Colorfulの「熊猫本」RTX 3050版が6299元|1年前のRTX 5050版より300元高い中身と、日本で同じ構成を選ぶ前の確認点
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1年前のRTX 5050版は5999元。GPUもメモリも冷却も下がって300元高い
出典:IT之家(2026年版 熊猫本)、IT之家(2025年版 熊猫本)、京東(Colorful直営旗艦店)、IT之家(隠星 G15 RTX 3050版)、IT之家(機械師 星辰15 RTX 3050版)、Intel(Core i5-13420H仕様)、NVIDIA(ノート向けRTX 30シリーズ仕様)、NVIDIA(ノート向けRTX 50シリーズ)、TrendForce(2026年第3四半期のメモリ価格見通し)、TrendForce(2026年8月のDRAM契約価格)
Colorful(七彩虹)は、グラフィックボードで知られる中国のPCメーカーです。同社のゲーミングノート「隠星 P15」に、2026年9月28日、Core i5-13420Hとノート向けGeForce RTX 3050を組み合わせた「熊猫本(パンダ配色モデル)」が6299元で加わりました。
同じ熊猫本は2025年7月にも出ており、そのときの最安構成はノート向けRTX 5050搭載で5999元でした。2025年版で公開された仕様と比べると、GPUは2世代前のAmpereに戻り、メモリはDDR5からDDR4へ、冷却のヒートパイプは4本から2本に減りました。それでも定価は300元上がっています。
この逆転はColorfulだけの話ではありません。2026年の中国ではRTX 3050搭載ノートが複数社から再投入されており、その価格帯と照らすと熊猫本の6299元がどこに位置するかが見えてきます。日本でも同じCPUとGPUの組み合わせのノートが売られているので、買う前に確かめるべき項目まで落とし込みます。
目次
要点6299元の熊猫本は何が起きた製品か
2026年版熊猫本はノート向けRTX 3050・DDR4-3200・PCIe 3.0 SSD・ヒートパイプ2本の構成で6299元です。2025年版の最安構成はノート向けRTX 5050・DDR5で5999元でした。Colorfulは構成を変えた理由も価格の根拠も説明していません。

比較2025年版熊猫本との違いは5か所
CPUとメモリ容量、SSD容量、画面の解像度とリフレッシュレートは2025年版の最安構成と同じです。変わったのはGPU、メモリ規格、SSDの世代、冷却、端子配置の5か所で、どれも2026年版のほうが下がっています。
| 項目 | 2026年9月 熊猫本 | 2025年7月 熊猫本(最安構成) |
|---|---|---|
| 定価 | 6299元(国の補助適用で5354.15元) | 5999元 |
| CPU | Core i5-13420H | Core i5-13420H |
| GPU | ノート向けRTX 3050(Ampere・2021年) | ノート向けRTX 5050(Blackwell・2025年) |
| メモリ | 16GB DDR4-3200 | 16GB DDR5-5200 ※ |
| SSD | 512GB PCIe 3.0 | 512GB PCIe 4.0 ※ |
| 画面 | 15.6型 1920×1080・144Hz | 15.6型 1920×1080・144Hz |
| 冷却 | ファン2基・ヒートパイプ2本 | ファン2基・ヒートパイプ4本 ※ |
| 左側面の端子 | USB-C、有線LAN、microSD | USB-A×2、3.5mm音声 |
※2025年版のメモリ・SSD・冷却は、発表時に公開された最上位構成(RTX 5060・1TB)の仕様です。熊猫本シリーズとして共通の筐体で展開されていました。
端子の配置が左右で入れ替わっているので、2026年版は2025年版の色違いではなく、別の筐体を使っています。2025年版は背面にHDMIとDisplayPort 1.4を持っていましたが、2026年版の端子一覧にはどちらの記載もなく、外部モニターへの出力方式は公表情報からは確認できません。
「熊猫本」の名前は、天板・キーボード面・底面をシルバー、画面の縁を黒にした配色から来ています。2025年版は中国の国宝であるパンダのキャラクターと組んだ限定配色として出ており、2026年版の製品画像にもパンダのキャラクターが描かれています。
中身削られた3点はどれもゲームに効く
GPUは2世代戻り、フレーム生成が使えなくなる
ノート向けRTX 3050は2021年5月11日にNVIDIAが発表したAmpere世代のGPUです。ノート向けRTX 5050はAda Lovelace世代を挟んだ2世代後のBlackwellで、VRAMは8GBのGDDR7を積みます。
一番大きな差はDLSSの機能です。NVIDIAの公式説明では、超解像とレイ再構成はRTX 30以降で使えますが、フレーム生成はRTX 40以降、マルチフレーム生成はRTX 50だけの機能です。RTX 3050版を選ぶと、fpsをかさ上げする手段が超解像までに限られます。
VRAM容量も確認が必要です。NVIDIAの公式仕様ではノート向けRTX 3050にCUDAコア2048〜2560基、VRAM 4GBと6GBの両方の構成があります。京東の商品名と発表資料の仕様画像には容量の記載がなく、4GB版か6GB版かは公表情報からは判断できません。どちらでもノート向けRTX 5050の8GBには届きません。
DDR4はCPUの制約ではなく、製品側の選択
Core i5-13420Hは2023年第1四半期に投入された8コア12スレッドのCPUで、Intelの公式仕様ではDDR4-3200とDDR5-5200の両方に対応しています。実際に2025年版の熊猫本は同じCPUでDDR5-5200を積んでいました。
