ROG CRONOX ARGBは買いか|105,980円・10月9日発売、ファン14基対応ピラーレスの追加費用と設置条件
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
105,980円・ファン14基対応の追加費用と設置条件
出典:ASUS JAPAN株式会社プレスリリース(PR TIMES、2026年10月8日)、ASUS ROG公式「ROG Cronox ARGB」仕様ページ、同製品ページ(2026年10月8日時点)
ケースに10万円を出す価値があるのか。ROG CRONOX ARGBを前に、まず引っかかるのはここだと思います。同じピラーレスでも、ASUSのPRIME AP304 TG ARGBは市場想定価格26,480円、NZXTのH6 RGB+は3万円台で、その約3〜4倍の値札になります。
結論は、LCPブレードの30mm厚ファンで2基の360mmラジエーターまで組み込める拡張性と、角度を変えられる9.2インチ液晶を、自分のPCで使い切れる人向けのケースです。大型GPUを積んで見せたいだけなら、対応GPU長が420mmの2万円台のモデルのほうが条件では上回ります。
もうひとつの注意点は、ファンの数です。「ファン14基対応」の表記は上限の話で、標準で付くのは4基です。追加は専用ハブが前提で、14基まで増やすと本体と合わせて17万円台になります。設置面でも奥行619mmは多くのデスクに収まらないため、買う前にそこから確認してください。
目次
要点ROG CRONOX ARGBはどんなケースか
曲面強化ガラスとアルミフレームのピラーレス型フルタワーで、E-ATXまで対応します。9.2インチIPS液晶と、ROG Eurux GR120 ARGBファン4基が標準で付きます。ブラックとホワイトの2色で、価格は色を問わず同じ想定売価です。

ファン、液晶、曲面ガラスといった見た目の要素に目が行きがちですが、実際に差がつくのは中身の拡張性です。上面と側面にそれぞれ最大360mmのラジエーターを載せられるため、CPUとGPUを両方水冷にするカスタムループに近い構成まで組めます。同じASUSの2万円台のモデル(PRIME AP304 TG)は360mmラジエーターに対応しますが、CRONOXは上面と側面で最大2基の360mmを載せられます。
型番は、ブラックが「ROG CRONOX GR801 CURVE TG SCREEN ARGB BLACK」、ホワイトが「ROG CRONOX GR801 CURVE TG SCREEN ARGB WHITE」です。ショップの検索や在庫確認では、この型番が手がかりになります。


仕様一覧ROG CRONOX ARGBの主要スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| ケースタイプ | フルタワー(ピラーレス構造・曲面強化ガラス) |
| 対応マザーボード | E-ATX(12×10.9インチまで)、ATX、Micro-ATX、Mini-ITX、背面コネクターマザーボード |
| 本体サイズ | 幅248.3×奥行618.7×高さ583.9mm |
| 対応グラフィックボード | 最大400mm(縦置き時は厚さ115mmまで) |
| 対応CPUクーラー | 全高最大180mm |
| 対応電源 | ATX、奥行き最大200mm |
| 拡張スロット | 8(縦置き用の追加スロット2) |
| 標準ファン | ROG Eurux GR120 ARGB×4(側面リバース3基・背面1基) |
| 最大ファン数 | 120mm×14基(上面4・側面4・底面4・背面2) |
| 対応ラジエーター | 上面・側面は120/240/360mm、背面は120mm(360mmは最大2基) |
| ストレージ | 3.5インチ×1+2.5インチ×2、または2.5インチ×4 |
| フロントI/O | USB 20Gbps Type-C×2(最大60W給電)、USB 5Gbps Type-A×4、オーディオ入出力、電源・リセットボタン、ライティング/ファン制御ボタン |
| 液晶 | 9.2インチIPS、1920×462、60Hz、輝度400nits |
| 配線スペース | 最大40mm |
