PS5が約10万円、PS5 Proが約14万円に値上げ——4月2日から全世界で。ゲーマーの選択肢はどう変わるか

(更新: 2026.4.17)
PS5が約10万円、PS5 Proが約14万円に値上げ——4月2日から全世界で。ゲーマーの選択肢はどう変わるか

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PlayStation 値上げ出典:PlayStation Blog(2026.03.27)/ 日本経済新聞 / CNBC
PS5ファミリー全機種値上げ
PS5 Pro 137,980円 / PS5 97,980円——4月2日から

ソニーが2026年4月2日付けでPS5・PS5 Pro・PS Portalの全世界一斉値上げを発表しました。PS5 Proは18,000円増の137,980円、PS5通常版も97,980円に。「コンソールは安い」という前提が揺らぐ価格帯に突入します

3行でわかるポイント
  • PS5が97,980円(+18,000円)、PS5 Proが137,980円(+18,000円)、PS Portalが39,980円(+5,000円)に。4月2日施行
  • 背景はAI向けメモリ需要によるDRAM・NAND価格の高騰と、対中関税30%によるコスト上昇。ソニーは「グローバルな経済環境の継続的な圧力」と説明
  • PS5 デジタル・エディション日本語専用モデル(825GB)は55,000円で据え置き。ただし本体言語が日本語固定、PSNアカウントも日本地域限定という制約あり
目次

新旧価格の一覧——日本・米国

日本(税込)

モデル旧価格新価格値上げ幅
PS5(ディスクドライブ付)79,980円97,980円+18,000円
PS5 デジタル・エディション72,980円89,980円+17,000円
PS5 Pro119,980円137,980円+18,000円
PS Portal34,980円39,980円+5,000円
PS5 DE 日本語専用(825GB)55,000円55,000円据え置き

米国(USD)

モデル旧価格新価格値上げ幅
PS5$549.99$649.99+$100
PS5 Digital Edition$499.99$599.99+$100
PS5 Pro$749.99$899.99+$150
PS Portal$199.99$249.99+$50

PS5 Proの米国価格は$900に到達しました。ディスクドライブは別売りのため、ドライブ付きで揃えると実質$1,000を超える計算です。

価格推移——「コンソールは安くなる」はずだった

据え置きゲーム機は世代が進むにつれて値下がりするのが通例でした。PS4は発売から3年で$50値下げ、PS3は大幅な値下げを繰り返しています。PS5はその常識を逆転させた初のコンソールです。

2020年11月
PS5発売 — $499 / 49,980円
PS5 DE — $399 / 39,980円
2022年8月
米国以外で初の値上げ
日本では5,500円増。米国は据え置き
2023年後半
Slimモデル登場 — PS5 DEが$449(+$50)に
値下げではなく実質値上げ
2024年11月
PS5 Pro発売 — $699 / 119,980円
ディスクドライブ別売りで批判
2025年8月
全モデル+$50の値上げ — PS5が$549 / 79,980円に
米国市場で初の値上げ
2026年4月2日
さらに全モデル大幅値上げ — PS5が$649 / 97,980円
PS5 Pro $899 / 137,980円。発売時比+30〜50%

PS5の米国価格は発売時の$499から$649へ、6年間で+30%。デジタル・エディションに至っては$399→$599で+50%です。半導体の価格下落を反映して安くなるどころか、逆に高くなり続けています。

値上げの背景——なぜ今このタイミングなのか

ソニーは公式に「グローバルな経済環境の継続的な圧力」とだけ説明していますが、背景にある要因は明確です。

AI向けメモリ需要

最大の要因です。AIデータセンターの爆発的な拡大で、メモリチップメーカーが高マージンのサーバー向け製品を優先。DRAM生産量の推定70%がデータセンターに吸われ、民生向け(ゲーム機・PC)のチップ単価が高騰しています。Synopsys CEOは「メモリの逼迫は2027年まで続く」と発言(CNBC、2026年1月)。

対中関税30%

コンソール部品の多くは中国から調達されています。米国の対中関税30%がコストに直撃しており、2025年のXbox値上げも同じ関税が主因でした。PS5も同じサプライチェーンの影響を受けています。

為替と物流

円安・ユーロ安による為替差損も大きい要因です。日本のPS5値上げ幅(+18,000円、+23%)が米国(+$100、+18%)より大きいのは、円安の影響が上乗せされているためです。

これはPS5だけの問題ではありません。同じメモリ高騰はゲーミングPCのDDR5・SSD価格にも打撃を与えています。2026年はゲーム機もPCも、どちらを選んでもコストが上がっている状況です。

日本語専用モデル(55,000円据え置き)の落とし穴

今回の値上げで唯一価格が変わらないのが、PS5 デジタル・エディション日本語専用モデル(CFI-2200B01、825GB)です。2025年11月に55,000円で発売されたこのモデルは、値上げ後の現在も同じ55,000円で購入できます。

ただし「日本語専用」の制約は思ったより厳しいものです。

メリット
  • 55,000円は値上げ後の通常DEより34,980円安い
  • 日本語でゲームを遊ぶだけなら実用上の問題はない
  • ハード性能は通常PS5 DEと同一
制約
  • 本体の表示言語が日本語に固定(英語UIにできない)
  • PSNアカウントは日本地域限定。海外ストアからの購入不可
  • ストレージが825GB(通常版は1TB)
  • ディスクドライブなし(DL専用)

日本語で遊ぶだけなら問題はありません。ただし海外版ソフトを購入したい人や、将来海外に引っ越す可能性がある人には向いていません。「とにかく安くPS5が欲しい」という目的であれば、この55,000円モデルが最もコスパの高い選択肢です。

