VALORANT GPU別ベンチマーク【2026年版】UE5移行後の実態と240Hz〜500Hz別おすすめGPU完全ガイド
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- 2025年7月のUE5.3移行後、VALORANTは全GPU帯でfpsが10〜20%向上した。この記事はその後の最新データを反映している
- 1080p競技設定ではRTX 4060以上のGPUはほぼCPU律速——GPU性能の上限はCPUのシングルスレッド性能が決める
- RTX 5060 Ti 16GBとRX 9060 XT 16GBはほぼ同性能(3fps差)。Valorant専用ならRX 9060 XTのほうがコスパ優位
- NVIDIA Reflex 2はRTX 50シリーズ限定。入力遅延を3ms台に圧縮し「体感fps」を根本から変える
- GPU交換より先にCPUのシングルスレッド性能を確認すること。Ryzen 5 3600では最高GPUを積んでも300fps前後が上限になる
目次
UE5移行で何が変わったか——2025年7月の大転換点
VALORANTは2025年7月29日(Patch 11.02)でゲームエンジンをUnreal Engine 4.27からUnreal Engine 5.3へ移行しました。「UE5化でゲームが重くなるのでは」という懸念が広まりましたが、実際には逆でした。フレームレートは全GPU帯で向上し、インストールサイズも約50GBから約24GBに半減するなど、Riotが最適化に相当のリソースを投入した移行となっています。
- シングルスレッド依存度が高く、高fps帯でCPUボトルネックが顕著
- マルチコアの恩恵を受けにくいレンダリング設計
- 高性能環境では+100fps相当の向上報告あり
- 低〜ミドルGPUでも+5〜10%の安定した改善
- Intel Arc A310が推奨スペックに追加(最小スペック微引き上げ)
マイクロスタッターの報告について。UE5移行後、大人数交戦時に1フレームの引っ掛かり(マイクロスタッター)が発生しやすくなったという報告が一部から出ています。Riotは断続的なパッチで対応中ですが、2026年4月時点でも完全には解消されていません。1% Lowの値が平均fpsから大きく離れる場合はこの影響の可能性があります。
GPU別fps参考データ——1080p競技設定
以下は1080p・全設定Low・アンチエイリアス無効・フレームレート制限なし・CPU: Ryzen 7 9800X3Dの環境における参考値です。VALORANTは競技設定下でCPU依存度が極めて高く、RTX 4060以上のGPUでは大半がCPU律速状態になります。そのためティアSとAの差はわずかで、GPU性能よりもCPU性能がfpsの天井を決めます。
| GPU | 1080p Avg fps | 1% Low | ティア | 相対性能 |
|---|---|---|---|---|
| RTX 5090 | 615 | 445 | S | |
| RTX 5080 | 608 | 438 | S | |
| RTX 5070 Ti | 578 | 415 | S | |
| RX 9070 XT | 556 | 392 | A | |
| RTX 5070 | 552 | 388 | A | |
| RX 9060 XT 16GB | 538 | 378 | A | |
| RTX 5060 Ti 16GB | 535 | 374 | A | |
| RTX 4070 Super | 512 | 355 | A | |
| RX 7900 XTX | 498 | 342 | A | |
| RTX 4070 | 485 | 334 | A | |
| RTX 4060 Ti 16GB | 452 | 310 | B | |
| RX 7800 XT | 425 | 291 | B | |
| RTX 4060 | 405 | 278 | B | |
| RTX 3070 | 390 | 268 | B | |
| RX 6700 XT | 362 | 248 | B | |
| RTX 3060 Ti | 358 | 245 | B | |
| RTX 3060 | 322 | 220 | C |
※参考値。CPU: Ryzen 7 9800X3D / 1080p / 全設定Low / アンチエイリアス無効 / フレームレート無制限 / UE5.3(Patch 11.02以降)。実際の数値はCPU・メモリ帯域幅・ドライババージョン・交戦規模により大きく変動します。
ティア定義。S=500fps以上(500Hzモニター対応)/ A=360fps以上(360Hzモニター対応)/ B=240fps以上(240Hzモニター対応)/ C=144fps以上(144Hzモニター対応)。1080p競技設定ではRTX 4060 Ti以上が全てAまたはSティアに達するほど、VALORANTはGPU負荷が軽い設計です。この表でGPU間の差が小さい理由は、CPU律速に達しているためです。
フレームレート目標別——どのGPUを選ぶべきか
VALORANTは「何fpsで遊ぶか」によって必要なGPUのランクが大きく変わります。144Hzモニターと500Hzモニターでは、求められるfpsが3倍以上違います。また、競技設定では上位GPUほどCPUボトルネックの影響を受けやすいため、GPUだけを先に強化しても期待通りの効果が得られないことがあります。
RTX 3060(322fps)以上のGPUであれば、144Hzモニターの表示上限は余裕でクリアできます。現行の最低価格帯GPUでもこの水準は達成可能です。144fps目標であればGPUよりもモニターとCPUの予算を優先するほうが費用対効果は高くなります。旧世代のGPUを流用して、モニターを144Hzから240Hzに上げるだけでも体感は大きく向上します。
RTX 4060 Ti 16GB(452fps)以上であれば240fps目標は問題なく達成できます。ただし240fps安定にはCPUがRyzen 5 7600X以上であることが重要です。Core i5-13400F(435fps)でも240fps安定は可能ですが、1% Lowが290fps止まりになるため、大人数交戦時に240fpsを割るケースが出てきます。
240fps環境におすすめのGPU

