VALORANT PC版 必要スペックとおすすめ構成|144fps・240fps・360fps別 CPUガイド【2026年版】

VALORANT PC版 必要スペックとおすすめ構成|144fps・240fps・360fps別 CPUガイド【2026年版】

VALORANTはGPU性能よりもCPUのシングルスレッド性能がfpsを決めるゲームです。公式の最低スペック(GT 730 / i3-4150)は「辛うじて起動できる」下限であり、競技プレイでの144fps・240fps・360fpsを狙うには全く別次元の構成が必要です。さらに、アンチチートシステム「Vanguard」はTPM 2.0とセキュアブートを必須とするため、2017年以前に製造された古いPCではゲームが起動しないケースがあります。この記事では公式スペックの読み解き方から、競技帯別のCPU・GPU選びと設定最適化まで解説します。

目次

公式の必要スペックを確認する

Riot Gamesの公式スペックは3段階です。最低は「動くか動かないかの下限」、推奨は高設定でのプレイ想定、競技向けは144fps以上の高fpsゲームプレイを想定した基準です。

項目最低スペック
(起動下限)
推奨スペック
(高設定 60fps)
競技向け高fps
(144fps以上)
GPUNVIDIA GT 730
(VRAM 1GB)
GTX 1080
RX 480
(VRAM 4GB+)
RTX 2060 SUPER
RX 5700 XT
(VRAM 8GB)
CPUIntel Core i3-4150
(2コア/4スレッド)
Core i5-4460
Ryzen 5 1400
(4コア以上)
Core i7-4770
Ryzen 7 2700X
(8コア推奨)
メモリ4GB8GB16GB
ストレージHDD可
(75GB以上)
SSD推奨
(75GB以上)
SSD必須
(NVMe推奨)
OSWindows 10/11 64bit
(TPM 2.0必須)
Windows 10/11 64bit
(TPM 2.0必須)
Windows 11 64bit
(TPM 2.0・セキュアブート)

公式の最低スペック(GT 730 / i3-4150)は「30fps程度で起動できる」基準に過ぎません。競技プレイでは144fps以上が実質的な最低ラインで、プロシーンや上位ランク帯では240〜360fps環境が当たり前になっています。「推奨スペック(GTX 1080)」でも競技水準には届かないことを前提に構成を選ぶ必要があります。

GPU別フレームレート目安(競技設定)

以下は競技設定(テクスチャ品質Medium・その他Low・MSAA無効)・フルHDでの推定フレームレートです。VALORANTはGPU負荷が極めて低いため、中位以上のGPUではCPU性能が上限を決めます。

VALORANT — RECOMMENDED SPECS

競技fps帯別 おすすめGPU早見表

144fps帯 / フルHDGTX 1660 SUPER競技設定で190fps前後・十分な余裕
240fps帯 / フルHDRTX 3060競技設定で265fps前後
360fps帯 / フルHDRTX 4060以上CPU性能が上限を決める帯域
CPU(360fps+)Ryzen 7 7800X3Dシングルスレッド最強クラス
CPU(240fps帯)Ryzen 5 7600以上Core i5-13400以上も同等
MEMORY16GB(DDR5推奨)8GBではfps安定性が低下
GPU(VRAM) フルHD
競技設定
フルHD
高設定
相対性能
RTX 5060 Ti(16GB) 380 fps 290 fps
100%
RTX 4060 Ti(16GB) 350 fps 265 fps
92%
RTX 4060(8GB) 315 fps 240 fps
83%
RTX 3060 Ti(8GB) 285 fps 215 fps
75%
RTX 3060(12GB) 255 fps 190 fps
67%
RX 7600(8GB) 235 fps 175 fps
62%
GTX 1660 SUPER(6GB) 190 fps 140 fps
50%
GTX 1060(6GB) 135 fps 95 fps
36%

※ 競技設定(テクスチャ品質Medium・その他Low・MSAA無効)・フルHD(1080p)での推定値。CPU: Ryzen 7 9800X3D環境でのGPU上限値。中位CPU(Ryzen 5 7600等)では300fps前後でCPU律速が発生します。

フルHD(1080p)で遊ぶ場合

競技設定でのフルHDでは、GTX 1660 SUPERで190fps前後と144Hzモニターには十分な余裕があります。ただし実際の試合では5v5の交戦中にエフェクトが増えてフレームレートが落ちるため、目標fps × 1.3倍程度の余裕を持ったスペックを選ぶのが実用的です。360fps帯を目指す場合はGPUより先にCPUのアップグレードを検討してください。

高設定(High品質)で遊ぶ場合

競技プレイヤーは基本的に全設定Lowを選びますが、カジュアル向けに高設定で遊ぶ場合はRTX 3060でフルHD190fps前後が目安です。高設定のMSAA 4xは特にGPU負荷が高く、RTX 3060でもフルHD高設定では240fps到達が難しくなります。「画質と高fpsを両立したい」場合はテクスチャをHigh・MSAAを2xまたは無効に設定するのが現実的な妥協点です。