同じ予算でゲーミングPCはどうか——簡潔な比較

PS5が10万円、PS5 Proが14万円という価格帯は、ゲーミングPCの購入検討圏と重なります。2026年3月時点のBTO PCの目安を並べます。

PS5の価格帯(約10万円)で買えるPC

APU構成(GPUなし)が限界。Ryzen 7 8700G + 16GB DDR5 + SSDで9〜12万円。軽量なゲームはプレイできますが、PS5と同等の描画性能は出ません。まともなGPU(RTX 4060)搭載のBTOは13万円台〜です。

10万円ではPS5に太刀打ちできない

PS5 Proの価格帯(約14万円)で買えるPC

RTX 4060搭載のBTO PCが射程圏(13〜17万円)。フルHD高画質で60fps以上は安定しますが、PS5 Proが得意とする4K/60fps(PSSR利用)には届きません。ただしDLSSを使えばWQHD/60fpsは十分可能で、フレームレートの上限が120fps以上に伸ばせるのがPCの利点です。

14万円ならPC vs PS5 Proは互角に近い

モニターは別途必要です。PCの価格には映像出力先が含まれていません。フルHDモニター(約2万円〜)を加えると、実質16万円以上になります。PS5はテレビに繋ぐだけで使えるため、ゼロから揃える場合はPS5のほうが初期投資は低く済みます。

PCとPS5 Proの詳しい比較(fps・5年コスト・できることの違い)は既存の解説記事にまとめています。値上げ後の価格でも基本的な判断軸は変わりません。

市場への影響——アナリストの見方

業界アナリストの反応は総じて悲観的です。

Mat Piscatella(Circana / 旧NPD)

「ゲーミングは高所得層に集中する趣味に向かっている。低所得層がついていけなくなっており、コンソール価格の方向性はその格差を広げている」

Piers Harding-Rolls(Ampere Analysis)

「NintendoやMicrosoftもハードウェア値上げに追随する可能性がある。ハード投資の障壁が上がれば、ソフトウェア売上にも影響する」

特に懸念されているのが、2026年秋に予定されている大型タイトルの販売への影響です。PS5の新規購入を考えていた層に$100〜$150の追加負担が発生することで、ハード普及にブレーキがかかる可能性があります。

Xbox Series X|Sも2025年に2回の値上げを実施済み(Series Sは$299→$399、Series Xも段階的に値上げ)。Nintendo Switch 2も$449で発売されており、アナリストは「2026年中にさらなる値上げがあっても驚かない」と述べています。ゲーム機全体が値上がりする流れの中で、PS5はその最前線にいるという状況です。

値上げ後の今——PS5を買うべきか、待つべきか

2026年4月2日の値上げはすでに実施されました。今からPS5の購入を検討している方向けに、判断基準をまとめます。

今すぐ買うべき人
  • PS独占タイトル(Astro Bot、ゴッド・オブ・ウォー、Spider-Manなど)をすぐにプレイしたい
  • テレビに繋ぐだけで使えるシンプルさを重視する
  • 予算10万円以内で、モニター不要のゲーム環境を整えたい
急がなくていい人
  • PS5 DE日本語専用モデル(55,000円)で十分という人
  • PC移行を含めて比較検討したい人
  • AI向けメモリ需要が落ち着く2027年以降の値下がりを待てる人

値上げ後の現在、PS5 DE日本語専用モデル(CFI-2200B01)が55,000円で購入できる点は依然として有力な選択肢です。日本語でPS独占タイトルを遊ぶことが目的なら、このモデルが最もコスパに優れています。

よくある質問

QPS5は今(2026年4月)いくらですか?
A
2026年4月2日の値上げ実施後、PS5(ディスクドライブ付き)は97,980円、PS5 デジタル・エディションは89,980円、PS5 Proは137,980円です。PS Portalは39,980円。例外として日本語専用モデル(CFI-2200B01)は55,000円で据え置きです。
QなぜPS5が値上がりしたのですか?
A
主な要因は3つです。①AI向けデータセンター需要によるDRAM・NANDメモリの高騰(製造ラインの大半がサーバー向けに振り向けられている)、②米国の対中関税30%による部品コストの上昇、③円安・ユーロ安の為替影響です。ソニーは「グローバルな経済環境の継続的な圧力」と説明しています。
Q日本語専用モデル(55,000円)は通常版と何が違いますか?
A
ハード性能は通常PS5 DEと同一です。ただし本体の表示言語が日本語に固定(英語UIにできない)、PSNアカウントが日本地域限定(海外ストアからの購入不可)、ストレージが825GB(通常版は1TB)という制約があります。日本語でPS独占タイトルを遊ぶだけなら実用上の問題はありません。
QPS5とゲーミングPC、値上げ後はどちらがお得ですか?
A
目的によって異なります。約10万円の予算ではPS5と同等の描画性能を持つゲーミングPCは組めません(APU構成が限界)。PS5 Proと同じ約14万円なら、RTX 4060搭載のBTO PCと性能面でほぼ互角になります。ただしPCは別途モニター(約2万円〜)が必要です。手軽さを重視するならPS5、PCゲームライブラリや高フレームレートを重視するならPCが有利です。
QPS5はこれ以上値上がりしますか?
A
断定はできません。アナリストは「AI向けメモリ需要が続く2027年まで半導体コストが高止まりする」と指摘しており、さらなる値上げの可能性を否定できないとしています。XboxやNintendoも値上げ済みで、ゲーム機全体が高価格化している流れにあります。
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