Windows 7とWindows 11でゲームのfpsはどれだけ違う?DX11・DX9の実測と、Windows 11で戻せる分【2026年】
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Ryzen 7 9800X3D+RX 6950 XTで10本を比較した結果
Windows 7は2009年に出た17年前のOSで、「軽くてゲームに向いていた」という評判が今も残っています。最新のゲーミングPCに入れたら、Windows 11より速いのでしょうか。
Ryzen 7 9800X3DとRadeon RX 6950 XTの構成でDirectX 11のゲーム8本とDirectX 9のゲーム2本を両OSで測った実測では、CPUがボトルネックになる場面ではWindows 7が速く、GPUがボトルネックの場面ではWindows 11が速いです。DirectX 9のゲームはWindows 7が大きく上回りました。
ただ、この差を理由にOSを戻す価値はありません。測定にはWindows 7専用の古いGPUドライバーが使われていて、DirectX 12のゲームは動かせず、手元のWindows 11で詰められる設定もあります。差を生んだのはOSのCPU負荷とDX9の動かし方で、手元のPCでは設定で一部を取り戻せます。
目次
結果10本の結果は「CPU律速か、GPU律速か」で分かれた
測定環境は両OSで同じ部品です。CPUはRyzen 7 9800X3D、GPUはRadeon RX 6950 XT、メモリはDDR5-6000の64GB、ストレージはNVMe SSDでした。OSはWindows 7 Ultimate SP1(Build 7601)とWindows 11 25H2(Build 26200.9278)で、GPUドライバーはどちらもAdrenalin 22.6.1です。Windows 11側はVBSとHVCIを無効にして測っています。
ゲームごとの勝ち負けは下の表のとおりです。fpsの具体的な数値は出典のグラフにあり、ここでは差の向きと出た条件を示します。
| ゲーム(API) | Windows 7が有利な場面 | Windows 11が有利な場面 |
|---|---|---|
| Metro 2033 Redux(DX11) | CPUが足を引っ張る場面の1% low | 平均fps |
| Batman: Arkham Origins(DX11) | 1080p(平均・1% low)。4Kでもわずかに上 | なし |
| Batman: Arkham Knight(DX11) | 1080p | 1440pと4K |
| Batman: Arkham City(DX11) | なし | 全解像度(GPU律速) |
| The Witcher 3(DX11) | 1080pの1% low | 1440pと4Kでわずかに上 |
| Control(DX11、レイトレ無し) | なし | 全解像度 |
| Hitman: Absolution(DX11) | 記載なし | GPU律速(1080pでも) |
| Hitman 2(DX11) | なし | 全解像度 |
| Batman: Arkham Asylum(DX9) | 平均・1% lowとも大きく上(1080p・1440p)。4Kは差が縮む | なし |
| Borderlands 2(DX9) | 低解像度で大きく上 | 4Kはほぼ同じ |
Windows 7が勝つのは1080pが中心で、1440p・4Kへ上げるほど差は縮むか逆転します。解像度が上がるとGPUの負荷が増え、CPUの差が見えにくくなるためです。WQHDや4Kで遊ぶ人ほど、OSによる差は小さくなります。
原因Windows 7が速かった理由、遅かった理由
差の出方は次の3点で説明できます。
注意したいのは、VBSやHVCIが原因ではない点です。Windows 11側はこの2つを無効にして測っていて、それでもCPU律速の場面で差が残りました。チップセットドライバーを入れてResizable BARを有効にしても、差はほとんど縮まっていません。
判断Windows 7に戻す意味はあるのか
戻す意味はありません。理由は、測定を再現しようとすると見える次の条件にあります。
- 導入がそもそも難しい。Windows 7にはNVMeとUSB 3.0の標準ドライバーがなく、インストールメディアにドライバーを組み込まないとSSDを認識しません。
- 最近のプラットフォームに公式ドライバーがない。AM5向けのWindows 7用の公式チップセットドライバーはなく、GPUドライバーも2022年版を使っています。使えたのはRDNA 2世代のGPUだったからです。
- BIOS設定を崩す。CSM(旧来のBIOS互換機能)を有効にしてSecure Bootを切る必要があり、その状態ではResizable BARが使えません。CSMを廃止した最近のマザーボードでは、起動しないこともあります。
- DirectX 12のゲームは動かない。Windows 7はDirectX 12に対応しません。Controlのレイトレーシングも、DX12専用のためテストから外れました。
Windows 7のサポートは2020年1月に終了しています。ネット接続を前提とするPCゲームで、セキュリティ更新のないOSを常用するのは割に合いません。差が出るのは、9800X3Dのような最速クラスのCPUで1080pを回す、古いDX11/DX9タイトルに限られます。そういう遊び方をする人は、そもそも別の手段で足りるはずです。
最新のPCに古いOSを入れると、ドライバーの不足やセキュリティ上の問題を自分で背負うことになります。測定結果は「Windows 11にCPU側の余地がある」という読み方で受け止めるのが現実的です。
対策Windows 11のまま詰められること
Windows 7との差のうち、設定で取り戻せる分があります。測定の差そのものを埋める方法ではなく、Windows 11のオーバーヘッドを減らす方向の手当てです。
- 古いDX9ゲームは変換レイヤーを疑う。カクつくときは、ゲーム側のDirectXを切り替えられるならDX11を選びます。選び方はDirectX 11とDirectX 12のどちらを選ぶかで整理しています。
- メモリ整合性(VBS)を確認する。今回の測定では無効にしても差は残りましたが、有効なままだとさらにCPUの負荷が増える場合があります。確認の手順はメモリ整合性の自動有効化とFPSへの影響にあります。
- ウィンドウ表示のゲームは最適化機能を見直す。ウィンドウやボーダーレスで遊ぶと、Windows 11側の描画機能が絡みます。カクつくときは「ウィンドウ ゲームの最適化」の設定を確認してください。
- X3DのCPUはコアパーキングの扱いに注意する。2つのCCDを持つモデルでは設定が逆効果になることがあります。判断材料はコアパーキングを無効にするときの注意にまとめました。
Microsoftは、Windows 11の性能と信頼性を改善する「K2」という計画を示しています。CPU側の効率化が進めば、この差は縮むはずです。OS側の改善が入るまでは、上の4点が手元でできる範囲です。
まとめまとめ|Windows 7が勝つのは一部だけ。Windows 11のまま使うのが正解
Windows 7が速かったのは、CPUが足を引っ張る1080p前後のDX11ゲームと、DX9のゲームです。GPUが主役になる1440p・4Kや新しめのゲームでは、Windows 11が上回りました。
OSを戻す価値はありません。差が出たのは最速クラスのCPUと古いタイトルの組み合わせで、DirectX 12・最新ドライバー・セキュリティ更新を失う代償のほうが大きいためです。カクつきが気になるときは、DX11への切り替え、メモリ整合性、ウィンドウ表示の最適化を順に確認してください。