360fps帯ではCPUがボトルネックになる

VALORANTは1フレームあたりのゲームロジック処理(プレイヤー位置計算・弾道判定・エフェクト演算)がCPUのメインスレッドに集中する設計です。300fps以上を安定して出すには、GPU性能よりもCPUのシングルスレッド性能が律速になります。

⚠️
RTX 4060以上を積んでも300fps台で頭打ちになる VALORANTは1フレームの処理がCPUの1コアに依存する部分が多く、Ryzen 5 5600(旧世代)環境ではRTX 4060を搭載していても260〜280fps前後で上限に達します。GPUを5060 Tiに交換しても数値がほぼ変わらない、というのがこのゲームの特徴です。360fps帯を狙うならCPUのアップグレードが最優先です。
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Ryzen 7 7800X3Dがeスポーツで最も有効なCPU 3D V-Cacheはゲームループのキャッシュヒット率を大幅に改善します。VALORANT・CS2・Apexのような高fps競技タイトルでは、同クロック帯の通常Ryzenと比較してfpsが15〜25%向上することが多く、360fps帯でのフレームレート安定性が特に優れます。360Hz対応モニターの性能を引き出したいなら、Ryzen 7 7800X3Dは最も確実な選択肢です。
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240fps帯ならRyzen 5 7600 / Core i5-13400で十分 Ryzen 5 7600はシングルスレッド性能が高く、240fps帯では実質CPU律速なしで動作します。Core i5-13400もIPC性能が高く、VALORANTでの1% lowsが安定しています。「360fps環境にこだわらない」「240Hzモニターで遊ぶ」という場合は、Ryzen 7 7800X3Dの価格プレミアムを支払う必要はありません。
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RAM 16GB DDR5が競技の実質最低ライン VALORANTは単体では8GBでも動作しますが、Discordなどのボイスチャットアプリ・Riot Clientとの同時動作でメモリ不足が起きやすくなります。競技環境では16GB DDR5 + デュアルチャネル構成が事実上の標準です。DDR5はDDR4より帯域幅が広く、CPUがメモリアクセスを必要とするゲームロジック処理でわずかに有利になります。

Vanguard必須要件:TPM 2.0とセキュアブートを確認する

VALORANTのアンチチートシステム「Vanguard」は、起動時にシステムレベルのセキュリティ要件を検証します。TPM 2.0(トラステッドプラットフォームモジュール)とセキュアブートが有効でないとゲームが起動しません。Windows 11の要件と同じ基準であるため、最近のPCであれば問題ないケースがほとんどですが、旧世代機では注意が必要です。

⚠️
2017年以前のPCはTPMチップ非搭載の可能性あり TPM 2.0はIntel第8世代(Coffee Lake以降)・AMD Ryzen 2000番台以降では標準搭載ですが、第7世代以前のIntel(Kaby Lake以前)や初代Ryzenは物理TPMチップが搭載されていない場合があります。BIOSアップデートで対応できるケースもありますが、マザーボードによっては対応不可です。中古PCを購入してVALORANTを遊ぶ場合は事前に確認が必要です。
💡
TPM 2.0の確認方法(Windows) Windowsキー + R を押して「tpm.msc」と入力してEnter。「TPMの製造元の情報」画面が開き、「仕様バージョン:2.0」と表示されれば対応しています。「互換性のあるTPMが見つかりませんでした」と表示された場合は、まずBIOS設定で「fTPM(AMD)」または「PTT(Intel)」を有効化してください。それでも有効化できない場合は、そのPCではVALORANTが動作しません。
🔵
セキュアブートもBIOSで有効化が必要 セキュアブートはBIOS/UEFI設定画面の「Boot」または「Security」タブから有効化できます。OSをUEFIモードでインストールしていない場合はセキュアブートが機能しないため、インストールメディアからの再インストールが必要になるケースがあります。Windowsのシステム情報(msinfo32.exe)で「セキュアブートの状態:有効」を確認してください。

新規にPC購入・BTOを選ぶ場合はTPM 2.0・セキュアブートの心配は不要です。2021年以降に出荷されたWindowsプリインストール機はほぼ全て対応しています。問題になるのは2017〜2020年製の自作PC・中古PCを流用する場合です。

fpsを改善する設定最適化

VALORANTはデフォルトの品質設定から競技向けに変更することで、グラフィックス品質をほとんど落とさずにfpsを20〜40%改善できます。特に影響の大きい設定項目を3つ優先して変更するのが効率的です。

