『Direland』新トレイラー公開|巨大ボス3体・部位破壊を追加、2027年発売予定で現状マルチ非対応・最低GTX 1650
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モンハン寄りの戦闘を増やしたサバイバルクラフト、現状はソロ専用でGTX 1650から
ブロックでできた世界を斜め上から見下ろす『Direland』は、一見すると「見下ろし型のMinecraft」です。ところが10月3日に公開された約1分のゲームプレイトレイラーは、ほとんどが自分の何倍もある巨大モンスターとの戦闘でした。建築を楽しむゲームなのか、アクションRPGなのかが気になるところです。
開発者のKAIJIUUUUU氏は、3月の発表から半年で巨大ボス3体、部位破壊、片手剣・両手剣それぞれの戦闘、Growth Board/Skill Boardという成長の仕組みなど10項目を加えています。モンスターの素材で装備を作って巨大ボスに挑む、『モンスターハンター』の流れを取り込んだサバイバルクラフトと捉えると分かりやすい作品です。
ただしSteamに載っている対応機能は現時点でシングルプレイヤーだけで、動作には専用GPU(最低GTX 1650)が必要です。発売は2027年の予定で、具体的な日付・価格・体験版はまだありません。1人で拠点と装備を育てる遊び方が好きならウィッシュリストに入れて続報待ち、友人との協力プレイが前提ならマルチ対応の発表を待つのが現実的です。
目次
要点新トレイラーで増えた10項目
トレイラーは2026年10月3日にYouTubeとXで公開されました。翌10月4日には、開発者自身がこの半年で追加した要素を10項目に分けて挙げています。
開発者が挙げた追加要素は次のとおりです。「半年」は前回のトレイラーからの期間で、開発期間全体ではないと本人が補足しています。
- 水面の反射と波紋
- 新しいボス3体(カニ・ロブスター型、SandWyrm、SlimeDragon。いずれも未完成)
- 部位破壊システム
- ボスとプレイヤーの戦闘エフェクト(VFX)
- 武器ごとの戦闘(片手剣と両手剣)
- いくつかの防具セット
- Growth BoardやSkill Boardといったキャラクタービルドの仕組み
- いくつかの建物
- 拠点づくりで置けるオブジェクト
- 多数のアイテムアイコン
10項目のうち、ボス・部位破壊・VFX・武器ごとの戦闘・防具・キャラクタービルドの6項目が戦闘と成長に関わる内容です。建築ゲームの見た目をしていますが、この半年は戦闘を作り込んだ期間でした。
ここ半年間の進捗を全部詰め込みました!
— jockie – Direland (@KAIJIUUUUU) 2026年10月3日
Direlandの新しいゲームトレーラーです!
自由なサンドボックス世界 × アクション性の高い戦闘 × 自由なキャラクタービルド#indiedev
概要東京の個人開発者が作る、戦闘多めのサンドボックスサバイバル
『Direland』は、KAIJIUUUUU氏が1人で開発・販売するWindows向けのサバイバルクラフトです。Steamでは「危険なモンスターが彷徨う広大なフィールドを冒険し、バトルやクラフト、農業や建築等を楽しむサンドボックス型のサバイバルクラフトゲーム」と紹介されています。
見知らぬ部屋で記憶のないまま目を覚まし、最低限の物資だけを渡されて外へ出るところから始まります。鉱石やモンスターのドロップ品から武器や防具を作り、敵を倒してレベルを上げながら生き延びるのが基本の流れです。

開発者はXのプロフィールで本作を「クォータービューで戦闘多めのサンドボックスサバイバル」と表現しています。拠点は東京で、CGデザイナー、テクニカルアーティスト、グラフィックスプログラマーを経て、現在はゲーム会社でテクニカルアーティストとして働きながら趣味で開発しています。ゲーム業界での経験は12年です。
影響を受けた作品として本人が挙げているのは『Minecraft』『Core Keeper』『Terraria』、そして少しだけ『モンスターハンター』です。2026年3月の時点で、開発期間は約1年でした。
ボス巨大ボス3体と部位破壊、壊した部位の効果はまだ未公表
