ジェンスン・フアン氏直筆サイン入りRTX 5090が中古市場で発見|Bonhamsで1万〜1.5万ドル評価【2026年9月】
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ASUS公式は動画の実在を認めるが、個体の同一性は所有者の主張
出典(確認日2026年9月24日):VideoCardz、Wccftech、Bonhams公式オークションロット情報、ASUS公式Pressroom、アユート公式、ASUS US公式スペックページ、NVIDIA公式Newsroom、ASUS公式(der8auer氏チャリティオークション)、VideoCardz(Dhahabオークション)にもとづきます。
ASUSのグラフィックボード「ROG Astral GeForce RTX 5090 White OC Edition」のうちの1枚が、NVIDIA共同創業者兼CEOのジェンスン・フアン氏の直筆サイン入りだったことが分かりました。所有者は3Dアーティストで、友人と共同で中古市場から購入した2枚のRTX 5090のうち1枚が、偶然このサイン入り個体でした。
海外複数メディアの報道とASUS公式・Bonhams公式の一次情報を確認したところ、フアン氏がROG Astral RTX 5090 White Editionにサインをした動画自体はASUS公式が存在を認めています。一方で、このカードが「世界に1枚」「動画に映ったカードと同一個体」という部分は所有者や海外メディアの主張にとどまり、ASUS公式が個体識別まで認証したわけではありません。
Bonhamsが示す評価額1万〜1.5万ドルも、GPUとしての性能を反映した価格ではなく、あくまで入札の目安です。ここでは、ASUS公式・Bonhamsのロット情報・過去のフアン氏サイン入りカードの実際の落札額を突き合わせ、事実として確認できる範囲と、所有者側の主張にとどまる範囲を分けて整理します。
目次
要点まず何が起きたか
3Dアーティストが友人と中古市場で購入した2枚のRTX 5090のうち1枚が、ROG Astral RTX 5090 White OC EditionでNVIDIA CEOジェンスン・フアン氏の直筆サイン入りでした。所有者はこの個体をオークションハウスBonhamsに出品し、2026年10月4日から14日までオンラインで開催されます。事前評価額は1万〜1.5万ドルで、これは開始価格や入札の目安であり、最終的な落札額を保証する数字ではありません。2026年9月時点で確認できる範囲では、この経緯を伝える国内メディアの報道は見当たりません。
経緯発見の経緯
海外メディアが所有者本人への取材にもとづいて伝えたところによると、この3Dアーティストは3D制作プロジェクト用に、友人と共同で中古のRTX 5090を2枚購入しました。そのうちの1枚がASUS ROG Astral RTX 5090 White OC Editionで、当初は「ASUSの幹部がサインしたもの」と聞いていたそうです。ところが箱を開けて確認したところ、サインの主はASUSの幹部ではなくNVIDIAのCEOだったといいます。
所有者はカードの箱が未開封で完全に新品の状態だったこと、一度も装着していないことも明かしています。貴重な個体だと分かった時点で3D制作には使わず、Bonhamsへ出品する判断をしたことが分かっています。
Bonhams公式がオークションロットの来歴(provenance)情報として記載した内容はさらに具体的です。このカードは2025年のGamescom会場で行われた、ASUS ROGとNVIDIAの30周年を記念するギブアウェイ企画の大賞として当選したものであり、当時の請求書とサインの画像照合(screen matched signature)による裏付けがあるとBonhamsは説明しています。今回の出品者(所有者)は、この当選者本人からカードを直接購入したともBonhamsは記載しています。
確認ASUS公式の裏付けと、まだ確認できていないこと
ASUS公式Pressroomの記事を確認したところ、2025年8月22日付でドイツ・ケルンにて開催されたGamescom 2025直前の特別展示「Unlock the ROG Lab」を伝える記事の中に、次の一文が実在します。
“Jensen also signed one of our new ROG Astral GeForce RTX 5090 White Edition graphics cards in his video”(フアン氏が動画の中で、当社の新しいROG Astral GeForce RTX 5090 White Editionのグラフィックボードの1枚にサインをした)