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マテリアル品質:Low で約15〜20%改善 床・壁・建物の表面テクスチャの細かさをコントロールする設定です。競技プレイでは敵キャラの視認性に直接影響しないため、Lowにしても戦略的なデメリットはありません。マテリアル品質をHighからLowに変えるだけで、中位GPUでも顕著なfps向上が見られます。
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MSAA:無効(または2x)で最大30%改善 アンチエイリアシングはエッジのギザギザを滑らかにする処理で、GPU負荷が高い設定です。MSAA 4xは特に負荷が大きく、無効にすることでfpsが最大30%向上します。競技ではエッジのシャープさが敵キャラ検出に有利になるため、MSAAオフを好むプレイヤーも多くいます。MSAAの代わりに設定オプションの「シャープ強度(Sharpen)」を50〜80%に設定すると、輪郭の視認性を維持しやすくなります。
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影の品質:オフで約10〜12%改善 影の描画は特にGPUのラスタライズ処理に負荷をかけます。VALORANTでは影が敵の位置情報を与えることがあるため、競技向けにはオフが推奨されます。影なしでも視認性は十分で、むしろ壁際の暗所を確認しやすくなる場面もあります。
⚙️
フレームレート上限:モニターHz数 × 3 に設定 VALORANTのクライアント設定でフレームレート上限(Max Foreground FPS)を設定できます。360Hzモニター使用時は「999」または「無制限」を選ぶのではなく、モニターのリフレッシュレートの3倍前後(360Hz → 1000fps)を上限にすることで、GPU温度・消費電力を抑えながら一定のfpsバッファを確保できます。240Hzモニターなら720fps前後が目安です。

解像度スケール(Resolution Scale)を100%未満に設定することでさらにfpsを底上げできます。90〜95%程度なら視認性への影響がほぼなく、GPUへの負荷を10〜15%程度削減できます。「GPUは持っているがfpsが伸びない」という場合、CPUボトルネックの前に解像度スケールを試すのも有効です。

おすすめBTO構成

2026年3月時点の価格帯を参考にした、VALORANT向けBTO構成です。このゲームは特にCPUの選択がfps上限を左右するため、GPU単独の性能だけで判断しないことが重要です。

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144fps帯・入門:GTX 1660 SUPER + Ryzen 5 5600(目安9〜12万円) GTX 1660 SUPER 6GB / Ryzen 5 5600 / 16GB DDR4 / 500GB SSDの構成。競技設定でのフルHDで190fps前後が出るため、144Hzモニターを余裕を持って使える水準です。ただしRyzen 5 5600(AM4)は旧世代プラットフォームのため将来性に乏しく、予算に余裕があれば次段階の構成を検討してください。TPM 2.0(fTPM)がBIOSで有効化されているか必ず確認してから購入・起動してください。
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240fps帯・バランス:RTX 3060 + Ryzen 5 7600(目安14〜18万円) RTX 3060 12GB / Ryzen 5 7600 / 16GB DDR5 / 1TB NVMe SSDの構成。競技設定でのフルHDで265fps前後・Ryzen 5 7600のシングルスレッド性能が240fps帯のCPU律速を解消します。240Hzモニターとの組み合わせで、ランクマッチからプロシーン鑑賞まで過不足なく使える最もコスパが優秀なレンジです。Ryzen 5 7600はAM5プラットフォームで将来のCPUアップグレード(9000番台)にも対応します。
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360fps帯・競技最前線:RTX 4060 + Ryzen 7 7800X3D(目安20〜26万円) RTX 4060 8GB / Ryzen 7 7800X3D / 32GB DDR5 / 1TB NVMe SSDの構成。競技設定でのフルHDで330〜360fps前後が安定して出る構成で、360Hzモニターの性能を引き出せます。Ryzen 7 7800X3Dの3D V-Cacheがゲームロジック処理のキャッシュヒット率を向上させ、5v5の交戦中でも1% lowsが安定します。VALORANTの最高峰環境として、イモータル〜レディアント帯やプロ志望のプレイヤーに推奨します。

まとめ:GPU性能より「CPU選び」が差になる

Conclusion 2026

144fpsはGTX 1660 SUPERで届く
360fpsはRyzen 7 7800X3D次第

VALORANTは他のPCゲームと異なり、GPU性能の向上がfps向上にそのまま直結しないゲームです。300fps超の帯域ではCPUのシングルスレッド性能が上限を決めるため、RTX 4070やRTX 5060 Tiを積んでもCPUが旧世代だと性能を引き出せません。144fps帯はGTX 1660 SUPER、240fps帯はRTX 3060 + Ryzen 5 7600、360fps帯はRyzen 7 7800X3Dが各帯域での実質的な基準です。

また、新たにVALORANTを始める・中古PCで始めようとしている場合はTPM 2.0とセキュアブートの確認を先に行うのが必須です。ゲームをインストールして起動しようとした段階でVanguardに弾かれるケースが多く、特に2017〜2020年製の自作PC・中古PC利用者は要注意です。2021年以降のBTOパソコンであれば通常は問題ありません。

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ゲーミングスタイル管理人

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ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。