| 発売日・価格 | 2026年10月9日/市場想定売価 税込105,980円 |
※ASUS JAPANのプレスリリースと、ASUS ROG公式の仕様ページ(2026年10月8日時点)にもとづきます。公式の仕様ページには重量の記載がありません。
ファン「14基対応」の実質価格は、追加で約6.6万円
標準で付くのは「ROG Eurux GR120 ARGB」4基だけです。側面の吸気用はリバースブレードで回転数2200rpm・風量70CFM・静圧3.0mmH₂O・騒音32dB(A)、背面の排気用は2600rpm・85CFM・4.5mmH₂O・33dB(A)という仕様です。
ファンを増やすときの費用は、同時発売のEurux単体の想定売価(単品6,480円、3個パック19,980円)で計算できます。3個パックはシングル3個分(19,440円)より540円高く、その差額は3個パックにだけ付く専用ハブの分と考えられます。
| 構成 | 追加するファン | 追加費用 | ケース込みの合計 |
|---|---|---|---|
| 標準のまま(4基) | なし | 0円 | 105,980円 |
| 8基 | 3個パック1+単品1 | 26,460円 | 132,440円 |
| 14基 | 3個パック3+単品1 | 66,420円 | 172,400円 |
※Eurux GR120 ARGBの市場想定売価(税込)で計算した値です。単品だけで増やした場合は8基が25,920円、14基が64,800円ですが、ファンはハブなしでは動作しません。
見落としやすいのは、このハブです。ASUS JAPANのプレスリリースには「ROG Euruxファンはハブなしでは動作しません」とあり、ハブは3個パックに付くと書かれています。標準の4基がどのように接続されるかは、確認した公式資料に書かれていません。増設を前提に買うなら、購入前に販売店か公式サポートで、本体にハブが付くかを確かめてください。
14基という数字も、全部を置き換える前提の上限です。上面や側面に360mmラジエーターを2基載せると、その位置には120mmファンを単体で置けず、ラジエーターに付けるファンの数で数えることになります。実際には、10基前後をどう割り振るかが現実的な使い方です。
設置性奥行619mm・GPU400mmの条件と、他のピラーレスとの比較
本体サイズは幅248.3×奥行618.7×高さ583.9mmです。幅は一般的なミドルタワーと同程度ですが、奥行が約62cmあります。デスクの奥行が60cm前後の場合、天板に載せると手前に出るか、モニターの位置が動くことになります。足元に置く運用なら問題になりにくい寸法です。
対応GPU長は最大400mmです。ROGは製品記事で、RTX 5090のような大型カードが入ると案内しています。一方で、同じ価格帯の下位には最大420mmに対応するピラーレスがあり、長さの条件だけを見るとCRONOXが勝っているわけではありません。
| 項目 | ROG CRONOX ARGB | PRIME AP304 TG ARGB | A32 PLUS V2 | 2800X RS-R ARGB |
|---|---|---|---|---|
| 発売時の国内価格 | 105,980円(想定) | 26,480円(想定) | 21,980円(想定) | 13,980円 |
| 対応マザーボード | E-ATXまで | ATXまで | ATXまで | Micro-ATXまで |
| 対応GPU長 | 400mm | 420mm | 420mm | 410mm |
| 標準ファン | 4基 | 4基 | 4基 | 3基 |
| 本体サイズ(幅×奥行×高さ) | 248×619×584mm | 240×450×535mm | 285×435×390mm | 232×436×447mm |
| 液晶 | 9.2インチ | なし | なし | なし |
※各製品の発売時点の価格・公式仕様です。想定は市場想定売価で、現在の価格は販売店で確認してください。各製品の詳細は、AP304 TGの発売記事、A32 PLUS V2の解説、2800X RS-R ARGBの解説にまとめています。