新トレイラーで追加された巨大ボスは、カニ・ロブスター型、SandWyrm、SlimeDragonの3体です。開発者はいずれもまだ未完成だとしています。
カニ・ロブスター型のボスは、ゲーム内にもともといるカニのような生き物の「ボス版」という位置づけです。5月には、仮モデルから完成モデルまでの制作過程も公開されていました。

巨大なモンスターの攻撃は、地形を変えてしまうほどの威力です。プレイヤーが地面を掘ったり積んだりできる世界で、ボスの攻撃でも地形が変わります。
もう1つ加わったのが部位破壊です。開発者が明かしているのは「部位破壊システム」という名前までで、壊した部位から専用の素材が出るのか、ボスの攻撃が弱まるのかといった効果は説明されていません。
ただ、本作で目指す遊び方は、3月の時点で「レアなアイテムや素材を落とす固有のモンスターを探し、いろいろなモンスターの素材で武器や防具を作り、ボスに備える」流れとして語られています。部位破壊が素材集めとつながれば、同じボスに何度も挑む理由になります。

戦闘Tabで戦闘モードに切り替え、成長はGrowth BoardとSkill Boardで作る
『Direland』では、採掘や設置をする「クラフトモード」と、武器で戦う「バトルモード」をTabキーで切り替えます。7月に開発者が公開した基本操作は次のとおりです。
- 左クリック長押しで通常攻撃のコンボ
- コンボ中にスペースキーを押すと、ジャンプしながら斬り上げる攻撃に派生
- 斬り上げが出る前にスペースキーを離すと、ジャンプせずに同じ攻撃が出て、空中に浮いた敵へのコンボを延ばせる(本人いわく少し難しい操作)
- コンボ中にスキルを使うと、コンボを中断してすぐにスキルが出る
バトルモードで使えるスキルは、装備している武器によって変わります。今回の更新で片手剣と両手剣にそれぞれの戦闘が入りました。遠距離武器としては弓がすでにあり、魔法系の武器も予定されています。

武器と防具にはステータスとスキルが付き、ここが『モンスターハンター』を参考にした部分です。4月には、装備のソケットにスキルをはめ込む案も検討していると開発者が答えていました。
キャラクターの成長には、Growth BoardとSkill Boardという2つの仕組みが加わりました。トレイラーの説明文では「パズルのようにピースを配置する独自の成長ボード」で、スキルや能力を組み立てる仕組みとされています。どんなピースをどこで手に入れるのかといった細かい中身は、まだ公開されていません。
トレイラーの説明文が掲げる柱は「自由度の高いサンドボックスRPG」「アクション性の高い戦闘」「自由なキャラクタービルド」の3つです。戦闘にはコンボやキャンセル、空中戦を取り入れ、サンドボックスゲームでありながら操作しているだけで気持ちいいアクションを目指しています。
地形地形はボクセルではなく高さで管理、トンネルを掘る遊びにはならない
ブロックでできた見た目はMinecraftに近いものの、地形の作りは違います。開発者の説明では、ボクセルというより2Dの高さを基にした仕組みで、ブロックはすべて半ブロックの大きさです。
新トレイラーの投稿で「地面を掘り下げたときのカメラはどうするのか」と聞かれた開発者は、穴を掘る仕組みはなく、Minecraftの砂ブロックだけで地面ができているようなものだと答えています。地面を削ったり盛ったりして地形は変えられますが、トンネルを掘って地下を探索するMinecraftのような遊び方は想定されていません。
カメラは斜め上から見下ろすクォータービューで、右クリックのドラッグで水平方向に回します。見下ろす角度には制限があり、開発者自身が3D酔いしやすいことから、酔いにくさを優先した設計です。
建築は、1マスに1つずつ物を置いていく『Core Keeper』や『あつまれ どうぶつの森』に近い方式です。建てた家には中に入って家具を自由に置け、スポーン地点として使えるほか、NPCに自分の家を持たせたり割り当てたりもできます。

水面の表現は、4月から重点的に手を入れてきた部分です。Compute Shaderで広がる高さマスクを作り、そこから生成した法線マップを水中の屈折と、空の雲の疑似的な映り込みに使っています。波紋の実装にかかったのは約2日で、調整にさらに1日を使っています。
