RTX 3060 12GBはgpu-unlockで速くなる?ComfyUI・Ollamaの公開測定と型番別の注意点
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画像生成と4bit LLMで効果が違う
RTX 3060 12GBでComfyUIやOllamaを使っていると、非公式ツール「gpu-unlock」で買い替えずに速くできるのかが気になります。Tensor演算が約2倍という数字だけでは、画像ができるまでの時間や会話の待ち時間は判断できません。
公開されたLinuxの比較では、GA104版RTX 3060のSDXL系画像生成が21.8秒から16.2秒へ短縮しました。一方、別のGA106版カードで測ったOllamaの4bitモデルには高速化が出ていません。同じ「3060 12GB」でも、カードと処理の条件を分ける必要があります。
Linuxの起動設定を戻せて、同じモデルと設定で比較できる画像生成ユーザーなら検討の余地があります。Ollamaの4bitモデルだけを使う人や、Windowsで手軽な設定変更を探している人は、この測定値を理由に導入や買い足しを急ぐ必要はありません。
目次
効果ComfyUIとOllamaの公開測定を用途別に比べる
次の3例は、同一の3060でアプリを横断した比較ではありません。測定者・チップ・PCI ID・ソフトウェアが異なります。各報告の適用前後を読み、カード間の性能ランキングには使わないでください。
| 測定例 | 適用前 → 適用後 | 読み取れること |
|---|---|---|
| ComfyUI / SDXL GA104・2487 | 21.8 → 16.2秒 | VAE処理を含む時間が約25.7%短縮 |
| Ollama / Gemma 4 12B GA106・2503 | 入力 1204 → 1185 tok/s 生成 36.3 → 35.1 tok/s | このQ4_K_M構成では高速化なし |
| llama.cpp / Gemma 4 12B GA106・2504 | 入力 1460.5 → 1467.1 tok/s 生成 43.63 → 43.65 tok/s | このQ4_K_XL構成はほぼ同じ |
PCI IDは末尾4桁。正式には順に10de:2487、10de:2503、10de:2504。ComfyUIは報告#65、Ollamaは#60、llama.cppはPR #13の測定。tok/sは1秒あたりのトークン数です。各報告は利用者の限定環境によるもので、全個体・全モデルの効果や長期安定性を保証しません。
画像生成SDXLの21.8秒から16.2秒は約26%の時間短縮
ComfyUIの測定に使われたのは、GA104版RTX 3060 12GB、Arch Linux、170Wのカードです。gpu-unlockはaf28cbb、PyTorch 2.14.1とCUDA 13.0を使用し、同じワークフロー・seed・設定で、適用前後とも2回目の実行を比べています。
| モデルと設定 | 処理時間 | 時間と速度の違い |
|---|---|---|
| SDXL / Illustrious FP16、832×1216 30 steps、CFG 5 | 21.8 → 16.2秒 1回あたり5.6秒短縮 | 所要時間は約25.7%減 逆数で見る処理速度は約34.6%増 |
| Anima 2B DiT BF16、832×1216 30 steps、CFG 4.5 | 46.3 → 33.2秒 1回あたり13.1秒短縮 | 所要時間は約28.3%減 逆数で見る処理速度は約39.5%増 |
時間にはVAE decodeが含まれます。SDXLの反復速度も1.44から1.95 it/sへ上がりましたが、反復速度と画像生成全体の所要時間は別の指標です。「約35%速い」を「待ち時間が35%減る」と読み替えると、実際より大きく見積もってしまいます。
同じSDXL処理を100回行い、毎回同じ5.6秒の差が出ると仮定すれば、短縮は560秒、約9分20秒です。これは公開値からの計算例で、100回連続実行を測った結果ではありません。モデルの切り替え、初回ロード、画像保存や別ノードが増えたときの短縮幅は、この数字だけでは決まりません。
この画像生成結果はGA104版の10de:2487です。GA106版や8GB版、ノートPC向け3060へ同じ秒数・改善率を当てはめる根拠にはなりません。ComfyUIの比較は各状態の2回目の実行で、多数回の中央値ではありません。
LLMOllamaの4bitモデルとFP16の入力処理は結果が違う
Lenovo OEMのGA106版3060 12GB(10de:2503)の報告では、Ollama 0.34.4でGemma 4 12Bの2種類の4bitモデルを比較しています。約6,200トークンの入力と128トークンの出力を使い、入力キャッシュの再利用を避けるため毎回異なるプロンプトを与え、各条件の1〜3回目の中央値を採っています。
| Ollamaモデル | 入力処理 tok/s | 生成 tok/s |
|---|---|---|
| gemma4:12b Q4_K_M | 1204 → 1185 | 36.3 → 35.1 |
| gemma4:12b-it-qat Q4_0 | 1288 → 1283 | 38.7 → 37.8 |
