『どこでもいっしょ』開発元ビサイドがVRChatへ|新アバター「ニュイ」発売、価格とPerformance Rank「Poor」を解説
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新アバター「ニュイ」発売|価格・機能・Performance Rank「Poor」を解説
出典:BeXide SHOP「ニュイ(Nuit)/3Dモデル」商品ページにもとづきます。
トロとクロが登場する『どこでもいっしょ』は1999年7月22日にプレイステーション用ソフトとして発売され、2026年7月22日で27周年を迎えました。開発元として知られる株式会社ビサイドと聞いて、あの育成ゲームを思い出す人は少なくないはずです。そのビサイドがVRChat向けにアバターを出したと聞けば、懐かしさから飛びつきたくなるところですが、VRChatのアバターは見た目の可愛さだけで選ぶと後で戸惑うことがあります。
株式会社ビサイドは2026年8月7日、VRChat向けの完全オリジナル3Dアバター「ニュイ(Nuit)」をBOOTHで発売しました。価格は発売記念セールで税込4,000円(2026年8月16日まで、以降は税込5,000円)。Avatar 3.0・PhysBone・リップシンク・フルトラッキングに対応し、Unity 2022.3.22f1やVRCSDK 3.10.4といった動作確認環境も明記されています。
本記事では価格や機能面の紹介にとどまらず、VRChat内のアバター負荷指標であるPerformance Rankが「Poor」である点に注目します。VR modeでのGPU負荷や、参加人数が多いイベントワールドで起こりうるフレームレート低下のリスクを、PCゲーミングの視点から具体的に整理していきます。

目次
発表ビサイドがVRChat向け完全オリジナルアバター「ニュイ」を発売
「ニュイ」は、株式会社ビサイドがBOOTH上の「BeXide SHOP」で販売する、VRChat向けの完全オリジナル3Dアバターです。ビサイドは2026年7月22日に27周年を迎えた『どこでもいっしょ』の開発元として知られていますが、ニュイは特定のゲーム作品を原作にしたキャラクターではなく、ビサイドにとって初めてのVRChat向け完全オリジナルアバターという位置づけです。瞳に星のようなハイライトが入った表情豊かなデザインが特徴で、購入者はVRChat上で改変・利用できます。


条件価格は税込4,000円、発売記念セールは8月16日まで
ニュイの通常価格は税込5,000円ですが、発売を記念して2026年8月7日から8月16日までの期間限定で税込4,000円の20%オフセールが実施されています。8月17日以降は通常価格の税込5,000円に戻る点に注意してください。購入前にデザインを確認したい場合は、VRChat内に用意された無料の試着ワールドでサンプルアバターを試すことができます。実際に自分のアバター表示設定やアクセサリーとの組み合わせを見てから購入を決めたい人にとって、この試着ワールドは実質的な判断材料になります。
機能Avatar 3.0・PhysBone・フルトラッキングに対応


同梱データは本体モデルのFBX・Unitypackage・テクスチャPNG・改変用のテクスチャPSDに加え、素体データも含まれます。利用規約の範囲内であれば外見の改変が可能で、配信・動画・SNS投稿への利用や、VRChat以外の用途への使用も認められています。改変の自由度が高い分、どこまで手を加えられるかは利用規約を実際に確認してから作業を始めるのが安全です。

