーの全高が160mmを超える大型空冷を使う
発売HYTE Y50 RGBの国内発売日と価格
Y50 RGBの国内発売日は2026年9月26日で、リンクスインターナショナルの直販サイト「リンクスダイレクト」では全色19,980円(税込)です。同社の楽天市場店では20,163円で販売されています。米国での希望小売価格は99.99ドルです。
カラーは5色です。海外名で呼ばれることも多いので、国内の色名と対応させておきます。
- Pitch Black(ブラック、ファンは黒)
- Snow White(ホワイト、ファンは白)
- Black Cherry(ブラック/レッド、ファンは黒)
- Strawberry Milk(ピンク、ファンは白)
- Taro Milk(パープル、ファンは白)

標準ファンはサイドの「HYTE FE12RTR」(120mm×3基を一体化した360mmリバースブレードファン)と、リアの「FE12RS」(120mm)です。どちらも約200〜1500RPMのPWM制御とアドレッサブル3ピンのARGBに対応し、ブレードごとに8個のLEDを備えています。
ファンは合計9基まで載せられます。内訳はトップ120mm×3(または140mm×2)、サイド120mm×3、ボトム120mm×2(最大32mm厚)、リア120mm×1です。フロントI/Oはケース下側の角に集約され、USB 3.2 Gen 2 Type-C×1、USB 3.2 Gen 1 Type-A×2、オーディオ端子を備えています。
比較Y50・Y60・Y70のスペック比較
3機種とも国内代理店はリンクスインターナショナルです。同社の製品ページの値で並べます。
| 項目 | Y50 RGB | Y60 | Y70 |
|---|---|---|---|
| 外形から計算した容量 | 約62.8L | 約60.0L | 約70.7L |
| 本体サイズ(D×W×H) | 473×288×461mm | 456×285×462mm | 470×320×470mm |
| 重量 | 約9.55kg | 約9.6kg | 約10.5kg |
| GPUの向き | 水平(7スロット) | 垂直(ライザー付属) | 垂直(ライザー付属) |
| GPU最大長 | 360mm(幅170mm) | 375mm(厚さ75mm) | 422mm(厚さ105mm) |
| CPUクーラー高 | 160mm | 160mm | 180mm |
| 電源の長さ | 250mm(背面コネクタ時225mm) | 235mm | 235mm |
| 標準ファン | RGB 4基相当 | 3基 | なし |
| 最大ファン数 | 9基 | 8基 | 10基 |
| トップのラジエーター | 長さ410mm・厚さ46mm | 360mm・厚さ28mm | 360mm・厚さ68mm |
| サイドのラジエーター | 長さ410mm・厚さ83mm | 280mm・厚さ150mm | 360mm・厚さ125mm |
| ダストフィルター | ボトム | サイド・トップ・ボトム | サイド・トップ・ボトム |
| 背面コネクタ型マザー | 対応 | 記載なし | 記載なし |
| 国内保証 | 3年 | 3年 | 3年 |
※ラジエーターの値は搭載できる上限です。容量は外形寸法(D×W×H)を掛け合わせた値です。HYTEはY50の容量を63.8Lと公表しています。Y60・Y70の水平スロットはロープロファイル専用で、通常サイズのGPUは付属ライザーで垂直スロットに載せます。
表を見ると、Y50は「Y70を少しずつ削ったモデル」ではないことが分かります。GPU長・CPUクーラー高・トップのラジエーター厚ではY70に負けますが、標準ファンと電源の長さ、背面コネクタ対応ではY50のほうが上です。
容量Y50は「小さいY60」ではない
外形寸法で比べると、Y50は奥行きがY60より17mm長く、幅は3mm広く、高さは1mm低いだけです。掛け合わせた容量は約62.8Lで、Y60の約60.0Lより約5%大きくなります。HYTEの公称値(63.8L)で比べれば差はさらに開きます。
設置面積(奥行き×幅)で見ると、Y50はY60より約5%広く、Y70より約9%狭い位置づけです。机の上に置いたときの印象はY60とほぼ同じで、Y70ほどの幅(320mm)はありません。
型番の数字はサイズの順番ではなく、価格帯の順番と考えたほうが実態に合います。