開発C++とOpenGLの自作エンジン、AIは英訳の補助だけ
『Direland』はUnityやUnreal Engineを使わず、C++とOpenGLで書いた自作のエンジンで動いています。開発用のツールにはQtを使っています。
自作エンジンを選んだ利点を聞かれた開発者は「まったく無い」と答え、テキストの描画を実装するだけでも苦労したと振り返っています。インディーゲームを作る人に自作エンジンは勧めないとしたうえで、以前作っていたものを習慣で使い続けていることを後悔しているとまで書いています。
前作のRTSとカードゲームを組み合わせた作品も、自作のエンジンで作っていました。3年以上かけていた前作は、遊んでみて面白くないと感じたことと、完成までさらに3年以上かかる見込みだったことから2024年12月に中止しています。『Direland』をシングルプレイから作り始めたのも、まず完成させることを優先したためです。
生成AIはアートには一切使われておらず、使っているのは日本語から英語へのローカライズで表現が自然かを確かめる補助です。Steamの「AI生成コンテンツの開示」欄の記載も「AI翻訳補助」です。日本語のテキストは翻訳ではなく、開発者が最初に書いた言語です。
マルチSteamの表記はシングルプレイのみ、開発者はP2P対応に前向き
2026年10月6日時点で、Steamストアに載っている対応機能はシングルプレイヤーで、オンライン協力やPvPの項目はありません。ただし開発者の発言は、この半年で少しずつ前向きに変わっています。
- 2026年3月:現時点では予定していない。複数人が同じ地形データを同時に書き換えて同期させる仕組みが難しく、ロビーやサーバーの運用費もかかるため、まずゲームの完成を優先する
- 2026年4月:まだマルチプレイのゲームではないが、時間ができればP2Pのマルチプレイを追加したい
- 2026年5月:マルチプレイに取り組む予定。IPアドレスを隠せるよう、Steam Datagram Relayを使ったP2P接続を検討している
Steam Datagram Relayは、Valveの中継網を経由してプレイヤー同士をつなぐ仕組みで、相手にIPアドレスを知られずに済みます。P2P接続なので、3月に挙げていたサーバー運用費の問題を避けられる組み合わせです。ただし対応時期は示されておらず、発売の時点で協力プレイができるかどうかは分かりません。
動作環境専用GPUが必須、推奨のRTX 3070は今のRTX 5060と同じくらい
Steamに載っている動作環境は次のとおりです。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10(64bit) | Windows 11(64bit) |
| CPU | Core i5-9500 | Core i7-9700/Ryzen 7 5800X |
| メモリ | 8GB | 記載なし |
| GPU | GeForce GTX 1650(専用GPU必須・OpenGL 4.5対応必須) | GeForce RTX 3070 |
| ストレージ | 記載なし | 記載なし |
※2026年10月6日時点のシステム要件。発売日が決まる前の数値です。
最低環境で押さえておきたいのは、GPUの欄にある「専用GPU必須」「OpenGL 4.5対応必須」の2つの条件です。CPU内蔵のグラフィックスだけで動くノートPCやミニPCは、対応の対象から外れています。
最低GPUのGTX 1650は2019年に出た入門向けのGPUで、高い要求ではありません。一方、推奨のRTX 3070は2020年に出た上位寄りのミドルクラスで、最低との差が大きく開いています。推奨環境にはメモリとストレージの記載がなく、GPUもNVIDIA製しか書かれていません。
RTX 3070が今のGPUでどのくらいの位置かを、ゲーム11本のフルHD(1080p Ultra)平均fpsで比べると次のとおりです(2026年6月24日更新のGPU階層表)。
| GPU | フルHDの平均fps |
|---|---|
