Intel Raptor Lake Next(第3世代Refresh)LGA1700再投入|DDR4対応Core 200【2026年6月】
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DDR5メモリの価格が1年前の2〜4倍に高騰している今、新規でPCを組むうえで「DDR4のまま安く済ませたい」という需要は急速に膨らんでいます。ところがArrow Lake(LGA1851)はDDR5専用、AMDのAM5も同じくDDR5のみで、DDR4を使える現行プラットフォームは事実上IntelのLGA1700だけという状況です。
そんな市場の空気を突くように、Intelが第3回目のRaptor Lake Refreshを計画しているというリーク情報が複数の海外情報源から報じられました。ソケットはLGA1700を継続、Core i9は除外、Core i7/i5を中心にDDR4/DDR5両対応のSKUを2027年早期に投入する構想です。Arrow Lake(LGA1851)とは明確に棲み分けた、コスト重視層・OEM向けのラインアップになる見込みです。
本記事では、リーク内容とIntel公式コメントを整理し、「日本のゲーマーにとって買う価値があるのか」「現行14世代との違いはどこか」「DDR4マシンをあと2〜3年延命する選択肢として現実的か」を、DDR5価格とArrow Lake Refreshの位置付けも絡めて解説します。
目次
リーク詳細Raptor Lake Next(Raptor Lake Refresh 第3世代)の構成——LGA1700・Intel 7・DDR4/DDR5両対応
今回リークされた情報を整理すると、構成の骨子は次のとおりです。著名リーカーJaykihn氏による発信を起点に、複数の海外情報源が同様の内容を報じています。
Core 7の20コア構成と24MB L3特別版——2026年6月続報
2026年6月に入って新たなリークが出て、構成が一段と具体化しました。型番は「Core 200」シリーズ(”Raptor Lake Next”とも呼ばれます。旧Core iではなく現行の命名)を継続します。クラス分けは、最上位のCore 7が20コア(8P+12E・65W)、その下にCore 5の16コア(8P+8E・125W)と10コア(6P+4E・65W)、最小がCore 3の4コア(4P)という構成です。
とくに注目は10コア版で、無効化したコアのキャッシュを活かしてL3を通常の20MBから24MBへ増やした特別版になるという噂があります。一方で延命策ゆえの割り切りとして、Wi-Fi 7・APO(アプリ最適化)・Fast Throttle といった新しめの機能は省かれると複数の情報源が伝えています(このうちFast Throttleの省略は他の項目よりソースが弱く、流動的とみておくのが無難です)。
量産は2027年1月頃、市場投入は2027年前半が有力です。DDR4で組める数少ない新CPUとして、AM4を長く支えたAMDの延命戦略をIntelがなぞる形といえます。
ノートPC版はまさかの格上——Core 9 200HXが24コアで最上位に
2026年6月中旬から下旬にかけて、デスクトップ版とは別にノートPC(HXシリーズ)向けの構成もリークされました。意外なことに、デスクトップ版では用意されない「Core 9」クラスがノートPC版にだけ存在し、8P+12Eの構成でハイパースレッディング込み24コア32スレッドという、デスクトップの最上位(Core 7・20コア)を上回るスペックになる見込みです。その下にはCore 7が2構成(8P+12Eの20コア、6P+8Eの14コア)用意されるとされています。展開はHXシリーズのみで、従来のH/P/U向けシリーズは計画されていません。またvPro(企業向け管理機能)・SIPPのサポートは今回から外れる見込みです。投入時期はデスクトップ版と同じく2027年早期で、次世代の「Nova Lake」と並行して展開される計画とされています。「安価な延命策」のはずが、ノートPC市場ではまさかの最上位フラグシップとして投入される点は注目に値します。
選択肢Arrow Lake Refresh / Ryzen との棲み分け——3プラットフォーム比較
DDR5が高騰している今、「何を買うか」はもはや性能だけの話ではなく、プラットフォームごとの総費用と将来性の読み比べになります。Raptor Lake Refresh第3世代の想定ポジションを、Arrow Lake RefreshとRyzen 9000シリーズに並べて整理しました。
第3世代
- プロセスIntel 7(10nm)
- メモリDDR4 / DDR5 両対応
- 最上位SKUCore 7 の20コアまで(Core i9相当は Arrow Lake の Core Ultra 9 290K Plus と棲み分けるため除外)