GPU縦置きをやめたことで大型GPUとの相性が変わった
Y60とY70の水平スロットはロープロファイル専用なので、通常のGPUは付属のPCIe 4.0ライザーケーブルで縦置きするしかありません。Y50は逆にライザーに対応しておらず、GPUはマザーボードに直接挿す水平搭載だけになります。
この違いが大きく出るのがGPUの厚さです。縦置きのY60はGPUの厚さを最大75mm、冷却のためには60mm以内を推奨しています。ところがRTX 5090の大型モデルは75〜76mmあり、Y60の推奨を大きく超えます。MSI RTX 5090 SUPRIM SOCの76mmは、Y60の最大値75mmも1mm超えます。
縦置きではGPUのファンがサイドガラスに向き合うため、厚いカードほど吸気の隙間が狭くなります。水平搭載のY50ではファンが下を向くので、7スロットの範囲なら厚さは仕様上の制限項目になっていません。制限になるのは長さと幅です。4スロット級のカードでボトムにファンを増設する場合は、カード下面とファンの距離も確かめてください。
縦置きには、ライザーの品質やPCIe 5.0 GPUとの相性という別の問題もあります。詳しくはグラボの縦置きのデメリットとPCIe 5.0ライザーの実態で解説しています。
RTX 5090RTX 5090は入るが大型モデルは残り0〜2.4mm
Y50のGPU長の上限は360mm、幅(高さ方向)の上限は170mmです。RTX 5090の代表的なモデルを、各メーカーの公称寸法で当てはめました。
| モデル | 長さ | 幅×厚さ | Y50で残る長さ |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 Founders Edition | 304mm | 137mm×2スロット | 56mm |
| ASUS ROG Astral RTX 5090 OC | 357.6mm | 149.3mm×76mm | 2.4mm |
| MSI RTX 5090 SUPRIM SOC | 359mm | 150mm×76mm | 1mm |
| GIGABYTE AORUS RTX 5090 MASTER ICE | 360mm | 150mm×75mm | 0mm |
※寸法はNVIDIA・ASUS・MSI・GIGABYTEの製品仕様ページの値です。「残る長さ」はY50の公称上限360mmから差し引いた計算値で、実機で装着を確かめた結果ではありません。
数字の上では4モデルとも入ります。ただし上限ちょうどの360mmは、ケースの公差やフロント側の配線次第で入らないことがある長さです。357〜360mm級のカードは「入る可能性が高いが余白はない」と考えてください。
幅方向にも注意が要ります。150mm幅のカードなら上限まで20mm残りますが、多くのモデルでは16ピン補助電源コネクタがカードの上辺から垂直に出ています。コネクタの直後でケーブルを急に曲げると接触不良や発熱の原因になるため、この20mmでケーブルを無理なく逃がせるかは、電源ケーブルの形状やL字アダプターの有無で変わります。
RTX 5090・5080・5070 Tiでケースを選ぶときの長さ・スロット数・エアフローの考え方は、RTX 5090・5080・5070 Ti用PCケース完全ガイドにまとめています。
価格差Y70・Y60との価格差で何が変わるのか
同じ販売店で比べるため、リンクスインターナショナルの楽天市場店の価格(2026年9月27日確認)を並べます。
- Y50 RGB:20,163円(全5色)
- Y60:33,777円(Y50より13,614円高い)
- Y70 レッド:38,853円(Y50より18,690円高い)
Y70との約1.9万円の差で得られるのは、422mmまでのGPUを縦置きできるスペースと付属ライザー、180mmまでのCPUクーラー、トップに厚さ68mmまでのラジエーター、そしてサイド・トップ・ボトムの3か所のダストフィルターです。
一方でY70には標準ファンが1基もありません。Y50と同じようにサイド3基・リア1基のRGBファンをそろえると、その分の費用がY70側に上乗せされます。縦置きをしない前提なら、実際の差額は表示価格以上に開きます。