| Radeon RX 9060 XT 8GB | 93.2fps |
| GeForce RTX 5060 | 88.5fps |
| GeForce RTX 4060 Ti 8GB | 88.0fps |
| GeForce RTX 3070(推奨) | 87.2fps |
| GeForce RTX 4060 | 71.5fps |
| GeForce RTX 5050 | 69.3fps |
今のGPUで推奨環境に合わせるなら、RTX 5060がほぼ同じ、RX 9060 XT 8GBが少し上の水準です。RTX 4060はRTX 3070より2割近く低い結果でした。
ただし、この平均は市販のゲーム11本での結果で、自作のOpenGLエンジンで動く『Direland』で同じ差になるとは限りません。発売は2027年の予定で日付も決まっていないため、本作のためにGPUを買い替えるかどうかは、体験版か発売後の動作報告を見てから決めても間に合います。
発売時期2027年リリース予定、日付・価格・体験版は未発表
発売は2027年の予定で、新トレイラーの説明文にも「リリース予定:2027年」とあります。Steamストアの発売日の欄は「発表予定」のままで、具体的な日付と価格はまだ出ていません。対応言語は日本語を含む7言語で、日本語はインターフェースと字幕に対応しています。Steamの言語表では、フル音声の欄はどの言語も空欄です。
10月6日時点で、体験版は配信されていません。3月の発表時には、デモはまだ用意できていないが制作中だと答えていました。
開発者は4月の時点でも、「Steamでの発売はいつ?」という質問に「たぶん来年」と答えていました。半年たっても2027年という見通しは変わっていません。
整理ウィッシュリストに入れたい人、続報を待てばいい人
- 『Core Keeper』や『Terraria』のように、拠点づくりと装備の更新を1人でじっくり進めたい人
- モンスターの素材で装備を作り、巨大ボスに挑む『モンスターハンター』型の流れが好きな人
- GTX 1650以上の専用GPUを積んだWindows PCを持っている人
- 友人との協力プレイが前提の人(Steamの対応機能はシングルプレイヤーで、P2P対応は開発者の構想の段階)
- Minecraftのようにトンネルを掘って地下を探索したい人(地形は高さで管理する仕組み)
- CPU内蔵グラフィックスだけのノートPCやミニPCで遊びたい人(専用GPUが必須)
- すぐに遊びたい人(発売は2027年予定で、日付・価格・体験版はまだない)
FAQよくある質問
まとめまとめ|素材を集めて巨大ボスに挑む流れがはっきりした、ソロ向けのサバイバルクラフト
『Direland』の新トレイラーは、3月の発表から半年で戦闘の中身が大きく増えたことを見せる映像でした。巨大ボス3体と部位破壊、武器ごとの戦闘、Growth Board/Skill Boardが加わり、モンスターの素材で装備を作ってボスに挑む流れがはっきりしてきています。
一方で、マルチプレイは開発者の構想の段階で、部位破壊の効果は未公表です。発売は2027年の予定で、日付・価格・体験版はまだありません。動作には専用GPUが必要で、推奨のRTX 3070は今のRTX 5060と同じくらいの性能です。
1人で拠点と装備を育てるサバイバルクラフトが好きなら、今はウィッシュリストに入れて体験版を待つ段階です。友人と遊ぶつもりなら、マルチ対応が正式に発表されてから判断しても遅くありません。
出典:Steam公式ストアページ「Direland」、Direland – Official Gameplay Trailer(KAIJIUUUUU Game/YouTube)、開発者KAIJIUUUUU氏のX(@KAIJIUUUUU)、開発者のReddit投稿(2026年10月4日・半年分の追加要素、3月25日・発表と自作エンジン・マルチの方針、4月18日・水面の雲の映り込みとAIの使い方、4月23日・水面の波紋、5月16日・甲殻類のボス、7月4日・クラフトモードとバトルモード)、Tom’s Hardware「GPU Benchmarks Hierarchy」。画像・動画 ©KAIJIUUUUU