つまり、フアン氏がROG Astral RTX 5090 White Editionにサインをした動画が存在すること自体は、ASUS公式が一次情報として認めている事実です。今回Bonhamsに出品された個体が動画に映ったカードと同一かどうかについて、ASUS自身が個体識別まで公式に認証した資料は確認できませんが、Bonhamsはオークションの来歴(provenance)情報として、サインの画像照合(screen matched signature)を行ったと記載しています。これはASUS公式による認証ではなく、オークションハウスであるBonhamsが自ら行った来歴調査という位置づけである点は区別しておく必要があります。
実態White OC Edition自体は一点物ではない
まず押さえておきたいのは、「ROG Astral RTX 5090 White OC Edition」という製品自体は、ASUSが国内外で通常販売してきた市販SKUだという点です。国内正規代理店のアユート公式によれば、2025年6月27日に市場想定価格622,800円(税込)で発売されています。ASUS US公式ストアでも現行モデルとして掲載されており、価格は4,929.99ドルです。つまり今回話題になっているのは「特別に1枚だけ作られた限定モデル」ではなく、通常の市販モデルのうちの1枚に、たまたまフアン氏の直筆サインが入っていたという話です。
海外の報道を突き合わせると、いくつか食い違いも見つかりました。一部海外報道は本文中で「triple-fan design(3基のファン)」と表記していますが、Bonhams公式のロット説明・ASUS公式・アユート公式の仕様はいずれも4基のファン(quad-fan design)と明記しており、triple-fanという表記は誤りとみられます。
また所有者は、今回のカードについて「ASUS公式が2025年8月に公開した30周年記念動画でフアン氏が手にしていたカードと、写真を比較したところ同一の個体だ」と説明しています。これは所有者から提供された写真をもとにした海外メディアの比較記事にもとづく主張であり、ASUS公式がシリアル番号などで個体識別を認証した情報ではありません。断定はできない点として扱う必要があります。
スペックベース製品とオークション個体のスペック
ベースとなる市販モデルのスペックと、Bonhamsのロット説明に記載された今回の個体の情報を並べて整理します。
| 項目 | 市販モデル(ASUS・アユート公式) | Bonhamsロット記載 |
|---|---|---|
| GPU | GeForce RTX 5090(Blackwell) | NVIDIA Blackwell AIアーキテクチャGPU |
| VRAM | 32GB GDDR7 | 32GB GDDR7 |
| CUDAコア | 21,760 | – |
| クロック | OCモード2,610MHz・デフォルト2,580MHz | 可変2,580〜2,610MHz |
| ファン数 | 4基(quad-fan)・特許取得ベイパーチャンバー | 4基(quad-fan)・特許取得ベイパーチャンバー |
| 寸法 | 357.6×149.3×76mm(3.8スロット) | 165×365×80mm(実測記載) |
| 国内発売・価格 | 2025年6月27日・622,800円 | – |
| 米国公式価格 | 4,929.99ドル(ASUS US公式ストア) | – |
| シリアル番号 | – | T6YVCM02X636NT6 |
| サイン刻印 | – | 背面に”Jen Hsun Huang / RTX ON!” |
※寸法・クロックはASUS US公式スペックページとBonhams公式ロット説明でそれぞれ実測条件が異なるため、単純比較ではなく参考値として併記しています。DLSSの世代表記はBonhams記載が「DLSS 4」で、これは製品発売時点(2025年前半)のNVIDIA公式発表内容と一致します。
評価評価額は性能価格ではない
NVIDIA公式Newsroomの発表によれば、RTX 5090搭載カードはFounders Editionが1,999ドルで2025年1月30日に発売されています。ROG Astral RTX 5090 White OC Editionは現行品でもASUS US公式ストアで4,929.99ドルと、Founders Editionの2倍以上の価格です。Bonhamsが示す評価額1万〜1.5万ドルは、この現行品価格からさらに2〜3倍です。
つまりこの評価額は、GPUとしての演算性能やゲーム性能を反映した価格ではありません。「フアン氏の直筆サインが入った、来歴のはっきりした一点物」という付加価値に対する評価であり、中古のグラフィックボードとしての実用的な価値とは切り分けて考える必要があります。