Y60はもっと割高に見えます。Y50より1.3万円以上高いのに、容量は小さく、GPUは縦置き専用で、トップのラジエーター厚も28mmまでです。Y60を選ぶ理由は「GPUを縦置きして正面から見せたい」と「サイドに150mm厚まで載る280mmラジエーター」の2つにほぼ絞られます。
他社比較価格帯の近い他社ガラスケースとY50の違い
Y50と同じく、ガラス越しに内部を見せるデュアルチャンバー型のケースは他社にもあります。Y50が負けるのはGPU長で、勝つのは背面コネクタ対応と標準ファンの多さです。各社の製品ページの値で並べます。
| ケース | GPU最大長 | CPUクーラー高 | 標準ファン | 最大ラジエーター |
|---|---|---|---|---|
| HYTE Y50 RGB | 360mm | 160mm | RGB 4基相当 | トップ・サイド360mm |
| Thermaltake Arcus 380 TG ARGB | 430mm | 160mm | ARGB 5基 | トップ360mm(サイド非対応) |
| NZXT H6 Flow RGB | 365mm | 163mm | RGB 3基 | トップ360mm |
| CORSAIR 3500X ARGB | 425mm | 170mm | ARGB 3基 | トップ・サイド360mm |
| NZXT H9 Flow(2025) | 459mm | 165mm | 4基(RGBなし) | トップ・フロント420mm |
※H9 Flow(2025)のGPU最大長459mmは、フロントに厚さ56mm未満のファンを付けた場合の値です。フロントに420mm簡易水冷を付けると410mmになります。
- GPU長を最優先するなら:Arcus 380・3500X ARGB・H9 Flow(2025)はいずれも420mmを超えます。長さ360mm級のRTX 5090でも余裕があり、カードを選ぶ段階で寸法を気にせずに済みます。
- 背面コネクタ型マザーボードで組むなら:Y50とArcus 380が対応します。Arcus 380は標準ファンが5基でGPUも430mmまで入りますが、サイドにラジエーターは付けられません。
- ケースを小さくまとめたいなら:H6 Flow RGBはGPU 365mmとY50並みの余裕で、奥行き・高さともにY50より小さい設計です。
- 420mm簡易水冷を使いたいなら:比較した中で対応するのはH9 Flow(2025)だけです。
Y50を選ぶ理由が残るのは、GPUが360mmに収まり、背面コネクタ対応とサイドの360mmラジエーターの両方を使いたい場合です。Arcus 380とその下位モデルの違いはArcus 190/290と280/380の比較で確認できます。

※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
水冷「410mmラジエーター対応」は410mm規格の水冷ではない
Y50の仕様表には、トップとサイドに「410mm」のラジエーターが載ると書かれています。これは簡易水冷の呼び方(240mm・280mm・360mm)ではなく、ケースに収まるラジエーター本体の実寸の上限です。
たとえば360mmクラスのARCTIC Liquid Freezer III Pro 360は、ラジエーター本体が398×120×38mmあります。ファン3基分の「360mm」より約40mm長い製品もあるため、HYTEは実寸で上限を示しています。呼び方が360mmの簡易水冷なら、長さの面ではまず問題になりません。
ラジエーターのサイズ選び自体に迷っているなら、240mm・280mm・360mmの比較でCPU別の目安を確認できます。
注意点厚型の360mm簡易水冷はトップよりサイドが安全
長さより気にするべきなのは厚さです。Y50のトップは46mm厚まで、サイドは83mm厚までです。Y70のトップは68mm厚まで載るので、ここは価格差がはっきり出る部分です。
一般的な27mm厚のラジエーターなら、トップの46mmに対して十分な余裕があります。問題はLiquid Freezer III Pro 360のような38mm厚の製品です。ラジエーター単体なら46mmに収まりますが、ARCTICはファンを含めて63mmの取り付けスペースを求めています。
HYTEの「46mm厚」がファン込みの値なのか、ラジエーター単体の値なのかは、仕様表からは読み取れません。38mm厚クラスの厚型簡易水冷を使うなら、トップで何とかするより、ファン込み63mmでも20mm残るサイド(83mm)を最初から候補にしたほうが確実です。