動作要件VRChatへの導入環境|Unity・VRCSDK・lilToon・Modular Avatarのバージョンを確認
ニュイの動作確認環境として、Unity 2022.3.22f1・VRCSDK 3.10.4・lilToon 2.3.4・Modular Avatar 1.17.1という具体的なバージョンが商品ページに明記されています。ビサイドはこの動作確認環境以外での利用をサポート対象外としているため、すでに別バージョンのUnityやVRCSDKで環境を組んでいる人は、アップロード前にバージョンを揃えておく必要があります。VRChatのSDKやシェーダー(lilToon)、アバターの改変を効率化するツール(Modular Avatar)は更新頻度が高く、動作確認済みのバージョンから離れるほど、表示崩れや意図しないエラーが起きやすくなる点は覚えておいて損はありません。
初心者向け「アップロードしてすぐ使える」の意味と初心者への注意
「動作確認済み」という表記は、購入したファイルをそのままVRChatに自動反映できることを意味するわけではありません。実際にVRChat上でニュイを使うには、Unity上でVRChat Creator Companion(VCC)を使ってプロジェクトを作成し、指定バージョンのVRCSDKを導入した上で、FBXやUnitypackageを取り込んでアバターをアップロードする、通常のVRChatアバター導入の手順が必要です。VRChatのアバターアップロードを初めて行う人は、この一連の環境構築自体に時間がかかることを見込んでおいた方がよいでしょう。逆に、すでにVRChat向けの改変環境を持っている人にとっては、動作確認済みのバージョンが明記されている分、トラブルシューティングの見通しが立てやすい商品といえます。
検証Performance Rankは「Poor」|VR modeでのGPU負荷に注意
VRChat公式のAvatar Performance Ranking Systemは、アバターの負荷を「Excellent」「Good」「Medium」「Poor」「Very Poor」の5段階で自動判定する仕組みです。判定材料はポリゴン数(トライアングル数)だけでなく、Skinned Mesh Rendererの数、マテリアルスロット数、PhysBoneコンポーネントの数と影響トランスフォーム数、ボーン数、ライトやパーティクルの数など多岐にわたり、いずれか1つでも上位ランクの上限を超えると、その時点で下のランクに落ちる仕組みになっています。PC版の基準では、Poorランクのポリゴン数上限は70,000で、ニュイの56,249ポリゴンはこの上限より少ないため、Poor判定の主因はポリゴン数そのものではなく、PhysBoneやマテリアルスロット数など他の指標が影響している可能性があります。
Performance Rankが低いアバターは、VRChat公式も「あなたのアバターは他の全員のフレームレートに影響する」と説明しているとおり、自分だけでなく同じワールドにいる他のユーザーの快適さにも影響します。デスクトップモードであれば多少のフレームレート低下は気になりにくいものの、VR modeではヘッドセットのリフレッシュレートに追従できないと画面のもたつきや不快感につながりやすく、Poorランクのアバターが集まるほどGPU負荷は積み上がっていきます。特に大人数が集まるイベントワールドでは、Poorランクのアバターが複数存在するだけで描画コストが重なり、VR modeのフレームレートが顕著に落ち込みやすい点は、購入前に理解しておきたいポイントです。
Performance Rank「Poor」のアバターをVR modeで使う場合、フレームレートを保つにはデスクトップモード以上のGPU性能に加えて、PhysBoneの物理演算やトラッキング処理を支えるCPU性能も必要になります。特に大人数のイベントワールドに参加する予定がある場合は、非力なGPU・CPUの組み合わせだとフレームレート低下や画面のもたつきを感じやすくなります。VRChatに必要なPCスペックの目安はVRゲーミングPC完全ガイド|Quest 3値上げ後の最適解とVRChat 9800X3D必須論【2026年版】で詳しく整理しています。
仕様ポリゴン数は56,211から56,249へ|発表時と現在で差がある理由
ニュイのポリゴン数を確認する際に注意したいのが、発売発表時点の報道では56,211ポリゴンと案内されていたのに対し、現在のBOOTH商品ページでは56,249ポリゴンと表記されている点です。数十ポリゴン程度のわずかな差ですが、発表後にモデル側で改変やテクスチャ調整などの微修正が入り、その結果としてポリゴン数が変化した可能性があります。購入を検討する際は、どちらか一方の数字だけを固定的な仕様として覚えるのではなく、最新の数値は商品ページ側で更新されうるという前提で確認するのが確実です。
展開狐々路に続く2作目|ニュイは同社初の完全オリジナルキャラクター
ビサイドのVRChat向けアバター展開は、ニュイが初めてではありません。2026年7月24日には、狐巫女を主人公とするゲーム作品のヒロイン「狐々路(こころ)」の3DモデルをVRChat向けにチューンナップした商品をBOOTHで販売開始しています。狐々路はゲーム本編で使われているモデルをベースにVRChat向け調整を加えたものであるのに対し、ニュイは特定のゲーム作品を原作としない、ビサイドにとって初めての完全オリジナルキャラクターという違いがあります。既存キャラクターの展開と、新規オリジナルキャラクターの投入という2つの方向性を、ひと月あまりの間に相次いで打ち出した形です。
対象こんな人におすすめ|対応環境とPCスペックも確認してから
- 『どこでもいっしょ』世代でトロ・クロに親しんできた人
- VRChatで個性のあるオリジナルアバターを探している人
- Avatar 3.0・PhysBone対応の改変ベースとして活用したい人
- Unity 2022.3.22f1・VRCSDK 3.10.4以外のバージョンで使いたい人(サポート対象外)
- PCスペックに余裕がなく、VR modeで大人数イベントに参加する予定の人(Performance Rank Poorのため負荷が積み上がりやすい)
- Meta Quest単体でのスタンドアロン利用を前提にしている人(商品ページにQuest対応の明記はありません)
総括まとめ|懐かしさとPerformance Rank「Poor」の負荷、両方を踏まえて選ぶ
『どこでもいっしょ』の開発元として知られる株式会社ビサイドは、2026年8月7日にVRChat向け完全オリジナル3Dアバター「ニュイ」を発売しました。価格は発売記念セールで税込4,000円(8月16日まで、以降は税込5,000円)、Avatar 3.0・PhysBone・リップシンク・フルトラッキングに対応し、Unity 2022.3.22f1・VRCSDK 3.10.4・lilToon 2.3.4・Modular Avatar 1.17.1という具体的な動作確認環境が明記されています。
一方でPerformance Rankは「Poor」であり、VR modeでのGPU負荷や、大人数イベントワールドでのフレームレート低下には注意が必要です。ポリゴン数(56,249、発表時は56,211)自体はPC版のPoor上限70,000より少ないため、Poor判定にはPhysBoneやマテリアルスロット数など他の要素が影響している可能性があります。VR modeで快適に使うためのPCスペックの目安は、あわせて紹介しているガイド記事で確認してください。
懐かしさだけで導入を決めるのではなく、対応環境・改変範囲・負荷指標まで一通り把握したうえで、自分のPC環境とVRChatの使い方に合っているかを判断するのがおすすめです。