この2モデルでは入力処理・生成とも値がわずかに下がり、導入による高速化はありませんでした。ただし、これを「Ollamaの全モデルが速くならない」という結論へ広げることはできません。量子化形式、実行するカーネル、入力長やバッチ数によって計算の比重が変わります。
同じOEMカードでも、PyTorchとTransformersでQwen3-4BのFP16重みを使った測定では、入力処理が約44〜53%伸びています。生成はバッチ1で32.0から32.2 tok/s、バッチ8の合計では186.6から202.8 tok/sでした。入力にはランダムなトークン列を使った速度測定であり、回答品質を評価した結果ではありません。適用前の電力・クロックの記録もないため、伸びを任意のモデルへ換算できません。
別のGA106・10de:2504を使うllama.cpp報告でも、Gemma 4 12BのQ4_K_XLは入力・生成がほぼ同じでした。INT8演算経路を使う量子化LLMの例であり、先のComfyUI報告にある「INT8モデルは目立った変化なし」という観察とは別の測定です。モデル名の4bit/INT8表記だけで、アプリ全体の効果は決まりません。
対応RTX 3060 12GBはPCI IDと実装で照合する
製品名とVRAM容量が同じでも、公開報告にはGA104・10de:2487、GA106・10de:2504、Lenovo OEMのGA106・10de:2503が登場します。報告者と条件が違うため、画像生成はGA104の結果、OllamaはOEMのGA106の結果として読み分ける必要があります。
Linuxなら次の読み取りコマンドでカード名とPCI IDを確認できます。複数GPUのPCでは、表示用ではなく測定したいカードの行を見てください。
lspci -nn | grep -i nvidia
PCI IDが報告と一致しても、カーネル・NVIDIAドライバー・VBIOS・導入経路が同じとは限りません。対象IDが実装に登録されていること、解除処理が通ること、普段使うアプリが速くなることは別々の確認です。各世代の対象はgpu-unlockの対応GPU一覧で確認できます。

比較方法自分の処理で試す前に保存したい条件
比較の目的は、Tensor演算の倍率を再現することだけではありません。いつもの画像ができるまでの時間、または入力処理・生成の待ち時間が、同じ出力条件で短くなるかを確かめることです。
- 起動を戻す準備。現在の起動設定を保存し、gpu-unlockを適用しない起動経路を用意します。Linux版の導入条件はgpu-unlockの仕組みと導入前の注意点を参照してください。WindowsでLinuxモジュールをそのまま使う手順ではありません。
- カードとソフトウェアを記録。PCI ID、OS、ドライバー、gpu-unlockのリビジョン、電力上限、アプリのバージョンを控え、比較中は変えません。
- 処理条件を固定。ComfyUIはチェックポイント・精度・ワークフロー・seed・解像度・steps・CFG・VAEを固定し、初回ロードを含むかを決めます。LLMはモデル・量子化・入力長・出力長・バッチ数をそろえ、キャッシュ済み入力を混ぜません。
- 複数回の時間と出力を比較。ウォームアップ後に複数回測り、中央値とばらつきを比べます。画像は保存までの時間、LLMは入力処理と生成を分けて記録し、温度・電力・エラーと出力の変化も確認します。
解除成功のログだけで継続使用を決めず、効果が小さいなら通常の起動設定へ戻す判断で十分です。Secure Bootの無効化を一律の必須条件にはできません。RTX 3090では署名済みモジュールと登録済みMOK鍵を使い、有効のまま動作した報告がありますが、この3060の比較環境の動作保証ではありません。
判断画像生成を繰り返す人は比較、4bit LLMだけなら導入を急がない
- すでに対応候補の3060 12GBをLinuxで持っている
- FP16/BF16の画像生成を繰り返している
- 起動を復旧でき、同じ処理と出力を比べられる
- Ollamaの4bitモデルだけを高速化したい
- Windowsの通常設定で簡単に切り替えたい
- 約2倍という数字を理由にGPUを買い足したい
gpu-unlockでVRAM容量は増えません。モデルが12GBに収まらず退避が多い場合は、演算解除と容量不足を分けて考える必要があります。買い替えが必要かは画像生成・ローカルLLM用PCの構成ガイド、ゲーム用に使い続ける判断はRTX 3060のゲーム性能と買い替え基準が参考になります。
FAQよくある質問
まとめ3060の演算性能より、普段の待ち時間で判断する
RTX 3060 12GBのgpu-unlockには、LinuxのComfyUIで画像生成時間が短くなった報告があります。一方、Ollamaの4bitモデルには伸びない測定もあり、GPU名だけでは効果は決まりません。GA104/GA106とPCI IDを区別し、手持ちのカード・モデル・精度で処理時間と出力を比べることが、導入する価値を判断する基準になります。
出典(2026年10月26日確認):GA104版3060のComfyUI測定 #65 / OEM GA106版のOllama・FP16 LLM測定 #60 / GA106版3060のllama.cpp測定 PR #13 / gpu-unlock開発元README / RTX 3090のSecure Boot有効報告 #80 / NVIDIA RTX 3060発表・公式画像