ただしサイドには標準の360mmファンが付いています。サイドにラジエーターを付けるなら、付属の360mmファンをラジエーター用に使い回すのか、外して別のファンを使うのかまで決めてから部品を買ってください。
- 27mm厚の一般的な360mm簡易水冷なら、トップでもサイドでも寸法上は問題なし
- 38mm厚クラスの厚型簡易水冷は、サイドを第一候補にする
- トップにもサイドにも厚いラジエーターを付けるカスタム水冷なら、Y70のほうが余裕がある
ファン360mm一体型リバースファンの利点と制約
サイドの360mmファンは、120mmファン3基を1つのフレームにまとめたリバースブレード仕様です。リバースブレードは羽根の向きを逆にしたファンで、吸気に使っても羽根の表側がケース内側を向くため、ガラス越しに支柱やフレームの裏側が見えにくくなります。
一体型なので配線も1系統で済み、3基を個別につなぐより裏配線が片付きます。その代わり3基を切り離すことはできず、「1基だけ別の場所へ移す」「2基だけ使う」といった使い方はできません。
もう1つの注意点が防塵です。Y50のダストフィルターはボトムだけで、Y60・Y70のようにサイドとトップには付いていません。サイド吸気のまま使い続けるなら、ファンやメッシュ部分を定期的に掃除する前提で考えておきましょう。
配線背面コネクタ対応はY50だけの強み
Y50は、ASUS BTF・GIGABYTE STEALTH・MSI Project ZEROの3種類の背面コネクタ型マザーボードに公式対応しています。背面コネクタ型は、24ピン電源やUSB・ファンのケーブルをマザーボードの裏側に挿す設計で、表側からケーブルがほぼ見えなくなります。

3面ガラスのケースは配線がそのまま見えるので、背面コネクタとの組み合わせは効果が大きくなります。電源とストレージを裏側の部屋に隠すデュアルチャンバー構造と合わせれば、表に見えるのはGPUとCPUクーラー、水冷のチューブくらいになります。
ただし背面コネクタ型マザーボードを使うと、載せられる電源の長さが250mmから225mmに縮みます。大容量の電源ほど奥行きが長くなりやすいので、電源の奥行きも合わせて確認してください。
保証国内正規品の保証は3年
HYTEの米国公式ストアではY50の保証期間を4年としていますが、国内正規品の保証はリンクスインターナショナルが定める3年です。海外のレビューや公式ストアの「4 Years」を見て、国内でも4年だと思い込まないようにしてください。
購入HYTE Y50 RGBを買うなら
リンクスインターナショナルの楽天市場店は代理店の直営店で、国内正規品の3年保証が付きます。下のブラック・ホワイトのほか、ピンク・パープル・ブラック/レッドも同じ店舗で購入できます。
FAQよくある質問
まとめまとめ|縦置きしないならY50がYシリーズでいちばん買いやすい
Y50 RGBは、Y60・Y70から縦置きGPUとライザーを外し、その分を標準のRGBファン4基相当と背面コネクタ対応に回したケースです。容量はY60より大きく、価格はY60より約1.4万円、Y70より約1.9万円安くなっています。
RTX 5070 Ti・5080クラスや、RTX 5090でも長さ350mm以下のモデルを水平に挿す構成なら、Y50で困る場面はほとんどありません。RTX 5090の357〜360mm級、トップへの厚型簡易水冷、縦置きのどれか1つでも譲れないなら、Y70を選んでください。
GPUを縦置きせず長さ350mm以下に収まるなら、Y50 RGBはファンの買い足しも要らない、Yシリーズでいちばん安く組めるケースです。RTX 5090の大型モデル・厚型簡易水冷のトップ搭載・縦置きのどれかが必要ならY70を選んでください。
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出典:リンクスインターナショナル HYTE Y50 RGB・HYTE Y60・HYTE Y70・リンクスダイレクト Y50 RGB・HYTE Y50 公式ストア・ThinkComputers.org・NVIDIA RTX 5090・MSI RTX 5090 SUPRIM SOC・ASUS ROG Astral RTX 5090・ARCTIC Liquid Freezer III Pro 360