玄人志向 RD-RX9060XT-E16GB/DF
16GB VRAM・RX 9060 XTで538fps出力。Valorant専用として考えると圧倒的コスパ。RTX 5060 Tiより約5万円安く、Valorantでの性能差はわずか3fps(0.6%)です。

ASUS DUAL-RTX5060TI-O16G
RTX 5060 Ti 16GB GDDR7搭載。Valorantで535fpsを出しつつ、DLSS 4・Reflex 2対応で重量級ゲームにも強い。8GBモデルのPCIe 4.0性能低下問題を回避できる唯一の正解です。
360fps安定の最低ラインはRTX 5060 Ti 16GB / RX 9060 XT 16GB(ともに535〜538fps)です。ただしこの帯域ではCPUが最大のボトルネックになります。Ryzen 5 5600X(375fps)では360fps台に達しないため、360fps目標はGPUとCPUを合わせてアップグレードするのが基本です。RTX 4070(485fps)も360fps目標は達成できます。
360fps環境におすすめのGPU

玄人志向 RD-RX9060XT-E16GB/DF
538fpsで360Hz対応を6万円台で実現できる唯一の選択肢。Valorantに特化するなら最有力候補です。RTX 5060 Tiとの実性能差はわずかで、浮いた5万円をCPU強化やモニター購入に回せます。