先例過去のフアン氏サイン入りカードの実際の落札額
ASUS製のフアン氏サイン入りグラフィックボードがオークションにかけられたのは、今回が初めてではありません。過去2件の実際の落札額と、今回のBonhamsオークションの位置づけを並べます。
過去2件はいずれもASUS自身が新品カードを提供し、チャリティ目的で企画したオークションでした。Gordon Chan氏の落札では、次点の入札とわずか10ドル差という僅差の結果になっています。一方、今回のBonhamsオークションはASUSが企画したものではなく、所有者個人が中古で入手したカードを一般のオークションハウスに持ち込んだものです。出品の主体が異なる点は、評価額の意味を読むうえで踏まえておく必要があります。
用語評価額と落札額は別の数字
Bonhamsのようなオークションハウスが事前に示す評価額(estimate)は、類似品の過去の取引実績などをもとにした「このあたりから入札が伸びていくだろう」という目安であり、最終的な落札額(hammer price)を保証する数字ではありません。前述のGordon Chan氏の事例では、次点入札とわずか10ドル差というきわどい結果になっており、需要次第で評価額を上回ることも下回ることもあり得ます。2026年10月4日から14日のオークション終了まで、今回の実際の落札額は分かりません。
価値来歴が価値を左右する、記念品としての性格
- ROG Astral RTX 5090 White Editionにフアン氏がサインをした動画の存在は、ASUS公式Pressroomの記事で確認できる
- 過去にもASUS公式企画でフアン氏サイン入りカードが16,000ドル・24,200ドルで実際に落札されている
- Bonhamsのロット説明に記載されたシリアル番号・サイン内容・quad-fan仕様は一次情報として確認できる
- Bonhamsは来歴(provenance)情報として、このカードが2025年Gamescomのギブアウェイ企画の大賞だったこと、現所有者が当選者本人から直接購入したことを記載している
- 今回の個体が「動画に映ったカードと同一」という来歴は、Bonhamsによる来歴調査・所有者側の説明であり、ASUS自身が個体識別を公式に認証した情報ではない
- 評価額1万〜1.5万ドルはあくまで入札の目安で、確定した落札額ではない
- 今回のオークションはASUSが企画したものではなく、所有者個人による一般出品である
ここまで整理すると、今回のカードは「性能の高い掘り出し物の中古GPU」ではなく、著名人の直筆サインという来歴によって価値が生まれた記念品・コレクターズアイテムとして評価されていることが分かります。GPUとしての実用性能はサインなしの同型モデルとまったく同じであり、追加の演算性能や保証が付くわけではありません。
おすすめRTX 5090そのものが目的なら、サイン入りを追う必要はない
RTX 5090の性能そのものが目的なら、このオークションを追いかける理由はありません。サインなしのROG Astral RTX 5090は通常の通販ルートでも購入でき、演算性能・ゲーム性能はサイン入り個体とまったく同じです。RTX 5090を選ぶ場合は、ASUSが推奨する1000W級電源をあわせて検討すると安全です。
FAQよくある質問
まとめまとめ|サインの実在は確認済み、個体の唯一性は主張の域
今回判明したのは、ASUS公式が2025年8月の動画で見せたジェンスン・フアン氏のサイン入りROG Astral RTX 5090 White OC Editionが、中古市場を経由して3Dアーティストの手に渡り、2026年10月4日から14日にBonhamsのオークションへ出品されるという経緯です。フアン氏がこの製品にサインをした動画の存在自体は、ASUS公式Pressroomの記事で確認できる事実です。
一方で「動画と同一個体」という部分は、Bonhamsが来歴情報として画像照合を行ったとする調査・所有者側の説明にとどまり、ASUS公式による個体認証ではありません。評価額1万〜1.5万ドルも、GPUとしての性能価格ではなく記念品としての参考価格で、最終的な落札額とは別の数字です。RTX 5090の性能そのものが欲しいなら、このオークションを追いかけるのではなく、通常の市販ルートを選ぶのが現実的な判断です。
今回のカードは「高性能な中古GPU」ではなく「記念品」です。ASUS公式が動画の実在を認める一方、個体の唯一性はまだ所有者側の主張の域を出ません。評価額はまだ落札額ではなく、2026年10月14日のオークション終了まで確定しません。RTX 5090の性能そのものが目的なら、サインの有無に関係なく通常の市販ルートを検討してください。