比べると、CRONOXの強みは価格を除いたところ、つまりE-ATX対応、液晶、2基の360mmラジエーター、14基のファンマウントに集中しています。大型カードの収まりや標準ファンの数では、2万円台のモデルとほぼ変わりません。この差額を何に払うのか、が判断の中心になります。
液晶9.2インチ液晶でできること
前面下部の液晶は1920×462で、60Hz対応のIPSパネルです。ヒンジで角度を変えられるので、デスクの上でも足元でも、見やすい向きに調整できます。専用のダッシュボードでCPUとGPUの温度、メモリ使用量、ケースファンの状態などを表示でき、電源オフ時には時計を出し続ける機能もあります。
ここで押さえておきたいのは、この液晶がPCの状態を見せる表示用で、ゲームをするための画面ではない点です。ASUSが挙げる用途は、システム情報、オリジナル画像、通知、時計の表示です。温度の確認だけなら無料の監視ソフトでも足ります。液晶に価値を感じるかどうかは好みの問題です。
冷却冷却性能は、実測が出てから判断したい
ASUSは、特許取得の回転式サイドファンブラケットで、GPUなどの発熱部品に風を直接当てられると説明しています。ファンも、厚みを持たせた30mm設計と強化液晶ポリマー(LCP)ブレードで強いエアフローを狙った仕様だとASUSは説明しています。ただ、2026年10月8日時点で、第三者がCPU・GPUの温度を計測したレビューは、探した範囲では見つかりませんでした。
ピラーレスケースは、強化ガラスで側面が覆われる分、吸気の取り方が冷却を左右します。このケースも、側面ファンの向きとブラケットの角度で結果が変わる構造のため、メーカーの説明だけで「よく冷える」とは言えません。冷却を最優先にする人は、実測レビューが出るまで待つ判断も有効です。
判断基準買うべき人・見送る人
- E-ATXマザーボードを使う、または予定している人
- 上面と側面に360mmラジエーターを載せる水冷構成を組みたい人
- 液晶でPCの状態を表示したい、ROGのデザインで統一したい人
- 奥行62cm級の置き場所を確保できる人
- ATXまでで十分で、価格を抑えたい人(AP304 TG ARGBは26,480円)
- デスクの上に置きたい人(奥行619mmは収まりにくい)
- 対応GPU長420mmが必要な人
- 冷却性能を実測で確かめてから買いたい人
迷ったときは、E-ATXと2基の360mmラジエーターのどちらかが必要かで決めるとわかりやすいです。どちらも使わないなら、差額はほぼ液晶とデザインに払うことになります。その価値があると感じるなら買い、そう感じないなら、同じASUSのA32 PLUS V2やAP304 TG ARGBで十分です。ROGブランドのPCケースの中では、129,800円のオープンフレームケースROG GR20 Edition 20がより高額な選択肢になります。
購入ROG CRONOXの販売ページ
Amazon.co.jpには、ブラックとホワイトエディションの2つの販売ページがあります。価格と在庫は変動するため、リンク先で確認してください。
関連製品同じピラーレスで比べたい2製品
価格を安く抑えたい人や、E-ATXと2基の360mmラジエーターが要らない人は、同じピラーレスの次の2製品と比べてから決めると失敗しにくいです。どちらもATXまでのマザーボードで組むケースです。
疑問解消ROG CRONOX ARGBでよくある質問
まとめまとめ|E-ATXか2基の360mm水冷を使うなら、それ以外は2万円台で足りる
ROG CRONOX ARGBは、E-ATX対応、2基の360mmラジエーター、14基のファンマウント、9.2インチ液晶をそろえた、ピラーレスの最上位クラスのケースです。一方で、標準ファンは4基で、増設には約6.6万円の追加費用がかかります。奥行619mmの置き場所も、先に確認が必要です。
対応GPU長は400mmで、2万円台のピラーレスの420mmを下回ります。冷却性能を計測した第三者のレビューも出ていないため、価格に見合うかを見極めるには、実測が揃ってから判断しても遅くありません。
E-ATXや2基の360mm水冷を使う人、ROGの液晶付きで揃えたい人は検討する価値があります。ATXまでで足りるなら、同じASUSのAP304 TG ARGBやA32 PLUS V2が実用面では近く、価格は4分の1以下です。