SAPPHIRE PULSE Radeon RX 9070 XT 16GB
556fpsでRX 9060 XTより+18fps。360Hzの余裕を持ちながら重量級ゲームでも十分な性能とVRAMを確保。「Valorantをメインに複数ゲームを遊ぶ」構成に最適なバランス型GPUです。
500Hzモニターを最大限活用するには500fps以上が必要です。RTX 5070 Ti以上(578fps)がこの水準に達しますが、500fps帯はCPU依存度が最も高くなる領域です。RTX 5090(615fps)とRTX 5080(608fps)の差がわずか1%しかないのはCPU律速の証左で、GPU側に余裕があっても上限はCPUが決めます。500fps目標ではRyzen 7 9800X3DとRTX 5070 Ti以上の組み合わせを推奨します。
プロシーンのGPU事情。VALORANTプロプレイヤー600人超の調査(2026年4月)では、NVIDIA使用率が96%でAMDは4%にとどまります。RTX 5080が最多使用GPU。高fps安定性とNVIDIA Reflex 2による入力遅延削減効果が選ばれる主な理由です。ただし競技レベルでのGPU間fps差はCPU律速により実質ゼロに近く、Reflexの有無が最大の差別化要因になっています。
RTX 5060 Ti vs RX 9060 XT——Valorant専用比較
2026年のミドルレンジ最新世代である両GPUは、Valorantでの純粋なfps差がわずか3fps(0.6%)しかありません。しかし価格差は約5万円あります。「Valorantを快適に遊ぶためだけにGPUを選ぶ」という視点と「他のゲームも含めたトータルバランス」という視点で整理しました。
- Valorant 1080p: 538fps(RTX 5060 Tiと実質同等)
- 16GB VRAMで将来性も確保
- FSR 4対応(対応タイトルで高品質アップスケーリング)
- 浮いた約5万円をCPU強化や360Hzモニター購入に充てられる
- Valorant 1080p: 535fps(RX 9060 XTとほぼ互角)
- NVIDIA Reflex 2対応(RTX 50シリーズ限定の遅延削減)
- DLSS 4 MFG対応(重量級ゲームで大きな恩恵)
- PCIe 4.0環境でも性能低下なし(16GBモデル)
Valorant専用GPUとしての「正解」はRX 9060 XT 16GBです。3fps差(0.6%)は人間には知覚不可能な差で、競技結果に影響しません。「Valorantだけを極めたい」「予算を抑えたい」という方はRX 9060 XTを選んでください。「Valorantをメインに他ゲームも遊ぶ」「NVIDIA Reflex 2の恩恵を受けたい」「将来ゲームを切り替えるかもしれない」という方はRTX 5060 Tiを選んでください。
NVIDIA Reflex 2——fpsより遅延を制せ
競技FPSにおいて「fps」は唯一の指標ではありません。入力遅延(PCレイテンシ)が小さいほど、撃った瞬間に相手に当たる体感が生まれます。VALORANTはNVIDIA Reflexに対応しており、同じfpsでも遅延を大幅に削減できます。2026年時点でReflex 2が登場し、遅延削減の次元が変わりつつあります。
GPU側のレンダーキューを最小化し、CPUとGPUの処理タイミングを同期することで入力遅延を削減します。設定は「有効」と「有効 + Boost」の2段階で、後者のほうが効果が高くなります。フレームレートは下がりません。
フレームをレンダリング完了後に最新の入力状態で「ワープ(再合成)」し、ゲーム内カーソルと実際の手の動きを一致させます。Reflexとの組み合わせで遅延を根本から削減します。
Reflexの設定は必ず「有効 + Boost」にしてください。フレームレートが低下することはありません。RTX GPUを持っているなら設定していない状態は「損をしている」状態です。AMD GPUではAnti-Lag+が同等機能を担いますが、Reflex 2(Frame Warp)はNVIDIA RTX 50シリーズ限定の技術です。将来的にRTX 40シリーズへの対応拡張も予定されていますが、2026年4月時点ではRTX 50シリーズ専用です。
CPUボトルネックの現実——なぜGPUより重要か
VALORANTは競技設定(全低設定・1080p)下でGPUの処理能力を使い切る前に、CPUのシングルスレッド処理が限界に達します。「良いGPUに交換したのに思ったようにfpsが伸びない」という場合の多くはCPUが原因です。以下の表は同一GPU(RTX 5060 Ti 16GB)でCPUだけを変えた場合のfps差を示しています。
| CPU | RTX 5060 Ti 1080p 競技設定 | 1% Low | ボトルネック度 |
|---|---|---|---|
| Ryzen 7 9800X3D | 535 fps | 374 fps | GPU律速(理想) |
| Core i9-14900K | 524 fps | 362 fps | GPU律速(良好) |
| Ryzen 5 7600X | 478 fps | 322 fps | 軽微なCPU制限 |
| Core i5-13400F | 435 fps | 290 fps | CPU律速(許容範囲) |
| Ryzen 5 5600X | 375 fps | 245 fps | CPU律速(360fps未達) |
| Ryzen 5 3600 | 298 fps | 192 fps | 明確なCPU律速 |
※参考値。CPU・メモリ構成・動作環境により変動します。
Ryzen 5 3600にRTX 5090を積んでも298fpsです。RTX 5090の本来の性能(615fps)を活かすにはCPUがまず足かせになります。現在Ryzen 5 3600クラスを使用している場合、GPU交換より先にCPU(とマザーボード)のアップグレードを検討してください。RTX 4060を使い続けてCPUをRyzen 7 9800X3Dに換えるほうが、fps向上効果が大きいケースがあります。
Valorantの高fps環境におすすめのCPU

AMD Ryzen 7 9800X3D
L3キャッシュ96MB搭載でシングルスレッド処理が最速クラス。VALORANTの1% Lowが最も安定し、大人数交戦時の引っ掛かりを最小化できます。Valorantだけでなく重量級ゲームでも最上位の性能を発揮します。

Intel Core Ultra 7 265K
524fpsでRyzen 7 9800X3Dとわずか11fps差。Ryzen 7 9800X3Dより約1.4万円安く、競技Valorant環境では実用上ほぼ同等です。予算を抑えつつ競技fps帯をしっかりカバーしたい場合の第一候補です。
まとめ
- 500fpsRTX 5070 Ti以上が必須。Ryzen 7 9800X3DとRTX 50系Reflex 2をセットで運用すること
- 360fpsRX 9060 XT 16GB(¥61,000)が最もコスパが高い。CPUはRyzen 5 7600X以上を同時に確保
- 240fpsRTX 4060 Ti 16GB / RX 7800 XT以上で達成可能。CPUはCore i5-13400F以上があれば問題なし
- 144fpsRTX 3060以上であれば問題なし。GPU予算はモニターとCPUに回すほうが費用対効果が高い
- Valo特化RX 9060 XT 16GBが最有力。RTX 5060 Tiと3fps差(0.6%)で約5万円安い
RTX 4060以上のGPUを使っていて「fpsが思ったより出ない」場合、まずCPUのシングルスレッド性能を確認してください。Ryzen 5 3600クラスのCPUでは、どんな高性能GPUを積んでも300fps前後が天井になります。VALORANTはGPUよりCPUを優先して強化すべきゲームです。UE5.3移行後の現在、古いCPUを使い続けていると本来の性能の半分以下しか引き出せないケースがあります。