- ゲーミング上限現行14700K 近辺
- 向いている用途DDR4延命・OEM・バジェット新規
Core Ultra 200K Plus
- プロセスTSMC N3B + N6(Compute + SoC)
- メモリDDR5 のみ
- 最上位SKUCore Ultra 7 270K Plus(上位のCore Ultra 9 290K Plusは2026年3月に開発中止・未発売)
- ゲーミング上限9800X3D に近い(270K Plus 時)
- 向いている用途生産性+ゲーミング バランス型
(AM5)
- プロセスTSMC N4 / N5
- メモリDDR5 のみ
- 最上位SKURyzen 9 9950X3D
- ゲーミング上限X3Dで最上位
- 向いている用途ゲーミング重視・長期AM5保持
なお「DDR4のまま延命する」という発想自体は、実はAMD陣営が一足先に実践済みです。AM4向けにRyzen 7 5800X3Dが2026年6月に再投入されており、こちらもDDR4資産をそのまま活かせる現行の選択肢です。Raptor Lake Refresh 第3世代が投入される2027年までにDDR4環境を延命したい場合、現時点で実際に買えるAM4という選択肢も比較検討の価値があります。
性能レンジ現行14世代の実測値から読むパフォーマンス帯
※第3世代リフレッシュはまだ未発売のため、以下は同プロセス・同アーキの現行13/14世代の実測値を参考値として掲載します。
主要CPUのゲーミング平均fps(1080p / 重量級10タイトル平均・参考値)
第3世代リフレッシュは「14700K から数%の微改善」に留まるとみるのが自然です。9800X3Dの壁(3D V-Cache による約15%上乗せ)を越える設計ではありません。ゲーミング最強を狙う用途には向かず、DDR4のまま20万円以下でバランス型のマシンを組みたい層にマッチする性能帯です。なお同じLGA1700でも、組込み専用CPU「Bartlett Lake」(Core 9 273PQE)が改造BIOS環境の限定的なベンチマークで14900Kを上回った例が話題になりましたが、正規の組込みハードでは旧世代の13900Kにも及ばないという検証結果も出ており、そもそも一般消費者向けSKUではないため実用的な選択肢にはなりません。本Core 200はあくまで「DDR4で安く延命する」コスパ弾という位置付けです。
結論誰が買うべきか——DDR4延命 vs 新プラットフォーム移行
向いている人
- 既にDDR4-3200/3600 の32GB以上を所有しており、メモリ資産を流用したい人
- LGA1700マザー(B760 / Z790 など)を既に持っていて、CPUだけ交換したい人
- office / クリエイティブ用途がメインで、ゲームは1440p 144fps程度で満足できる人
- 自作PCの総予算を15万円以下に抑えたい人
- OEM / SIer がコストを抑えたビジネスPC用途として採用するケース
向いていない人
- 1440p 高リフレッシュを追求する人(9800X3D / 9950X3D を選ぶべき)
- 長期間PCを使い続けたい人(LGA1700 は今回で世代交代が確定、将来のアップグレード余地なし)
- PCIe 5.0 SSDの帯域を活かしたい人(LGA1700はPCIe 5.0 M.2に非対応・Gen 4までが上限)
- AI推論・生産性ワークの最新機能(AMX / NPU)を重視する人
- これから新規でマザーボードとメモリを揃える人(DDR5構成の方が長期的には得)
参考新規でDDR5環境を組むならこちら——Arrow Lake / AM5 おすすめCPU
マザーとメモリも新規で揃える方には、長期的なアップグレード余地が残るDDR5プラットフォームが堅実です。Raptor Lake Refresh 第3世代の代替として現実的な2製品を紹介します。
※価格は変動します。最新の価格はAmazonでご確認ください。
Raptor Lake Refresh 第3世代は「ゲーマー向けの新世代」ではなく、DDR4資産を守る延命弾として理解すべきチップです。DDR5が1年前の2〜4倍に高騰している現状では、DDR4のまま15万円以下で組める選択肢は貴重で、既存LGA1700ユーザーの「もう1回だけ」の換装や、OEMのコストPC用途には非常にマッチします。ただし、新規でマザーから揃える人には、2〜3年後のアップグレード余地がないLGA1700を今から選ぶメリットは薄く、価格差を吸収できるならAM5 / Arrow Lake Refresh(LGA1851)に進むのが無難です。正式発表まではリーク情報である点を踏まえつつ、DDR5価格の推移とあわせて判断材料にしてください。