つまりDDR4-3200への変更は、CPUに合わせたものではありません。DDR4に対応した基板を使うという、製品を組む側の判断です。
ヒートパイプは4本から2本に
2026年版の製品画像には「デュアルファン、デュアルヒートパイプ」と明記されています。2025年版の熊猫本はファン2基・ヒートパイプ4本でした。消費電力の小さいRTX 3050に合わせた設計と考えられますが、長時間の高負荷でどこまでクロックを保てるかは実機の測定が出るまで分かりません。
価格なぜ300元高いのか|同じRTX 3050機と並べる
Colorfulは値付けの理由を公表していません。確かなのは、2025年版と2026年版の間にメモリ価格が大きく動いたことと、2026年の中国では同じクラスのRTX 3050ノートが複数出ていることです。
| 時期・機種 | 構成 | 定価 |
|---|---|---|
| 2025年7月 Colorful 隠星 P15 熊猫本 | i5-13420H・RTX 5050・16GB・512GB・144Hz | 5999元 |
| 2026年5月 機械師 星辰15 | i5-13420H・RTX 3050・16GB・512GB・165Hz | 5799元 |
| 2026年7月 Colorful 隠星 G15 | i5-12450H・RTX 3050・16GB・512GB・144Hz | 5999元(国の補助適用で5099元) |
| 2026年9月 Colorful 隠星 P15 熊猫本 | i5-13420H・RTX 3050・16GB DDR4・512GB・144Hz | 6299元(国の補助適用で5354.15元) |
中国の機械師(MECHREVO)は5月に、熊猫本とCPU・GPU・メモリ容量・SSD容量が同じ構成を、165Hz画面付きで5799元で出しています。熊猫本はこれより500元高く、画面のリフレッシュレートも低い組み合わせです。
Colorful自身も7月、1世代前のCore i5-12450HとRTX 3050を積んだ「隠星 G15」を5999元で売り出しています。中国のIT系ニュースサイトは、メモリ値上がりを受けてメーカーが旧構成のノートを呼び戻している動きの一例として取り上げていました。
メモリ価格の動きは調査会社のデータでも裏付けられます。台湾の市場調査会社TrendForceは2026年7月、第3四半期の汎用DRAM契約価格が前期比13〜18%上がると予測し、高くなった部品が在庫に入れ替わるにつれてノートPCの店頭価格は全面的に上がるとしました。8月末のPC向けDRAM契約価格の報告では、PCメーカーがコスト上昇に対応するため、仕様を落とした部品への切り替えを進めていると書いています。
熊猫本の6299元は、この流れの中では突出した値付けではありません。ただし同構成の他社機より高く、パンダ配色の限定モデルとしての上乗せが含まれている可能性があります。1年前の5999元は部品が高くなる前の値段なので、「今RTX 5050版を出せば5999元で出せる」わけでもない点は押さえておく必要があります。
判断日本で同じ構成のノートを選ぶ前に確かめる4点
熊猫本の日本発売は発表されていません。ただ、Core i5-13420Hとノート向けRTX 3050の組み合わせは日本でもGALLERIA RL5C-R35-5Nなどで売られています。MSIがKatana 15 HX C14にDDR4-3200構成を追加したように、新しい型番でも中身の一部が古い規格に戻る例は日本向け製品でも出ています。「2026年モデル」「新品」という表記だけで判断せず、仕様表で次の4点を確認してください。
- GPUの型番と世代。RTX 30はフレーム生成に対応せず、RTX 40以降が必要です
- VRAM容量。ノート向けRTX 3050は4GBと6GBがあり、仕様表の「ビデオメモリ」欄で確認します
- メモリ規格と空きスロット。DDR4かDDR5か、増設できる空きがあるか
- SSDの接続規格。PCIe 3.0かPCIe 4.0か
ノート向けRTX 3050が2026年にどこまで通用するかは、RTX 3050は2026年でも現役かで世代とVRAMの壁ごとに整理しています。ノート向けRTX 5050の仕様とTGPの幅はノート向けRTX 5050の完全レビューにまとめました。
- 遊ぶのは軽めの対戦ゲームやインディー作品が中心
- 画質設定を下げて遊ぶことに抵抗がない
- RTX 5050機との価格差が大きく、予算の上限が動かせない
- 新作の重いゲームを数年遊び続けたい
- フレーム生成でfpsを稼ぎたい
- VRAM 4GBで設定を削る場面を避けたい
おすすめ日本で買えるRTX 5050搭載ノート
RTX 3050ノートとの価格差がそこまで大きくないなら、VRAM 8GBとフレーム生成を持つノート向けRTX 5050搭載機のほうが長く使えます。どちらもメモリ16GB・SSD 512GB前後の、熊猫本と同じ価格帯の構成です。
まとめまとめ|熊猫本の逆転は「新型=新しい中身」ではない時代の見本
2026年版の熊猫本は、2025年版からGPU・メモリ・SSD・冷却の4点が下がり、定価は300元上がりました。Colorfulの説明はありませんが、DRAMの値上がりとメーカーの部品グレード見直しが進む2026年の中国市場では、RTX 3050ノートの再投入そのものは珍しくありません。熊猫本はその中でも同構成の他社機より高めの値付けです。
型番や発売年が新しくても、GPUの世代、VRAM容量、メモリ規格、SSDの接続規格は仕様表で1つずつ確かめる必要があります。RTX 3050ノートとRTX 5050ノートの価格差が小さいなら、フレーム生成とVRAM 8GBを持つRTX 5050側を選んだほうが長く使えます。





